わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

乾燥性湿疹は二度悪くなる

今回も秋の乾燥肌のお話です。

外来で診察を行っていると、不思議な光景を目にすることがあります。

今回はその原因について少し考えてみました。

 

秋の乾燥肌についてですが、患者さんの症状出現時期には2回のピークが

有るように思えます。

1回目は徐々に気温が下がってくる時。

2回目は、一度極端に禁が下がってきた時。

です。

 

1回目の気温が下がるときですが、これは屋外の湿度が下がる時に一致します。

つまり周りの空気が乾燥してくるわけです。

そして、皮膚も乾燥してくる。それで乾燥肌が出る。

まあ、これは毎年のことなので、あまり気にするものではありませんでした。

 

2回目の現象は今まで不思議に思っていたものです。

寒波が来て、いったん気温が数日間一気に下る。

その後元の気温に戻るのですがその時に乾燥が悪化した患者さんが沢山やってくるんですね。

この原因は今までわかりませんでした。

ちょっとしたミステリーですね。

 

この原因は未だにはっきりません。

でもなんとなくの仮説が出せるようになりました。

それは、暖房。

 

つまり、今年初めてヒーターを使った時に乾燥が悪くなるのではないか?

と思えるのです。

 

さて、ヒーター。皆さんは何を使って室内を温めていますか?

東京では一番多いのはエアコン。

そうです。そのエアコンが原因なのです。

 

なぜか?

温めると湿度が下がるからですね。

 

言ってしまえばそれだけ。なーんだ。と思われるかもしれませんが、

よくよく考えてみるとそこにははっきりとした理由があるのです。

 

まず、気温が下がること。

つまり、室内に存在している水蒸気の量が減ります。

飽和水蒸気量は気温によって決まる。なんて、中学校でやりましたよね。

つまり、大気中・室内の水蒸気は結露してしまい一気に減少します。

そして、エアコンをつける。

つまり、室内の温度を上げるわけですが、もともと水分の少ない空気を

温めることですから、水蒸気量は少ないまま。

結果として一気に湿度を下げてしまうのです。

・・・外気を取り入れるから大丈夫?

いえいえ。外気の温度も下がっている状態ですから、その中の水蒸気量も少ないまんまです。

したがって外気を取り入れても水分は供給されません。

 

気温が上がったらどうなるのか?

それも簡単です。気温が上がるということは晴れているということ。

つまり、雨として水分の供給はありませんから、湿度は上がりません。

と言うことは湿度が更に下がるわけですね。

 

気温が下がり、エアコンを使い、気温が再度上がる。

その連続により、湿度は一段二段と下がります。

そして、皮膚の乾燥は一気に悪化します。

 

多分それはが寒波の後の乾燥肌の原因と考えられるのです。

本当かどうか。一度気象関係の方とコラボして調べてみたいものですね。

まだシャワーはしたほうがいいですよ

秋です。湿度も下がってきましたが、気温も下がってきました。

今回はそれに伴うお話です。

 

外来で赤ちゃんを診察していると、時に聞かれるお話なんですが、

冬でも子どもたちの朝のシャワーは続けたほうが良いですよ。

 

というのも、子どもは汗っかきだからなのです。

冬になっても子どもの汗はあまり変わりません。

気温の影響よりも年齢に伴う汗の出方のほうが強いんですね。

 

なので、汗が刺激になる湿疹と言うのは冬場でも結構見られたりします。

 

ということはシャワーの効果は夏と同程度には有るんですね。

特に寝汗を取るための朝のシャワーの効果は夏冬通して高いものです。

 

寒さ対策さえきちんとすれば朝のシャワーも不快なものではありません。

ぜひこれからの季節も余裕があればしっかりとシャワーはしてあげてくださいね。

・・・時間がない?うーん。こればっかりは難しいですけどね。

保湿剤はクリーム基材に変更を

秋分が終わりました。

秋です。

というよりも皮膚の世界では冬です。といったほうが良いでしょうか?

 

当院に受診する患者さんでも乾燥肌が目立つ子が徐々に増えてきました。

空気の湿度も少しずつですが減少傾向がみられます。

 

そろそろ考えるべきは保湿剤の変更。

今まではローションを主体とする保湿剤を出し、希望される方や

ローションでは落ち着かない方にはクリームを処方するというスタンスでした。

これからは、基本保湿剤はクリームで処方する形に変わっていきます。

希望される方のみローションという方法に変わっていくことをご了承ください。

 

もちろん年齢や症状に応じた形で処方は決めますので、

あくまでも基本ルールの一つが季節により変更になったとの考え方です。

 

もしもクリームを希望されない方は診察室でご相談くださいね。

すでに赤ちゃんのお肌の乾燥は始まっています(2016年9月)

例年よりも早いと思うのですが・・・

 

秋になりました。

ということが見えてくる季節でもあります。

赤ちゃんのお肌を触っていると秋になったなと思うのが乾燥。

最近乾燥肌の出てきている赤ちゃんを触ることが増えてきたように思えます。

 

昨年までの経験では秋分を過ぎてからと思っていたのですが、

どうも今年はいつになく早いようです。

まあ、まだ患者さんからの訴えはありませんので、

ごくごく僅かなレベルかと思います。

 

でも乾燥。始まっていますよ。

 

心配な方は今のうちから保湿剤は初めておいたほうがよいでしょう。

まあ、気温は高いのでまだローションタイプで大丈夫かとは思われますが。

 

これから冬にかけて乾燥は強くなっていきます。

それと同時に乾燥肌も悪化してきますので、

早め早めに対応していたほうが良さそうですね。

保湿剤はしっかりとね。

 

赤ちゃんや子育て世帯に小児皮膚科医がおすすめする炊飯器は?

昔から疑問に思っていたのですが、

なかなか普及しませんね。

と思う機能が炊飯器には存在します。

 

まず、炊飯器の蒸気というものは、必要ありません。

むしろ皮膚科医の立場から言えば、なくなってほしいものです。

 

炊飯器の蒸気でヤケドする子どもの多いこと。

毎年数人は必ず居ます。

言っても聞かない。目が届かない、初めて立てる様になったから。

いろいろと理由はありますが、機材側の理由はただ一つ。

蒸気が出る。

それだけです。

 

結構気になる子が多いんですよね。

加湿器の蒸気ですら手をかざす子が多いのですから、

普段は稼働していない炊飯器が時に蒸気を出すわけですから

加湿器より興味を持つのは当然なのです。

 

なのに、蒸気の出ない炊飯器はない。

おいしいご飯を作るのには蒸気を出さなければいけないの?

処理できないの?

と不思議に思ってしまいます。

 

炊飯器でやけどしたら、親はその炊飯器を捨てたいと思いますよね。

どんなにおいしくたける炊飯器でも、子どもをヤケドさせた(あえてこのように書きます)

炊飯器で炊いたご飯を美味しいと思って食べられると思いますか?

なんて、考えてしまいます。

 

今のところ、蒸気を全く出さない炊飯器はこのシリーズだけのようです。

小児皮膚科医としては、炊飯器はコレのみお薦めします。

ほかは薦めません。

三菱電機 蒸気レスIHジャー炊飯器 備長炭炭炊釜 5.5合炊き ルビーレッド NJ-XS106J-R

いや、まあ、高いのは重々承知なんですけどね。

 

小さな子どもがいるご家庭で炊飯器を検討されている方は

ぜひ比較対象にしてみてください。

 

子どもがヤケドになる確率はあまり高いものではありません。

でも、なってしまってからでは遅いのです。

 

9月の台風。とびひには注意です。

また台風がやってきますね。

今年は関東直撃パターンが多いのが悩みの種です。

今のところ2016年9月8日、明日の診療は通常通りに行う予定です。

木曜日で他の医療機関がお休みのことも多く、

急を要する患者さんが来院されることもありますので、

あまりお休みにはしたくないところです。

しかし、縮小体勢になる可能性がありますので、変更時には

随時情報を更新していきますね。

 

9月の台風は真夏と違うのか?

気象学的には色いろあるのかもしれませんが、

皮膚科的にはあまり変わりません。

 

また気温も高く、当然湿度も高くなります。

台風の後にはとびひが心配になります。

どうしても汗をかいてしまいますからね。

また、少し気温が下がっていることもあり、エアコンの使用も

減少していることが考えられます。

 

なので、意外にとびひを発症される方、多いですよ。

今年はとびひが多かった印象がありますが、多分台風の影響も

否定はできませんね。

 

また、水虫も多くなることが予想されますが、最近は実はそうでもなかったり。

多分靴を履き替えたり、通勤時には長靴を履く人が多くなったからかもしれません。

特に女性でカラフルな長靴を履く人がふえましたから、変化はあるのでしょう。

 

社会が変われば病気も変わる。

ある意味当たり前ではありますが、実に興味深いお話です。

 

庭仕事の時には毛虫に注意して(2016年9月)

先日井の頭公園で毛虫が発生している事を書きましたが、

それ以外にも普通に近所の生け垣や庭木にも毛虫の発生が見られるようです。

 

最近多いのが庭仕事をしていて毛虫に刺されるパターンです。

と言っても他の虫と異なり、「毛虫」はその場所に居ないことが多いんですね。

つまり、毛だけ残っていて刺されるパターンが多いのが特徴です。

 

ある日を境に一気に身体中に出現する。

特に一部の場所に集中して出現する。

なんて時には要注意です。

 

心配であれば一度受診してみてくださいね。

怪しいかそうでないかは見ればある程度判断できますし、

当然痒みに対して治療を開始することもできますからね。

 

井の頭公園で毛虫が発生しているようです(2016年9月)

秋の毛虫の季節になってきました。

 

当院にも受診される患者さんが多くなってきた印象があります。

ほとんどの人は家のそばで刺されているのですが

井の頭公園で刺された患者さんが来院しました。

 

どうも池の周りに張ってある柵に体をつけた所、そこに沢山毛虫が居たようですね。

真っ赤になっていました。

 

ということで、公園にも毛虫、沢山出ているようです。

注意が必要ですね。

 

最近、乳児幼児の手足が真っ赤になる病気が流行しているようです

いや、これは昨年末くらいから少しずつ受診される方が居たんですけどね。

ここ数日一気に増えてきた印象があります。

1周間で10人弱来院しているので、もう流行していると考えても良いかと思うのですが。

 

まず年齢

赤ちゃんから乳児、保育園児が多いです

幼稚園児もいますが、少ない印象。

小学生以上にはほとんどいません。

 

症状

痒みはあったりなかったり。

手のひらと足の裏に赤い発疹が出てきます。

数日のタイムラグが有るかないか。1週間以上はあきません。

手と足の両方に出るのが特徴。

そして、左右は同じように出てくるのが特徴です。

場所は手のひら、足の裏は必須。

そして、肘や膝、手の甲や足の甲にも広がったり出てくることもあります。

時には耳に出るようです。

 

経過

大体1ヶ月で引くようです。

まず。赤みが出てきます。最初は点状。

それが融合して手の平足の裏全体に広がっていきます。

そして、パンパンにむくんでしまいます。

大体症状が出始めて1から2週間。

その後は徐々に引いてきます。

一部から皮が剥け、それが全体に拡大し、

シワシワになりますが、最終的には引いてしまいます。

これで1ヶ月位。

 

どうもみなさん同じような経過を取るのは不思議といえば不思議ですが。

逆に考えると原因が想定されます。

 

 

原因は多分ウイルス。

どうもお話を聞いていると直前に体調を崩して

下痢をしている子も結構いる様子。

なので、ウイルスに対するアレルギーの反応を強く考えるわけです。

 

あとは、左右対称であること。

これ、外からの原因ではありえませんよね。

虫刺されが左右対称?ありえません。

 

ということを考えると、ウイルスからの発疹だろうと思われるわけですが

正直はっきりとはわかりません。

 

でも、症状から疑うことは簡単ですので、

もしも心配でしたら一度受診してみてはいかがでしょうか?

 

松山英樹選手、リオ辞退。 虫刺されなら仕方ないのでは? その2:治療編

今回は前回に引き続き、虫刺されのお話です。

治療のお話ですね。

 

さて、虫刺されが強いなら治療をすればいいじゃないか。

というお話になったかと思いますが、

これも一筋縄ではいかないようです。

キーワードはドーピングです。

 

虫刺されの治療ですが、市販薬があるよね。と思った方。

実は市販薬は効果は低いです。

パンパンに腫れた虫刺されにはほとんど効果有りません。

 

病院では虫刺されに使用する薬剤は副腎皮質ステロイドです。

こちらは非常に良く効く薬です。

数日から長くても12週間の治療ですので、副作用の心配も特にありません。

一般の方でしたら。

スポーツマンに使う際もあまり心配のない薬剤とされています。

一般的なスポーツでしたら。

 

ただ、この薬、内服はドーピングに当たるために使用できません。

実際に、外来で処方する際に使わないでと釘を刺されたこともあります。

外用はOKなんです。血液には入らないために。

でも、たとえ外用であったとしても面積が広かったり、強い薬をガンガン使うと、

血液に入る可能性が出てしまいます。

そして、その境界線は読めません。

少量であればOKというのはそういうことなんです。

 

だから、読めない。

だったら、リスクを考えて使わない。

と考えるのもまた当然です。

 

では、ステロイド以外で抑えることができるのか?

正直厳しいです。

 

もう一つの治療法は抗アレルギー薬の内服です。

でも、こちらも問題あり。

 

と言うのは副作用で眠くなったりふらついたりすることも有るのです。

そして、炎症の抑制効果はステロイドの比べると弱いものです。

精密さ、集中を要する作業は多くの抗アレルギー薬では注意が必要と

説明書でも記載されているくらいですから

どうも、プロスポーツとは相性が悪いのです。

 

 

したがって、虫刺されの治療一つでも

プロスポーツの場合は一般的な方とは選択肢が変わってしまうわけなんですね。

 

いやあ、世界を股にかけて活躍するのも大変なんですねえ。