わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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しらみ

シラミ生け捕ったり!そして、シラミの写真を撮ってみた

今年のシラミ。

患者さんの診察をしたところ、

「頭の中にいるー!」

と悲鳴が。

 

どれどれと思ってみたら、もぞもぞしていたので、

生け捕りにしてみました。

別に噛まれたりはしないので、捕まえるのは難しくないですよ。

とり方ですが、シラミの虫を見つけたらその髪を一房より分けます。

その後、少しずつシラミのいない髪の毛を取り分けていき、

最終的にシラミのいる髪の毛1本だけを根本の方からつまみます。

その髪の毛をゆっくりと先に向かって絞っていき、

そっとシラミを指先に載せます。

シラミは髪の毛の中でのみしか早く動くことができませんので、

指先のような平坦な部分では逆に上手に動けないのです。

虫をつかめまえた後は潰してしまえは一丁上がり。

 

と言うかたちで取ることが出来るのですが、

今回はあえて生け捕りにして写真を取ってみました。

 

サイズはこんな感じです。

計測すると、概ね2-2.5mm位。

でも、これは大物なので、もう少し小さいこともあるかな?

肉眼レベルで拡大するとこんな感じ。

このサイズまでならかろうじて肉眼で見えるかな?

しかし、最近の携帯電話のカメラ性能はすごいものがありますね。

10倍ズームです。

 

更に大きくするとこのように見えます。

顕微鏡40倍。

 

・・・上手に取れました。

シラミの治療に協力してくれない子にはこの写真を見せてくださいね。

きっと一懸命治療をしてくれることでしょう。

 

今年のシラミの季節がやってきました(2017年10月)

そろそろ、シラミの季節がやってきました。

もう秋ですねえ・・・

 

既にいくつかの学校や幼稚園では流行してきているようです。

夏の林間学校やプールなどで、人から人へ乗り移ったシラミ。

夏の感染からしばらくしてかゆみを訴えるようになるのですが、

それが丁度今の季節です。

 

市販のシャンプーなどはありますが、

それだけで退治するのは難しい所。

ケアの勘所などありますので、

まず、シラミかどうか心配な方

多分そうだろうけど対処法がわからない方

は受診下さい。

 

しっかりと治療をすればシラミは2週間で居なくすることが出来る病気です。

しっかりとケアして、きちんと直しましょうね。

 

シラミの患者さんが増えてきました(2016年10月21日現在)

シラミの卵

今年もシラミの患者さんが徐々に増えてきました。

季節要因とシラミの生態を考えると、

夏休みの間にもらった子に痒みが出てきて受診を始めたようです。

シラミ

現在の発生状況です。(2016/10/19)

参考にしてください。

武蔵野市

第一小学校

大野田小学校

練馬区

立野小学校

関町小学校(10/21)

(患者さんの受診状況を元にした資料です。

治癒後の患者さんもおりますので、ご注意ください。)

まだシラミはでています

【第2類医薬品】スミスリンLシャンプータイプ 80mL

先日も患者さんがいらっしゃいました。

シラミそのものはしばらく痒みが出てこないこともあります。

そのため、注意喚起を受けていても、「かゆくないから」

とばかりに、頭のチェックをされないことも多く有るようです。

 

そのためにしばらく時間が経過してから、再発が出てくるんですよね。

 

一番いいのは、一斉に専門家が確認をすること。

なんですが、なかなか難しいのでしょうか。

2016年1月 シラミが流行っています!

年末からでしょうか。

頭のシラミの患者さんが多発しています。

 

多分昨年の夏から秋にかけて感染をしているものと考えられます。

 

流行地域ははっきりしませんが、

吉祥寺の北から練馬関町にかけて多発しているようです。

でも、都心部の小学校でも流行のお知らせが出ているので、

かなり広い範囲かもしれません。

情報不足で何とも言えないのがもどかしいのですが。

 

頭がかゆい子は要注意。

心配な人は皮膚科を受診し、確認してもらったほうがいいでしょう。

同じ学校、同じ習い事をしている友達に出た場合も、

念の為に頭の中を確認し、虫と卵が無いか確認しましょう。

また、診断された子の兄弟姉妹、両親も皮膚科に受診して、

確認してもらった方が良いかと思います。

 

シラミの診断をする上で一番大事なことはただ一つ。

疑うことです。

そして確認することです。

 

しらみの月別データを確認してみた

小児皮膚科医を長い間しているのですが、考えてみたらシラミのデータはほとんど見たことが有りません。

一般的な病気であり、難しいものではないこと、治療法もある程度確立されたものが有ることから

あまり統計データが表に出てこないのでしょう。

 

実際に、以前に勤務していた成育医療センターでのデータも眺めてみたのですが、

数年間で数例しかデータが有りません。

とても季節の傾向がわかるものでは無いです。

思い返してみても診断をしたのは他の診療科に入院した子にできていました。

という状況が多かったです。

まあ、専門病院ですから、わざわざシラミで皮膚科を受診する子もいませんし、

予約から診察まで数週が経過しているうちに終息しますよね。

 

ということで開業してからのデータをひっくり返してみました。

スクリーンショット (2)

 

開業してから2年とちょっとですので、2,30例くらいのデータです。

秋に多いかなあ・・・

意外にもGWから梅雨にかけてもかなりの診断例があることが分かりました。

もう少しデータが増えればなんとなくですが、傾向は見えてくるかもしれませんね。

 

今年もしらみが増えているようです

シラミ

 

といっていますが、毎年、秋には流行していますよ。

幼稚園児や小学生がほとんどなので、あまり知られていないのですが。

また、局地的な流行なので、周りに出ていなければ全く知られることは無いのですが。

 

しらみは夏に感染します。

どうしても、プールや遊んでいる時に直接虫が乗り移るので仕方がない面も有るのですが。

そして、潜伏期が数週間あるということで、

秋のこの季節に多く発生するように見えるのです。

 

治療ですが、まず、薬は効かないものと考えて、治療を行うべきです。

スミスリンシャンプーが治療の中心に成るかと思いますが、

耐性率は30%を超えているはずです。

1/3が効かないのと、薬だけに頼ると結果的に治療期間が長くなるので、

あまりお勧めはしていません。

大事なのはとにかく髪を切ること、短くすること。

以前にも記事にしましたが、物理的に虫卵を取る事が大事になるのです。

男の子であれば丸刈りにするだけでしらみの駆除が出来るのですから

是非検討してみてください。

女の子でも髪の毛を短くすることは大切です。

 

怪しいと思ったらまず皮膚科を受診しましょう。

しらみの話を聞いたらまず髪の毛を確認し、見慣れないものが髪の毛についていないか確認しましょう。

またわからない時には家族も一緒に皮膚科を受診しましょうね。

シラミの卵

 

「しらみ」が増えています。要注意です

ここ数ヶ月、吉祥寺近辺でしらみの患者さんが増えています。

 

確認できた限りでは

武蔵野市 武蔵野第4小学校(武蔵野4小)

練馬区 立野小学校(立野小)

杉並区 桃井第4小学校(桃4)

などに通っている児童の感染を確認しております。

 

また、武蔵野市内の皮膚科の先生によると、武蔵野市では全域に発生が見られるようです。

練馬でも、関町地区、石神井地区でも同様の状態と考えられます。

 

頭部に痒みが出てくるのは感染後数週間が経過してからです。

症状がない子でも、注意して頭にシラミの卵がないかチェックしてくださいね。

 

2014/10/25追記

練馬区 上石神井小学校

でも感染を確認いたしました。

アタマジラミを見つけた時はまず家族全員の髪の中をチェックしましょう

アタマジラミの患者さんは相変わらずぽつぽつと受診されます。

スミスリンシャンプーも在庫が少なくなったので、追加で発注しました。

来週には届くでしょう。

 

さて、アタマジラミですが、以前にお話したように、シラミに対するアレルギーが生じるために頭が痒くなります。

痒くなってきて、髪の毛を見て、初めてシラミと気づくこともあるかと思います。

家族の誰かがシラミになっているのに気がついた時にまず行うべきこと。

それは家族全員の頭のチェックです。

痒くない→シラミがいない

ではありません。シラミが頭皮に存在しているにもかかわらず、アレルギー反応は起こっていないために

痒くないということもたくさんあるのです。

診察していると、特に子どもからお母さんに移っている確率が非常に高いです。

 

ですので、まず、家族全員髪の毛のなかまでしっかりとシラミをチェックしましょう。

これ、大事です。

 

 

・・・お父さんにアタマジラミが伝染っている例はほとんどありません。

お父さんは家にあまりいないのでしょうか。また、子どもとあまり遊ぶ時間が無いのでしょうか。

がんばれ、お父さん!

2013年 あたまじらみ始まりました

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台風が近くなると風が強くなりますね。

道路の看板が倒れないか心配な日が続きます。

 

今週に入り、今年はじめてのあたまじらみの患者さんが受診されました。

まあ、夏休みにもらって、痒くなるのに数週間かかりますので、そろそろかとは思っていましたが。

 

皆様、アタマジラミについてのイメージはどのようにお持ちでしょうか。

私が最初に思い出すのは歴史の教科書です。

敗戦直後の写真だと思いますが、

子どもが頭からDDTの粉をふりかけられている写真が最初に浮かんできます。

また、実は、小学校の頃にシラミの精密検査を受けるように言われたことも有りました。

その時は実家にて、父親に(父親の皮膚科医なんですよ)、髪の毛を見てもらい、

しらみではないと言われた記憶がなんとなくあります。

 

さて、実はこのイメージは間違っています。

昔はたしかにしらみは栄養が悪い子や不潔な子に起きるとされていました。

どうしても貧困とイメージが結びついているのはそのためかと思います。

でも、現在は違います。

普通の子が普通にあたましらみにかかるのです。

一説にはヨーロッパでは全児童の数%にも及ぶとか・・・

また、月に1回は頭のシラミをチェックする日があるとか・・・

 

多分日本はそこまで多くは無いと思いますが、多分数百人に一人くらいの割合で

患者さんは発生していると思われます。

で、原因はむしろスポーツや合宿でしょうね。

水泳はハイリスクと考えられます。

 

要は頭をくっつけていれば、シラミの虫が「ぴょん」と飛び移る。

ということです。

 

だから、シラミは誰にでも起こりうるものです。

シラミを理由にしていじめるなんて、もってのほかですよ。