わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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新年度になって皮膚病は悪くなるのか?

新年度になって皮膚病は悪くなるのか?

新しい年度が始まりました。そのために色々と生活の変わった人もいるようです。

学校はまだですが、就職や異動などもありますし、

保育園なんかはすでに始まったりしていますしね。

今回はそんなお話です。

 

さて、年度が変わると皮膚の病気は悪くなるのか?

ウイルスや細菌、真菌といった人間の生活を考慮することのない

病原微生物はともかくとして、

アトピーなどの湿疹性病変はどうなるのか?

気になるところですが、

結論から言うと、「悪くなることが多い」

です。

少なくとも良くなる要素はあまりなさそうです。

 

なぜか?

人間にとって「変わること」はストレスになるからです。

あ、良しにつけ悪しきにつけ。ですよ。

 

まず行動パターンが変わります。

これもストレス。

通勤通学も変わりますし、

ご飯の中身や内容が変わる人もいるでしょう。

当然仕事や学校の始まる時間も変わったり、終わる時間も変わったりしますね。

これ全部ストレスになります。

スキンケアの時間もどうやって捻出すべきか頭を悩ませている人も多いでしょう。

試行錯誤が始まるわけですね。

そして、錯誤と言うくらいですからうまくいかないリスクも当然ながら有るわけです。

 

食事の内容も変われば摂取できる栄養素が変わります。

一人暮らしを初めたばっかりの学生さん、社会人さんを考えると、

栄養状態の急激な悪化も充分に考えられますよね。

で、その後湿疹は悪化するでしょう。

 

睡眠時間も同様に変わります。

試行錯誤するということは今までと同じことをするのにも余計に時間がかかるということ。

そのため、睡眠時間が影響を受ける場合も往々にしてあるわけです。

その後、湿疹は悪くなるでしょうね。

 

スキンケアも同様に変わらざるをえません。

先程書いたように、スキンケアの状況も変わってしまいます。

時間がなければ割を食うこともありますし、

効率が変わることもあります。

 

そして、受診率も悪化します。

引っ越しをしたならばまず医療機関を探さなければいけません。

時間も忙しい中捻出しなければ行けないんですね。

見つかっても同じような処方がもらえるかは分かりません。

と考えると湿疹の治療の程度が悪化することも当然ながらあり得るわけです。

 

そんなこんなで、見てきました湿疹の治療はどうなるのか?

良くて現状維持、多くは悪化してしまう可能性が高いと考えられます。

 

また、子どもたちの生活を考えると、

年度が明けて、「暇になる」ような生活に移行するパターンはほとんどありませんね。

考えてみると。

忙しくなると湿疹が悪くなるのは定めのようなものですから、

あまり明るいお話ではなさそうです。

 

春は季節の変わり目だから湿疹が落ち着かない。

とはよく聞く話ですが、

どうも詳しく考えてみると

春になったからではなく、生活の変化が湿疹に悪影響を及ぼしている可能性も

充分にありそうです。

 

なにはともあれ、この時期はしっかりと湿疹のコントロールを図るように

しなければいけませんね。

 

 

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