わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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顔面

Twitterまとめ:寝入りばなに痒くなったときの対処法

小さなお子さんが寝入りばなに痒くなるというのはよく聞くお話です。

今回はそんなときの対応法についてのお話ですね。

 

皮膚科医の娘でも、顔のかぶれの予防は困難です。

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秋も深まってきました。

食欲の秋です。

というわけでもありませんが、実家から柿と洋梨が送られてきました。

下の娘は果物が大好きです。(というよりも食べるの大好き?)

下手をすると7歳上の娘よりも食べていたりなんかして・・・

 

まあ、そういうわけも有るのでしょう。

とうとう口の周りの湿疹が出てきました。

果物食べ過ぎだよ・・・

 

皮膚科医がついていながら。

と思われるかもしれません。

でもね、顔の湿疹。これだけは周りに専門家がついていようが

完全には防げません。

 

乾燥肌、アトピーでも顔の湿疹が落ち着かない子が居ます。

でも、これも原因は多くはかぶれ。

よだれやミルク、食材などが顔面に付着するために出現するものです。

したがって予防は困難なのです。

出来るとすればワセリンを何回も何回も塗ること。

それである程度の予防を行うことができます。

だから、ワセリンを塗る回数が大きればそれだけできないんですよね。

診察をしていると、それが如実にわかります。

ワセリンの塗布回数と症状には関連があるのです。

 

でも、それでも完全には抑えることはできません。

ある程度は出現することがやむを得ないと考えたほうが良いでしょう。

 

だから、顔の湿疹は予防もしっかりとしたほうがいいけれども、

湿疹が完全には抑え込めないものだと考える。

そして、湿疹が出たら早めに見つけて、ステロイドなどの塗り薬を開始する。

 

そのように考えた方が現実的だと思いますよ。

なによりも湿疹を全く作らないという完璧主義に陥ると

できてしまった時にがっくりと来てしまいますからね。

 

出来ることをゆっくりと進めていく。

子供のお肌との付き合いは長くなりますから、

まあ、慌てず騒がずに淡々と進めていくくらいで良いかと思います。

顔に「はたけ」が出来ました

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と言われ、分かる人はどのくらい居るのでしょうか?

「はたけ」とは最近あまり耳にしなくなった印象があります。

 

この「はたけ」ですが、子ども達の間では結構良く見られる皮膚の症状です。

正式な病名は「単純性粃糠疹」といいます。

粃糠とは米ぬかのこと。米ぬかサイズの小さな小さなカサカサが集まり、皮膚の表面に見られるので、

そのような名前がついたそうです。

 

原因は軽い湿疹です。多くは乾燥が原因です。

アトピーの子にも、そうでない子にも出てきます。

普通はほっぺたにできることが多いのですが、おでこや口の周りにもできることが有ります。

 

この粃糠疹ですが、何故白く見えるかはあまり知られていないようです。

昔は単純に皮膚の凸凹により乱反射して白っぽく見えるのだろう。と考えていたのですが、

実際のところはもう少し複雑なようですね。

どうもその粃糠疹部分ではメラニン色素があまり作られていないようなのです。

そのために白く見えるのだそうです。

たしかに、粃糠疹を治療した直後。カサカサがなくなっても粃糠疹だった部分はなんとなく白く見えますからね。

でも、時間が経てば徐々に色が戻ってきますので、ご安心ください。

 

この「はたけ」を見るといよいよ冬が来たと感じます。