わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

ペットを飼う前にはまず「お試し期間」をつくろう

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今回はペットのお話です。

アトピー性皮膚炎その他のアレルギーを持つ子どものいる家庭でペットを飼いたい。

というお話は外来でも良く受けるのですが、結局、飼ってみないとわからない点がいっぱいあるので、

こちらからすると返事が難しいのです。

 

なぜか?

アトピーがペットによってどのように変化するのか読めないからなんですね。

飼うことでそのペットから出るタンパク質が環境内に放出されて

湿疹が悪くなることも十分に考えられますし、

逆にそれで体が馴化して、湿疹が改善することもあります。

当然ストレスが増す子もいるでしょうし、減る子だっているでしょう。

 

したがって、どのように変わるかは医者の側もはっきりとはわかりません。

結果、「飼ってみないと分からないよね」となるのです。

 

でも、問題はいざペットを飼ってみて、アレルギーが出てしまった場合です。

その時に、ペットはどうするの?というお話が必ず出てきます。

・・・どうしよう。

実家に預けたり、友人に譲ったりなどの対応をとっている方を見たことがありますが、

最後までなんとなくモヤモヤとした印象を受けてしまいました。

 

 

つまり、わからない。

ならば、前もって、一時的に一緒に生活してもらう。

方が良いのでは無いかと思うのです。

 

できれば種類まで全く同じ動物をお試しで数日間から数週間飼ってみる。

そして、アレルギーの問題が出ないか試してみる。

という段階を経て、大丈夫ならしっかりと飼う。

というようにすれば、少しは悲劇が減るのかな。

と思うのです。

 

まずは、同居から。

そして問題なければ長期間一緒に暮らす。

その方が問題は少なくなるかなと思います。

・・・・人間同士もあてはまるのかな?

鼻をかんだら保湿剤を塗ろう

木枯らしが吹いてきたようですね。
もう冬が始まるのでしょうか。

 

それに伴い、風邪を引いている子も増えてきたようです。
風邪を引くと、どうなるのか?
最も目立つのは鼻の下。
その部分が湿疹と鼻水でそりゃあひどいことになって来ます。
では、その鼻の下をどういう風にケアしてあげたら皮膚のトラブルを最小限に
食い止めることが出来るでしょうか。

 

鼻の下が荒れるのは一つは鼻水。もう一つはこすることによる刺激です。
でも、鼻水はどうしようも有りませんので、皮膚を抑えるにはこすり刺激をどうするかが
問題になってきます。

ではなぜ赤くなるか?
これはこすれるからです。
こすれるのを減らすにはどうするか?
最も簡単なのは鼻をこする回数を減らすことですが、これはつまり、
鼻水を拭かないことですね。流石にできません。

次に出来ることは、刺激を減らすことです。
一般的なティッシュよりも、ローションティッシュの方が刺激にはなりません。
また、タオルで拭いてあげてもいいでしょう。
使う布の素材を選ぶことで刺激を最小限にすることができます。

鼻をかむ時、かませるときにはその後、その前にも気を使ってあげましょう。

1年前と比べてみよう

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今回のタイトルは自己啓発本みたいですが、もちろん治療の話ですよ。

 

秋になって、乾燥がみんな悪くなってきました。

そして、よく聞かれるのは「良くなっていますか?」

そりゃあ、ここ1週間だけを見れば落ち着いていないかもしれませんが、

比較するのは1週前の症状ではございません。

1年前です。

 

なぜでしょうか?それは乾燥の原因によります。

湿疹の出来る原因は様々です。体質つまり遺伝に就いては1年前も今も当然同じでしょう。

アレルギーの強さは昨年よりも強くなっているかもしれません。

でも、もう一つ大きな原因である乾燥は年間を通して変わるものです。

ですので、1週間前とは乾燥の状態が異なります。

そのために、比較することが出来ないのです。大きな前提条件が異なりますからね。

では、どの時期と比較するのが良いのか?それが1年前です。

1年前の同様の気象条件と比較してみれば、乾燥の影響を除外することが出来ます。

そして、それ以外の条件のみ揃えて比較すれば良いのです。

 

では実際に比較してみたらいかがでしょう?

皮膚の状態でも構いません。薬の使用量でも構いませんし、下地の使用回数でも構いません。

どうですか?

多分多くの子どもたちは昨年の同時期よりも皮膚の状態は良く、薬の使用量や下地の回数が

きっと減少していると思います。

 

それが、乾燥肌の多くは「年齢とともによくなる」ということなのです。

毎日の状況は良くなったり悪くなったりかもしれません。

でも。長い範囲のなかで、条件を揃えてみることで長期の流れが見えてくるのです。

 

いかがですか?良くなっていますか?悪くなっていますか?

頭にはシャンプーを使っていますか?

何をいまさらと思われるかもしれません。

大人の世界では当たり前の事なのかもしれませんが、

赤ちゃんの世界では珍しい事なのです。

 

赤ちゃんの診察をするときには必ず頭を何で洗っているか聞くことにしています。

というのも、何で洗うかによって、頭の症状の出方消え方が変わってくるからです。

 

答えで最も多いものが全身用のシャンプー、次いで固形石鹸または液体石鹸。

頭用のシャンプーで洗っているとの答えはその次くらいの多さです。

うん、これ、頭皮にはあまり良くないんです。

 

全身用のシャンプーを使っている赤ちゃんの頭皮を見てみると

結構ぱさぱさしています。髪の毛も同じく乾燥しています。

石鹸でも同様の状態です。

逆に頭皮に付着した皮脂の取れ方は悪く、

あたかもかさぶたの用に固着していることも多く見られます。

 

と、まあ、このように頭に全身用のシャンプーや石鹸を使うと

おちつかないことも結構あるのです。

だから、赤ちゃんの頭には頭用のシャンプーをしっかりと使うようにしましょう。

当院のお薦めはキュレルかドゥーエのシャンプーです。

試供品もありますので、気になるからは声をお掛け下さい。

キュレル シャンプー ポンプ 420ml

2E(ドウ-エ)シャンプ-

乾燥が気になるときにはまずは保湿剤入の入浴剤を

お薦めすることが多いです。

理由は簡単だから。

お風呂に入れるだけ。準備は30秒で終わります。

全身に保湿剤を塗るのに比べ、手間は1/10ですからね。

でも、まあ、効果はそんなには高くないのですが。

 

もちろん痒くなってしまうと湿疹の薬が必要になります。

保湿剤ではおちつかないのでご注意を。

 

もう一点保湿剤入りの入浴剤での注意を。

滑りますので、転ばないように気をつけて。

 

当院でおすすめしている保湿剤入りは以下の2種です。

コラージュのほうが保湿力は高いのですが金額も・・・

おさいふと相談ですね。

キュレル 入浴剤 本体 420ml

コラージュ Dメディパワー 保湿入浴剤 500mL (医薬部外品)

ヘルペスが流行しているのかな?

最近気になること。

ヘルペスの患者さんが結構増えています。

昨年はこのようなことはなかったのですが・・・

 

理由を(後付で)考えてみると、こんな事もあるのでしょうか?

1)運動会

ヘルペスは紫外線が原因で出現することがあります。

従って運動会シーズンの今頃、外で練習をしていると、出やすくなります。

また、運動会の練習で疲れても出やすく成るのです。

保護者も一日外で応援していれば当然出やすくなりますよね。

2)天気がよかった

10月に入ってから好天が続いています。結果日照時間もかなり長い状態です。

外にいればそれだけ紫外線を浴びやすくヘルペスはでやすくなるのです。

また、単位時間の紫外線量もそれなりに多いものがあります。(高度に関係しますからね)

気温で季節を考えていると、相対的に紫外線のケアが弱いまま多くの紫外線を浴びることになります。

3)天気がわるかった

逆に8月末から9月にかけてのいわゆる夏バテの時期に悪い天気が持続しました。

一般的に疲れやすくなるこの時期に悪天候のために家のなかに居ることが

結果的に体力を温存し、ヘルペスができにくくなった可能性はあるでしょう。

同様に外出による紫外線の影響も少なくした可能性は十分に考えられます。

 

・・・こうしてみると、夏の終わりから秋にかけての例年とはだいぶ異なる気象パターンの影響が

今のヘルペスの増加という形で見られるのかもしれません。

 

天気と病気。結構関係あったりもするのです。

赤ちゃんのニキビには薬は必要ありません

今回もニキビの話を進めていきましょう。

そして、専門の赤ちゃんのお話をしていきましょう。

 

赤ちゃんには結構な確率でニキビができます。

概ね数週間から23ヶ月くらいまでの間に、鼻の頭を中心に赤ちゃんのほっぺたやおでこにニキビができることがあります。印象としては男の子に多いかな?

このニキビは新生児痤瘡と呼ばれます。大人のニキビとは区別して考える必要があるのです。

 

では、大人のニキビと赤ちゃんのニキビはどう違うのか?

病因についてはよくわかりません。でも、一つ明らかに違うものがあります。皮膚のケアです。

お母さんにお話を聞いてみるとよくわかるのですが、ニキビができている赤ちゃんには、あまり石鹸を使った洗顔がされていませんでした。男の子が多いのは多分その石鹸使用率の違いやスキンケアの違いが影響しているようにも思えます。

 

対処法は簡単。まず洗うこと。そして石鹸をしっかりと流すことが一番です。とにかく汚れを大量の水を使用して洗い流すことが治療にもなるんです。

ただし、ここで注意点。石鹸は石鹸水を単純に塗るのではなく、泡を作って泡をのせるようにして洗う必要があるのです。

 

赤ちゃんのニキビはまずしっかりと洗うこと。

それだけで十分に落ち着けることができるのです。

もちろん、落ち着かない時にはスキンケアの確認をする必要がありますので、心配なようであれば一度受診してみて下さいね。

過酸化ベンゾイルをニキビに使ってみませか?

今回のお話は、過酸化ベンゾイルについてのお話ですよ。

 

この薬は、日本ではべピオゲルとしてつい最近になって処方し、使用できるようになったのですが、実はこの薬はもう数十年も前から欧米ではニキビに対して使用されていました。

日本では細菌を殺す抗生剤の塗り薬や飲み薬が治療の主体になっています。

また、時には漢方薬を使用することもありますが、まあ、あまり一般的ではないので今回はこのお話はしないでおきましょう。

 

この新薬である過酸化ベンゾイルの良い所は、耐性菌ができないことです。抗生剤を使用していると理論上は薬剤に対する耐性菌が出現し、同じ薬を使い続けているうちに効果が徐々に落ちてくるのですが、この薬はそのようなことがないんですよね。

というわけで、長期間使っても問題のない薬となっています。

まあ、妊婦さんや授乳婦さんには原則として使用できない(ことになっている)んですが、海外で長期間使用していることもありますし、海外のデータも確認して、妊婦さんに使用できるのか確認しておくことにしておきます。

 

すでに外来で処方している子も居るのですが、印象としてはニキビに対する効果は直ぐに効いてくるものではなく、数週間たってから改善するような印象があります。

対しる印象として即効性のあるのは、抗生剤や抗真菌剤の塗り薬なのですが、合わせて使用することによって、より高い効果を発揮する印象があります。併用することで相乗的効果を示す印象があるんです。

 

まず抗生剤や抗真菌剤の塗り薬を使用することで一気に抑え、その後は過酸化ベンゾイルやアダパレン(日本ではディフェリンゲルとして処方することができます)を使いながら抑えていくのが効率的な治療法になるかと思います。

治療期間が長くなるのも心配な点ですが、すでに数十年の使用経験がある過酸化ベンゾイルですから、心配せずに使用して頂いて構いません。

 

もしも現在の治療でニキビがなかなか落ち着かないような方には非常に有効な治療法でもありますので、心配なようであれば一度皮膚科を受診してみても良いかもしれませんね。

 

 

 

しらみの月別データを確認してみた

小児皮膚科医を長い間しているのですが、考えてみたらシラミのデータはほとんど見たことが有りません。

一般的な病気であり、難しいものではないこと、治療法もある程度確立されたものが有ることから

あまり統計データが表に出てこないのでしょう。

 

実際に、以前に勤務していた成育医療センターでのデータも眺めてみたのですが、

数年間で数例しかデータが有りません。

とても季節の傾向がわかるものでは無いです。

思い返してみても診断をしたのは他の診療科に入院した子にできていました。

という状況が多かったです。

まあ、専門病院ですから、わざわざシラミで皮膚科を受診する子もいませんし、

予約から診察まで数週が経過しているうちに終息しますよね。

 

ということで開業してからのデータをひっくり返してみました。

スクリーンショット (2)

 

開業してから2年とちょっとですので、2,30例くらいのデータです。

秋に多いかなあ・・・

意外にもGWから梅雨にかけてもかなりの診断例があることが分かりました。

もう少しデータが増えればなんとなくですが、傾向は見えてくるかもしれませんね。

 

今年もしらみが増えているようです

シラミ

 

といっていますが、毎年、秋には流行していますよ。

幼稚園児や小学生がほとんどなので、あまり知られていないのですが。

また、局地的な流行なので、周りに出ていなければ全く知られることは無いのですが。

 

しらみは夏に感染します。

どうしても、プールや遊んでいる時に直接虫が乗り移るので仕方がない面も有るのですが。

そして、潜伏期が数週間あるということで、

秋のこの季節に多く発生するように見えるのです。

 

治療ですが、まず、薬は効かないものと考えて、治療を行うべきです。

スミスリンシャンプーが治療の中心に成るかと思いますが、

耐性率は30%を超えているはずです。

1/3が効かないのと、薬だけに頼ると結果的に治療期間が長くなるので、

あまりお勧めはしていません。

大事なのはとにかく髪を切ること、短くすること。

以前にも記事にしましたが、物理的に虫卵を取る事が大事になるのです。

男の子であれば丸刈りにするだけでしらみの駆除が出来るのですから

是非検討してみてください。

女の子でも髪の毛を短くすることは大切です。

 

怪しいと思ったらまず皮膚科を受診しましょう。

しらみの話を聞いたらまず髪の毛を確認し、見慣れないものが髪の毛についていないか確認しましょう。

またわからない時には家族も一緒に皮膚科を受診しましょうね。

シラミの卵