わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

Twitterまとめ:帯状疱疹が流行する?

帯状疱疹に流行はあるのか?と言われると皮膚科的には「ある」と答えることにしています。

感染症だからではありません。社会・環境的な要因によるものです。(なお帯状疱疹ー帯状疱疹の感染はありませんのでご注意ください)

異常気象であったり社会的なイベントであったりでその地域一帯の住人にストレスが掛かることがあります。そのストレスの出現・消失は帯状疱疹の引き金になることがあるのです。

最近増えている気がしますが、これは夏の酷暑+お盆などの環境の変化によるストレスの変化が原因と考えられます。

山形にいたときは庄内地方では田植え・稲刈り後帯状疱疹、村山地方ではさくらんぼ収穫後帯状疱疹。と地域で呼称される流行を経験しています。こちらは社会的イベントが誘因となる感染と考えられるでしょう。

感染症の流行と一口にいいますが、帯状疱疹の流行は病原微生物の伝播に伴う流行とは少し違った顔をするのです。

Twitterまとめ:デュピクセント適応拡大の前に気になる点

デュピクセントが生後6ヶ月以上への適応拡大が進むのですが、現時点でウチが懸念しているのは以下の2点です。

1)スキンケア、外用が不足しているために悪化した子に注射を打つことの是非について
2)症状が改善した時に注射をどのように止めていくのか

以下簡単に説明していきます。
1)こちらは入口問題となります。
そもそも論ですが、特に乳幼児においてはアトピー性皮膚炎の治療は最初にスキンケア、ついで外用治療です。そして成人よりも更にスキンケアの重要性が強いと個人的には考えています。
心配なのは、全然スキンケアの指導をしないで、外用も適切なものを使用しないで湿疹がこじれたからデュピクセントを使うということが起きないかどうかです。
皮膚科小児科のどちらでも起きているのですが、スキンケアの質と量が足りない、外用が不適切であったがためにうちを受診される子が結構いるということ。そういう子に対してきちんと指導し、外用を行うだけできれいになってしまうということを経験している以上どうしても心配になってしまうのです。

2)は出口問題です。
今までは成人のみにデュピクセントは使用されていました。成人まで持続するアトピー性皮膚炎は遺伝的・体質的な要因が強く、そのために中止がなかなかできないというようにうちでは考えています。
しかし小児の場合は小児特有の皮膚の脆弱性という問題があり、こちらは裏を返せば年齢とともに改善する疾患でもあると言えます。実際に乳児期には酷い症状だった子が幼児学童期にはその面影がないツルっとしたお肌に改善することも往々にして経験します。
つまり、成人と異なり、小児の場合はどのようにデュピクセントを止めていくかという出口の問題がより大きくなると考えられます。また小児のアトピー性皮膚炎の子の中には遺伝的要因が強い子もいますが、こちらは初見ではわかりません。(治療を続けていてもなかなかわからないですが)最終的に治療しても良くならないということを以て成人期に移行する子と判断するのですが、この子達はデュピクセントを中断することは厳しいのです。
したがって、多数の年齢とともに寛解する子と少数の寛解しない子の差をどのように見極め、それぞれにどのように治療を行うべきなのか。こちらは治療を行いながら手探りで判断していくことになるのでしょう。

デュピクセントは今までの経験から成人に対して非常に有効であり、小児に対しても有効であろうと推測することができます。
しかしこのような問題点については一つずつ解決をしていく必要があるかと考えます。
でも、最後に。適応拡大は本当に嬉しいのです!!!

 

Twitterまとめ:夏の終わりのアトピー性皮膚炎の悪化因子について

 

Twitterまとめ:赤ちゃんの首にできる「スタイ負け」について

暑くなってきましたねえ。

今回のテーマは赤ちゃんの首にできる湿疹です。

外来ではよく「スタイ負け」と読んでいますが。

 

基本的な事項についてまとめてみました。

 

Twitterまとめ:寝入りばなに痒くなったときの対処法

小さなお子さんが寝入りばなに痒くなるというのはよく聞くお話です。

今回はそんなときの対応法についてのお話ですね。

 

Twitterまとめ:手掌多汗症の新薬「アポハイド」についてのファーストインプレッション

多分今年の夏には使えるようになっているはずの手のひらの多汗症のおくすり、

アポハイドローションについてメーカーの担当さんに色々とお話を伺えました。

今回はその印象についてとなります。

一部医療機関関係者向けの感想も入っていますが、その部分は飛ばしていただいて

構いませんよ。

Twitterまとめ:指先採血で花粉症の検査をしましょう

もう2歳から花粉症の症状が出る子がいますし、診断もしています。

では確定診断をどういうふうに行うか。

血液検査は難しいお年頃ですので、指先採血を行っています。

今回はそんなお話です。

 

Twitterまとめ:円形脱毛症の治療判定はスマホから

以前に比べて写真を取るという行為が簡単に行えるようになりました。

なによりもその瞬間に見ることができるのがありがたいです。

フィルムカメラの時代を知っている人間からすると隔世の感がありますね。

 

Twitterまとめ:とびひが増えてきました

もう春になったということなのでしょう。

とびひの患者さんが出てきましたねというお話です。

 

Twitterまとめ:かゆみの強さのはかりかた

今回のお話はアトピー性皮膚炎などのかゆみの強さの測り方についてです。

NRSを使うことも多いですが、それよりも小さな子では問診で確認することも多いです。

感覚的なものなので、なかなか判断に苦慮することがありますが、しっかりとチェックして

対応してあげたいところですね。