わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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かぶれ

Twitterまとめ:赤ちゃんの首にできる「スタイ負け」について

暑くなってきましたねえ。

今回のテーマは赤ちゃんの首にできる湿疹です。

外来ではよく「スタイ負け」と読んでいますが。

 

基本的な事項についてまとめてみました。

 

昨年に封を開けた日焼け止めは破棄してください

温かい日がどんどん増えてきました。

おひさまも随分高くまで上がるようになってきましたね。

 

それに伴い、日焼け止めによる皮膚トラブルも出ています。

昨年使用し、残っている日焼け止めを塗ってかぶれたという話もチラホラと。

 

どうも日焼け止めの成分が変質してしまっているようです。

それにかぶれたのでしょう。

 

時間的な経過により一部化学的に不安定な成分があるのかもしれません。

一般的に日焼け止めはそのシーズンで使い切ることを想定していますので、

翌年まで保管することは考えていないのかもしれませんし、

開封することにより空気に触れて酸化してしまうのかもしれません。

 

いずれにしても古くなった日焼け止め自体がリスクとなりますので、

昨年使った日焼け止めはきちんと破棄して、新しいものを購入したほうが良さそうです。

少なくとも昨年秋から使わずにほったらかしになっていた日焼け止めは

使わないことを強く推奨します。

 

注意喚起でした。

NHK「あさイチ」にて掲載?されました。 2017年9月13日

本日のNHK「あさイチ」に出演?掲載?されました。

・・・まだ見ていませんが。

 

テーマは古い日焼け止めに気をつけろ。

ということで当院を受診された方にある傾向がありましたので、

そのお話について。

ボード一枚だったので、気がついた方は少なかったかもしれませんが・・・

 

このような形で古くなった塗り薬や化粧品などについての注意喚起がなされるのは

とても意味のあることだと考えてます。

みなさんも気をつけてくださいね。

 

パッチテスト希望の方はお早めに

春ですねえ。日も長くなってきました。

少しずつ空気も緩んできたように見えます。

温かいっていいですねえ・・・

 

でも、暖かくなることが問題になる検査方法もあります。

今回はそんなお話です。

 

パッチテストという検査があります。

パッチという言葉の通り、背中に貼り付ける検査です。

なにを?

アレルギーの原因と思われるものを。

です。

 

接触皮膚炎。つまりかぶれですが、この原因は多岐にわたります。

その原因を探す一番シンプルで確実な方法。

それがパッチテストです。

 

やり方も実にシンプル。

背中にあやしい成分を塗ったパッチを当てる。

ただそれだけです。

 

貼り付けて2日後から7日後に原因であれば、反応するし、

原因でなければ反応しない。

そんな検査方法です。

 

ただ、問題の一つが剥がれて取れてしまうリスク。

なので、そのリスクを最低限にするために、パッチテストの製品は

その周囲に防水テープで覆いをして、剥がれないようにするのです。

 

が、それが、痒い。

防水テープなので、

(ある程度の通気性はありますし、最も通気性の高い製品を使ってはいるのですが)

蒸れる。

で、痒くなる。

 

そんな問題点があったりするのです。

痒くていじられてパッチがずれたりすると反応を正確に測ることができなくなりますし・・・

 

というわけで暖かい時期にはなかなか行いたくない検査。

それがパッチテストなのです。

 

動いて汗ばむ季節には始めたくない検査なので、

もしもご希望の方はお早めにどうぞ。

ちなみに、当院では開院時間の都合により、

月曜日スタートもしくは水曜日スタートの2コースの準備がありますので、

ご希望の方は一度ご相談くださいませ。

皮膚科医の娘でも、顔のかぶれの予防は困難です。

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秋も深まってきました。

食欲の秋です。

というわけでもありませんが、実家から柿と洋梨が送られてきました。

下の娘は果物が大好きです。(というよりも食べるの大好き?)

下手をすると7歳上の娘よりも食べていたりなんかして・・・

 

まあ、そういうわけも有るのでしょう。

とうとう口の周りの湿疹が出てきました。

果物食べ過ぎだよ・・・

 

皮膚科医がついていながら。

と思われるかもしれません。

でもね、顔の湿疹。これだけは周りに専門家がついていようが

完全には防げません。

 

乾燥肌、アトピーでも顔の湿疹が落ち着かない子が居ます。

でも、これも原因は多くはかぶれ。

よだれやミルク、食材などが顔面に付着するために出現するものです。

したがって予防は困難なのです。

出来るとすればワセリンを何回も何回も塗ること。

それである程度の予防を行うことができます。

だから、ワセリンを塗る回数が大きればそれだけできないんですよね。

診察をしていると、それが如実にわかります。

ワセリンの塗布回数と症状には関連があるのです。

 

でも、それでも完全には抑えることはできません。

ある程度は出現することがやむを得ないと考えたほうが良いでしょう。

 

だから、顔の湿疹は予防もしっかりとしたほうがいいけれども、

湿疹が完全には抑え込めないものだと考える。

そして、湿疹が出たら早めに見つけて、ステロイドなどの塗り薬を開始する。

 

そのように考えた方が現実的だと思いますよ。

なによりも湿疹を全く作らないという完璧主義に陥ると

できてしまった時にがっくりと来てしまいますからね。

 

出来ることをゆっくりと進めていく。

子供のお肌との付き合いは長くなりますから、

まあ、慌てず騒がずに淡々と進めていくくらいで良いかと思います。

今年も花粉カブレの時期がやって来ました

春です。花粉です。

既に私は症状が出まくりなので、毎日マスクをしながら診察をしています。

 

さて、今年も花粉カブレの時期がやって来ました。

多くは中年以上の女性の方です。男性の方はほとんどいません。

もしかすると皮脂がブロックしているのかもしれませんね。

 

症状は上下のまぶたから眉間にかけて、乾燥と赤みとざらつきが出ていること。

非常に痒みも強く、こすっているしぐさがあることです。

 

悪くなる要素としては、気にして触っていること。

ハンカチなどでこすっていること。(どうも押し拭きもあまり良くないようですね)

あとは以外に化粧水が悪いようです。

多分化粧水をつけることでその瞬間は良くなるんですが、その後すぐに乾燥してしまい、

逆にひりひりが悪化するんでしょうね。

 

ということで受診される方が多いという特徴があります。

 

治療は「カブレ」の反応なので、まずはステロイドの塗り薬を使う必要があります。

といっても、花粉がなくなるのはGW過ぎてから。

ということはこれから2ヶ月は塗る必要があります。

そうすると今度は長期使用によるトラブルが問題に成るのですが、

その辺りについてはヒミツの良い方法があったりします。

外来に受診していただいた際にはそのお話も出来るかと思います。

 

花粉の時期に目の周りが赤くなる人。

そして治療を長く続ける時にステロイドを継続するのが心配な方は

いちど相談に来てみませんか?

赤ちゃんの、ご飯の前に保湿剤。

赤ちゃんのほっぺたの湿疹は良く見られるものですが、

それを予防する簡単な方法が有ります。

食事やミルクの前に保湿剤を塗ること。それだけです。

 

そもそも、ほっぺたや顎の湿疹の原因の一つには母乳や

離乳食によるカブレが有ります。

 

では、カブレとは何か。

詳しい話をしだすときりがないのですが、

何かが皮膚にくっついたために炎症をおこす状態です。

 

したがって、対処法としては何も皮膚につかなければ、理論上

カブレが起きることは有りません。

では、赤ちゃんの頬について、カブレを起こすのは何か。

 

答えは「なんでも」なのですが、その中でも特に注意すべきものが

幾つか有ります。

 

まず、

など、赤ちゃんの体から出てくるもの

 

次いで

ミルク

離乳食

などの食材。

 

最後に

塗り薬

保湿剤

石鹸

洗剤

などのスキンケア用品が上げられます。

 

特に注意すべきは前2者。

特に涎、母乳、離乳食が要注意です。

物理的に皮膚を荒れさせてしまうのです。

 

では、どうすれば防げるのか?

汚れる前にしっかりと保護剤を塗ってあげることが大事なのです。

 

特に食事前、ミルク前は意識して厚めに保護剤を塗ってあげましょう。

しっかりと塗ること。

そして、汚れたら水でしっかりと洗い流すこと。

 

これだけでも、口の周りのカブレを抑えることは可能なのです。

 

でも、湿疹が出てしまったら保護剤では落ち着かないので、薬が必要になるんですけどね。

しかし、簡単に出来る方法でしっかりと予防してあげることは大事です。

赤ちゃんの湿疹には塗り薬を強くするよりも、回数を多く塗るほうが大事

娘に湿疹ができていました。

原因は不明です。

もっとも原因がはっきりしない湿疹など、いくらでもあるので、原因云々は重くは考えません。

左上腕の前面に米粒くらいの湿疹なので、洋服に擦りつけたか、何かの拍子に引っ掻いたのでしょう。

 

でも、この湿疹が数日たっても引く気配が無いので、

薬を塗ってみました。

思うところがあり、通常処方するよりも一段強いステロイドの塗り薬を使いました。

アンテベート軟膏です。

とある日の入浴後に塗りました。

(ちなみに、アンテベートは赤ちゃんに1回2回塗ったくらいでは副作用は出ませんよ)

 

さて、その翌日です。

治っているでしょうか?

・・・・治っていません。

 

たった1回だけ塗ってみて、湿疹を抑えこもうというのはさすがに虫が良すぎたようです。

 

そうなんです、湿疹を治すためには一日1回ではあまり効果が無いのです。

湿疹は中途半端に治っているのですが、完全には退いていません。

ややもすると、引っ掻いてしまうために、悪化することも十分にありえるのです。

その後どうなるか?湿疹は治らず、ステロイドの外用量のみ増えていくことになります。

そして、最期にはステロイドの副作用が・・・

というシナリオになることも十分に起こるのです。

 

なので、湿疹に対してステロイドの塗り薬を塗るときは一日2回3回としっかり塗りましょう。

まあ、薬の強さとの兼ね合いもあるので、お医者さんのいう回数よりも極端に多く塗るのは

やめておいたほうがよいでしょうが。

 

娘の耳が切れたお話

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今回は実際にあったお話をカルテに記載するように書いてみましょう。

解説は次回に。

 

主訴:耳を引っ掻いている

既往歴:なし

家族歴:父親に乾燥肌、父親・母親に花粉症

 

S:気がついたのは昨日くらいです。

耳を時々引っ掻いていました。見てみたら少し赤かったです。

昨日も寝ながらおっぱいをあげていました。

O:左耳介内に軽度の乾燥が存在している。

紅斑も軽度存在。鱗屑もわずかにみられる。

掻破行動はなし。掻破痕もはっきりしない

A:よだれ・母乳による接触皮膚炎

P:まずは石鹸でしっかりと洗うこと。それでも落ち着かない時には外用を検討する。

 

といった感じでカルテには記載されています。

 

この後、娘の湿疹は無事良くなりました。

めでたしめでたし。

赤ちゃんの湿疹は1日でできる

今日は家族みんなで晩御飯でした。

久しぶりです。

 

まあ、赤ちゃんはまだご飯を食べられないので、その脇で遊んでいたのですが。

今回はその時のお話です。

 

午後7時まえにご飯を食べはじめました。

その時には赤ちゃんはバウンサーの上にいます。

足元には蹴飛ばすと音のでるおもちゃがあり、

時々蹴飛ばして遊んでいるようでした。

少しずっこけているのかな?

ガード用の布が丁度顎の真ん中にあたっていました。

そして、生後2ヶ月ですからよだれがついています。

まあ、よくあることですね。

 

午後8時、上の娘をお風呂に入れました。

大体30分位でしょうか。

ついで、お母さんと下の娘がお風呂に入ります。

これも30分過ぎでしょうか。

 

そして、午後9時。

顎の真ん中に湿疹ができていました。

 

まあ、湿疹と言っても少し赤くなっているくらいです。

当然ジクジクはしていませんし、ザラザラもありません。

しかし、湿疹の最初の最初の状態になっていました。

 

たったの2時間、よだれがその間しばらくついていただけで湿疹ができたということです。

(もちろん夕方に湿疹が無いことは確認しています。

抱っこもしていますからね)

 

赤ちゃんのお肌のよだれ負けですが、この短時間で出来てしまうのですね。

あっという間です。

 

もちろん湿疹を見つけたら直ちに薬を塗って押さえ込みましたが、

治療せずに、湿疹に気が付かず、そのままにしてしまえば・・・

翌日にははっきりとした湿疹になってしまうことも充分に考えられます。

痒くて引っ掻いてこじれてしまえば、数ヶ月以上続く湿疹になることも有り得るのです。

 

赤ちゃんのお肌は大人に比べて明らかに弱いのです。

あっという間に湿疹になってしまうので、要注意ですね。