わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

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堀江貴文

「ゼロ」

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」
著:堀江貴文

 

世間ではホリエモンと呼ばれている著者ですが、初めて知ったのはいつ頃でしょうか。

年齢は大きく変わりません。しかし組織の中の一人として仕事をしていた自分と比べて

上場会社の社長であり、大型の買収合戦をしてみたり、プロ野球球団を持ってみようとしたり、

選挙に出てみたりと、非常に輝いて見えました。

しかし、その後世間の風向きは変わります。

裁判で有罪となり、刑務所に収監されてしまいました。

この辺りの経過は未だに何がどうなったのかよくわかりませんが、

刑務所から戻ってきた著者の初めての書籍となります。

 

彼を見ていて、一つわからなかったことがあります。

どうしてそれだけのことをしているのか?彼はなぜそのような仕事をしているのか?

です。

人生の目的と言ってもよいでしょう。

マスコミの報道からはわかりませんでした。

当然ですね。マスコミ自身によるバイアスがかかっていますから。

本人の著作も読んでみました。

でもはっきりしませんでした。

(多分その頃は自分自身でもよくわかっていなかったのかもしれませんね)

ずっとモヤモヤしていた気持ちは「ゼロ」を読んでみてなんとなく理解できるような気がしました。

 

つまり、

あの仕事とこの仕事を分ける理由なんてないじゃん。

と思ったわけです。

本人の中ではすべて「やってみたい」仕事なんですね。

それを周りが、ITやらメディアやら政治やらラベリングして分けていたんですね。

そのラベルしか見ないから、軸が見えなかったんですね。

 

やりたいことをやり、そのために周囲との摩擦が起きる。

いろいろなことを進めようと思うから、周囲との摩擦が大きくなる。

その摩擦がすこしずつ大きくなり、破断点を迎えた。

とかんがえると、あの時のホリエモンブームが理解できるように思えます。

その「周囲との摩擦」をなんとなく感じる若い人たちが喝采を送り、

「摩擦のないように人生を送ってきた」年長者たちは苦々しく感じる

という反応を示すのも当然のことでした。

 

刑務所の中でやりたいことを考え、世の中に戻ってきた著者が

今後何を考えて、何を行っていくのか、ゆっくりと見て行きたいと思います。