わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

アトピー性皮膚炎

動画公開:「アトピーは左右対称」は本当?理論と診察室でのリアルの違い

 

【動画の概要:アトピーは本当に左右対称に出るの?】

「アトピー性皮膚炎は左右対称に症状が出る」と
聞いたことはありませんか?
教科書的な定義ではその通りですが、
実際の診察室では左右で大きな差がある
患者さんも少なくありません。

今回の動画では、なぜアトピーが
「理論上は左右対称」と言われるのか、
そして「実際にはなぜ差が出るのか」という疑問を、
皮膚科医の視点から分かりやすく解説します。

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1. 理論編:なぜアトピーは「左右対称」と言われるのか
日本皮膚科学会の定義では、アトピー性皮膚炎は
「特徴的な左右対称性の分布を示す」とされています。
これには、病気の原因となる4つの要素が
全身に均一に影響するという背景があります。

① アレルギー体質:
遺伝的な要因は全身に影響するため、
左右の差は出にくいと考えられます。
② 皮膚バリア機能の異常:
フィラグリンなどの遺伝子変異によるバリア機能の低下も、
全身一律に起こります。
③ かゆみ(掻痒):
かゆみを感じる感受性の遺伝的な高さも、
全身に関わる要素です。
④ 皮膚の未熟性(子どもの場合):
特に乳幼児は皮膚自体が未発達であり、
これは年齢という全身共通の指標に左右されます。

これらの理由から、「理論的には」
アトピーは左右対称に現れるはずなのです。

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2. 実践編:なぜ現実には「左右差」が生まれるのか
しかし、実際の診察では
左右で湿疹の出方が違う子がたくさんいます。
その最大の理由は、「掻き方(掻爬行動)」の癖にあります。

• 利き手の影響:
多くの子どもは利き手で引っ掻くため、
「利き手の反対側の腕」や、手が届きやすい
「顔の同じ側」の症状が悪化しやすい傾向があります。
特に上半身や顔面ではこの左右差が顕著に出ます。
• 掻く場所の偏り:
全身を均等に掻く子は少なく、
多くの場合は特定の一部だけを掻き続けてしまいます。
• イッチ・スクラッチ・サイクル:
「かゆい→引っ掻く→さらにバリアが壊れてかゆくなる」
という悪循環(イッチ・スクラッチ・サイクル)が
特定の部位で回ってしまうことで、左右の差が広がっていきます。

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3. まとめ

• 理論(教科書):
原因が全身共通のため、左右対称。

• 実際(現場):
日常の「引っ掻く」という動作の影響で、
左右差が出るのがむしろ自然。

理論通りにいかないのが治療の現場です。
「左右で症状が違うからアトピーではないかも?」
と不安にならず、
実際の症状に合わせてケアしていくことが大切です。

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アトピー性皮膚炎治療研究会に行ってきました。

今週末にアトピー性皮膚炎治療研究会に行ってきました。

はるばる岐阜まで行ってきましたー

なお観光は一切行っておりません。

学会に行ってご食べてホテルで寝て学会に行って帰っただけです。

岐阜城、登りたかった…

 

治療手段が増えたアトピー性皮膚炎ですが大きな問題も出てきました。

何を使えばいいのか?

どの様に使えばいいのか?

どうやって手じまいをしていくのか?そもそも手じまいできるのか?

 

いずれの問題についても個人的には結論を持っています。

ただそれと他の先生がどう考えているかを知るもの大事な事でもあります。

ということでいろいろと伺ってきました、

 

また、新しいお薬が上手くいったところ、うまくいかなかったところ、副作用が出たところ

いろいろな新薬ならではの問題も現れてきました。

 

このように新しい知見を深め、懐かしい方ともお会いでき、

SNSだけでの方とリアルでも情報を交換し。

という形でしっかりとアトピーの勉強をさせていただきました。

冬と春の境目はアトピーが悪化する時期なのです(週刊わかば2026年2月16日~2月21日)

冬と春の境目はアトピーが悪化する時期なのです

 

 

季節の変わり目にはアトピー性皮膚炎は悪化するのですが、
ちょうど今がその季節となっています。

では冬から春にかけてアトピー性皮膚炎はなぜ悪化するのか?
そしてどう対応すればいいか?
簡単にまとめてみました。

重症アトピーの方がデュピクセントを使ったお話

の体験談がTwitterで掲載されております。

 

https://x.com/k_yuizaki/status/2022264496694116446

 

作者の体験談についてですね。

 

アトピー性皮膚炎はかゆみが強く全身に湿疹ができるために
見た目でも目立ってしまう疾患です。

しかし今までは症状を強力に抑える治療法は副作用の多いものだけでした。

それが変わったのが2018年。この漫画に出てくるデュピクセントが登場してからです。

その後8年が経過し、現在使用できる薬剤は7剤まで増えました。
正直隔世の感があります。

それくらいデュピクセントの登場でアトピー性皮膚炎の世界は変わりました。

 

現在ウチでは3桁の方がデュピクセントをはじめとする
注射剤の使用を行っております。

ほとんどの方が満足のいく結果を得ているようです。
非常に満足度の高い治療と言えるでしょう。

実際に見た目もかゆみも全然下がっているというのが印象であり、
本人の実感値でもあります。

 

ただ今でも問題がいくつかあります

・お薬の存在が知られていないこと

・なかなか医療機関に受診できないこと

・皮膚科を受診しても治療につながらないこと

 

これは正直問題だと考えています。
当院でもできることは少しずつ進めていきますが、

まずは皆さんがこのお薬の存在を知ってもらうことが
一番のハードルかと思います。

 

この漫画がアトピーで悩んでいる多くの方に届き、
治療につなげられるといいなあと思います。

 

 

アトピー性皮膚炎の注射について、診診連携という考え方をしてみる

アトピー性皮膚炎の診診連携、徐々に患者さんが増えてきました。

ウチでは注射のみ扱い、いつものところでは外用と内服を継続する。
という仕組みですね。

全身療法の開始に伴い、湿疹は改善します。
それに伴い外用の変更が必要になるのですが、
そのやり方がウチと前医とで異なると患者さんが戸惑ってしまう。
そして、そもそものスキンケアの指導が異なり混乱してしまう。

というトラブルが発生する可能性がありますので、
前医とウチとで分担をするという考え方になります。

お互いに慣れていることを相互に分担しましょう。という考え方の治療です。

現在の治療だけでは足りないけど、今の先生は注射してくれないし。
という方は診診連携の考え方を参考にして、
主治医の先生に相談してみてくださいね。

赤ちゃんのお風呂のケアって大事なんですよ。というお話

一度計算してみて、あまりの数字にケラケラ笑っているのですが、

ウチのクリニックでは
 
赤ちゃんの入浴方法の説明に
最 低 で も 年 間 で 2 0 時 間
 

ほど費やしていることが分かった…

これだけしゃべっている皮膚科の先生は他にいないだろうなあ…

とTwitterには書いたのですが、実は結構大事なお話しでして。

赤ちゃんのスキンケアの一番のポイントは入浴方法だから

なんですよねえ。

きちんとお風呂に入れてくださいね。
の「きちんと」を
どれだけ具体的に説明できているのか?

についてなんですよね。問題は。

これが実にできていないよね。
と思うことが多いのです。
小児科の先生は比較的問題なく説明できているのですが、
皮膚科で過去にどのような説明を聞いていたのか?を確認すると、
ほとんどお話を聞いていない。
ということが極めて多かったりします。

実はきちんとした入浴方法を具体的に説明するのは
赤ちゃんのスキンケアを行う上で一番大事だったりします。

ここが上手くいかないと湿疹のコントロールが上手くいかない。
逆に湿疹の治療が上手くいっていないことで入浴のケアをきちんと説明し
その通りに行うだけで全然よくなってくる
ということもよく目にするのです。

なので、入浴のケアってすごく大事なんですよねえ。

ステロイド外用薬をアトピー性皮膚炎に使いたくないという方に読んでいただきたいお話

アトピー性皮膚炎でステロイドを使いたくない!
という方もいらっしゃるかと思います。
だから脱ステロイドの自費治療や商品に行く。
というのも今は少し違うよね?
という時代になってきたのはご存じでしょうか?
今のアトピー性皮膚炎の標準治療でも
ステロイド外用を上手に減らしながら治療することは
一部の患者さんでは可能になってきました。
言ってしまえば上からの治療と下からの治療ですね。
上からの治療というのは注射薬や内服薬を上手に使用することです。
標準治療でよくならない中等度以上のアトピー性皮膚炎の方には
このような治療が2018年から可能になり、
今では選択肢がだいぶ増えてきました。
このような選択肢が増えたことにより
定期的に注射を行うことでステロイドの使用量を減少させながら
治療のコントロールを保っていくことは
多くの患者さんで可能になっています。
また下からの治療としてステロイド以外の
抗炎症外用薬が挙げられます。
こちらも2020年以降に多数の薬剤が使用可能になりました。
そして症状の軽い方、特に小さなお子さんであれば、
これらの外用薬だけで十分にコントロールが取れる。
もしくはごくわずかなステロイド外用剤だけで
治療を行うことができるのもまた事実であります。
このように現在では皮膚科でのアトピー性皮膚炎治療は
ステロイド外用薬一本槍の昭和の時代とは異なります。
ステロイド外用薬も含めた多種多様な薬剤を
患者さんの状態に合わせて組み合わせ、
症状の変化に合わせて変更していく。
というのは令和の時代のアトピー性皮膚炎治療と言えるのです。
ステロイドを使いたくない。
というのであればその気持ちを一度皮膚科の先生に
伝えてみてもいいと思います。
そのうえでお互いに話し合ってちょうどいい治療法も
模索していってもいいのではないかと思います。
少なくとも一方的にその発言を拒否する先生は多くないと思うんですよねえ…

皮膚科は季節によって保湿剤を変更していきます

というお話です。

医療関係者向けの講演会でこういったお話をするので、
ちょっとまとめてみました。

 

皮膚科ではアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹に対して
保湿剤を処方することも多くあります。
当然保湿なので、空気の乾燥する冬には使用量が増え、
夏は逆に使用量は減るはずです。

ということで当院での昨年の保湿剤処方量をグラフにしました。

差がきれいに出ていますねえ。

逆に夏でも使用しているというのはアトピー性皮膚炎の子が
これだけ多いということの証明でもあったります。

ウチは子供がかなり多いクリニックなので、差があまり出ませんが、
一般の皮膚科クリニックで高齢者が多いと、
その差はもっと大きく出るかもしれません。
皮脂欠乏性湿疹は基本的には冬を中心に発生する症状ですからね。

あとはこのグラフから気象条件とかと併せて
データ解析を進めてみると興味深い結果が出るかもしれないですね。

 

2025年アトピー性皮膚炎治療薬解説 をYouTubeに投稿しています

【本日の動画】2025年アトピー性皮膚炎治療薬解説

昨年2025年のアトピー性皮膚炎の治療薬についての解説動画です。
2025年、新薬は出たのか!(出ていません)
治療法はどう変わったのか!(細かく変わっています)
というお話を進めていきたいと思います。

保湿剤って必要ですか?

今回のテーマは保湿剤!

今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。

なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。

 

おまけはこちら。