わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ

2013年 あたまじらみ始まりました

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台風が近くなると風が強くなりますね。

道路の看板が倒れないか心配な日が続きます。

 

今週に入り、今年はじめてのあたまじらみの患者さんが受診されました。

まあ、夏休みにもらって、痒くなるのに数週間かかりますので、そろそろかとは思っていましたが。

 

皆様、アタマジラミについてのイメージはどのようにお持ちでしょうか。

私が最初に思い出すのは歴史の教科書です。

敗戦直後の写真だと思いますが、

子どもが頭からDDTの粉をふりかけられている写真が最初に浮かんできます。

また、実は、小学校の頃にシラミの精密検査を受けるように言われたことも有りました。

その時は実家にて、父親に(父親の皮膚科医なんですよ)、髪の毛を見てもらい、

しらみではないと言われた記憶がなんとなくあります。

 

さて、実はこのイメージは間違っています。

昔はたしかにしらみは栄養が悪い子や不潔な子に起きるとされていました。

どうしても貧困とイメージが結びついているのはそのためかと思います。

でも、現在は違います。

普通の子が普通にあたましらみにかかるのです。

一説にはヨーロッパでは全児童の数%にも及ぶとか・・・

また、月に1回は頭のシラミをチェックする日があるとか・・・

 

多分日本はそこまで多くは無いと思いますが、多分数百人に一人くらいの割合で

患者さんは発生していると思われます。

で、原因はむしろスポーツや合宿でしょうね。

水泳はハイリスクと考えられます。

 

要は頭をくっつけていれば、シラミの虫が「ぴょん」と飛び移る。

ということです。

 

だから、シラミは誰にでも起こりうるものです。

シラミを理由にしていじめるなんて、もってのほかですよ。

往診始めています

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秋も深くなってきました。この気温変動の大きさはどうにかならんもんでしょうか。

 

さて、当院では往診を行っております。

現在クリニックでの精算、処方箋の受け渡しを行っておりますが、

患者さんの声をうけて、精算、処方をより柔軟に行うことに致しました。

 

精算は往診時に直接精算することといたします。

なお、一部金額に変更が出る場合がありますが、その場合は差額を次回の往診時に

精算いたします。

また、処方についても処方箋を(手書きですが)、その場でお渡し出来るように致しました。

 

看護者、介護者のかたは一度ご検討いただければと思います。

くろあざの話、ホクロのはなし

 

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台風が来ると、その時は嫌なんですけどね。

翌日の空が真っ青になっているのは結構好きです。

 

さて、それぞれのあざのお話をしていきましょう。

まずは、黒アザ・ホクロのお話です。

 

黒アザとホクロは一部オーバーラップしますが、一部はまったく別物です。

その辺りを踏まえてみていきましょう。

まあ、大雑把に黒アザは生まれた時に有るもの、ホクロは生まれてから出るものと考えてください。

 

でも、実は意外に黒アザのかたは多くないです。

多くの方のホクロは生まれてから出てくることが多いのです。

 

この黒アザとホクロを別に呼んでいるのは実は理由があるのです。

つまり、黒アザは形成異常、ホクロは良性の腫瘍なのです。

まあ、非常にわかりにくいことも有るのですが、違うでき方をするので、違う経過をたどるのです。

 

まず、黒アザですが、先日にかいたとおり、皮膚の色素細胞の形成異常になります。

これは何故起きるのか?

話は赤ちゃんになる前にさかのぼります。

お母さんの胎内に入る時に、皮膚はもう出来上がります。

受精後数週間目。胎動を感じるもっとずっと前に皮膚は作られます。

実は、この皮膚は神経と一緒にできるんですね。

というよりも皮膚の一部が凹んで脊髄や脳が作られるのです。

 

色素細胞はどのように皮膚に分布するかというと、

その神経の細胞から一部が別れ、皮膚に向かって増殖しながら引っ越しを始めていくのです。

なぜそんな面倒臭いことが行われるのかはわかりませんが。

 

これって、実は大きな問題になるのです。

このことからわかるのは色素細胞と神経の細胞は結構仲が良いということなのですが、

ホクロが悪性化する。つまり悪性黒色腫になると神経に転移する傾向を持っているということなんですよね。

 

閑話休題。

この色素細胞のお引越しの時に、異常に増殖しながら細胞が皮膚に分布すると黒アザになるのです。

したがって、増殖率が高いと、色素細胞がたくさんあるためにゴワゴワした皮膚になります。

また、色素細胞が出すホルモンのために毛が濃くなってしまいます。

ですので、広い範囲に黒アザが出来た場合、ゴワゴワし、毛がもじゃもじゃしているので、

獣皮様母斑と呼ばれることが有ります。

 

対して、ホクロですが、これは色素細胞の良性腫瘍と考えられます。

良性ですから、転移はありませんし、ある程度大きくなったところで拡大はストップします。

この原因は多分紫外線です。

皮膚が露出する部分にホクロが多いのはそういう理由があるからです。

また、親にホクロが多いと子どもにもホクロが多い。遺伝的な要因も当然みられます。

 

黒アザと、ホクロ。見た目には非常に似たものですが、

出来上がるメカニズムは大きく違うのです。

 

 

 

 

 

ちなみにタイトルの下の写真はあざらしです。

・・・あざのお話だけに。

 

クリームケース完売のため、現在追加で製作中です。

 

sha-3 先日ブログでご紹介した、クリームケースですが、

ご好評頂き、あっという間に完売してしまい、現在品切れ中です。

ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。

院長以下、全くの予想外で、嬉しい悲鳴です。

 

今回は、院長の提案により、

お薬を保育園等に預ける場合もあるとのことで、

男の子向けデザインもご用意することになりました。

 

もちろん、キラキラ好きの女の子向けも、たくさん制作しております。

 

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ただ、こちらはほとんどが、1点ずつのデザインになりますので、

お気に入りを見つけた方は、是非お早めの購入をお勧めいたします。

 

ちなみに、一部のデザインの物では、スワロフスキーを使用して

制作しておりますので、キレイですよ。

 

もう間もなく、クリニックの方に並びますので、

お待ちいただければ幸いです。

 

 

 

運動会では日焼けに注意しましょう

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先週、今週、来週と関東では運動会のラッシュですね。

まあ、今日は雨なので、今日の運動会は明日に順延になるかと思いますが。

 

さて、運動会ですが、日焼けにはくれぐれもご注意ください。

実際に患者さんで受診された方もいるのですが、

この時期、地上に降る紫外線の量はまだそれなりにあります。

また、運動会の場合最低でも半日以上は、太陽の下に過ごすことになります。

そうすると、結構な紫外線を浴びてしまい、日焼けの症状が強くなってしまいます。

 

また、雨天順延も要注意ですね。

雨が降った翌日には空の色が澄んでいるようにみえることもあるかと思います。

これは雨により、空気中の微粒子(つまり、ホコリ)がすべて洗い流されたから。

日光が途中で散乱されることがなくなったからなんですね。

逆に言えば、散乱されない光が直接地上に降りそそぎます。

なので、逆に紫外線への露出がより強くなります。

ご注意ください。

 

もちろん、日焼けで痛くなってきた場合はこれはヤケドと同じ状態ですので、

一度皮膚科を受診ください。

ステロイドの塗り薬を塗るだけで、全然楽になりますよ。

長くても数日で収まるものですから副作用の心配も殆どありません。

気になる方は一度受診されてはいかがでしょうか。

 

さて、うちも子どものかけっこの練習に付き合うことにしましょうか・・・

ピンクリボン

 

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皆さんは、ピンクリボン運動をご存知でしょうか。

ピンクリボンとは、乳がん啓発活動を表す世界共通のシンボルです。「乳がんで悲しむ人を一人でも減らしたい」との想いから1980年代にアメリカで発祥し、2000年ごろから日本でも盛んになってきました。

10月1日に、東京タワーやレインボーブリッジ、表参道ヒルズ、名古屋城、などをピンク色にライトアップすることが有名ですね。

その10月1日に、たまたま立ち寄ったショッピングモールで、ピンクリボンキャンペーンが行われておりました。

検診って、大切なことは分かっていても、日常の忙しさにまぎれ、ついつい後回しに・・
特に専業主婦になってしまうと、職場のような検診の時期も無く、費用もかかりますのでハードルがあがりがちです。

ですが、ガン年齢にさしかかり、人ごとではなくなってきました。

コレを機に、2年ぶりの乳がん検診、子宮がん検診を予約しようと思います。

キャンペーンで行われていたアンケートに答えたら、ピンクリボンバッジを頂きました。

まだ病院で仕事をしていたころ、ピンクリボン事務局から購入した時は、普通のピンクリボンのピンバッジでしたが、
今回頂いた物は、ラインストーン入りでした。

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こんな感じで頂きました。

そして一番ビックリしたのが、ピンクリボンアドバイザーなるものが出来たこと。

主催はNPO法人乳房健康研究会、協賛がワコール、アートネイチャー、中外製薬 という顔ぶれで、
この12月に第一回の認定試験が行われるようです。

認定試験なので、資格云々という意味では微妙ですが、
自分の体を守る意味で、最低限の知識を身につけるには、よい機会かもしれません。

11月12日は皮膚の日です。

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3月3日は耳の日です。

8月8日は歯の日です。

10月10日は目の愛護デーです。

縦にすると、眉毛と目の形になりますからね。

 

実は、皮膚の日というものも有るのです。

ひ・ふなので、12?・・・でも、12月12日ではありません。

「い・い・ひ・ふ」で11月12日なのです。

 

全国各地でその時期には皮膚科のイベントが有ります。

テレビCMこそありませんが、新聞には広告が出るはずです。

東京都では今年は10月20日に日経ホールで講演会を開くようですね。

今回はアトピー性皮膚炎とニキビのお話です。

それぞれ、皮膚科医の中でもスペシャリストの先生が講演されるみたいです。

 

もしも興味の有る方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

事前申込みは必要なさそうですしね。

フェイラーの販売を開始しました

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フェイラーというタオルメーカーをご存知でしょうか。

 

ドイツのシェニール織りという、とても目の詰まった、肌触りのよいタオルです。

私は、知ってはおりましたが、大変失礼ながら、ご年配の方が使用するものというイメージがあり、

買ったことはありませんでした。

 

その後、子供が生まれた時に、院長の上司の先生より、フェイラーのタオルを勧められました。

子供の肌にやさしく、かつ硬くならないから、是非とのことでした。

 

普通のループタオルの場合、何度も洗っているうちに、ループが硬くなってしまい、

洗顔後に顔を拭くと、ごわついていることがあります。

ですが、このフェイラーのタオルは、洗っても洗っても硬くなることがありません。

我が家のタオルは、もう5年以上ヘビロテで使用していますが、

いまだに買った時の柔らかさのままです。

本当に驚きました。

 

今では、毎日手放せないアイテムです。

 

手を拭く時はもちろん、子供の口のまわりを拭くときもオススメです。

赤ちゃんや、お肌の弱いお子さんは是非お試しいただければと思います。

我が家は、出産祝いにもよくお贈りしています。

 

フェイラーはお花の柄の物が多く、お若いママには抵抗があるかと思いますが、

最近はカワイイ柄のものがずいぶん増えてきました。

当院では、ママさん向けに、可愛らしい柄の物や限定品をご用意いたしましたので、

クリニックにいらした際は、是非のぞいてみてください。

(なお、表に出していない柄もありますので、他の種類を見たいときには受付のスタッフにお声をおかけください)

 

現在、チェスティとのコラボ限定品がございます。

フェイラーでの販売は終了しているため、数に限りがあり、再入荷はございませんので、

気になった方はお早めにチェックしてくださいね。

デコレーション・クリームケースの販売を開始しました

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いよいよ10月に入り、乾燥が気になって参りました。

ふと見ると、子供の足のすねや唇に、カサカサが出始めており、

そろそろ本腰をいれての保湿の必要性を痛感。

 

とはいえ、面倒ですよね・・・

入浴後はもちろんですが、カサカサ撃退には、こまめな保湿が必要です。

 

少しでも、楽しい気分で保湿が出来るよう、我が家ではかわいいケースに小分けにして、

バッグの中、ポーチの中、キッチン、リビングなどのあちらこちらに置いておき、

『気づいたとき保湿』を心がけています。

 

そんな時にご利用いただければと思い、かわいいクリームケースをご用意いたしました。

 

クリームをつめる他にも、私は外した指輪やネックレスを、なくさないように入れておくのにも使っています。

 

クリニックにいらした際は、受付横においてありますので、のぞいてみてくださいね。

 

【使用の際の注意】
クリームをつめる際は、消毒用エタノール等でケースの中を清潔にした上でお使いになることをお勧めいたします。
また、小分けした物は空気に触れ、酸化して変質しやすいので、なるべく早く使い切るようにしてください。
モニターさんより、ゆるめ(とろとろ)のクリームは漏れることがあるとのご意見を頂きました。
クリームをつめる際は、ご注意ください。

 

武蔵野市吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
わかばひふ科クリニック

あざとは一体なにか?

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あざとは一体何か?

 

簡単なようでいて、なかなか難しい質問です。

というのも、あざの種類はたくさんあり、一言では言い表せないのです。

色でそれぞれ分類してみましょうか。

 

1)くろあざ

生まれた時から有るほくろが相当します。

ホクロはお母さんの体の中にいる時に皮膚に向かって「お引越し」をするのですが、

その時に異常に増殖しながら「お引っ越し」すると、その部分がくろあざになります。

逆に「お引越し」に失敗したものが

2)しろあざ

になると考えられます。

3)ちゃあざ

こちらは原因はよくわかっていません。

先ほどのくろあざとは異なり、ホクロの細胞の数は増えていないようですが、

色素の産生能力が高くなっているようです。

4)きあざ

黄色いのは皮脂のせいです。つまり、油の色。

これは脂腺と呼ばれる皮膚の一部が異常に増殖したものです。

こちらは皮膚ができる時に一緒にできますが、

その際に異常に増殖した物と考えられます。

5)青あざ

蒙古斑も含まれますね。

あおあざは色素のみ皮膚の中に存在している状態です。

ちゃあざやくろあざとはことなり、色素細胞には異常なところはありません。

ただ、色素がたまっているだけと考えていいでしょう。

6)あかあざ

あかあざは血管のトラブルでおきるあざです。

赤いのは血液の色ですが、問題は血管のほう。

普通の血管は寒くなると縮みますが、あかあざの血管は寒くなってもだらんとしています。

血管の問題なのか、その周囲の神経にも問題があるのか。わかっていません。

 

並べてみると、まあ、色々あります。

しかも、原因は多彩です。

このうえ、さらに皮膚にあざを伴う病気たちがありますので、

原因は非常に多くなります。

大きく分けても

・遺伝子や染色体の異常

・増殖の異常

・分布の異常

・機能の異常

など、多彩です。

 

これを一言でまとめろというのも土台無理な話で

厳密にいうと、もうしっちゃかめっちゃかです。

あちらをたてると例外が出てきてしまうので、どうしようもありません。

最終的には、

いままで「あざ」と呼ばれていたものが「あざ」なんだ

などど言われる始末です。

(いや、これ、偉い皮膚科の先生が言ったんですよ。本当に。)

匙を投げているようにしか思えませんが、

それだけ、まとめるのは難しいんでしょう、

 

あざについては、それぞれを見ていったほうがよさそうです。