わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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虫刺され

今年は毛虫が少ない年でした?(2017年5月)

そろそろ梅雨ですねえ。

 

今年の毛虫被害は非常に少なかった印象があります。

昨年の1/5から1/10くらいでしょうか。

 

原因はわかりません。

昨年暑かったから?冬に雨が多かったから?

なんともいえませんが、今年の被害は少なかった印象があります。

 

今年の秋や来年もそうだといいのにな。

どうなるのでしょうか。

虫刺されの季節になりました。2017年5月

今年も虫刺されの季節になってきました。

我が家の下の娘も刺されていましたよ・・・

(写真は昨年の虫刺されです)

 

最近、虫刺されで受診される患者さんが増えてきました。

気温も上がり、蚊の行動が活発になってきたようです。

 

今年最初の虫刺されは症状が強く出る印象があります。

つまり、痒みも強いということになりますので、

早めに治療を開始してあげて下さいね。

 

虫刺されの季節がやってきた

いやあ、暑くなりましたねえ。

暑くなってくると増える病気の一つに虫刺されがあります。

どうも、特に蚊がぼちぼちと出てきたようです。

刺された子が何人か出てきましたよ。

 

蚊の生育については種によって異なりますが、

概ね気温20度以上がその分かれ目である印象があります。

最近の暖かさはその限度を超えたということなのでしょう。

日中は25度を超えることもありますからね。

 

ということはそろそろボウフラに対する注意が必要になった季節であるということ。

ボウフラは淀んだ水のあるところで増殖しますから、

これからの季節はしっかりと水回りを見ていく必要があります。

鉢植えの水受けや使っていないタイヤの中に水が溜まっていることがありませんか?

早めに注意して見てあげたほうが良さそうですね。

 

 

吉祥寺でタヌキをみる

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いや、本当ですってば。

井の頭動物園ではないですよ?普通に町中ですよ?

 

先日、夕方に仕事を終え、勉強会に行こうとクリニックを閉めてバス停に向かう時に、

吉祥寺通りを横切る一匹の動物が居ました。

 

ネコ?にしては大きいし、

イヌ?にしては尻尾大きいしなあ。

と思いながらぼんやりと眺めていたら。

目が合いました。

 

おやおや。タヌキですね。

 

タヌキは道を渡ろうとしていたのですが、途中であきらめて東側の路地に入って消えていきました。

 

地方に住んでている方。

そして、首都圏でもあまり近所では無い方にはピンと来ないかもしれませんね。

吉祥寺にタヌキなんて。

でも、結構出るんです。

 

近くには関町公園や善福寺公園など、大きな公園もいくつかありますし、

このあたりの住宅は完成後30年以上経過しているものもたくさんあります。

少し路地にはいると、築50年を超えるような建物もチラホラとあります。

 

そのような環境ですので、タヌキが住み着くことも有るんですね。

患者さんの中にもそんな話をする方がいるので、

なんとなくそんなものかなと思っていたのですが、

この目で見てしまうと、やっぱりなという思いです。

 

ちなみに、タヌキと一緒に入ってくるノミやダニからの虫刺されも結構な数で見られます。

そのつもりで診察していると、結構そんなお話がありますね。

 

というわけで、吉祥寺でタヌキを見た話でした。

本当だよ。

刺された覚えは無いのに毛虫にやられる

先週末の夜です。

仕事が終わり、のんびりし、ダイエットを兼ねて、自転車で少しお散歩してきました。

ちょうど1時間位走り、帰宅後に気がついたのは

なんか、腕が痒い・・・

 

よく見てみると両方の腕の内側に、それぞれ1箇所ずつ虫刺されの赤みができていました。

痒みも結構強く、思わず引っ掻いてしまいたくなります。

大きさや反応の仕方を見ると、どうも毛虫が原因のようす。

長袖の服を着ていたのに、その中を刺されてしまったようです・・・

 

実は今年の秋に、自転車の途中に毛虫に刺されるのはこれが2回め。

それぞれ、刺された個数はあまり多くはないのですが、

結構気になりますね。

 

というわけで、毛虫に刺されるのは皮膚科医でも予防できません。

毛虫にやられる場合には、毛虫がよってくるわけではなく、

何らかの拍子に毛虫の毛に触れて起きるわけですから、

気をつけても完全に予防できるものではないのです。

 

というわけで、まだ毛虫の季節ではあります。

気をつけましょうね・・・

 

松山英樹選手、リオ辞退。 虫刺されなら仕方ないのでは? その2:治療編

今回は前回に引き続き、虫刺されのお話です。

治療のお話ですね。

 

さて、虫刺されが強いなら治療をすればいいじゃないか。

というお話になったかと思いますが、

これも一筋縄ではいかないようです。

キーワードはドーピングです。

 

虫刺されの治療ですが、市販薬があるよね。と思った方。

実は市販薬は効果は低いです。

パンパンに腫れた虫刺されにはほとんど効果有りません。

 

病院では虫刺されに使用する薬剤は副腎皮質ステロイドです。

こちらは非常に良く効く薬です。

数日から長くても12週間の治療ですので、副作用の心配も特にありません。

一般の方でしたら。

スポーツマンに使う際もあまり心配のない薬剤とされています。

一般的なスポーツでしたら。

 

ただ、この薬、内服はドーピングに当たるために使用できません。

実際に、外来で処方する際に使わないでと釘を刺されたこともあります。

外用はOKなんです。血液には入らないために。

でも、たとえ外用であったとしても面積が広かったり、強い薬をガンガン使うと、

血液に入る可能性が出てしまいます。

そして、その境界線は読めません。

少量であればOKというのはそういうことなんです。

 

だから、読めない。

だったら、リスクを考えて使わない。

と考えるのもまた当然です。

 

では、ステロイド以外で抑えることができるのか?

正直厳しいです。

 

もう一つの治療法は抗アレルギー薬の内服です。

でも、こちらも問題あり。

 

と言うのは副作用で眠くなったりふらついたりすることも有るのです。

そして、炎症の抑制効果はステロイドの比べると弱いものです。

精密さ、集中を要する作業は多くの抗アレルギー薬では注意が必要と

説明書でも記載されているくらいですから

どうも、プロスポーツとは相性が悪いのです。

 

 

したがって、虫刺されの治療一つでも

プロスポーツの場合は一般的な方とは選択肢が変わってしまうわけなんですね。

 

いやあ、世界を股にかけて活躍するのも大変なんですねえ。

 

松山英樹選手、リオ辞退。 虫刺されなら仕方ないのでは? その1:症状編

すみません。ゴルフはやりません。

でも、今回のニュースに関してはゴルフをやっている人からの記事は沢山有るのですが、

虫刺されという観点からの記事がなかったので、書いてみました。

特にゴルフの知識での間違いについてはコメント欄で指摘していただければ幸いです。

 

簡単にまとめましょう。

ゴルフの松山英樹選手が今年の夏に行われるリオのオリンピックを辞退したとのこと。

理由としてはジカ熱の問題もありますが、もう一つ。

「虫刺されのアレルギーが強く出る」からというのが挙げられているようです。

 

では、皮膚科医の立場から少し見ていきましょう。

 

虫刺されの反応が強く出るとありますが、これにはいくつかの条件があります。

1)年齢

2)刺された虫の種類

3)刺された回数

の3点で決まります。後は体質も有るかもしれませんが、

こちらに付いてははっきりとはしませんのでおいておきましょう。

 

まず年齢です。

松山選手は現在24歳。若いですね。

しかし、若いということはアレルギーの反応が活発であるということでもあります。

勿論、アトピーや喘息などの何らかのアレルギー疾患の既往があれば

更にアレルギー反応が強く有ることも十分に考えられます。

したがって、年齢要因も無視できるものではありません。

 

次に刺された虫の種類です。

こちらは、全て細かく別れることに注意が必要です。

つまり、蚊は「蚊」に刺されたという種類ではなく、

「ヤブ蚊(ヒトスジシマカ)」か「イエ蚊(アカイエカ)」か?というレベルの違いでもありますし、

どうも、更に地域ごとの微妙な蚊の種類の違いも判断しているみたいなんですね。

つまり関東のヤブ蚊と東北のヤブ蚊の違いも体は別個のものとして判断している印象を受けるのです。

 

最後に回数ですね。

それぞれの種類により、反応が異なることは前項でかいたとおりです。

そして反応の強さは回数によって決まるものなのです。

つまり、初回は強い反応。

そして回数を重ねる毎に反応は弱くなるわけです。

(詳しく書くともう少し異なるのですが。過去の記事を参考にしてください)

 

これらの要因を総合的に考えると

「若い人が、初めて行った外国で虫に刺された場合は、

非常に反応が強く出てしまう」

という問題が発生するわけです。

 

松山選手はアメリカであれば何度も行っているでしょうし、

何回も虫に刺されているでしょう。

でも、南米であればそんなに旅行している回数も多くは無いと考えられます。

大きな大会が有るという話も聞きませんし。(情報求む!)

 

つまり、ブラジルに行った場合、単なる虫刺されでも

大きな問題になてしまう可能性は十分に考えられるのです。

 

え、治療すればいい?

いえいえ、そう簡単にはいかなさそうですよ。

 

次は治療について考えて見ましょう。

 

また蚊に刺されました・・・

下の娘の話ですがね。

また、蚊に刺されました。

ということでまた写真をとってその変化を見てみました。

 

今回は変化早いです。

刺された10分後にはすでに蕁麻疹用の発疹が出始まっています。

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周囲にも少し赤みが出ていますね。

 

そして1時間後。

すでに症状が完成していますね。

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いわゆる大人の虫刺されという状態です。

 

虫刺されの症状の出かたはRPGを想像すると良いかもしれません。

刺されるたびに経験値がたまり、ある一定以上になると

レベルが上がるというシステムですね。

 

レベルとその症状は以下の用になります。

レベル1:無反応

レベル2:即時型反応- 遅延型反応+

レベル3:即時型反応+ 遅延型反応+

レベル4:即時型反応+ 遅延型反応-

レベル5:即時型反応- 遅延型反応-

です。

 

経験値はそれぞれの虫により違います。

また、同じ虫でも地域ごとに別途の経験値になるようです。

 

前回のブログの写真では

レベル2

ですが、

今回は

レベル3から4

位ですね。

 

もしかすると前回と今回では刺された虫の種類が違うかもしれません。

 

今回は小さな子が虫に刺された時の症状の出方に違いについてでした。

虫刺されも奥が深いものだったりするのです。

毛虫に注意!

いや、ここ2週間位でしょうか。

ものすごく増えています。

 

公園や生け垣に毛虫は居ませんでした?

庭や学校には?

見つけたら要注意。即刻駆除しましょう。

でないと、刺されます。

 

他の虫さされと異なる点は

毛だけが飛んで来ること。

です。

虫が見えなくても出ることがありますからねえ。

 

刺された後の家での対処はまず冷やすこと、洗い流すこと。

洋服に付いた毛は50度以上の熱湯に浸すことで無効化できるそうです。

洗濯することも有効でしょう。

 

あとはとにかくステロイドを塗って痒みを抑えましょう。

長くても1週間で治すことのできる病気です。

でも、途中は痒いので、なにはともあれ皮膚科を受診してくださいね。

 

生まれて2回めの虫刺され 3日目

前回の続きです。

その翌日の話ですね。

 

まだ触ると温かい感じは見られます。

しかし、刺し口周囲の硬さはなくなってきました。

痒みも全く無いようですね。引っかき傷もありません。

 

こんな感じです。

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赤みの真ん中のすこし硬い感じがなくなったことがわかりますか?

 

ピークは過ぎましたが、まだ薬は塗ったほうが良さそうな状態です。

早く治したいのであればなおさら必要ですね。