わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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光線

0才児の赤ちゃんには日焼け止めは必要ありません

意外でしたか?

実はそうでもないんです。

ポイントはビタミンです。

 

人間が生きていくのに必須なビタミンですが、

一部は食事から入手することができます。

ではそれ以外に生成する方法はないのか?

実は日光にあたることで作られるビタミンもあるのです。

それがビタミンDです。

 

離乳食の赤ちゃんはまだ食事では十分なビタミンDが入手できません。

そのためにある程度は日に当たる必要があるのです。

 

但し気をつけるべきことは、過剰な日光は必要ないということ。

日陰を選ぶこと、日差しの強い時間帯は外出しないこと

など、ある程度の量でコントロールしてください。

真っ赤になるまでの紫外線は必要ありません。

日陰で反射して入ってくるレベルでの紫外線量で十分です。

 

逆に日焼け止めをガンガンに塗った赤ちゃんでビタミンD不足になるという話も出ていますので、

まあ、塗るにしても程々に。

塗らなくても大丈夫ですよという考え方で良いのではないでしょうか。

 

焦らず騒がず、のんびりと子育てをしていくくらいの気持ちで十分ではないでしょうか?

去年買った日焼け止めを使っていませんか?

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外来で診察をしていて気になったことです。

どうも去年買った日焼け止めを今年使用して荒れた人がいるようなんですよね。

昨年のものを今年使用することはお薦めしません。

 

日焼け止め自体でかぶれることはほとんどありません。

小さな子どもやアトピー乾燥肌持ちの子で経験しますが、

健康な大人ではまず見たことがありません。

でも、それは新品の場合。

劣化したものがどうなっているのか?

実はよくわかりません。メーカーでも把握していないかもしれません。

でも、化学物質ですから時間の経過とともに変性を起こすことは十分に考えられます。

チューブを開けると入ってきてしまう空気や酸素が原因だったり、

温度変化が原因だったり。場合によっては紫外線かもしれません。

 

化粧品やスキンケア用品だって化学製品です。

時間が経つと必ず変質する可能性は考えなければいけません。

ですから、きちんと新品を購入して、新しい物を使いはじめる。

シーズンが終わるときには余っているものは捨てる。

という風に、しっかりと後始末をすることが大きな予防になります。

 

だってねえ、

日焼け止めを予防するハズのスキンケア用品でカブレてしまって、

夏になる前から色素沈着を起こすなんて、イヤですよねえ。

 

というわけで、古くなったスキンケア用品はきちんと捨てて下さいね。