わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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育休

国家議員が育休を取るということ3:やってみなはれ

さて、先日から2回に渡ってお話をしてきた、このお話も今回で最後です。

今回は「国会議員」のお話です。

 

ニュースのコメントを見ていると、「国会議員だから」認められない。

というお話も耳にしました。

そうなの?

 

まあ、国会議員のシステムに育休が無いからというのであればまだ話はわかります。

でも、これはシステムを作ればいいんですからね。

今回のケースは無理だったとしても今後システムを整備し、利用できるようにすれば良いのですから。

 

でも、気になったのは「一般の会社員なら大丈夫だけど、国会議員はダメ」という論調です。

これは非常に危ういと考えます。

理由は2つあります。

 

まず一つ目。誰かが休むと困るシステムであること自体が迷惑だということ。

国会議員は衆参あわせて700人はいるかと思います。

その中の一人が休んだだけで回らなくなるシステムは問題含みでは無いでしょうか?

そもそも民主主義というものは権力を分散し、相互監視させることが肝のシステムです。

誰か一人が欠けることで回らなくなるシステムであれば、

間違っているのはむしろシステムの方を考えなければいけません。

もちろん迷惑をかけるのは良くないので、その部分は考えるべきですが、

 

もう一つ、国会議員であるからには様々な経験をしてもらうべき。

と私は考えているのですが、いかがでしょうか?

人間、話を聞くよりも本を読むよりも経験することでより多くの知見を得ることができます。

ですので、是非国会議員の方にも育休をとってもらいたい。

そして、子育てや家事を行うことでいろいろな事を感じてもらいたい。

システムの問題や不備を見つけたらそれこそ国会で論議して欲しい。

そして、より問題のないシステムを作れるような法律を制定して欲しい。

と思うのは私だけでしょうか?

 

それを、国会議員だからダメというのもなんだか、視野の狭い議論の様に見えてしまいます。

 

いろいろと難しい問題ですが、私なりの考え方を書いてみました。

疑問や反論なども受け付けます。

コメントをかいていただければ有り難いです。

国家議員が育休を取るということ1:出産直後のママさんの状態を知っていますか?

先日知り合いの皮膚科の先生が無事出産しました。

その後、様子を聞いてみたところ、

「思ったよりも大変」とのこと。

そうでしょう。はじめての子育ての乾燥で、

「思ったよりも簡単」

なんていう話、聞いたことは有りませんよ?

(2人目の子育ての場合は話は変わりますが。)

始めての挑戦はみんな大変なんです。

 

最近、男性の国会議員さんが育休を取りたいということで、

話題になったことがありました。

この件について考えてみましょう。

 

まず、生まれたばかりの赤ちゃんが居る時には家の中がどのようになっているのかを考えましょう。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは原始的な欲求のままに、

おっぱいを飲み、うんちをし、機嫌が悪くなれば泣き、眠くなれば寝ます。

そして、そのリズムは大人の24時間で動くリズムとは全く噛み合いません。

おおよそ3時間で1周するくらいでしょうか?

お母さんはまずこのリズムに無理矢理付き合わされます。

3時間毎に起こされ、おっぱいまたはミルクを与えなければいけません。

そして泣けばその原因を追求し、それを取り除く作業に追われます。

まあ、多くは眠いか、お腹すいたか、暑いか寒いかなんですが、

それ以外にもなんとなく泣いたりもします。

なので、3時間にいちど起こされるわけではなく、その合間に不規則に起きる必要があるわけです。

そして、その生活が数ヶ月持続します。

(赤ちゃんの生活リズムは徐々に安定してくるんですけどね。)

 

実はこれ、とても大変。

皮膚科でも重症の患者さんが気た場合にはこのような仕事パターンになりますが、

大のオトナでもフラフラになり、精神的にも不安定になってきます。

お部屋の中がギスギスしてくるんですよね。

でも、ママの方がもっと大変です。

だって、かわりの人はいないんですもの。

仕事と違って、家で一休みなんかできませんもの。

 

そして、ママさんのお仕事は他にもあります。

家の事を全くしないわけには行きません。

ご飯を作り、部屋の掃除をし、洗濯をする。

必要があれば買い物に行き、部屋の片付けをし、洗濯物は取り込まなければいけません。

この家事仕事はある程度省略可能ですが、まったくゼロにはできません。

出産前であれば何でもない仕事ですが、子育てと合わさると非常に面倒なものになります。

赤ちゃんがすやすや寝ていても、いつ起きるかわかりません。

また、起きれば世話をしなければいけませんので、

家事と育児が合わさると、それぞれの仕事を単純に合わせただけの時間では絶対に終わりません。

 

となると、削られるのはどこかというと、

ママさんの睡眠時間

ということになるのです。

 

 

これが、子どもが生まれたばかりの、ママさんの状況になります。

当然、出産前から想定して対処できるものでは無いですよ。

特に初産のママさんは。

 

話が長くなりそうなので、続きます。