わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

iPhoneのバッテリー問題について考える

iPhoneのバッテリー問題について考える

IT業界も結構古い考え方なんですね。

と思ってしまったり。

 

昨年末から問題になっているiPhoneのバッテリー問題ですが、

なんかややこしいことになっています。

でも、この問題の根本については医療業界からみてみると、

20年前に通った道なんですけどね。

 

まず現在のiPhoneのバッテリー問題ですが、なにが問題になっているのでしょうか?

検討してみましょう。

 

ことの発端は少し古いiPhoneのOSアップデート後に性能の劣化が見られたこと。

OSをアップデートしたら、その数日前に比べて明らかに下がっているということでした。

いくらなんでもおかしいよね。と外部の会社がアップルに問い合わせたところ、

古いiPhoneの性能を意図的に落としていることが発覚した。

というわけですね。(そのように理解しています)

 

アップル社ではバッテリーの劣化に伴うシャットダウン発生を減らすためと

説明しているようですが、うがった見方をすれば、古いスマホの性能をわざと落とし、

新型に積極的に買い換えさせようとしているのではないか。

なんて考えることもできますし、そのように見ている方も多いようです。

アメリカでは集団訴訟などの問題にもなっていますね。

 

買い替えの問題は今回は脇においておきます。

問題は他にもありますよね。

「なんで勝手に性能を落とすような行為を行ったのか」

です。

 

アップル社はよかれと思ってそのような対処をしたのかもしれません。

でもそこにはユーザーが何を考えているかという視点が欠けていました。

結果としてメーカーの対応で起こった人が出てきたわけです。

 

医療業界でも昔同じようなことがおこりました。

いまは随分変わっていますけどね。

それはなにか。

「パターナリズム」と「自己決定権」の問題です。

 

パターナリズムとは何か。

家長主義・父親主義などと呼ばれることもあるかと思います。

つまり、「黙って俺に従っていればいいんだ。いいようにしてやるからさ」

という考え方ですね。

医療業界ではガンの治療で問題になったことがありました。

医療者側が一方的に患者に対して治療方針の押しつけを行い、

治療を勝手に行うなんてこともあったわけです。

治療方針が合理的、効率的なものであればよかったのですが、

そうでない治療方針を一方的に押し付けるなどということもありました、

副作用などのリスクを過小に説明したりすことなどもありました。

そのような事態が多発したために出てきた概念が、

「自己決定権の尊重」であり、「説明による合意、つまり、インフォームド・コンセント」

なんです。

医療者側はいろいろな情報を提供する。しかし最終的に決定権を持つのは患者自身であり、

その決定を医療者側は尊重する。と言うものですね。

 

 

ここまで話しをすればおわかりでしょうか?

今回のアップル社のiPhoneバッテリー問題については、

OS変更に伴う旧型スマホに対する性能の低下という事象について、

全くのインフォームド・コンセントがなされていないということが問題になるわけです。

 

まず最初にアップル社が行うべきことは性能を低下させるという行為に対して

ユーザーに選択肢を与えるということでした。

いきなりシャットダウンする可能性はあるが、性能が劣化しない設定条件と、

性能は少し(?)下がるけど、バッテリーのリスクも下げる設定条件を用意し、

選べるようにすればいまのような事態は起こらなかったのではと考えます。

また、この問題が発覚した後のアップル社の対応も疑問が残るものでした。

バッテリー交換の金額を下げればいいというものではありません。

だいたい、交換を行う時にユーザーが支払うコストはバッテリー代だけではありません。

お店に持っていく時間と手間。中のデータを損傷されてしまうリスクもありますので、

表面的な金額以上にコストがかかってしまうのです。

(穿った見方をすれて、そんなにバッテリーを交換するユーザーがいないとみて、

アップル社はユーザーの足元を見ているのかもしれません)

穿った見方という考え方が出るような対応はあまり良いものではないでしょう。

 

 

今回のiPhoneのバッテリー交換に伴うさまざまなグダグダについては、

結果的に一言で言い表せます。

「ユーザーの自己決定権を尊重せず、アップル社が勝手に物事を決めている」

ということです。

 

今後のアップル社については私は悲観的な味方をしています。

この件はその後もじわじわとボディーブローの用に効いてくるでしょう。

アップル社はそのような会社であるということが知られてしまいましたので、

今後iPhoneを購入しようとする方は少し減る可能性がありますね。

業績にも少しずつ響いてくる可能性があります。

 

なんでそんなことを考えるのか?

医療業界がそうだったからですよ。

全面的に医療者側の都合を押し出してくる人たちは一気にいなくなりました。

訴訟になったりしましたからね。

患者さんもそのようなところからは逃げ出していたのです。

なので、今はだいぶパターナリズムまるだしの医療者はいなくなりました。

 

相手の意志を尊重しない人たちの未来は暗いのです。

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です