わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

アトピー性皮膚炎は受験では不利なのか?

アトピー性皮膚炎と受験のお話。

今回は病気そのものが受験に影響するかというお話をしたいと思います。

 

でも、調べてみたのですが、あまり情報がありません。

但し、一般的にアトピー性皮膚炎という病気そのものは学習能力には直接影響してはなさそうです。

 

しかし、アトピー性皮膚炎を持っている人が受験に対してどうかと考えると、

やはり不利。ということになるかもしれません。

以下にその考えを述べましょう。

 

1)痒みによるパフォーマンスの低下。

痒いということはそれだけで勉強の集中を妨げます。
同じ時間勉強をした時に、痒い人はそれだけ能率が落ちる可能性は十分にあるでしょう。

2)治療による時間のロス

アトピー性皮膚炎の人は毎日薬を塗る必要があります。
もしも全身に薬を塗るのであれば、それだけで1回あたり5分から10分程度の時間がかかってしまいます。
また、医療機関に通院する時間もロスになる可能性があります。
学校をお休みまたは早退していくとなると、その機会損失(学校で聞ける知識を聞けない)も有るでしょう。

3)飲み薬による眠気

アトピー性皮膚炎に対して飲み薬を処方されている方も多いかもしれません。
最も頻用される抗ヒスタミン薬ですが、副作用として眠気が有ります。
特に気をつけないといけないのは、インペアード・パフォーマンスと呼ばれるものです。
つまり、眠いわけではないけれど、脳みその一部が寝ているという状態です。
厄介なことに、気が付かないうちに効率が落ちていることが有るのです。

4)整容的な問題

これは面接の時に問題になるかもしれません。
特に顔面に強い湿疹が有り、そのために見た目で損をする可能性があります。
また、見た目によるバイアスが掛かる可能性も否定できません。
知識のある教育者ですからそのようなことは無いかと思いますが、
当落線上ギリギリにある時には問題になるかもしれません。

 

アトピー性皮膚炎が直接的に影響しているのはこのくらいでしょうか。

間接的な影響としてはどのようなものが有るでしょうか

5)性格の変化

一般的にアトピー性皮膚炎の人は性格が抑うつ的になる傾向が見られます。
そのために、本来得ることの出来る知識が得られない。また、人よりも強い不安のために
その知識が定着しない可能性があります。

また、特に小さい時に顕著に現れますが、引っ込み思案になっている場合は、
努力に対する正のフィードバックがかからない可能性があります。
つまり、他の子の前に出ない。褒められる機会が減る。褒められることを報奨とする努力志向が出てこない。
という可能性も考えられます。

 

さて、長々と考えてきましたが、これらはあくまでも仮説です。

当然人により大きな差があるでしょうし、

多くの人を対象とした調査もなされてはいないかと思います。

少なくとも私は聞いたことはありません。(調べてもそのような調査はありませんでした)

 

このお話はもう少し掘り下げてみたいと思います。

爪噛み癖にバイターストップを使ってみる。特にアトピー性皮膚炎の子には有効かもしれない。

マヴァラ バイターストップ/10ml 【HTRC3】

 

外来で診察をしていると、結構な頻度で目にするのが爪噛み癖です。

両手指の爪前部が凸凹していることもあります。

 

この爪噛み癖。くせがあること自体は様子を見てもいいのではと思うのですが、

この凸凹している爪で皮膚をひっかくと、結構な確率で切り傷ができてしまいます。

出血して、かさぶたが出来てしまうと、そのかゆみが頑固になってしまいます。
(これは科学的にも証明されているのです)

なので、特に湿疹の子の爪噛みを止めることはひとつ重要な事になります。

でも、痒い→精神的ストレス→爪噛み→掻爬→湿疹の悪化→痒い

といった悪循環をどこで断ち切るかは問題になります。

 

このような場合、まず湿疹を抑えてということになりますが、掻爬が強く湿疹を抑えきれないことも有ります。

でも、このバイターストップを使うことで湿疹を間接的に抑えることが出来るかもしれません。

 

バイターストップの原理は簡単です。

「苦い。」ただそれだけ。

方法は爪に塗るだけ。爪をなめたらとても苦く感じるために爪噛みをやめる。

という算段です。

そうすると、噛んでいる子でも、爪を噛むと苦くてイヤだ

ということに気がつくので、爪を噛まなくなるわけですね。

いわゆる条件付けという方法です。悪い言い方をすれば「パブロフの犬」でしょうか。

 

この方法ですが、以前に試したことが有ります。

使用する薬剤はゲンタシン軟膏。

傷薬に使うアレです。緑のキャップ。

この薬も結構苦いのです。

そのために爪に塗ることで爪噛みの対策としたことが有ります。

結果は半分位の人で効果ありました。

 

今度、実際に自分で使ってみて苦さを確認したいと思います。

 

 

追記

普通の子の普通の爪噛みを無理に止める必要性は無いと考えます。

爪噛みというものは、その子に加わるストレスを自分なりの方法で解消しようとして出てくる行動です。

もしも、この薬で爪噛みを止めさせたとしても、時には別の方法でストレスを解消しようとするかもしれません。

例えば、チックや抜毛などという形で出ることも有ります。

使用の際にはメリットとデメリットをしっかりと考える必要があります。

心配でしたら近くの小児科、皮膚科の先生に相談してみてください。

受験とアトピー性皮膚炎 

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診療が終わり、吉祥寺の駅前に向かって歩いている途中に、予備校がありました。

ふと中を見ると、壁に張り紙がありました。

「センター試験まであと50日」

ああ、もうそんな時期ですね。

今回はアトピー性皮膚炎と受験についてのお話をしたいと思います。

 

人生には「たった1日のパフォーマンス」でその後すべてが変わってしまう日というものがあります。

そんな日はあまり多くありません。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院の入学試験、

就職試験、転職試験、デートやお見合いの日、

資格試験の日

といったところでしょうか。

 

これは、私の個人的な考え方なのですが、アトピー性皮膚炎を持っている人に取って、

「ガッチリと抑えこんでおきたいとき」と「通常通りしっかりと治療していれば良いとき」の

2つに分けることができると考えています。

「ガッチリ抑えこんでおきたいとき」は、普段であれば副作用を考えてあまり使わないような治療を短期間だけ、しっかりおこなうこと
(例えば、ステロイドやシクロスポリンの内服、強いステロイドの外用)

言ってしまえば、「後先考えず、その時だけ抑えこめればいいや」という方法です。

「通常通りしっかりと治療」は、普段から行っている、効果と副作用のバランスを取った治療法ですね。

 

大きく分けると、

ガッチリ治療・・・各種入学試験、資格試験

通常治療、時にがっちり治療・・・就職試験、転職試験

通常治療・・・デート、お見合い

となるのでは無いでしょうか。簡単に説明したいと思います。

 

各種試験は基本的に一発勝負になります。
(資格試験はものによるでしょう。数回にわけることが可能であったとしても、
その1回に失敗するだけで数ヶ月人生が変わることも往々にしてあると思います)

特に面接のある試験では見た目も重要である可能性があります。

なので、その後のことを考えるよりも、その瞬間に症状を抑えることが必要になるでしょう。

したがって、それらの試験の時にはガッチリ治療。

 

逆に就職や転職、お見合いやデートについては長期戦です。

その瞬間をしのいだとしても、その後の事があります。

もちろん就職、転職については本命の面接など、ガッチリとした治療が必要になる瞬間はあるかもしれません。

しかし、長期戦をずっと、後先考えない治療法を続けていくことは問題です。

また、デートやお見合いについては、うまく言ったあとは長い人生を一緒に過ごす相手となるわけですから、

後先を考えず、その瞬間のみに注力する治療法はおすすめできません。

 

 

言うまでもないことですが、通常からしっかりと治療を行うことによって、

アトピー性皮膚炎の症状をきちんと抑えておくことがベストでしょう。

しかし、そうも言っていられない時もあるかと思います。

もしも、そのような状況になったらどうすればよいのか?

 

まず、そんな時には皮膚科の先生に相談してください。

本当に大切な瞬間がいつなのかをきちんと話をしてみてください。

皮膚科医は現在の治療法の他にも、「副作用その他リスクは高くなるけど、治療効果も高い方法」を知っています。

普段はリスクの事を考えてその方法は治療法の俎上に載せないわけです。

ただし人生で大事な瞬間、出し惜しみしていられない瞬間であれば、場合によっては

普段考えない方法も検討の余地が出てきます。

ですので、まずは恥ずかしがらずに相談してみることが大事なのです。

 

次は実際に受験そのものと湿疹の関係についてお話をしていきましょうか。

受験雑誌の取材を受けました。

中学受験サクセス12 11 ・12月号(2013)

ご報告です。

 

先日受験雑誌の取材を受けました。

雑誌名は「サクセス12」。

早稲田アカデミー提携の雑誌です。

 

今回のテーマーは冬の乾燥肌です。

小学生の冬の乾燥肌についてお話しました。

乾燥を放おっておくと湿疹になります。

湿疹になると痒みが出て、それが勉強にも影響してくる可能性があります。

早めに対処しましょう。

 

というお話をしました。

書店で見かけたらぜひ手にとって見て下さいね。

刺青をレーザーで消すのは大変ですよ

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本日朝のテレビでやっていたみたいですね。

今回はそのお話を少ししてみようかと思います。

 

刺青のレーザー希望の患者さんが増えているということですが、

それもさもありなんと思います

だって、刺青を入れる人が以前より増えましたからね。

そもそも刺青がなぜ入れられたかの話をすると長くなるのでしませんが、(リンクはこちら

定義からして、簡単に消えないものです。

これが、アートメイク、タトゥも同じ。

なので、一生のお付き合いをする覚悟で行う必要があります。

「すぐに消える」と思わない方がいいのです。

 

さて刺青を消す方法は簡単に2種類に分けることができます。

手術で取る方法とレーザーで色素を飛ばす方法です。

手術では、周りの組織ごとすべて取り去ります。

レーザーでは一般に周りの正常な組織に影響が及ぶことは少ないです。
(まったくない訳ではないことは要注意)

したがって、レーザーを選択するか方が多いだろうということが容易に想像することができます。

 

でも、レーザーも万能ではありません。

レーザーとは特定の波長の光を照射し、その光を色素が吸収して発熱し、細かな断片に粉砕されます。

その細かな色素の断片を体内のお掃除細胞が取り込み、おしっこの中に捨てるのです。

このような複雑な経過をたどって、色素は薄くなります。

 

問題点その1

直後に薄くなるわけではありません。

お掃除細胞が取り込む必要があるので時間がかかります。直後に消えるわけではないのです。

 

問題点その2

色素によって色の消え方が、変わります。

レーザーの種類や色素の種類によって、改善度合いが変わります。

レーザー光の波長をうまく吸ってくれる色素は消えるでしょう。

しかし、吸わない色素ではあまり効果ありません。

逆に吸いすぎても熱が予想よりも多く出ればトラブルになりますし、

色素が熱で変性したり、周囲の化学物質と反応して妙な色が逆についてしまう可能性もあります。

 

問題点その3

深いところにはレーザーは届きません。

光を組織の中に入れるわけですから、当然深い部分には光は届きません。

せいぜいコンマ数ミリから1ミリ、2ミリの単位です。

なので、深すぎる部分に存在する色素には光は届かず、当然効果もありません。

まあ、色素が深すぎても、皮膚からは見えないので逆に問題は無いのかもしれませんが。

同様の理由で、色素の存在する深さにムラがあった場合は、治療効果にもムラが出てしまいます。

プロの方が彫った刺青は、深さにムラがないので、消えやすいけど、

素人さんだと、色素の深さにムラが出てしまい、消えにくい。

なんていうお話もあります。

 

というわけで、レーザー治療も万能では無いということをわかっていただけたかと思います。

実際に、鉛筆の芯をさした時の色を消すのも大変な事があるくらいですから、

刺青を消すのはもっと大変なのです。

 

刺青をするときには、取る可能性があることも考えて欲しいのです。

取るのは、大変だよ・・・

 

追記。

刺青のレーザー治療については医療保険は原則として適応にはなりません。

ただし、外傷性刺青の場合は、
(何らかの事故などにより、皮下に色素が入ってしまうこと。さっきの鉛筆の芯が刺さることも含めます)

保険が効くこともありますので、その時には相談してみてくださいね。

 

アタマジラミを見つけた時はまず家族全員の髪の中をチェックしましょう

アタマジラミの患者さんは相変わらずぽつぽつと受診されます。

スミスリンシャンプーも在庫が少なくなったので、追加で発注しました。

来週には届くでしょう。

 

さて、アタマジラミですが、以前にお話したように、シラミに対するアレルギーが生じるために頭が痒くなります。

痒くなってきて、髪の毛を見て、初めてシラミと気づくこともあるかと思います。

家族の誰かがシラミになっているのに気がついた時にまず行うべきこと。

それは家族全員の頭のチェックです。

痒くない→シラミがいない

ではありません。シラミが頭皮に存在しているにもかかわらず、アレルギー反応は起こっていないために

痒くないということもたくさんあるのです。

診察していると、特に子どもからお母さんに移っている確率が非常に高いです。

 

ですので、まず、家族全員髪の毛のなかまでしっかりとシラミをチェックしましょう。

これ、大事です。

 

 

・・・お父さんにアタマジラミが伝染っている例はほとんどありません。

お父さんは家にあまりいないのでしょうか。また、子どもとあまり遊ぶ時間が無いのでしょうか。

がんばれ、お父さん!

年が明けたら花粉症の治療を開始しましょう

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早速来年の花粉情報が開示されました。(リンクはこちら

 

幸いなことに、来年は「裏年」らしく、今年の半分くらい、いつもよりも少なめです。

しかし、気をつけるべきことですが、スギの花粉の飛散開始は2月上旬なのですが、

花粉の断片(でも抗原性はあります)はその前から飛んできます。

 

では、1月下旬から対策すればいいのか?

というと、これもまた違います。

 

花粉症の飲み薬ですが、(本当はどんな薬もそうなのですが)

飲んでその日から効くということは無いのです。

血液の中に十分な量が持続して現れるには数日かかるのです。

ですので、飲み薬は早めに飲み始めること。

これが大事です。

 

したがって、お正月が終わったら飲み始める。

結構違いますよ。

 

・・・まあ、私は毎年飲み忘れてしまい、痒くなってからあわてて飲み始めるんですけどね。

顔に「はたけ」が出来ました

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と言われ、分かる人はどのくらい居るのでしょうか?

「はたけ」とは最近あまり耳にしなくなった印象があります。

 

この「はたけ」ですが、子ども達の間では結構良く見られる皮膚の症状です。

正式な病名は「単純性粃糠疹」といいます。

粃糠とは米ぬかのこと。米ぬかサイズの小さな小さなカサカサが集まり、皮膚の表面に見られるので、

そのような名前がついたそうです。

 

原因は軽い湿疹です。多くは乾燥が原因です。

アトピーの子にも、そうでない子にも出てきます。

普通はほっぺたにできることが多いのですが、おでこや口の周りにもできることが有ります。

 

この粃糠疹ですが、何故白く見えるかはあまり知られていないようです。

昔は単純に皮膚の凸凹により乱反射して白っぽく見えるのだろう。と考えていたのですが、

実際のところはもう少し複雑なようですね。

どうもその粃糠疹部分ではメラニン色素があまり作られていないようなのです。

そのために白く見えるのだそうです。

たしかに、粃糠疹を治療した直後。カサカサがなくなっても粃糠疹だった部分はなんとなく白く見えますからね。

でも、時間が経てば徐々に色が戻ってきますので、ご安心ください。

 

この「はたけ」を見るといよいよ冬が来たと感じます。

この時期の赤ちゃんのお腹のぷつぷつした発疹・・・汗疹(あせも)かもしれませんよ

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寒くなってきました。また、日が落ちるのも早くなってきましたね。

部屋の暖房も付き、お風呂の温度もじわじわと上がっているこの頃です。

 

さて、最近外来で汗疹の赤ちゃんを見ることが多くなってきました。

冬なのに、汗疹?と思う方もいるかと思いますが、皆さんが思っている以上に冬場の汗疹は多く見られます。

 

原因の一つは抱っこの時間です。

赤ちゃんが冬の北風にさらされないように抱っこをする。

逆にお母さんも暖かくなりますよね。

そして、その状態で赤ちゃんをコートでくるむと、赤ちゃんの温度が上がります。

それで、汗疹ができてしまうのです。

 

もう一つはお風呂です。

汗疹が出来るか出来ないかは非常に微妙なところがあります。

実際にうちの娘で経験したことなのですが、入浴時間が1分、お湯の温度が1度違うだけで

汗疹は出来たり出来なかったりします。

それだけ環境に敏感に反応するんですね。

 

最後の一つがお布団。

寒かろうと思い、いつもより、1枚お布団を余計にかけると、それだけで汗疹ができてしまいます。

布団なら、暑い時に自分で蹴っ飛ばしますから温度調整が出来るので良いのですが、

スリーパーを着せてしまうと、自分では温度調節ができないので、汗疹が沢山出来てしまいます。

つまり、スリーパーは「汗疹製造機」なのです。

そして、「寝入りばなは少し機嫌が悪いけど、その後ぐっすり眠っています」と言われるんですね。

・・・・それ、暑いのがどうにもならないので、ふて寝しているだけなんですよ。

アトピー性皮膚炎 成育式塗り方についてのご案内

塗り薬の使い方

 

当院でアトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹、乾燥肌の治療をされている患者さんも

おかげさまで徐々に増えてきました。

でも、塗り薬の使い方で戸惑われている方も多いようです。

今回は「わかば式アトピー性皮膚炎治療マニュアル」の勉強会の中から

塗り薬の使い方について簡単にお話をしていきたいと思います。

もしも詳しいお話を聞いてみたい方は勉強会にご参加くださいね。

 

当院のお薬の塗り方はいわゆる成育方式を取っています。

他の病院とは少し違う塗り方をしています。

その理由についてお話をしていきましょう。

 

まず、そもそものアトピー性皮膚炎についてですが、こちらは体質と周囲の環境が影響します。

つまり、家族にアトピー性皮膚炎の方がいると発症しやすい。

皮膚のバリアを司る遺伝子に問題があれば発症しやすい。

ということもご存知の方は多いでしょう。

また、周囲の環境との関連についても、冬になると乾燥するという話があるのも理解できるのではないでしょうか。

 

遺伝子も全身の皮膚に影響しますし、環境も全身の皮膚に影響するのです。

そして、全身の中で刺激を受けた部分に湿疹ができるのだと考えられます。

 

ということは・・・

何もない皮膚に湿疹ができてくるのではなく、弱い湿疹が出ている皮膚の一部に強い湿疹ができる。

ということになります。

実は乾燥し、粉を吹いている状態で既に顕微鏡では湿疹ができ始めていることが知られています。

 

そうなると、治療方法も変わります。

何もない皮膚に湿疹が出来るのでしたら「保湿剤+ステロイド」で十分でしょう。

しかし、弱い湿疹に強い湿疹ができているわけですから、保湿剤では不十分です。

実際に薬を塗るのをやめると、すぐに湿疹が出来てしまうのもそういうわけです。

つまり、「弱いステロイド+強いステロイド」という形で塗り薬を使っていく必要があるのです。

 

当院ではこの「弱いステロイド+強いステロイド」を「下地+上塗り」と呼んで使っていくのです。

もちろん症状が落ち着いている子には保湿剤も使いますが。

 

次のお話は下地と保湿の使わいわけのお話です。