わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

診断

結婚前に、金属パッチテスト?


考えてみたら、そうだねえ。

といったお話です。今日のお話は。

 

結婚とパッチテスト?

普通は全く結びつかない単語ですが、

指輪という言葉を介するとうまくつながります。

 

結婚指輪や婚約指輪、高いですもんね。

たしかに、金属アレルギーがあったから、高い指輪をつけようとしたら

ダメでした。

というお話は切ないですもんね。

 

今まで全く聞いたことのないお話なので、

最初はびっくりしましたが、考えてみたらちょっとの手間暇とお金をかけて

予めテストしておいたほうが安心ですもんね。

確かにそっちの方は合理的だ。

 

という話でした。

なお、パッチテストは暑い日には積極的に行いたい検査では有りません。

汗だくの季節は向きませんからね。

もしも、ご希望の方が居ましたらお早めにどうぞ。

 

イカリジンに対する期待と不安

さて、今回も虫よけのお話です。

高濃度DEETとともに使用できるようになったイカリジンですが、

期待と心配のが半分半分ですね。

 

というのも、何かよくわからないからなんです。

何が?コレが。(参考資料はこちら

作用機序ははっきりしていないこと。虫のどこに効果あるかはっきりわからないこと。

これは心配面の一つです。

もう一つの心配は長期連用時の毒性についてまだはっきりしていないことですね。

一度に大量に使用した場合の毒性については上記資料に記載ありますが、

長期間の連用時にはどうなっているのかはっきりとわかりません。

そこが少し心配でもあります。

 

しかし、メリットも当然あるわけです。

DEETとは作用機序が異なりますので、併用すれば相乗効果を期待できるかもしれません。

まあ。メーカーさんに聞いてみたときにはその検討はされていないということですので、

どうなのかはやってみないとわからないのですが。

 

また、無臭であることもメリットです。

プラスチックを溶かす心配もありません。

小児に対する使用制限も今のところありませんので、

そういった意味では使用量さえしっかりと守れば

使い勝手の良いものであろうと思うのです。

 

新しい成分の虫よけ剤

ぜひ検討してみてください。

 

2017年5月11日 勉強会のご案内(満席になりました)

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
 2017年5月11日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-039
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします

    
2017年5月18日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-042
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

 2017年6月1日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-040
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2017年6月15日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-043
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

 2017年7月6日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-041
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2017年7月20日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-044
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は1台分あります。予約は受け付けておりません。
  駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
 キャンセルは直前まで承ります。問い合わせフォームよりご連絡ください。
防犯上の観点から電話ではお受けできませんのでご注意ください。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

5/8追記


予約希望の方は最下段の問い合わせフォームより希望日時をご記入のうえ、ご連絡ください。
折り返し、電話にて当院より予約状況の連絡をさせていただきます。
よろしくお願い致します。



オテズラの副作用が出る人は効果の高い人か?

今日は尋常性乾癬のお話です。

 

先日発売になり、処方を開始したオテズラ。

当院では数名の方に処方を行っております。

その方の1ヶ月内服した症状の変化、副作用の出方が分かってきました。

 

まずは効果。

一番効果の少なかった人で半減。

有効な人は8割以上の減少です。

当然ながら、塗すぐりの使用量も激減しています。

特にステロイドをストップできるのがありがたいところですね。

落ち着かない人にはビタミンD3軟膏を主体に使用するようにお話しています。

 

ついで副作用。

こちらも人に依るとしか言えないところです。

ダメな人はだめ。一日1回に減らした人も居ました。

でも、大丈夫な人は全く出ません。

出る人も内服期間が長くなるに連れて副作用は減少傾向にあるようです。

内服を減らさざるを得なかった人についても今後、副作用の推移をみて、

内服量を調節する予定にしています。

 

そして、効果の出方と副作用の出方ですが、

どうも、関連性が有るように思えたりもします。

まあ、処方数がそんなに多くはないのであくまでも印象に過ぎませんが。

効果の高い人は副作用も出やすく、辛い。

そんな傾向を感じるのです。

ただ、あくまでもこれは印象に過ぎないので、

もう少し長い間確認をしていく必要があるのですが。

 

でも使用した皆さんはずっと使いたいと言っています。

これは大したものです。

 

でも、問題点もあります。

まず値段。まあ、高いですね。

でも点滴や注射の必要な生物学的製剤よりは安いです。

あとは維持の仕方。

症状がなくなったら減らしていきたい所なんですが、

そのあたりについてはまだ何も分かっていません。

減らしてはいけないとメーカーさんは言っていますが、

今後の検討課題ですね。

 

副作用の多く出る薬ではありますが、

効果の面からは明らかに今までの薬とは別次元の印象を持っています。

まだあまり採用されている病院の数は多くないようですが、

乾癬の治療の一つとして考えてみても良いかもしれませんね。

 

水虫の季節が始まりました。

日中はだいぶ暖かくなりましたね。

そうなると気になるのが例のアレ。

今日はその、アレ。水虫の季節が始まりましたよ、

というお話です。

 

今週に入ってから水虫を訴えて受診する患者さんが一気に増えた印象があります。

だいぶ暖かくなってきましたからね。

先週末に夏日になったのも影響しているかもしれません。

靴や靴下がまだ冬仕様なのも影響しているかもしれません。

 

でも、これからは水虫が多く出てくる季節であるのも確かです。

 

足の裏に痒みがある人。

痒みがなくても、足の裏や足の指の間にジクジクぶつぶつがある人。

あとは糖尿病のある人は要注意ですよ。

足にいつもと違うものが出ている人は、必ず受診してください。

 

水虫は根気さえあれば簡単に治すことの出来る病気です。

早めに見つけて、早めに治療を開始しましょうね。

 

オテズラ、乾癬に効果あり!みんな症状がよくなっています

尋常性乾癬の新薬、オテズラですが、

当院ではすでに何名かに処方を開始しております。

そのすべての方が2週間内服開始し、2回目の受診を行いました。

今日はその結果についてのお話です。

 

まず、効果。

すごーく良いです。

最初の2週間は漸増期間でもあり、効果はあまり高くは無いと考えられますが、

それでも皆さん、乾癬の症状は半減しています。

如実に変わったのは塗り薬の使用量です。

処方必要量=毎日の使用量ですが、

半減以下です。

これはすごいですね。

 

問題は副作用。

まず皆さんに出ています。

腹部の違和感やダルさ等があるようです。

ただ、日常生活に大きな支障はなさそうです。

なんとか送れているとのこと。

でも、効果がとても高いために少々の副作用が我慢して皆さん内服を継続すると言われます。

どうも、それだけの効果を実感しているようですね。

 

 

そして、診察して何よりも思ったのは、

皆さん、外来に入ってくる時の声が明るいこと。明るいこと。

今までの乾癬の外来って、なんとなく沈んだ感じだったんですね。

ああ、今日も変わりない・・・という感じだったんですね。

でも、オテズラの内服を開始して、劇的に変わった診察風景になりました。

これは純粋にうれしいですね。

 

オテズラ、値段と副作用に少し欠点がありますが、

効果を考えると、試してみても良いかもしれませんね。

2017年4月20日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
2017年4月20日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-041
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

 2017年5月11日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-039
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2017年5月18日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-042
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は1台分あります。予約は受け付けておりません。
  駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
 キャンセルは直前まで承ります。問い合わせフォームよりご連絡ください。
防犯上の観点から電話ではお受けできませんのでご注意ください。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。


予約希望の方は最下段の問い合わせフォームより希望日時をご記入のうえ、ご連絡ください。
折り返し、電話にて当院より予約状況の連絡をさせていただきます。
よろしくお願い致します。



水いぼの有る子はそろそろ取ることを考えましょう

今回も新学期のお話です。

でも、少し先に目線がありますよ。

 

水いぼ。この病気は幼稚園児・保育園児にはポピュラーなものです。

統計によると、10人にひとりは有るようですね。

 

で、問題になるのはプール。

プールに入れないことがあります。

皮膚科・小児科医はいいとおもっているのですが、

運営者が首を縦に振らないのであれば仕方ありません。

取らざるを得ないことになります。

 

さて、では、いつ取りましょう。

逆算してみましょう。

 

6月下旬

早いところではプールが始まります。

この時に出ているとアウト。

ただ、水いぼは数週間待って、出ないことを確認しない限り

治癒とはいえません。

その4週間前には除去を済ませておきたいところです。

となると、タイムリミットは

5月下旬

になりますね。

それまで摘除を進めていきますが、本当は経過観察後の時間がこれくらい。

になっていたいところです。

この時に一度再発した水いぼを全部取って経過観察。

としていたいところです。

だと、更に4週間前に最初の全摘除を終わらせたいところです。

4月下旬

最初の全摘除の終了期間です。

さて、水いぼ取りですが、毎日の様に皮膚科受信できますか?

週1回+αといったところでしょうか?

そうすると、34回とるためには開始時期はどうなるか?というと、

4月上旬

になってしまうんです。

 

あらあら、時間ありませんね・・・

 

早めにとることにしましょうね。

 

 

皮膚科医が考える、幼稚園・保育園に入った時に確認しておきたいこと

新年度です。新学期です。

新学期、新しい幼稚園・保育園に入る時には何を気をつければいいのか?

皮膚科の立場からお話してみましょう。

今回もそんなお話です。

 

1)塗り薬のポリシーを確認すること

お薬を保育園や幼稚園で塗ってくれるのか?

これは大きな問題になることがあります。

薬も大丈夫なのか?市販薬のみOKなのか?

保湿剤のみOKなのか?全部ダメなのか?

確認しておきましょう。

アトピーの子を始め、湿疹の子が園で薬を塗れないことは

湿疹のコントロールを図る上では良くないことです。

また、虫刺されなどから痒疹になって、長期間の塗り薬の使用が

必要になることもありますからね。

どんな子でも知っていて損はありません。

 

2)プールのポリシーを確認すること

こちらは主に、水いぼが当てはまります。

水いぼの子のプールをどうするか。

小児科皮膚科などは問題ないとお話していますが、(こちら

運営側がOKと言わなければ入ることができません。

水いぼはある日突然気がつく病気でもありますから、

予め確認しておいたほうが良い事柄になります。

早めに確認しておきましょう。

 

3)アレルギーのポリシーを確認すること

アレルギーの有る子の場合、どこまで対応できるか?

こちらも確認しておいたほうが良いでしょう。

少ない例ではありますが、幼稚園・保育園に入ってから

アレルギーが新たに現れるとがあります。

時に食物アレルギーが新たに現れると厄介です。

予めどのレベルで対応できるのかを確認しておきましょう。

もちろん、緊急時の対応もですね。エピペンとかね。

 

4)ケガの治療ポリシーを確認すること

ケガをした時の対応も園ごとにだいぶ異なります。

園での初期治療はどのレベルまで行うのか?

医療機関に連絡するのはどのレベルからなのか?

どこの医療機関に連絡が入るのか(多くは園医可と思いますが)?

その先生のケガの治療方針はどうなのか?

特に湿潤療法を希望される方は、

必ず確認する必要があります。対応医療機関はまだそんなに多くはありませんからね。

 

と皮膚科が関与する部分だけでも、これだけあります。

もともと湿疹がある子はしっかりと確認したほうが良いでしょうし、

そうでなくとも知っておいて損はありません。

確認しておきましょうね。

 

新年度になって皮膚病は悪くなるのか?

新しい年度が始まりました。そのために色々と生活の変わった人もいるようです。

学校はまだですが、就職や異動などもありますし、

保育園なんかはすでに始まったりしていますしね。

今回はそんなお話です。

 

さて、年度が変わると皮膚の病気は悪くなるのか?

ウイルスや細菌、真菌といった人間の生活を考慮することのない

病原微生物はともかくとして、

アトピーなどの湿疹性病変はどうなるのか?

気になるところですが、

結論から言うと、「悪くなることが多い」

です。

少なくとも良くなる要素はあまりなさそうです。

 

なぜか?

人間にとって「変わること」はストレスになるからです。

あ、良しにつけ悪しきにつけ。ですよ。

 

まず行動パターンが変わります。

これもストレス。

通勤通学も変わりますし、

ご飯の中身や内容が変わる人もいるでしょう。

当然仕事や学校の始まる時間も変わったり、終わる時間も変わったりしますね。

これ全部ストレスになります。

スキンケアの時間もどうやって捻出すべきか頭を悩ませている人も多いでしょう。

試行錯誤が始まるわけですね。

そして、錯誤と言うくらいですからうまくいかないリスクも当然ながら有るわけです。

 

食事の内容も変われば摂取できる栄養素が変わります。

一人暮らしを初めたばっかりの学生さん、社会人さんを考えると、

栄養状態の急激な悪化も充分に考えられますよね。

で、その後湿疹は悪化するでしょう。

 

睡眠時間も同様に変わります。

試行錯誤するということは今までと同じことをするのにも余計に時間がかかるということ。

そのため、睡眠時間が影響を受ける場合も往々にしてあるわけです。

その後、湿疹は悪くなるでしょうね。

 

スキンケアも同様に変わらざるをえません。

先程書いたように、スキンケアの状況も変わってしまいます。

時間がなければ割を食うこともありますし、

効率が変わることもあります。

 

そして、受診率も悪化します。

引っ越しをしたならばまず医療機関を探さなければいけません。

時間も忙しい中捻出しなければ行けないんですね。

見つかっても同じような処方がもらえるかは分かりません。

と考えると湿疹の治療の程度が悪化することも当然ながらあり得るわけです。

 

そんなこんなで、見てきました湿疹の治療はどうなるのか?

良くて現状維持、多くは悪化してしまう可能性が高いと考えられます。

 

また、子どもたちの生活を考えると、

年度が明けて、「暇になる」ような生活に移行するパターンはほとんどありませんね。

考えてみると。

忙しくなると湿疹が悪くなるのは定めのようなものですから、

あまり明るいお話ではなさそうです。

 

春は季節の変わり目だから湿疹が落ち着かない。

とはよく聞く話ですが、

どうも詳しく考えてみると

春になったからではなく、生活の変化が湿疹に悪影響を及ぼしている可能性も

充分にありそうです。

 

なにはともあれ、この時期はしっかりと湿疹のコントロールを図るように

しなければいけませんね。