わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

どうして直接リンクを貼らないんだろう?

どうして直接リンクを貼らないんだろう?

今日の疑問点です。

 

慶応大学皮膚科の長尾先生らによる論文が話題を呼んでいるようです。

遺伝子操作をして、アトピー性皮膚炎のような症状を起こすマウスを作成したところ

そのマウスの皮膚には黄色ブドウ球菌が多く存在していたということのようです。

で、抗生剤を投与していれば、炎症をより抑えることが出来た。と。

 

記事のニュアンスでは、ブドウ球菌対策云々となっているところが多いようですが、

すでに人間のアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚には一般的には

黄色ブドウ球菌が沢山住んでいることが知られています。

イソジン消毒療法(私はオススメしていませんが)なども、上記の治験に基づく

治療法ですしね。

 

でも、問題はそこじゃない。

新聞はテレビは仕方有りません。

なんで、インターネットの記事からは、その論文にダイレクトにリンクが貼られていないのでしょうか?

 

その論文が気になる人、絶対にいますよね。

そして、その中には英語が読める人もいますよね。

更に、生命科学の論文を読める人もきっといますよね。

 

であれば、なんでリンクをはらないの?

一般の人が記事を読めるようにどうしてしないの?

と疑問に思ってしまうわけです。

 

新聞やテレビはしかたないですよ?

でも。インターネットに配信しているのならば、難しいことでは無いですよね。

 

記事を検索から探せばいい?

ええ、探しましたとも。

直接論文にアクセスするのに、2分で出来ましたとも。

 

でもね、それは私がその分野について詳しく知っているからです。

長尾先生の名前を検索欄に打ち、雑誌名を検索欄に打ち、

その雑誌を探し、その中から該当する記事を更に探す。

そんなに難しくはなかったのですが、それは自分の専門分野だから。

 

もしも、気になる記事が「地学」だったり「宇宙科学」だったり、

はたまた、「経済心理学」だったりしたらどうでしょう。

そうなったら、必要とする論文に辿り着ける自信は有りません。

 

なんで、リンクを貼るという行為ができないのでしょうか?

記者も元となる論文を読んでいなかったから?

発表原稿をそのまま記事にしているから?

 

まあ、そこまではわかりませんが、

記事を掲載する人が、

「実際に元の情報源について、一般人が確認することには意味が無い」

あるいは「必要がない」

などと考えているのでは無いか?

などと邪推をしてしまうわけなのです。

 

これって、日本だけなのでしょうか?

外国ではどのようになっているのでしょうか?

気になるところです。

 

 

 

最後に、今回の論文への直接リンクを載せておきます。

参考までに。(会員登録、もしくは有料ダウンロードが必要なようです)

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1074761315001284

そして、すべての記事の元となった、慶応大学からのプレスリリースへの直接リンクです。

クリックして20150422_nagao.pdfにアクセス

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です