わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

紫外線

0才児の赤ちゃんには日焼け止めは必要ありません

意外でしたか?

実はそうでもないんです。

ポイントはビタミンです。

 

人間が生きていくのに必須なビタミンですが、

一部は食事から入手することができます。

ではそれ以外に生成する方法はないのか?

実は日光にあたることで作られるビタミンもあるのです。

それがビタミンDです。

 

離乳食の赤ちゃんはまだ食事では十分なビタミンDが入手できません。

そのためにある程度は日に当たる必要があるのです。

 

但し気をつけるべきことは、過剰な日光は必要ないということ。

日陰を選ぶこと、日差しの強い時間帯は外出しないこと

など、ある程度の量でコントロールしてください。

真っ赤になるまでの紫外線は必要ありません。

日陰で反射して入ってくるレベルでの紫外線量で十分です。

 

逆に日焼け止めをガンガンに塗った赤ちゃんでビタミンD不足になるという話も出ていますので、

まあ、塗るにしても程々に。

塗らなくても大丈夫ですよという考え方で良いのではないでしょうか。

 

焦らず騒がず、のんびりと子育てをしていくくらいの気持ちで十分ではないでしょうか?

紫外線治療は小児の白斑に対して効果があります

さて、今回も紫外線治療についてのお話です。

この機械を導入してからそろそろ2ヶ月が経過しようとしています。

毎日稼働していますが、早速幾つかの疾患で変化が見えてきました

 

それは白斑です。

半分以上の方の白斑に色素の新生が見られるようになってきました。

といっても、まだ治療開始して数週間と言ったところですが、

周囲の一部に色素が出てくることも多く見られるようになりました。

また白斑全部に色素が出現し、白斑自体がなくなってしまった例も出てきました。

 

こればびっくりすることではありますが、すごく嬉しいことでもあります。

昔から白斑の治療に劇的な効果を示すものはありませんでした。

ステロイド外用。

プロトピック外用。

ビタミンD3軟膏外用。

などで治療をしていましたが、色素の出てこない人は出てこない。

 

しかし、紫外線を併用することにより、一気に白斑は治療できる病気になったという

印象があります。

もちろん、期間の長い人、面積の大きな人は治りにくいかもしれません。

でも、逆に言えば、最近できた白斑。小さな白斑は十分に治療ができる。

しかも、塗り薬と併用すれば更に効果を高くすることができる。

そういった病気になってきたようにも思えます。

 

なので、白斑に対して紫外線治療を併用することは、試してみても良いものかもしれません。

もちろん医療保険も効きますので、自己負担額も少く済みます。

乳児医療券も使うことができますので、

白斑ができて悩んでいる子どもで、紫外線治療をしたことの無い子がいましたら、

一度相談に来られても良いかと思います。

まあ、週1回の治療が必要になりますので、通院できる方という限定にはなりますが、

きちんと通ってみて治療してみたいという方はご検討ください。

 

紫外線治療を開始いたしました

久しぶりの新規治療法導入です。

 

今年6月からになりますが、紫外線治療器を導入いたしました。

保険診療も行えますので、ご希望の方はご来院ください。

 

今回導入したのは、TARNABという機械です。

メーカーWebはこちら

 

 

ターゲット型ナローバンドUVB治療機というものですね。

・・・難しい?

では、説明をしていきましょう。

 

ターゲット型と言うのはまさしく、部分的に当てることができるということ。

対して全身型と言うものがありますが、これは小さなCTみたいな感じです。

ベッドに寝ている人あるいは立っている人の全身に当てるものです。

つまり、全身に治療ができるが、とても大きいということ。

ウチには大きすぎて導入できませんて・・・

対してターゲット型は小さいのが特徴です。

手持ちできるデバイスですね。

大きさ的にはガジェットと言ってもいいかもしれませんが。

ただし、小さいがゆえの欠点もあります。

照射面積も小さいんですね。

画像の下の紫に光っている部分から紫外線が出るのですが、

1回あたりの照射面積はパソコンのマウス1個分くらいでしょう。

だから、小さな病変には向いていますが、大きな病変には向きません。

そこが問題だ。

 

なので、なんでもできるというわけではなく、

特に白斑や部分的に出ている乾癬、

アトピー性皮膚炎のかゆみが強い部分や

痒疹状に盛り上がっている部分

など、一部の疾患で使用できるものではあります。

 

しかし、塗り薬や飲み薬とは全く異なる効き方をしますので、

上記疾患でもなかなか良くならないので、別の治療方法として

使ってみたいという方は一度受診されてはいかがでしょうか?

痛くもなく、痒くもない、(面積が小さければですが)すぐに終わる

治療法ですので、ご検討くださいませ。

 

どうして小学校では日焼け止めの授業をしないのだろう?

夏休みです。小学生が毎日の様にプールに通っている姿も目にします。

うちの娘も一学期の最後はプールの授業でした。

しかも、4時間中1時間のプールのために、残り3時間は自習という、

時間効率の悪い授業です。

一体何でしょうね・・・

 

という話を今回はするのではなく、その空き時間を利用して

いろいろな知識を与えることは出来ないのか?

という話です。

 

いつも疑問に思うんですが、どうして学校で日焼け止めと日光の人間に対する影響の

話をしないんでしょうね。

どうでもいいと思っているわけでは無いでしょうけど。(特に女性の先生方は)

教える必要はないんでしょうか?

プールという格好の素材があるのに、手を拱いている必要はないと思うのですが。

 

などと思う今日このごろです。

 

乳児の日焼け止めはどうすれば良いのか?

この質問も外来で良く聞かれる質問です。

結構難問ですが、少し考えてみましょう。

(なお、乳児ですので、生後1歳までの赤ちゃんに限ってのお話です。理由は後述)

 

まず、根本的なところから考えてみましょう。

日焼け止めはなぜ使うのか?

答え:皮膚の紫外線に対する露出を減らすため。

ですね。それが最終的には皮膚の老化を抑え、皮膚がんの発生を抑えることになります。

 

では、赤ちゃんの場合はどうなのか?

紫外線に露出する場合は、どのような場合なのか考えてみましょう。

もちろん外にでる時ですよね。

では、赤ちゃんはどのような状態で外に出ていますか?

ほとんどの場合はベビーカー、抱っこひも、おんぶなどの形で外出しているのでは無いでしょうか。

少なくとも、自分ひとりで勝手に歩くことは有りませんよね。

 

と、ここまで考えると一つ疑問が出てきます。

本当に気をつけるべきは赤ちゃんなの?ということです。

そうです、お母さんの方が実は重要な要素なのです。

 

自分で歩かない赤ちゃんはいつもお母さんと一緒です。

なので、まずお母さんが気をつけるべきなのです。

・日向を歩かない

・日光の強い時間帯(正午+-2時間など)に外出しない

など、お母さんが少し気をつけるだけでも、ずいぶん日光への露出を減らすことが出来ます。

 

また、当然ですが、日焼け止めが赤ちゃんにカブレを起こすリスクも有るでしょう。

皮膚の弱い赤ちゃんはそのリスクは成人よりも高いと考えられます。

 

そうやって考えると、お母さんは十分に気をつけることが出来るなら、

日焼け止めを使うメリットは、他の年齢の子どもに比べてあまり多くないことが分かりますよね。

 

でも、これは一般的なお話です。

・どうしても外出しなければいけない人

・南国に居る/行っている人

・保育園など、お母さんの目が届かない時間が長い人

については、日焼け止めは塗ったほうがよいでしょうね。

 

そして、日焼け止めが必要な場合ですが、

無理にSPFを上げる必要は無いです。25-30もあれば十分。

その代わり、汗で日焼け止めが流れてしまいますので、

2時間おきくらいに塗りたしをすること。

帰宅直後にシャワーで洗い流すこと。

をしっかりと、行ってくださいね。

 

最後に当クリニックおすすめの日焼け止めを挙げておきます。

成人ですが、皮膚テスト済み。ほとんど刺激感のない製品ですので

オススメですよ。

NOV ノブ UVローション EX SPF30 PA++ 35mL

運動会と日焼け止め

a0790_000246

運動会シーズンになりました。

私が子供の頃は運動会といえば毎年秋だったのですが、

最近は春に運動会を行うところも多くなったようですね。

今週、来週に運動会を行うところも多いようです。

 

運動会の準備、いろいろありますが、忘れてはいけないのは日焼け止めです。

太陽の高さが高いということは紫外線の量も多いということ。

しっかりと日焼け止めを使うようにしましょう。

 

さて、ここで気をつけてほしいことがあります。

昨年蓋を開けたものをそのまま使用していませんか?

これ、あまりオススメは出来ません。

というのも、蓋を開けて時間が経っていると、劣化や変質の可能性があるからなのです。

 

蓋を空けることにより、空気中の雑菌が侵入します。

また、日焼け止めの成分も時間とともに変質し、

日焼け止めの効果が落ちる可能性はあります。

また、場合によってはかぶれたりすることもあるでしょう。

 

ということもあり、蓋を開けたままの日焼け止めはあまりオススメできませんよ

というお話でした。

 

皆さん、運動会がんばってくださいね!

運動会では日焼けに注意しましょう

a0780_000626

先週、今週、来週と関東では運動会のラッシュですね。

まあ、今日は雨なので、今日の運動会は明日に順延になるかと思いますが。

 

さて、運動会ですが、日焼けにはくれぐれもご注意ください。

実際に患者さんで受診された方もいるのですが、

この時期、地上に降る紫外線の量はまだそれなりにあります。

また、運動会の場合最低でも半日以上は、太陽の下に過ごすことになります。

そうすると、結構な紫外線を浴びてしまい、日焼けの症状が強くなってしまいます。

 

また、雨天順延も要注意ですね。

雨が降った翌日には空の色が澄んでいるようにみえることもあるかと思います。

これは雨により、空気中の微粒子(つまり、ホコリ)がすべて洗い流されたから。

日光が途中で散乱されることがなくなったからなんですね。

逆に言えば、散乱されない光が直接地上に降りそそぎます。

なので、逆に紫外線への露出がより強くなります。

ご注意ください。

 

もちろん、日焼けで痛くなってきた場合はこれはヤケドと同じ状態ですので、

一度皮膚科を受診ください。

ステロイドの塗り薬を塗るだけで、全然楽になりますよ。

長くても数日で収まるものですから副作用の心配も殆どありません。

気になる方は一度受診されてはいかがでしょうか。

 

さて、うちも子どものかけっこの練習に付き合うことにしましょうか・・・

紫外線が皮膚へ及ぼす影響が目に見える

sun-damage-face-120604

 

元記事はこちら

 

紫外線は皮膚に良くないという話は現在は常識とも言えるでしょう。

でも、具体的に紫外線を浴びた皮膚と浴びない皮膚の違いはどのくらいあるのでしょうか。

人間の部位によって、皮膚の状態には違いがあるので、腕と手、顔と首で比較してもよくわかりませんね。

では、左右のどちらか半分だけ紫外線を浴びるとどうなるのか?

そんな実験は人道的に出来ませんよね。

 

 

写真の人はアメリカ人のトラックの運転手です。

窓の外から光が入ってきたのでしょう。

一部のみシワが深くなっています。紫外線の影響と考えられます。

太陽は人間には優しくなど無いのです。