わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

受験

受験会場でもできる!手汗対策法お教えします(2022年11月)

今週街を歩いているとしっかりとしたスーツ姿の親子を目にするようになりました。

そうです、受験シーズンの到来です。

いまは幼稚園と小学校でしょうか?

そして年が明けたら中学、高校、大学の受験が始まりますね。

もちろん受験生の皆さんは毎週のように模擬試験を受けていることかと思います。

その受験生の悩みのタネの一つに手汗がありますよね。

今回はその手汗の対策についてお話をしていきましょう。

受験当日、受験会場まで使える方法についてお話をしていきましょう。

 

 

手汗対策ですが、大きく分けて試験開始前に行う治療法と試験中に行う対策に分けられます。

試験中は持ち込み品に制限がかかりますので、簡単なものしかありませんが、それでもできることはありますよ?

 

試験前の対策ですが、こちらは汗の出る量そのものを抑えることになります。

有効期間は半日程度ですが、

「塩化アルミニウム液」

は汗の出る管そのもに変化を起こし、汗の量を減らすことが可能です。

なので、受験当日、出かける前に一回手のひらに塗る。

そして会場に入る直前にももう一回手のひらに塗る。

それだけでもずいぶん違ってくるかと思います。

また、可能であれば試験中のトイレ休憩タイムやお昼休みにも塗れるといいんでしょうけどね。

 

ただ気をつける点がいくつかあります。

汗が出なくなるので乾燥すること。そしてときにかぶれることがあります。

なので、事前に予めテスト塗布を行うことをおすすめします。

受験当日のタイムテーブルを確認し、それに合わせた時間に実際に塗ってみる。

可能であれば朝なら朝開始と開始時刻も合わせてみる。

それで問題がないか実際にやってみましょう。

 

また試験会場への持ち込みについては学校側に事前に確認することが必要となります。

どこまで持ち込めるのか?教室まで?それとも入り口まで?

本人が持ち込める?付添の家族まで?

その制限については学校次第ということになりますので、余裕を持って確認する必要がありますよね。

また、必要であれば診断書を予め提出するという作業が必要になるかもしれません。

そうなると診断書の有効期間を学校に確認し、その範囲内に皮膚科を受診して診断書を書いてもらうという

工程も必要になってきます。

カレンダーとにらめっこしながら日程を組んでいく必要がありそうです。

 

もう一つはテスト中での対策。

汗ですから拭いてしまえばいいのです。当たり前ですが、こちらも事前に準備が必要ですよね。

大きなタオルを持っていく?それとも手袋をしてしまう?制汗ワイプを使うのも一つの方法です。

いずれもその瞬間での汗対策には有効ですよね。

ただこちらも事前準備は必要になります。

まずそれらのグッズを試験中に机の上に広げていられるのか?こちらも志望校に事前に確認しないといけないですよね。

合わせて診断書が必要になるかもしれません。

また特に手袋が問題になるでしょうが、手袋をしたまま鉛筆を握って普段どおりの力だ出せるのか?

こちらは事前に準備と言うか慣れる必要があるかもしれませんん。

あとはどの程度のタオル・手袋の枚数が必要になるのか?この枚数も事前に実際に試してみないとわからないでしょう。

実際にやってみて評価を行う必要がありそうです。

 

 

こうして述べてみるとおもったよりも多くの対応策があるのではないかと思います。

ただし、予め確認し、テストを行うべきことがたくさんありますよね。

直前にバタバタしてもあまり良いことがなさそうです。

来年の受験前に今のうちに準備を開始したほうが良さそうです。

 

なお、当院では塩化アルミニウム液20%を用意しております。

こちらは処方箋医薬品ではないので、初回に受診し、診断を受けたあとは

診察無しで購入することが可能です。(100ml、1000円です)

受付に声をかけていただければ準備させていただきます。

なお、通常はあまり多くの量が出る薬品ではありませんので、予め在庫の確認を電話で事前にしていただけるとありがたいです。

できるだけ在庫を用意しておくつもりではありますが・・・

診断書については診察を行い、そのときにお渡しすることは可能です。

こちらも実費を頂く形になりますのでご了承ください。

 

最後に、心配されている方もいるかと思いますが、多汗症の問い合わせをした、診断書を渡した。

そして多汗症があるから受験では不利になるのではないか?

と思われる方もいるかと思いますが、当院の見解としては

「多汗症がある事自体が合格判定で不利になることはないのではないか」

と考えております。

志望校はその受験生の万全の力が見たいのであり、その受験生のみが有するハンディキャップは

極力減らした上で受験に望んでもらいたいと考えているはずです。

だって、多汗があるから本来優秀な学生さんを獲得できないというのももったいない話ですから。

なので、しっかりと対策をして、万全の体制で当日を迎えられるようにしましょうね。

「2月の勝者」とアトピー性皮膚炎

2月の勝者というドラマ、ご存知ですか?

まだ見てはいないのですが、原作の漫画は読んでいました。

今は忙しくてフォローできていませんが・・・

舞台が吉祥寺なので、ニヨニヨしながら読んでいましたね。

この場所知っている!

 

さて受験についてあれこれ言うほどの知識はないのですが、わかっていることもあります。

それは

アトピー性皮膚炎の子の受験は大変

ということ。

 

実際に親しい人の話を聞いたこともありますし、患者さんからもたくさん見聞きしています。

ゆる受験が増えたといってもガチ受験している子も多いでしょうしね。

アトピー性皮膚炎のかゆみってかなり厄介なんですよね。

集中力を阻害してしまいますし、睡眠時間その他の時間も阻害されます。

また薬を塗る時間というハードルも課されてしまいます。

 

以前より治療をどうすべきか考えていたのですが、新薬の登場で一気に状況が

変わる可能性が出てきました。

内服JAK阻害薬です。

現在12歳から内服可能ですので、誕生日が過ぎた受験生にも使用可能です。

いくつか事前に検査が必要であり、内服処方開始までに少し時間がかかりますが、

内服開始すれば1日2日でかゆみは一気に改善します。

湿疹も当然良くなっていきますので、本人のストレスもきっと減るでしょうね。

集中力も増す可能性が高いですし、塗すぐりも減らせる可能性があります。

 

こうやって考えてみると今の時期には非常に良い薬のように見えますね。

お値段はどうしてもそれなりに掛かってしまいますが、保険診療ですので、

小児医療券も使用可能です。

また期間限定で初めてやめることも可能ですので、春までは頑張るという

使用方法もあるでしょう。

 

結構症状の強いアトピー性皮膚炎持ちの子で受験を考えている子については

少し考え見てもいいかもしれませんね。

もちろん中学受験だけではなく、高校受験、大学受験、就職活動いずれも

使ってみる価値はあるかもしれませんよ?

ぜひご検討ください。

 

受験する子は、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患は治療法が変わります

今回は治療のお話。

新学年が始まる前に少し気が早いかとおもいますが、

今回は受験生と治療のお話です。

 

受験生には治療法を少し変える事があるんです。

少なくとも当院ではその傾向があります。

知っていました?

 

というのも、人生を左右するような受験の場合は、

万全の状態で望んでほしいからです。

 

治療法と言うのは効果と副作用との兼ね合いで決まります。

他にも金額や時間、手間と言うものもありますが、

簡単にまとめると、メリットとデメリットの綱引きです。

 

この綱引き、受験生では少し変わってくるんですね。

つまり、治療効果を高くする方向にシフトさせます。

その分副作用のリスクも高くはなりますが、受験が終わるまでは覚悟の上で、

よりしっかりとした治療を行う方向に変えていくことが有るのです。

 

具体的にはより強い薬に切り替える。内服を追加/増量する

などですね。

 

病気の治療というのは慢性疾患であれば特に、

人生の質を上げるために行うもので有るわけです。

受験の成功と失敗の差と、治療の強さとは

それぞれ天秤に掛けて考えるべきなんですね。

 

なので、人生を左右する短期間の間は治療もしっかりと行い、

症状を抑えてあげる。

としてあげたほうが結果としてよりよい人生を送ることが出来ると

私は考えるのです。

 

だから、治療方針は受験生の場合は少し変わりますよ。

というお話です。

勿論、最初に本人とどうするか検討した上で、

決めますけどね。

でもね、最初に受験生ならそうと言っていただけないと、

検討すらできませんから。

 

受験生は予め申告をしてくださーい!

アトピー性皮膚炎は受験では不利なのか?

アトピー性皮膚炎と受験のお話。

今回は病気そのものが受験に影響するかというお話をしたいと思います。

 

でも、調べてみたのですが、あまり情報がありません。

但し、一般的にアトピー性皮膚炎という病気そのものは学習能力には直接影響してはなさそうです。

 

しかし、アトピー性皮膚炎を持っている人が受験に対してどうかと考えると、

やはり不利。ということになるかもしれません。

以下にその考えを述べましょう。

 

1)痒みによるパフォーマンスの低下。

痒いということはそれだけで勉強の集中を妨げます。
同じ時間勉強をした時に、痒い人はそれだけ能率が落ちる可能性は十分にあるでしょう。

2)治療による時間のロス

アトピー性皮膚炎の人は毎日薬を塗る必要があります。
もしも全身に薬を塗るのであれば、それだけで1回あたり5分から10分程度の時間がかかってしまいます。
また、医療機関に通院する時間もロスになる可能性があります。
学校をお休みまたは早退していくとなると、その機会損失(学校で聞ける知識を聞けない)も有るでしょう。

3)飲み薬による眠気

アトピー性皮膚炎に対して飲み薬を処方されている方も多いかもしれません。
最も頻用される抗ヒスタミン薬ですが、副作用として眠気が有ります。
特に気をつけないといけないのは、インペアード・パフォーマンスと呼ばれるものです。
つまり、眠いわけではないけれど、脳みその一部が寝ているという状態です。
厄介なことに、気が付かないうちに効率が落ちていることが有るのです。

4)整容的な問題

これは面接の時に問題になるかもしれません。
特に顔面に強い湿疹が有り、そのために見た目で損をする可能性があります。
また、見た目によるバイアスが掛かる可能性も否定できません。
知識のある教育者ですからそのようなことは無いかと思いますが、
当落線上ギリギリにある時には問題になるかもしれません。

 

アトピー性皮膚炎が直接的に影響しているのはこのくらいでしょうか。

間接的な影響としてはどのようなものが有るでしょうか

5)性格の変化

一般的にアトピー性皮膚炎の人は性格が抑うつ的になる傾向が見られます。
そのために、本来得ることの出来る知識が得られない。また、人よりも強い不安のために
その知識が定着しない可能性があります。

また、特に小さい時に顕著に現れますが、引っ込み思案になっている場合は、
努力に対する正のフィードバックがかからない可能性があります。
つまり、他の子の前に出ない。褒められる機会が減る。褒められることを報奨とする努力志向が出てこない。
という可能性も考えられます。

 

さて、長々と考えてきましたが、これらはあくまでも仮説です。

当然人により大きな差があるでしょうし、

多くの人を対象とした調査もなされてはいないかと思います。

少なくとも私は聞いたことはありません。(調べてもそのような調査はありませんでした)

 

このお話はもう少し掘り下げてみたいと思います。

受験とアトピー性皮膚炎 

test_kekka

診療が終わり、吉祥寺の駅前に向かって歩いている途中に、予備校がありました。

ふと中を見ると、壁に張り紙がありました。

「センター試験まであと50日」

ああ、もうそんな時期ですね。

今回はアトピー性皮膚炎と受験についてのお話をしたいと思います。

 

人生には「たった1日のパフォーマンス」でその後すべてが変わってしまう日というものがあります。

そんな日はあまり多くありません。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院の入学試験、

就職試験、転職試験、デートやお見合いの日、

資格試験の日

といったところでしょうか。

 

これは、私の個人的な考え方なのですが、アトピー性皮膚炎を持っている人に取って、

「ガッチリと抑えこんでおきたいとき」と「通常通りしっかりと治療していれば良いとき」の

2つに分けることができると考えています。

「ガッチリ抑えこんでおきたいとき」は、普段であれば副作用を考えてあまり使わないような治療を短期間だけ、しっかりおこなうこと
(例えば、ステロイドやシクロスポリンの内服、強いステロイドの外用)

言ってしまえば、「後先考えず、その時だけ抑えこめればいいや」という方法です。

「通常通りしっかりと治療」は、普段から行っている、効果と副作用のバランスを取った治療法ですね。

 

大きく分けると、

ガッチリ治療・・・各種入学試験、資格試験

通常治療、時にがっちり治療・・・就職試験、転職試験

通常治療・・・デート、お見合い

となるのでは無いでしょうか。簡単に説明したいと思います。

 

各種試験は基本的に一発勝負になります。
(資格試験はものによるでしょう。数回にわけることが可能であったとしても、
その1回に失敗するだけで数ヶ月人生が変わることも往々にしてあると思います)

特に面接のある試験では見た目も重要である可能性があります。

なので、その後のことを考えるよりも、その瞬間に症状を抑えることが必要になるでしょう。

したがって、それらの試験の時にはガッチリ治療。

 

逆に就職や転職、お見合いやデートについては長期戦です。

その瞬間をしのいだとしても、その後の事があります。

もちろん就職、転職については本命の面接など、ガッチリとした治療が必要になる瞬間はあるかもしれません。

しかし、長期戦をずっと、後先考えない治療法を続けていくことは問題です。

また、デートやお見合いについては、うまく言ったあとは長い人生を一緒に過ごす相手となるわけですから、

後先を考えず、その瞬間のみに注力する治療法はおすすめできません。

 

 

言うまでもないことですが、通常からしっかりと治療を行うことによって、

アトピー性皮膚炎の症状をきちんと抑えておくことがベストでしょう。

しかし、そうも言っていられない時もあるかと思います。

もしも、そのような状況になったらどうすればよいのか?

 

まず、そんな時には皮膚科の先生に相談してください。

本当に大切な瞬間がいつなのかをきちんと話をしてみてください。

皮膚科医は現在の治療法の他にも、「副作用その他リスクは高くなるけど、治療効果も高い方法」を知っています。

普段はリスクの事を考えてその方法は治療法の俎上に載せないわけです。

ただし人生で大事な瞬間、出し惜しみしていられない瞬間であれば、場合によっては

普段考えない方法も検討の余地が出てきます。

ですので、まずは恥ずかしがらずに相談してみることが大事なのです。

 

次は実際に受験そのものと湿疹の関係についてお話をしていきましょうか。

受験雑誌の取材を受けました。

中学受験サクセス12 11 ・12月号(2013)

ご報告です。

 

先日受験雑誌の取材を受けました。

雑誌名は「サクセス12」。

早稲田アカデミー提携の雑誌です。

 

今回のテーマーは冬の乾燥肌です。

小学生の冬の乾燥肌についてお話しました。

乾燥を放おっておくと湿疹になります。

湿疹になると痒みが出て、それが勉強にも影響してくる可能性があります。

早めに対処しましょう。

 

というお話をしました。

書店で見かけたらぜひ手にとって見て下さいね。