今回のテーマは保湿剤!
今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。
なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。
おまけはこちら。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
今回のテーマは保湿剤!
今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。
なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。
おまけはこちら。
今回のテーマは虫刺され。
ただ今年は二次感染の合併が多いような気がするんですよねえ。
二次感染を合併すると少し違う症状が出てくるのと、治療もがっちりと行わなければいけないので
皮膚科受診が推奨となります。
今回は保湿剤のお話です。
保湿剤は一つでいいと思っている方はおりませんか?
成分についてはそれでもかまわないと思うのですが、 基剤については状況によって変えたほうがいいよというお話です。
基剤とは何か?
お薬の成分を何に溶かしてるかというものです。
軟膏/クリーム/ローションの違いといえばいいでしょうかね?
保湿剤に関してはこの基剤の違いが効果の違いに直結するのが興味深い点でもあります。
ではこの基剤はどう選べばいいのか?
実は単純に決めているわけではありません(すくなくともうちでは)
大まかに季節=環境要因、年齢によって細かく変えています。
それにも理由がありまして。
というお話を進めていきます。
最後に2025年5月からの夏期基剤変更が実際にどのような形で行われたのかというデータも提示させていただきます。
参考にしていただければと思います。
元記事はこちら
https://toyokeizai.net/articles/-/855404 (一部有料)
https://dot.asahi.com/articles/-/251740
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240930/1000109558.html
2024年、吉祥寺南病院が突如として閉院しました。
2025年には森本病院も閉院し、吉祥寺から病院が1軒もなくなる事態となりました。
吉祥寺の病院で何が起きているのか?
どのような問題が生じ、今後発生しうるのか?
今後どのような形で地域医療が作られていくのか?
簡単に解説しました。
本件についての質問・相談についてはマシュマロからどうぞ。
https://marshmallow-qa.com/b6dx6esl6jou27p?t=Uu6lG7&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
しもやけへのスキンケアはどうすればいいの?
ということで今回もしもやけの話を続けていきましょう。
しもやけの発生を予防するためのスキンケアのお話です。
しもやけのスキンケアの基本は?
大きく分けて2点あります。
・濡らさないこと
・冷やさないこと
ですね。これが基本になります。
あとはどのようにしてその目的を達成するかです
濡らさないこと
まず大事なのは濡らさないことです。
塗れると濡れないとではしもやけのでき方は大きく変わるように思えます。
対応は簡単で防水すること。これにつきます。
蒸れることで汗をかいてしまい、濡れることというのはなくはないのですが、
頻度は少ないです。
なので、しっかりと防水して濡らさないことが大事になります。
・替えの靴下を用意すること
・濡れない靴を準備すること
がよい対応となるでしょう。
足が濡れるのは靴下が濡れるから。靴が濡れるからというわけですね。
靴下はシンプルに交換できる準備をすることで対応できます。
学校に、職場に替えを一つもっていきましょう。それだけでリスクは大幅に減らせます。
濡れない靴を用意することも大事です。
長靴でも十分ですが、防寒性の高いものを準備してもよいでしょう。
防寒性が高くても耐水性が低いものだとしもやけになってしまうのが難しいところですが…
そこで活躍するのはスノートレーナー、通称スノトレです。
簡単に言うと雪国用のスニーカーですね。
一般のスニーカーよりも防寒性、耐水性に優れたものになります。
東京ではほとんど見かけませんが、雪国では普通に売っています。
こういうの。
東京でもしもやけ予防に売ってくれればいいんですけどねえ…
冷やさないこと
もう一つのポイントは冷やさないこと。
しっかりと保温することも大事です。
足元の保温については専門家がたくさんいるのでそちらにお任せしたほうがよさそうです。
その専門家はだれかというと、
山屋さんですね。
吉祥寺だと石井スポーツ、モンベルなどの登山用品を扱っているお店がたくさんあります。
そこには足の保温グッズが多く展示されていますので、そちらを確認したり、
店員さんに聞いてみてもいいかと思います。
あとはビクトリア、アルペンなどのスキー用品屋さんも同様ですね。
どちらのお店にも足元保温グッズがたくさんありますので、
確認していただくとよいのではないでしょうか?
最近はモバイルバッテリーを電熱線につないで保温するような機材もありますから、
いろいろと聞いてみてください。
あとはドラッグストアで足元用のホッカイロを用意しても良いでしょう。
ただ気を付けてほしいのは低温やけどです。
熱くなりすぎないように、必ず靴の中用の製品を購入してくださいね。
この二点、濡らさない・冷やさないというのは予防のスキンケアでは大切なポイントとなります。
しっかりと予防していくことは大事なのです。
しもやけ雨にご注意を
寒くなってきましたねえ。今日は雨のようですね。
ということで今回はしもやけのお話です。
しもやけ、外来で冬に目にする皮膚の病気ですが、患者さんが始めてくるには条件があるようです。
それは寒いこと、雨が降っていること。もしくは過去にそうであったことです。
しもやけの原因については完全にはわかっていないのですが、いくつかの条件が知られています。
まずは年齢。
小さい子はしもやけになりやすいです。逆に大人になると出にくくなります。
次に体質。
家族特に親がしもやけ持ちだと、しもやけになりやすいことが知られています。
最後に病気。
特に神経の病気、血管の病気ですね。
特に糖尿病の方はできやすい印象があります。
また血管に問題があり、循環が悪い方にもできやすい印象があります。
まずこのような要因があります。
そして気象条件。
病気を持っているかたは10度以下
子供は5度以下で出てくるという印象を持っています。
あとは雨の日がハイリスクですね。
この体質と気象条件が重なることにより、しもやけが発生するのです。
ですので、今日のような寒い日でそして雨が降っていると要注意ということになるのです。
今年の冬のしもやけシーズンが始まりました。
しっかりと予防していきましょう!
はい、うちではあえて言わないようにしています。
ということで今回はアトピー性皮膚炎のお話です。
多くの病気では治ったと言うのに、どうしてアトピー性皮膚炎で治ったという言い方はしないのか?
について簡単に解説します。
病気のガイドラインでも「寛解」という言葉を使っていますよね。
こちらの理由についても合わせて解説します。
寛解とは簡単に言うと、症状がなくなって日常生活に問題がなく過ごせるようになること
とでも言えばよいのでしょうか?
ではこの症状がなくなる=治癒ではないのか?
無いんです。
そもそもアトピー性皮膚炎の原因の一部には遺伝的な要因が関連していると考えられています。
アレルギーの体質しかり、皮膚の弱さの体質しかり。今後はもしかするとかゆみの体質が見つかるかもしれません。
ただこの体質は何かというと、遺伝子です。
生まれつきアレルギー反応が強い。生まれつき皮膚が弱いということを表現しているわけですね。
ですので、例えば湿疹がもしもなくなったとしても、このような体質が残っている限り、
できやすい皮膚はそのまま残されているわけです。
そして、何かの拍子に一気に症状が出てきてしまうわけなんですねえ。
実際にこのことは外来で診察をしているとときに見かけます。
湿疹がある日出たから受診したという患者さんの診察をしているとその湿疹がどうもアトピーっぽい。
そこで詳しくお話を聞いてみると小学生の時まで実際にアトピー性皮膚炎があった。
その後症状はなくなっていたので治ったと思っていた。
ということがよくあるお話だったりするのです。
つまり、アトピー性皮膚炎の湿疹の症状はなくなったとしても、
できやすい遺伝的な素因はそのまま変わらず残っているので、それがちょっとした刺激で
再度皮膚の表面に顔を出してきた
ということが起きたわけですね。
つまり、アトピー性皮膚炎の症状は確かに出たり引いたりするのですが、
その下、水面下での体質というのはずっとうねりとして残っており、何らかの拍子に
皮膚表面に現れる。
ということはあるんです。
ですので、そこをよく知っている皮膚科医は決してアトピー性皮膚炎が治癒したとは言いません。
寛解した。また「今回のこの症状は治った」という言い方はするのですがね。
本当にアトピー性皮膚炎というのは一筋縄ではいかないのですよねえ…
難しいです。
今日は乾燥肌のお話です。
気温が下がり、同時に湿度も下がり、乾燥肌も悪化がみられるようになってきました。
ただこの乾燥の悪化。子供と大人では少し状況が違う気がするんですよねえ。
出方が少し違うかな?
大人と子供の乾燥の最初はいずれも膝と肘から始まるようです。
正確には膝の裏と肘の内側。
この原因ははっきりはしていませんが乾燥+こすれの刺激による悪化というのは
理論的にはありそうです。あとは汗の刺激とかですかねえ。
その次の部位は四肢の伸側になります。
上腕、前腕の外側と大腿下腿の前側ですね。
こちらも原因は乾燥と、こすれも少しはあるでしょうか?
その次に乾燥する部位なのですが、子供と大人では少し違う印象を持っています。
子供はほっぺた。大人は手。かなという気がするんですよねえ。
こちらは生活習慣の違いが要因でしょうか?
というか、大人の場合は水仕事が一番の要因な気がします。
明らかに女性のほうが手と指の湿疹になる方が多いですからねえ。
子供は水仕事はあまりしないので、手と指は比較的落ち着いているのかもしれません。
逆に頬部に湿疹ができやすいように見えますが、これはずっと外を走り回っているから
かもしれませんねえ。
いずれにしても生活習慣の違いが症状の出方の違いを生むということはありそうに見えます。
これからだんだん乾燥が強くなってきます。
早めに保湿。そして症状が出るようであれば早めに湿疹を抑える塗り薬を使っていきたい
ところです。
今回はアトピー性皮膚炎のお話。特に小さい子のお話ですね。
洋服のタグとアトピー性皮膚炎と。
一見関係なさそうに見えますが、実は密接に関係していたり。
特に1歳から3歳くらいまでの子ですかねえ。
この年代の子の湿疹の特徴として
背中の湿疹が多く見られることが挙げられます。
特にできやすいのは3箇所。
一つは左右の肩甲骨の下のあたり。(上にもそこそこできるかな?)
こちらは肩甲骨と洋服のこすれによってできると考えられます。
ちょうど肩甲骨の骨の輪郭に沿って湿疹ができますからね。
もう一つは真ん中の上部。
この原因の一つは首の骨。
頚椎の突起が真ん中にあり、こすれることが原因となります。
もう一つの原因が背中の真ん中にある洋服のタグなんですよねえ。
これもこすれることで湿疹の原因になるのです。
ではどうやって予防するか?これは非常に簡単でして。
タグを全部切り取ってしまう。
これだけで解決します。
当たるなら、当たるものを取ってしまうという実に脳筋的な解決策ですが、
結構効果があったりします。
最近のタグの中には目立つものとかありますからねえ。
ただ小さい子の洋服のタグって、周りの人は全く見ていないですからね。
と割り切ってしまうのも一つかなと思うのです。
タグ、邪魔かな?と思ったら思い切って切り取ってしまいましょう。
それが湿疹の予防にもなったりするのです。
というお話でした。
今回は円形脱毛症のお話です。
円形脱毛症の患者さんの受診はだいたい2週間から4週間に1回です。
ではその間、円形脱毛症の自己評価は何に気をつければいいのか、今回は簡単に説明していきましょう。
円形脱毛症、診察のときのチェック項目はまず何よりも局所の確認です。
それぞれの局面が生えてきているのか、まだ変化はないのか、むしろ悪化しているのかを
評価するのですが、大事なポイントが一つありまして。
それは、診察のときの点でしか評価できないということなんですね。
つまり診察していないときの2週間なり4週間マイナス23時間何分間の評価とはできていないのです。
そこが外来診察の一番の弱点であったりするのです。
では逆に自宅で細かく毎日評価出来るのか、する必要があるのかというと
こちらも否定的に感じています。
だって、一般の方がまず自分の円形脱毛は見えないですよね。
そして見たとしてきちんとそれば生えているのかそうでないか確認できるかというと
それは無理でしょう。
(というか皮膚科の先生でもそのあたりの判断が怪しい方もおりますので…)
したがって毎日細かく評価する必要がないのですが、では何が出来るかというと、
「少なくとも悪化していないかどうか」の判断は可能です。
つまり拡大している=髪の毛が抜けてきていないかの確認です。
この評価は実に簡単。
まず円形脱毛の周りを軽く引いてみる。
引いて抜けるなら悪化傾向。抜けないならそこまで悪化はしていないですね。
もう一つ、抜け毛がどのくらい有るのか。
こちらは入浴後の排水口と寝室の枕の周りの毛の量で評価できます。
抜け毛を軽くまとめてボールまたは山にする。
そのサイズは平均と比べてどうか。
平均より大きいのであれば抜けているつまり悪化結構に有るということがわかります。
この2つは毎日誰でも出来るのではないでしょうか。
そして悪化しているなら受診を繰り上げて治療法の相談。
ということができます。
円形脱毛の症状の評価は、
・自宅で悪化していないか
を毎日確認し、診察室では
・円形脱毛が良くなっているか
を評価してもらうといいかもしれません。
少なくとも悪くなっていないのであれば一安心することも出来るのではないでしょうか?
こちら、自宅でも簡単に行えますので、ぜひ試してみてくださいね。