わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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流行の病気

Twitterまとめ:帯状疱疹が流行する?

帯状疱疹に流行はあるのか?と言われると皮膚科的には「ある」と答えることにしています。

感染症だからではありません。社会・環境的な要因によるものです。(なお帯状疱疹ー帯状疱疹の感染はありませんのでご注意ください)

異常気象であったり社会的なイベントであったりでその地域一帯の住人にストレスが掛かることがあります。そのストレスの出現・消失は帯状疱疹の引き金になることがあるのです。

最近増えている気がしますが、これは夏の酷暑+お盆などの環境の変化によるストレスの変化が原因と考えられます。

山形にいたときは庄内地方では田植え・稲刈り後帯状疱疹、村山地方ではさくらんぼ収穫後帯状疱疹。と地域で呼称される流行を経験しています。こちらは社会的イベントが誘因となる感染と考えられるでしょう。

感染症の流行と一口にいいますが、帯状疱疹の流行は病原微生物の伝播に伴う流行とは少し違った顔をするのです。

手足に発疹ができる子が増えています。何で?(2020年3月28日)

先週ぽつりぽつりと受診されました。

今週は明らかに増えています。

なんででしょう?

 

手足の発疹を呈する子が増えてきました。

 

症状は今までに何度も書いたとおり、

手のひらや足の裏がむくんで全体的に赤くなる子、

手足の指の間にぶつぶつができる子、

スネや腕にぶつぶつができる子。

などです。

 

一般的に今までの話だとウイルス感染症で起きるものですと話をしているのですが、

今回のこの手洗いしまくり、消毒しまくりの状況で、

一般的なウイルス感染症が激減しているのがわかっています。

 

なぜでしょうか?

感染症以外の要因はあるのでしょうか?

全くわかりませんが、とりあえず増えているみたいですので、

患者さんの数がどのように変化していくのかを確認したいと思います。

うーん、不思議だ。

 

 

追記

過去の同様の記事の閲覧数を見ると、年始頃からなんとなく閲覧数が増えているみたいです。

しばらく前からのことなのかなあ。

子どもの顔、手足の発疹症が増加しています(2020年2月)

ここ1週間位の話でしょうか。

 

子どもの顔と手、足に赤いぶつぶつができて受診する患者さんが増加しているようです。

・・・手足口病ではありませんよ。

 

症状の出る順番は様々ですが、

顔面特に頬部

耳たぶ

腕の外側、手のひら

スネの外側、足の裏

に赤い発疹が出てくることが多いようです。

またみみたぶ、手のひら、足の裏は全体的に赤くなることもあるようです。

 

痒みはあったりなかったりです。

無いことも結構あるのが特徴です。

 

また特徴的なのは分布です。

左右対称性に出ていることが基本となります。

 

逆に左右対称性、体の一番遠い場所に同じような発疹が出ていることが

体の中から起きている炎症であることの証明にもなるわけです。

 

 

原因はウイルスかと考えれます。

然し、全身にウイルスがいるわけではなく、アレルギー的な反応かと考えられます。

というのも、そういった患者さんの中には

上気道炎や胃腸炎などの全身の感染所見が無いことも往々にしてあるからです。

つまり、ウイルスが皮膚に居て暴れているような水疱瘡などと異なり、

ウイルスはおらず、ウイルスに対するアレルギー的な反応になります。

したがって、発疹が出ている子から発疹が直接感染することはありません。

(間接的にその他の感染症が他の子に移り、アレルギー性の発疹ができることも

可能性としてはありますが、非常にまれなことかと考えられます)

 

治療法はアレルギーの治療に準じて行うことになります。

ステロイドの塗り薬、抗ヒスタミン剤などの飲み薬を使います。

治療期間は1ヶ月弱です。徐々に改善してくることがほとんどですが、

2,3ヶ月の間は少し茶色い色素沈着は残存しているようです。

 

以上、今回発生しているウイルス性発疹症のお話でした。

 

新型肺炎への当院の対策について(2020年1月末)

中国の武漢にて発生し、全世界に拡大しつつある、新型肺炎に対する

当院の対策をお話します。

 

現状国内での感染はほとんどなく、あくまでもの予防を行っている段階です。

 

・スタッフのマスク着用

しておりますので、ご協力お願いいたします。

 

また、場所柄、専門柄、子供が多いこともありますので、

・来院時消毒

をお願いします。

 

海外在住者の方も多いところもあり、

・海外在住もしくは帰国者は申告

をお願いします。

 

 

現時点では上記の対応を行っております。

今後感染の拡大の状況によっては追加での対応を行う場合があります。

まずブログでの告知を行いますので、確認をよろしくお願いいたします。

水痘が流行しています(2020年1月)

年末頃から増えてきましたが、

吉祥寺、立野、関町近隣の小学生に水痘の流行が見られるようです。

特に小学生高学年の子が多いように思えます。

 

この年代の子の特徴は水痘の予防接種を2回行っていないことが多いことです。

もう少し下の年代からは2回接種が一般的になってきたのですが、

どうしても1回接種だと水痘の完全な予防には至らず、

症状は軽いものの発症してしまうことが多々あります。

そのために感染の封じ込めにはならず、感染を拡大させてしまうのです。

 

ということで、吉祥寺近辺にお住まいの方、特に1回のみの予防接種の方は

要注意ですね。

蕁麻疹が増えてきました(2019年9月)

ここ数日の印象なのですが、蕁麻疹が増えてきたようです。

 

・・・蕁麻疹って感染するっけ?

と思ったからは鋭いですね。

蕁麻疹は感染するものではありません。

ただ、同じタイミングで広がった(用に見える)こともあるのです。

 

蕁麻疹の原因は感染症と疲れ。

まあ、疲れることによって感染症にかかりやすくなる面もあると言えますが・・・

 

ちょうど学校が始まって一週間から二週間。

どうも子どもたちに疲れが溜まってきたようです。

 

また、ここ数日の台風のドタバタ騒ぎもありました。

ここ数日間は台風の影響で気温が一気に上がり、体力を消耗したこともありました。

 

その影響で蕁麻疹の患者さんが一気に増加したものと考えられます。

 

・・・結局みんな台風のせいじゃあ無いですか。

まったくもう。

今年2回目の手足口病(2019年9月)

さて、ここ数週間の外来で目にする用になりました。

手足口病はまだまだ感染が続いているようです。

 

ただ、当初67月に目にしていたものと少し症状が変わってきた印象があります。

発疹が出るのは仕方の無いところではあるのですが、

全体的に発疹が小ぶりになってきました。

手掌足底の発疹も少ない傾向あります。

 

これはどういうことを意味するのか?

多分ですが、原因となるウイルスの種類が異なっていることを予想させます。

 

手足口病と一口に言いますが、その原因となるウイルスは数種類あります。

つまり、67月の手足口と9月の手足口のウイルスは異なっている可能性があるということ。

 

これによって生じる可能性があるのが

年に2回手足口に感染する可能性です。

一度手足口が発生するとその原因となるウイルスに対しては数年間の免疫が成立し、

そのウイルスには感染しないように体調が整えられるのですが、

その免疫機能は非常に厳密であり、他のウイルスに対しては効果を示すことがありません。

そのため、別のウイルスを原因とする手足口病には再度感染してしまう。

ということがあるのです。

 

これが1年に2回手足口病を起こすことがありうる理由となります。

感染した人は今後しばらく感染のリスクが下がるのがメリットと言えばメリットですが。

 

手足口病、まだ油断せずに行きましょう。

毛虫発生:練馬区立野公園 2例目(2019年8月)

先日も毛虫による症状を訴える患者さんが受診されました。

 

発生場所:練馬区立野公園

原因毛虫:イラガ の可能性が非常に高い

 

この子も先の子と同じように、痛みだけがを刺された瞬間から出現しました。

これはチャドクガなどの他の種類の毛虫皮膚炎には見られず、

イラガにのみ特有の所見です。

また目撃状況も「緑色のとげとげした虫」とのことでしたので、

一致するかと思われます。

 

話によると水場の近辺に大量に発生してるようです。

立野公園を利用される方はご注意ください。