わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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手足口病が流行しています(2019年7月)

手足口病が流行しています(2019年7月)

今年の春から九州で流行していた手足口病ですが、

関東でも一気に流行の様相を呈してきました。

当院でもここ23週間は、毎週20名以上の患者さんが来院されています。

 

今年の手足口病ですが、実はかなり注意が必要な症状を表しています。

というのも典型的な症状が少ないのです。

手足口病なのですが、他の医療機関ではその他の病気の診断をされた患者さんも

多く受診されました。

ヘルペスからのカポジ水痘様発疹症

細菌感染である伝染性膿痂疹(とびひ)

他のウイルス感染であるジアノッティ病(もしくはジアノッティ症候群)

このような疾患と誤認されることがあるようです。

 

典型的な手足口病の症状は

手のひら

足のうら

口のなか

が主体なのですが、今年はいずれも少ない。

ほんの1個2個しか出ないこともあります。

特に口の中にはほとんど症状が出ません。

まあ、手足口病は時には水も飲めないほど症状が強く出るので、

入院にならない分それはそれでありがたいのですが。

 

では典型的な場所ではなくどこにできるのか?

四肢及び臀部にできます。

また珍しいことに躯幹・体幹にも出ているように見える子がいます。

 

と、発生部位が例年とは大きく異なる今年の手足口病ですが、

症状の移り変わりや治り方は例年通りです。

赤い発疹が水ぶくれになり、かさぶたになって剥がれていく。

という治り方は例年通りですので、ご安心ください。

治るまでの期間も例年通りですので、ご心配なく。

 

あ、最後に1点だけアドバイスです。

今年の手足口病は直った後に1ヶ月くらいして、手や足の爪が剥がれ落ちる

ケースが有るようです。

でもご心配なく、殆どの場合はきれいにまた爪が生えてきますので。

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