わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

じんましんと食事の不適切な関係

子どもの蕁麻疹の原因で一番多いものが食事と思っていませんか?

お母さんの多くはそのように思っているようです。

常識と言い切られることもあり、びっくりしたことがあります。

 

実は、違いますよー。

毎日の外来で診察をしていると、当然ながら蕁麻疹の患者さんがたくさん来ます。

当然子どもの患者さんもたくさん来ます。

 

お話を疑い、原因として怪しいものを確認していると、

一番多いものが感染でした。

感染と言っても皮膚の感染ではありません。

全身性の疾患。つまり、風邪や下痢などの呼吸器感染症あるいは消化器感染症が原因となることが

多いようです。

 

当然わからないものもありますが、更に詳しく聞いてみると、

疲れていたり寝不足だったり、体調が悪かったりという子に多く出てくるようです。

少なくとも、「ウチの子は全然元気です!」と言われることはほとんどありません。

 

そして、その次に出てくるのが食事です。

たまーにいますよ。

 

 

でも、食物アレルギーの症状の多くは蕁麻疹や赤みという皮膚症状が出てきます。

非常に多いです。

 

 

蕁麻疹と食物アレルギーの関係は片思いのようなものです。

蕁麻疹の原因は

1)感染症

2)体調不良

3)食物アレルギー

の順番になります。

 

しかし、食物アレルギーの症状としては

蕁麻疹

が一番多い症状です。

 

どうも、片思いは食物アレルギーがしているようですね。

じんましん、ツレナイですね・・・

剥かない!剥がさない!

皮膚の病気は表面がガサガサするものが多くあります。

また、傷がつけばかさぶたになります。

 

このがさがさ(鱗屑・りんせつといいます)、かさぶたは剥がさないでくださいね。

 

なせな?

がさがさやかさぶたを剥くとじくじくが出てしまうからです。

このじくじく。血液の中の水分が出てきたものです。

水と違い、このじくじくはべたべたしていますよね。

このべたべたの原因の一つは血小板です。

この血小板の中には実は湿疹を悪くする成分が含まれています。

その成分が皮膚に染み出ると、湿疹が悪くなってしまいます。

 

また、かさぶた。

こちらも剥がしたときに血小板が出てしまい、湿疹を誘発することがあります。

また、かさぶたがはがれた後はえぐれた傷になってしまいますよね。

このえぐれた傷、かさぶたがはがれた後はどうなっているかというと、

最後にはくぼんだ傷痕になってしまいます。

ちょうど水疱瘡を剥がしてしまった後の傷痕と考えてもらえばいいでしょう。

 

なので、鱗屑、かさぶたを剥がしたくなる気持ちはよくわかりますが、

できれば我慢してもらった方と思いますよ。

スマホのタッチパネルが反応しなくなったら保湿剤を指に塗ろう

先日携帯ショップの前を通りかかったらiPhone 5sの特価販売がなされていました。

新製品の発売も間近ですね。

 

今回はこれからの時期によくある、スマホの画面に指で触っても反応しなくなった場合の

お話をしていきましょう。

というか、すでに私の左の人差指では症状が出ています・・・

 

この原因はいくつかあります。

まあ、機械的な問題もあるかもしれませんが、今回はそちらには触れません。

もっとも一般的なものは指先の乾燥によるもの。

特に指先がガサガサになり、割れているような人の反応はとても悪くなります。

 

タッチパネルの駆動方式はいくつかあります。

超音波や赤外線を使用するもの、圧迫することによる変化を利用するものなどもありますが、

スマホで一般的に使用されているものは電流の変化を使用するものです。

つまり、指先が近づくと、指先に電流が流れる。その反応を確認しているというわけですね。

 

でも、乾燥している指は抵抗が高くなります。

(逆にぬれていると電気抵抗が低くなるといったほうがよいでしょうか。

「塗れた手でコンセントを触らないこと」と聞いたこともあるでしょう)

したがって乾燥した指を近づけても機械の電流の変化は小さくなってしまう。

そのために機械の反応が悪くなってしまう。

 

というわけで乾燥した指はタッチパネルの反応が悪くなってしまうのです。

 

対策は理論上は簡単です。

乾燥した指に対してしっかりと保湿してあげることが大事なのです。

ただし、保湿剤を塗った直後の指でスマホをいじると画面がべたべたになりますので、

ご注意ください。

赤ちゃんの湿疹は1日でできる

今日は家族みんなで晩御飯でした。

久しぶりです。

 

まあ、赤ちゃんはまだご飯を食べられないので、その脇で遊んでいたのですが。

今回はその時のお話です。

 

午後7時まえにご飯を食べはじめました。

その時には赤ちゃんはバウンサーの上にいます。

足元には蹴飛ばすと音のでるおもちゃがあり、

時々蹴飛ばして遊んでいるようでした。

少しずっこけているのかな?

ガード用の布が丁度顎の真ん中にあたっていました。

そして、生後2ヶ月ですからよだれがついています。

まあ、よくあることですね。

 

午後8時、上の娘をお風呂に入れました。

大体30分位でしょうか。

ついで、お母さんと下の娘がお風呂に入ります。

これも30分過ぎでしょうか。

 

そして、午後9時。

顎の真ん中に湿疹ができていました。

 

まあ、湿疹と言っても少し赤くなっているくらいです。

当然ジクジクはしていませんし、ザラザラもありません。

しかし、湿疹の最初の最初の状態になっていました。

 

たったの2時間、よだれがその間しばらくついていただけで湿疹ができたということです。

(もちろん夕方に湿疹が無いことは確認しています。

抱っこもしていますからね)

 

赤ちゃんのお肌のよだれ負けですが、この短時間で出来てしまうのですね。

あっという間です。

 

もちろん湿疹を見つけたら直ちに薬を塗って押さえ込みましたが、

治療せずに、湿疹に気が付かず、そのままにしてしまえば・・・

翌日にははっきりとした湿疹になってしまうことも充分に考えられます。

痒くて引っ掻いてこじれてしまえば、数ヶ月以上続く湿疹になることも有り得るのです。

 

赤ちゃんのお肌は大人に比べて明らかに弱いのです。

あっという間に湿疹になってしまうので、要注意ですね。

洗えていない!

今日は久しぶりの休日でした。

のんびりとお家で晩御飯を食べ、お風呂の時間です。

 

お風呂にはいるとき、上の娘が自信満々に

「自分で体洗えるよ(背中、頭を除く)」というので、

お手並み拝見とばかりに隣で体を洗う様子を見ていました。

 

・・・ちょっとまったー。

 

洗えていません!

 

いや、顔の真ん中の部分は洗っているんですよ。

ほっぺたの部分までは大丈夫です。

鼻も大丈夫。顎の真ん中も大丈夫。

目の周りは・・・少し怪しいけど大丈夫。

 

でも、顔の辺縁部分が全然洗えていません。

おでこの上の端、こめかみ部分、もみあげの部分から耳たぶ、

耳の穴の周辺部は全く洗っていませんでした。

 

実はこの部分は結構湿疹ができやすい部分です。

洗い方の弱い部分と湿疹のできやすい部分が一致しているということは、

洗い方が弱いから湿疹ができやすい。

という可能性は充分にあるのです。

 

このあたりの問題については今後色々と調べて見たいと思いますが

まずできることは一つ。

しっかりとした洗い方を教えること。

ですね。

 

しかし、その前には・・・

子どもが洗っている様子をじっくりと見て上げてくださいね。

そこから見えてくることもあるかと思います。

 

お風呂に上手に入ることが充分に湿疹の予防になりますよ。

お化粧とって皮膚科に来てね

雨です。夏なのに涼しいです。

いいことのような悪いことのような。体調を崩さないように注意が必要ですね。

 

さて、今回は皮膚科受診の時のお話です。

特に顔のお話。

化粧はしないでね。

 

というのも、皮膚科は診てナンボの職業です。

顔の湿疹やニキビなど、病変のある部分の皮膚を診なければ治療は始まりません。

 

顔のニキビを診てほしいと言って受診した患者さんの顔を診てみたら思いっきり化粧されていた。

ほっぺたの湿疹を見てほしいと言って受診した患者さんの顔を見ていたら、ファンデーションがべったり。

 

診断できませーん。

と叫びたくなることもたまにあります。

 

普段日常で使っている言葉は、病名と完全に1対1で対応しているわけではありません。

例えば「ニキビ」と言って受診する患者さんの中には、

尋常性ざ瘡(アクネによる炎症。狭い意味でのニキビ)の他にも

マラセチア毛包炎(カビによる炎症。大人ニキビなどと呼ばれる場合もあります)や

その他の雑菌による毛包炎など、様々です。

 

で、これらは発疹を細かくみて、初めてなんとなく分かるものです。

また、湿疹もいろいろな原因でできることがあり、これまた細かく診ないとわかりません。

 

でもね、化粧されていると、この「細かく」が見えないんですね。

全体的にぼんやりとしてしまい、細かなディテールがわからなくなってしまいます。

 

じゃあ、化粧をその場で落とせばいいなじゃい。

と言われるかもしれません。

しかし、それくらいでは化粧なんて落ちないんです。

 

したがって、化粧をして受診しても診断の精度は上がりません。

診察室で「うーん」となってしまうわけです。

 

もちろん、治療もピンぼけになる確率が高くなります。

結果なかなか治らず、通院回数も増えてしまうのです。

それって、不幸なことですよね。

 

言いたいことは唯一つ。

顔の病変を皮膚科に見せに行く時には、化粧しないで受診すること。

です。

おねがいします。

 

とびひは暑いから出るわけではない

というのが、今年の診察をしての結論です。

 

とびひは夏の病気です。

というと、いかにも夏の暑い気候が悪さをしているような気になりますが、

どうもそうでもなさそうです。

 

暑い日がとひびを引き起こすのであれば、比較的涼しい時間が持続する

今年はそんなに多くはないということですよね。

 

でも、今年も結構とびひは多いです。

 

どうも、影響しているのは湿度のようですね。

それを反映するのが、とびひの患者さんが一気に増えるのは台風の後だからです。

 

つまり、湿度がとびひを作る。

 

ということは涼しくなっても雨が続く9月までとびひには注意したほうが良いということです。

 

お気をつけ下さいね。

 

夏もはたけは目立ちます

本格的にお盆に入りました。

当院も今週末までお休みです。

 

さて、夏になって目立ってきたのが、顔の湿疹です。

正確には湿疹に伴うほっぺたの部分的な色抜けです。

ほっぺたの一部に白く色が抜けた部分があり、特に日に焼けた子では、

とても目立つ状況になっています。

同様に背中や胸などにも色の抜けが出ている子もいるようです。

 

では、この色の抜けはなぜ出てきたのでしょうか。

 

この色のぬけは「単純性粃糠疹」と呼ばれるものです。

ちょうど米の糠のような小さなかさかさは皮膚にこびりついているので、

このような病名で呼ばれます。

俗称は「はたけ」

なぜ、このように呼ばれるのかはわかりません。

 

湿疹の部分というのは色が抜けたり、色がついたりと、

皮膚の色調に変化が出てくることがあります。

この単純性粃糠疹も同様の理由で色が抜けると考えられます。

 

最初は粃糠疹の部分はでこぼこしているので、光が乱反射し、結果として白っぽく見えると考えていたのですが、

どうもそんなに単純な話ではなく、

粃糠疹部分の色素のでき方そのものが周囲と異なるために出現すると今は考えられているようです。

 

では、対処法はどうするのか?

先にお話しした通り、粃糠疹とは軽い湿疹の状態ですから、湿疹を直すことが治療になります。

保湿剤でも十分抑えることが可能ですし、症状が強いようであれば

弱めのステロイドを塗ることで湿疹を抑えることができます。

でも、この色のムラを直すのは正直難しいです。

そもそも色ムラは湿疹の結果の色素のでき方の違いが原因ですから、

湿疹を直しても色素がすぐに出るわけではありませんし、そもそも皮膚の色は

何か月もかけてできた皮膚の色素の量で決まります。

したがって、湿疹を直したからと言ってすぐに色のむらがなくなるわけではありません。

 

でも、心配はいりません。

時間はかかりますが、きちんと湿疹を治してさえいれば、色のムラは徐々に目立たなくなります。

冬には目立たなくなりますので、ご心配なく。

もしも、ムラが目立つのはイヤというのであれば、

ファンデーション機能付きの日焼け止めを使えば目立たなくなります。

色が気になるようでしたら、試してみてくださいね。

引っ越しをすると虫刺されはわるくなる。

夏になり、虫刺されの患者さんがたくさん受診されるようになりました。

多くの患者さんを診察していて気になることが一つありました。

概ね虫さされの症状は刺された回数により決まります。

したがって、同じくらいの年齢の患者さんでは、みな症状の強さは似通ってくるのですが、

一部の人では年齢に比べて非常に強い症状を示す方がいました。

 

どんな人がそのような反応を示すのだろうか。

 

と考えて観察していると、ある一つの傾向が見えてきました。

 

どうも、このような人は引っ越しをしているんですね。

しかも、引っ越しをしてからの年数と症状の強さが関係しているみたいです。

 

不思議な話でしょ。なぜでしょうか?

 

どうも、刺す虫に対するアレルギーの強さが違うのではないか。

と考えられます。

 

虫さされのアレルギーの強さは虫の種類ごとに異なります。

つまり、

イエカのアレルギーの強さと、ヤブカのアレルギーの強さは全く別個のものなのです。

 

それをもっと考えてみると、

関東のイエカのアレルギーのつよさと東北のイエカのアレルギーの強さ、

九州のイエカのアレルギーの強さは全く別個のものかもしれません。

 

いままで、イエカはイエカ。アレルギーの強さは一律でしょ。

と考えていたのですが、ひょっとすると地域によりイエカはイエカでも微妙に違い、

刺された時に体内に入ってくる成分も微妙に違い、

アレルギー反応も微妙に違う。

ということがあるのかもしれませんね。

 

なので、引っ越しをした後には虫さされの反応が非常に強くなってしまう。

ということもあるかもしれません。

 

 

では、どこからどこに引っ越ししたら反応が強くなるのか?

これはまだよくわかりません。

どうも別の地方(例えば東北から関東)レベルでは強くなるようです。

もちろん隣町レベルでは強くなりません。

そのあいだのどこかにあるんでしょうね。

これは今後の課題としましょうか。

台風が過ぎた後に増えた皮膚の病気

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少し時期を逸したお話ですが、2014年7月に日本を直撃した台風が過ぎた後に

増えた皮膚の病気がいくつかありました。

多分夏の台風が過ぎた後には同じような傾向があるかと思いますので、

この機会にまとめてみたいと思います。

 

今回の台風は幸いな事に関東を通過したのは夜間から深夜にかけてであり

関東では大きな人的な被害はありませんでした。

 

でも、その後患者さんが増えたのは事実ですし、

(まあ、台風のために受診を控えていたということはあるのでしょうが)

いくつかの病気が明らかに台風の影響と考えられる増え方をしていました。

その理由も合わせて考えてみました・

 

>汗疹

特に乳児から幼稚園前の子に増えました。

台風が来ることで室内の湿度がほぼ100%になること、

また、今回の台風が南風を連れてきたために気温が上がったことが原因のようです。

首の前面、おむつをしている子では、腰からおしりにかけてのおむつの中に広い範囲に汗疹を

作る子が多かったです。

痒みはあまりなかったようですね。

 

>とびひ

こちらは保育園、幼稚園児から小学校低学年の子に多く出てきました。

こちらも湿度と温度の関与が考えられます。

ipetigo

 

以前に成育でまとめたスライドですが、もともと夏に多い病気です。

意外に7月に多く出てくる病気なのですが、台風の時は特に多い印象をうけました。

汗疹と同様に汗で悪くなるようです。

 

今回の台風では意外に水虫はいませんでした。

まあ、もともと子どもは水虫にはかかりにくいものなのですが、大人も少なかったのは意外です。

理由ですが、夜間に雨が降り、朝には雨が止んでいたことがあるでしょう。

つまり、濡れた靴で歩来まわる人がいなかった。

そのために水虫になる人は少なかったのかもしれません。

 

台風はさまざまです。雨が多い台風、風が強い台風。

台風が来る時間によっても状況は変わります。日中に来るのか?夜間に来るのか?

一律に考えることは難しいのですが、どうも汗疹ととびひ、水虫は増えると考えて良さそうです。

 

 

対処法はどうでしょう。

まずはエアコンをしっかりと点けること。特に湿度の管理を徹底したほうが良さそうです。

少し温度は低くなりますので、大人は一枚洋服を着るくらいでいいかもしれません。

また、外出後は必ず体を洗い、靴や靴下が濡れているようであればしっかりと乾かしてください。

また生乾きの靴は履かないこと。長靴もしっかりと乾かすようにしましょう。構造上どうしても乾きにくいですからね。

 

でも、これだけやっても、停電になったり、避難するような場合にはどうしようもないんですよね・・・