わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

未熟児/低出生時体重児のいちご状血管腫へのレーザー治療はどう考えるべきか

今回のお話はどちらかと言うと、専門家向けです。

 

いちご状血管腫は全新生児の約1%に出現すると言われる血管の腫瘍です。

腫瘍といっても良性の腫瘍であり、転移することはありません。

しかし、時に大きくなり、色々なモノを圧迫する事があるので注意が必要です。

 

治療は今はレーザーが標準的です。

今回はレーザーの詳しい話には突っ込みません。

 

また、より難しいのが未熟児あるいは低出生体重児のいちご状血管腫です。

そもそも低出生体重児にはいちご状血管腫はより多く発症することが知られています。

満期産の子の数倍であり、数%という発症率です。

何が問題になるか?病気の進行具合と治療の適応です。

頭を悩ませる医療従事者も多いかもしれません。

ここに私の経験に基づく治療方針について記したいとおもいます。

 

いちご状血管腫の状態について

いちご状血管腫は生後6ヶ月まで大きくなることは知られています。

逆にそれ以降大きくなることはありません。

低出生体重児ではどのような動きをするのか?

それは「出産した日」を基点に考えるべきです。

出産した日から6ヶ月。

これが拡大の目安となります。

(当然色調も大きなヒントになります。色が落ち着いてきたら拡大も落ち着くのはみんな一緒です)

間違っても、「修正週数」を基点に考えては行けません。

治療期間の見極めを間違えることになり、過剰診療を行う可能性があります。

 

レーザー治療の適応について

低出生体重児でもレーザーを行うことは問題ありません。

しかし、気をつけるべきことは皮膚の厚さについて。

低出生体重児では皮膚は薄く、ヤケドなどのトラブルを起こす可能性は通常よりも高いと考えるべきです。

出力、パルス幅の選択する時に気をつけるべきことはその子の「修正週数」です。

修正週数を見て、出力を決めるべきです。
(修正週数=その子は満期産の時には在胎何週なのか?)

つまり、修正40週で一般の新生児と同じ強さ。

それより小さいなら出力は落とす。

それより大きいならは修正週数に応じた月齢の子と一緒の出力で照射する。

間違っても「出産した日」を基点にして出力を決めては行けません。

往々にしてその出力は強く、トラブルを引き起こすことが有ります。

 

病態および治療法の選択に際して、児の年齢は非常に重要な要因です。

なにを基点にして考えるべきか、その参考になればと思います。

ニキビは隠すと悪くなる

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本日はニキビのお話です。

 

ニキビ。イヤですよね。

出てきたら隠したくなりますよね。その気持ち、よくわかります。

でも、隠すとニキビは悪くなることが多いのです。何故でしょうか。

 

キーワードは「こすれ」と「蒸れ」とです。

それぞれ見て行きましょう。

 

まず、「こすれ」

これは、髪の毛で隠した時に起こります。

本来ニキビは左右の差は泣く出現するものですが、

時に右と左の差が強い人がいます。

また、おでこ、ほほ、顎の一部だけに極端にニキビができている人がいます。

どちらも詳しく確認してみると、髪の毛が関係していることがわかることが多いのです。

そのような場所ではどうしても、髪の毛の先端の部分が皮膚にあたってしまいます。

そのあたった刺激がニキビを誘発してしまうのです。

 

次に、「蒸れ」です。

こちらの原因は化粧品。

ニキビが気になるあまり、化粧品をニキビの上からしっかりと塗ってしまうのです。

そうすると逆にニキビは絶対に悪化します。

これはなぜか?ニキビの出来る原因を考えるとよくわかります。

ニキビが出来るには、毛穴に皮脂が溜まるところから始まります。

皮脂の皮膚への出が悪くなってしまうことがアクネ菌の増殖を招くのです。

つまり、化粧品で毛穴の出口を塞いでしまうことが、皮脂の出を悪くしてしまい、ニキビを悪化させるのです。

 

このようにして、ニキビを隠そうとすればするほど、ニキビは悪化してしまいます。

最低限、家の中だけでも、髪の毛を後ろに回し、ニキビはしっかりと乾燥させてくださいね。

ほくろは分裂するのか?

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丁度このような質問があるのを見つけたので。今日はこのお話をしてみましょうか。

 

まず、結論から言いましょう。分裂します。

この「分裂」にはいくつかの意味があり、それぞれできやすい時期があります。

 

まず、一つ目。ほくろが出来上がるときのお話です。

生まれつきのほくろは赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときにすでに出来上がります。

ほくろのモトは神経ですが、脊髄から皮膚に向けてその神経の細胞が走って行きます。

その時に何らの変異が置きると異常に増殖しながら皮膚に神経の細胞が走って行き、

その部分にほくろとして現れると考えられます。

じつは、その後、ほくろの皮膚が分離することがあります。

たとえば、まぶた。

ほくろが出来上がったあとに上のまぶたと下のまぶたが分離します。

そのために、上と下の瞼にわかれたようにほくろができることがあります。

これを「分離母斑」と呼びます。

これが一つ目。生まれる前のお話ですね。

 

ついで二つ目。

特に小さな子に多いのですが、ほくろに湿疹が(たまたま)できて。あるいはほくろを気にしていじってしまう。

いじっているうちに皮膚そのものを剥ぎとってしまい、ほくろが分かれたように見えることがあります。

大人でもたまにあります。また、自分で引っかかなくても、何かを引っ掛ければ同じようになることがあります。

詳しく覗いてみると、分かれたほくろの真ん中に傷跡の様子をうっすらと見える場合があります。

まあ、肉眼では難しいのですが。

これが二つ目。

 

最後に三つ目です。

これは、ほくろがガン。つまり悪性黒色腫になってからのお話です。

悪性黒色腫は自分の体にとっても敵ですから免疫反応を起こすことがあります。

したがって、そのほくろの細胞を攻撃し始めることがあります。

そうすると、その部分の黒色腫の細胞が死滅してしまい、部分的に黒い色がなくなることが知られています。

そのために分かれたうに見えることがあるのです。

・・・え、どうして一部だけ攻撃されるのか?ということですが、これは難しいお話です。

詳細はまた後日お話することにしますが、ここでは、悪性黒色腫の一部だけ色が無くなる事があるという話が重要です。

 

というように、「ほくろが分裂する」のにはいくつかのパターンが有ることを理解頂けるかと思います。

では、「ほくろが分裂」した方が受診した場合、私達はどう考えるか。

まず、お話を聞き、いつ頃から分裂したのか話を聞き、診察をするのは当然ですが、

強く切除を勧めることが多いです

理由は上記の三番目の可能性があるから。

悪性黒色腫だった場合、放ったらかしにするリスクは大きいこと。最悪命に関わることがあります。

逆にその時点で切除してしまえば状況が悪化することを防げますしね。

もう一つ、顕微鏡でしっかりと細胞の「顔つき」を見ることができますからね。

というのも細胞1個1個の「顔つき」を顕微鏡で見ることによって初めて良性か悪性かの区別をつけることができるからです。

 

というわけで、分裂するホクロを見つけた時は皮膚科に行ってしっかりと診察してもらいましょう。

また、怪しい物はしっかりと切除して確定診断をつけましょう。

というお話でした。

アトピー性皮膚炎と温泉のお話

年末です。皆様はどこでこの年末をお過ごしでしょうか。

私は相変わらず仕事をしています。統計などをとっているので、時間があれば皆様にお目にかけることもできるかとは思いますが。

 

さて、年末の診察をしていると、よく旅行の話が出てきます。

この中でも、よく聞かれる事は温泉のお話。

特にアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子の温泉のお話です。

今回はそんなお話をしていきましょう。

 

だたし、気をつけていただきたいのは小さい子と大人ではだいぶ話が変わるということです。

つまり、成人の場合は、リラックス効果や温度に対する鈍感さがあり、温泉がアトピー性皮膚炎の治療に

有効になることもあるのです。

ですので、あくまでも今回は小さな子の温泉のお話とお考えください。

 

さて、子どもが温泉に行っていいのか?これは別に問題ないでしょう。

ただし、気をつけて欲しいのは、小さな子は温泉に行っても別にリラックスすることはありません。

息抜きして、のんびりするということはあまり期待できないでしょうね。

自分をふりかえってみても、温泉地の旅館でのんびりは退屈だった記憶が有りますし。

 

問題は温泉に入ること。これは条件付きです。

まず、確認すべきは泉質です。これはしっかりと確認して下さい。

まず、硫黄系。これは皮脂をとってしまいます。

「ニキビを、乾燥して、なおしマース」というCMを昔、目にしたかもしれませんが、あれも硫黄系ですね。

このように、硫黄分は皮膚を乾燥させてしまいます。

 

ついでアルカリ系。特に「美人の湯」などと言われているものは注意が必要です。

なぜ、「美人」なのか?これは皮膚の表面がつるつる・ぬるぬるするからなのですが、

このぬるぬるの理由は皮膚の角質が溶けているからです。

つまり、弱くはありますが、ケミカルピーリングをしていると考えてもよいでしょう。

逆にいえば、皮膚のバリアを落とす行為です。

もともと皮膚のバリアが弱い子では更に症状を悪化させる可能性があります。

 

海水系はまだよいかもしれませんが、一般に浸透圧が高いのが特徴です。

したがって、湿疹やかきこわしがあるとしみる可能性があります。

また、塩分をよく取らないと、皮膚に付着した塩分により、湿疹が悪化する可能性もあるでしょう。

大深度地下水は逆にそんなに問題と捉える必要はなさそうです。なにせ井戸水ですからね。
(あ、もちろん海のそばでは海水を汲んでいるところもありますから確認はするべきです)

 

もう一つの問題は湯温です。

一般に温泉の温度は高めです。たまに、入れないこともあるくらいです。

また、子どもは体積は無いためにすぐに体温が上がってしまいます。

これが問題。体内深部の体温が上がると痒みが強くなってしまいます。

また深部体温はなかなか下がってくれません。

なので、いつまでも、「ほっこり」してしまうのです。

大人にとっては「きもちのいい」ほっこりさですが、子どもにとってはかなりつらいものがあります。

そして、引っ掻いてしまうのです。

 

このように子どもを温泉に入れるということはいくつかのリスクが存在しています。

最終的に実際に入ってみて/入れてみて、症状が悪くなるかどうかを見るしか無いでしょう。

ただし、心配でしたらお部屋備え付けのお風呂に入れてあげてください。

 

最後に家族で温泉に行くことが、子どもの乾燥肌の治療になるかということですが、

多くの場合は良い方向に行くと思います。

 

理由はいくつかあります。

まず、アレルゲンの暴露。温泉旅館と自宅ではアレルゲンの質と量が異なります。

特にダニについてはずいぶん異なります。

室内の環境アレルゲンに暴露されることで湿疹が落ち着かないような子は別の土地にいくと

良くなることがあります。転地療法という言葉もあるくらいですからん。

 

ついで、「ゆっくりできること」。これは本人にとっても家族にとっても良いことです。

特に母親は家事から開放されてのんびりと過ごすことができます。ストレスも多くの場合減るでしょう。

スキンケアを行う人のストレスも、病気に結構関係します。

ゆったりとした気持ちで、ゆっくりと薬を塗ってもらうだけでもずいぶん効果は変わってくるでしょう。

もちろん、本人も何かに追われることなく、生活することができますから、これだけでも違います。

自分でスキンケアを行う時間もきっと出来るでしょう

 

ということで「温泉地に行くこと」はアトピー性皮膚炎の子にとっては決して悪いことではありません。

ただし、「温泉」そのものには気をつけて。

 

ということで、今年のお話はこれで最後です。

では、また来年です。

 

ではでは。

ベビーカーは通気性がないものと最初から考えておくべき。汗疹対策のお話

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ベビーカーの通気性の広告内容について、消費者庁から是正勧告が出たそうです。

リンクを張っておきますが、リンク切れの可能性もあるので、コピー&ペーストでお願いしますね。
http://www.aprica.jp/system/uploads/191/original/warning_message_final.pdf?rf=20131226top
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG26038_W3A221C1CR8000/

そのページによると、どうも中綿の通気性は高いものの、その周囲を覆うカバーその他の通気性が不十分なために

結果として通気性は宣伝の通りではなかったということのようです。

これじゃあ、結果として特定の方向に誘導する表示と受け取られても仕方ありませんね。

 

ということで、今回はベビーカーの通気性のお話をしましょう。

赤ちゃんのあせもは夏と冬で出来る場所が違うという印象を受けます。

夏は背中、冬はお腹。

というのも、1年間外来をしているとわかるのですが、これば多分に

ベビーカーと抱っこひもの使用割合に関係しているという印象を受けます。

熱いところ、くっついているところにできるのが汗疹ですから、これが生活を反映したもので、合理的と考えます。

かように、ベビーカーは汗がたまるものです。

 

今回のケースはシートの通気性ですが、このシートの通気性と居住性は相反するものがあります。

当然です。一番通気性がいいものはハンモックのような網ひもの上に乗せることですが、これでは安定して座ることができません。

少し歩くたびにゆらゆら。ゆらゆら。

これでは赤ちゃんが車酔いになってしまいます。

では、もう少ししっかりとした網目にしたら?

と考えていくと、現在のしっかりとしたクッションにはそれなりの理由があることがわかります。

 

でも、その分、通気性は絶対に制限されてしまうのです。これが難しいところです。

というわけで、赤ちゃんのベビーカーによる汗疹問題をベビーカーの面から改善することが難しい。

とすると、洋服や赤ちゃんのほうで対処するしかないのです。

でも、赤ちゃんは汗をかくものですしねえ。

 

すると、洋服で対処する必要があります。

可能であれば、汗をかかせたら洋服を着替える。これがベストです

しかし、これも難しい。着替えをいっぱい持っていくのも難しですから。

なので次善の策として、タオルを利用する形がよいでしょう。

肌着の下に一枚タオルを敷いておく。

そして、しばらくベビーカーにのったらタオルをとる。場合によっては新しいタオルをかけてあげる。

これで、ある程度汗疹を予防することが可能になります。

また、たまに抱っこをして、ベビーカーのクッション部分を乾かしてあげることも当然有効ですよ。

電車に乗る時など、たまには抱っこさせてもよいかもしれませんね。

 

 

この方法は車のチャイルドシートに乗せる場合にも応用ができます。

飛行機のシートについても同じことができますので、試してみてくださいね。

 

おや、そろそろ帰省ラッシュの時期ですね。また、そろそろ空港も混んでくる時期ですね。

赤ちゃんの汗疹にも気を付けてあげて、よいご旅行を。

ありえへん∞世界でみた「ジンバブエの民間療法」には科学的な根拠がある(かもしれない)

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クリスマスイブの夜、Googleでサンタさんが出陣するのを見ながら娘は寝てしまいました。

 

その後何となく、テレビをザッピングし見つけたのがテレビ東京の「ありえへん∞世界の世界スぺシャル」でした。

 

その中でジンバブエの紹介があり、その最後のコーナーはジンバブエの民間療法が紹介されていました。

紹介された後に、スタジオでは「ありえなーい」の大合唱でしたが、

実は意外に科学的な根拠があるのではないか。

というお話です。

 

さて、番組の内容ですが、 まず一つ目は「傷口を治すのに砂糖を振りかける」ということです。

番組内では傷口を水で消毒し、粉砂糖を振りかけていました。

実はこれ、日本でも使われています。

まあ、粉砂糖をそのままかけるわけではありませんけどね。

精製した白糖を使用することにより、創傷治癒が進むというデータがあります。

白糖は浸透圧が高く、傷口の余計な水分を吸い取ります。

つまり、傷口のむくみをとることができます。

また、繊維芽細胞の増殖を促進する作用もあるとのことです。

 

現在、精製白糖そのものは医薬品にはありませんが、これに消毒剤のイソジンを加えたものは

処方箋医薬品として立派に通用しています。

ユーパスタという名前で処方されていますよ。

 

次に出てきたのは、頭痛に対してある木材を粉にしたものを鼻から吸入するというものです。

木の粉を吸うなんて・・・と思う方もいるかもしれません。

しかし、もっとも有名な頭痛薬はもともとある植物から作られたものです。

 

その頭痛薬はアスピリンです。

アスピリンは正式な名前はアセチルサリチル酸といいますが、大元はサリチル酸です。

そのサリチル酸の安全性を高めるためにアセチル基を付加し、化学的に合成したものがアスピリンです。

そもそも元のサリチル酸はヤナギの木に含まれており、化学的にヤナギの木から分離されました。

そのため、ヤナギsalixから分離されたサリチル酸salicylic acidと呼ばれるようになったのです。

 

もともとヤナギの木が鎮痛作用を持つことは遠くギリシア時代から知られていました。

またアメリカ先住民や日本人の間でも知られている知識でした。
(日本でも歯痛には柳楊枝を使うことで痛みが軽減できることが江戸時代には広く知られていたようです)

したがって、ある種の植物にはサリチル酸が多く含まれている可能性は十分にあるのです。

 

また、番組では鼻から吸引していましたが、これも合理的なのかもしれません。

サリチル酸は強力な酸であり、内服すると胃に障害を与える可能性があります。
(まあ、そのために安全なアスピリンが合成されたのですが)

アスピリンは胃や腸から吸収された後に肝臓でサリチル酸に代謝され、

薬剤としての作用を発揮します。

これに対して、サリチル酸を鼻から直接吸入すると考えると、 直接血管に吸収され、

サリチル酸が頭痛に効く可能性は十分にあり得るのです。

 

まあ、しっかり植物名を確認し、検証したわけではないので、あくまでも仮説ですが、

十分に効果を発揮する可能性はあると思います。

 

私たちは錠剤になった薬剤を飲んでいます。

しかし、その薬剤が開発されるまでは別のものを使用していました。

その薬の祖先は自然に由来するものはほとんどです。

極端な話、薬の祖先はみな民間療法から始まりました。

それを様々な人が少しずつ改良し、使いやすいように作り変えてきたのです。

私たちはそのことを忘れてはいけないと思うのです。

虫さされを心配するときに確認しておきたいこと

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診察をしていると、虫さされについて相談を受けることがよく有ります。

特に、屋内でのダニ・ノミ刺症を心配して相談を受けることが有ります。

相談を受ける側から、「こんな風にしてくれると嬉しいな」についてお話したいと思います。

 

まず、屋内での虫刺されで考えられることについてお話していきましょう。

屋内で虫に刺されるにはまず、屋内にいなければいけません。

今さらなにを。と思われるかもしれませんが、これは重要な事です。

つまり、虫刺されの症状の強さは、その屋内に居る時間に関係してきます。

つまり、家族の発生状況をしる必要があるのです。

誰に、いつから出来たのか。

発疹の数はどのくらいか。痒いか、痒くないか。

を確認することが、診断の上で重要になります。

そのため、同居している家族全員を一緒に診察することが大事なのです。

多くは普段から家にいる子ども、母親、高齢者の順に出ることが多いです。
(父親に症状が出ることは少ないのが現状です)

また、特に高齢者では病気を持っていたり、飲み薬を飲んでいる方も多いのですが、

それが、虫さされの反応を歪めることが有りますので、

基礎疾患と内服薬の種類と量を確認する必要があるのです。

 

もう一つは虫の種類です。

多くの虫は「家に」もしくは「部屋に」憑きます。

しかし、一つだけ気を付けなければいけない虫がいます。

それが、疥癬です。この病気は「ヒゼンダニ」というダニの1種が原因で起きる病気ですが、

このダニは「人に憑きます」ので、別途考える必要があるのです。

ヒゼンダニの見つけ方ですが、疑わしい人の皮膚を削ってみて顕微鏡で確認します。

そして、顕微鏡の画面の中に虫がいれば確定です。

もう一つの見つけ方はステロイドを塗ることです。

ステロイドの作用として、湿疹を始めとするアレルギー反応を抑えることが有ります。

しかし、微生物は増やしてしまいます。

そのため、

部屋や家に憑く虫・・・ステロイドを塗ると症状はよくなるが、新たに症状が出てくる
(虫さされによるアレルギー反応は抑える。しかし、虫は退治できていないので、新しく刺される)

人に憑く虫・・・ステロイドを塗っても症状は良くならない。新たに症状が出てくる
(虫さされの反応は抑えているが、ヒゼンダニも増えてしまい結果的に症状が落ち着かない)

と違いが見えるのです。

(と書いていますが、厳密に区別をすることは大変です。皮膚科医に経過は見てもらってください)

診断と治療を同時にしていきましょう。というお話ですね。

 

次に、媒介する動物を考える必要があります。

いくつかの虫は普段は有る動物に憑いていて、時に人の血を吸うという生活をしているものもいます。

ですので、まず、ペットを確認する必要があります。ペットを飼育している人の場合は、

ペットの種類、年齢、持病、異常な行動の有無について確認する必要があります。

但し、ペットも高齢になると免疫が弱くなり、虫が憑いていても痒みを感じないことも有りますので、要注意です。

疑わしい場合はペットを獣医さんに診察してもらうことも必要です。虫が憑いていない証明があると、大分診断は楽になります。

また、野良ネコ、ハトが家のそばまで来ていないか注意が必要です。

同様にネズミも家にいませんか?ハクビシンということも有りましたが、野生の動物が家に住み着いていないか確認することも大事です。

最後にヒトです。野良のヒトはまずいないかと思いますが、

特に疥癬では注意が必要です。家族に介護や看護職の人がいないか。デイケアなどの高齢者が集まる施設に行くことがないか。

については必ず情報を確認する必要があるでしょう。

 

最後に、もしも虫がいれば、捕まえるか写真を撮ってきてください。

それが出来なくとも、目撃情報でも構いません。(信用度は物証が無いため少し落ちますが)

もしも捕まえた虫がいれば、顕微鏡で確定診断を行うことが出来ます。

 

私が虫さされの診断を行うときには以上の情報を集めてから診断を行います。

虫が心配な方は上記の情報を持ってきてもらうと、診断を素早く行うことが出来ます。

診察前の参考にしてくださいね。

これから、トコジラミ刺症は増えるかもしれませんね

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開業して、9ヶ月が経ち最初の年末がやってきます。

多くの患者さんの診察を行いましたが、意外に多いと思ったのが、トコジラミでした。

すでに数人の患者さんを見ています。

今までほとんど診察していなかったのにね。と思い、色々と原因を考えてみました。

多くはその地域の状況に依るのでしょうね。きっと。

 

トコジラミ。南京虫(ナンキンムシ)と言った方が通りがいいかもしれません。

この虫は小さな虫です。大きさは米粒くらいでしょうか。

黒っぽい色をし、普段は扁平な円盤状の形ですが、ヒトの血を吸って丸くなります。

一般に古くなった住居に棲むことが多いようです。

 

問題は、その古くなった住居。というところです。

この住居の築年数はその地域が開発された時期によって、大きな格差があります。

東京という街の開発状況に大きく依存するところがあります。

吉祥寺が開発されたのは戦後すぐのことでした。

そうすると、昭和30年台頃に建築された建物は現在築50年くらいになります。

逆にバブル期直前の時期に建築された建物はまだ築20年と少し位です。

つまり、その地域の建物の老朽化の度合いとトコジラミの発生率には関係があると考えられます。

 

もう一つ、トコジラミの発生要因が有ります。

そこに住んでいる人の年齢です。

一般に築年数の高い住居に住んでいる方は、高齢者である傾向があります。

高齢者と若年者の違いはいくつか有りますが、

まず、症状の出方が違います。

同じ虫に刺されても一般には若年者の方が早く、強く症状が出ます。

これは免疫状態によって決まることなので、仕方ないのですが・・・

また、静的視力、動体視力のいずれも高齢者になると衰えてきます。

そのために「虫を視る」ことができなくなってしまい、結果的に発見や診断がおそくなってしまいます。

 

高齢化社会の問題は現在色々なことが言われています。

このトコジラミを始めとする環境害虫の問題も注意してみる必要がありますね。

 

しもやけ警報発令中

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冬も深くなり、毎年恒例の「雪に注意」がマスコミから出てきました。

今日の夜から明日の朝までどうも雪が降るようです。

時期を考えると地面の温度は十分に下がっていないので、

積もることは無いかと思いますが。

 

但し、気温はかなり下がっています。最高気温で10度以下、最低気温が0度くらいになりました。

実際の温度を考えると、早朝から朝にかけては5度以下といったところでしょうか。

 

そして、明日は雨。

ということは、結構な確率でしもやけになる子どもが出てくるでしょう。

要注意です。

 

さて、しもやけの対策ですが、まず、予防です。

暖かい靴を用意すること。可能ならスキー場などに行けるくらいしっかりとした防寒の靴を使いましょう。

同様にしっかりとした手袋や耳あても用意してあげてください。

靴下も忘れずに準備してください。

なお、靴下は替えを必ず持たせてください。

登校時に濡れたらすぐに。濡れなくても汗をかきますから昼休みか放課後に変えるようにお話しましょう。

 

帰宅したらすぐに暖かいお風呂に入れてください。無理でも足浴はさせたほうがよいでしょう。

床暖房やこたつもしっかりと準備してください。

室内でも暖かく乾燥した靴下を履き、スリッパや室内ブーツを履かせることで十分に予防ができます。

こたつもよいでしょう。

くれぐれも裸足でフローリングの床を歩かせないでくださいね。

また、温度の下がる時間帯にでは特に不要不急の外出は取りやめたほうが良さそうです。

 

残念ながらしもやけになってしまった場合、痒くなることが有ります。

保温に気をつけることも大事です。また、痒みにはステロイドの塗り薬も有効です。

 

ここまですれば、しもやけはしっかりと予防できます。

頑張って。

面接官とアトピー性皮膚炎

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受験とアトピー性皮膚炎のお話、その続きです。

 

さて、受験や入社試験など、多くの選考を行うべき局面では

試験官と相対する面接を行う場合もあるでしょう。

今回はその場面でアトピー性皮膚炎がどのような影響をおよぼすのかについて考えたいと思います。

 

結論から述べると、年齢が上がるほど、不利になる。

でしょうか。

 

まず、面接官の素性を考えてみましょう。

受験ではおおむね学校の先生ということになるでしょう。

しかし、就職や転職についての面接官はその会社の社員でしょう。

しかも、偉い人だけではなく、一般の社員も駆り出されることもあると聞いています。
(特に大量の応募者を篩分けするような面接の場合はそうなるでしょう。)

 

ここに一つの大きな違いが有ります。

 

学校の先生は教育学を学んでいます。また、子ども達と接することが多い以上、子どもがどのようなものかも知っています。

また、アトピー性皮膚炎の子どもがどのような存在かを知っている。

コントロールされたアトピー性皮膚炎が学力に大きな影響を及ぼすものでは無いことも肌感覚で知っているでしょう。

 

しかし、会社の面接官にそのレベルの知識や知恵があるでしょうか?

残念ながらあまり期待をするべきでは無いでしょう。

すべての面接官にアトピー性皮膚炎に関する知識を持っていることを期待してはいけないでしょう。

逆に無知からくる偏った知識を持っている可能性は否定できません。
(アトピー性皮膚炎の人はみんな・・・・・っていうやつですね。)

同僚にアトピー性皮膚炎の人がいればまた違うんでしょうけれども。

 

そして2つ目の問題はまさに「同僚にいれば・・・」なのです。

アトピー性皮膚炎は年齢とともに発症している人の割合が減少します。

幼稚園、小学校、中学校、高校とそれぞれ人数が減っていきます。

受診する人もそうですし、実際に学校の検診のデータも同様の結果が出ています。

これはアトピー性皮膚炎が発症する一つの理由として「皮膚が子どもだから」ということも有るでしょう。

このお話はよく知られたものです。

 

では、それ以上ではどうなのか?

成人期になってからのデータはあまりないのですが、成人になってからも年齢とともに少しずつ

患者さんの数は減少していく印象を受けます。

 

このことから考えると、以下のことがわかります。

学校の先生はまずみんなアトピー性皮膚炎の子を見ている。

社会人の社員では、アトピー性皮膚炎の同僚や部下を見る確率は学校の先生よりは少ない。

ということが考えられます。

当然、アトピー性皮膚炎に対する理解度も同様の傾向を示すでしょう。

 

最後にもう一つ考えてみましょう。

面接を行い、合否判定を下すのは原則として上役です。

上役は多くの場合年齢が上になるでしょう。

学校は教頭先生や校長先生。

会社は社長や常務専務部長。

といったところでしょう。

さて、彼らのアトピー性皮膚炎に対する知識はいかがなものか?

と考えると、どうでしょうか。

やっぱり、ここでも差が出てくるのでは無いでしょうか。

 

知っているのか、知らないのか。

残念ながらあくまでもこのお話は推論です。

手元にはっきりとしたデータが無いのが現状です。

だれか、詳しい情報は持っていませんか?

もしもおもちこ方がいればコメントください。お待ちしています。