わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

2016年1月 花粉症が始まりました。

年も明け、少しずつ日が長くなってくるのを感じるようになりました。

そして、とうとうやって来ました。アイツが。

花粉症。始まりです。

 

え?花粉の情報が出ていないのにですって?

それよりもまず自分の体の声に耳を傾けてみてください。

 

最近、外出時に目が痒くなることがあります。

自転車に乗っていると涙が出ます。

朝起きたら花が詰まっていました。

くしゃみの回数も増えています。

 

一つだけではなんともない症状も同じ頃に同時に出てきたのであれば

話は違いますよね。

そう、アレルギーの始まりかも知れません。

もう一つ、大きな情報。

周囲にも同じことを言っている人はいませんでしたか?

これも大きな情報です。

 

総合的に考えると、花粉症が始まった。

と考えるのが妥当かもしれません。

 

・・・まだ納得いきませんか?

では、医学的に少し追加の情報を。

実は花粉が飛ぶ前に花粉のタンパク質の一部だけが出ることが知られています。

当然その中にアレルゲンも含まれていることでしょう。

なので、完全な花粉を確認する前から。アレルゲンは空中に飛散している可能性は

十分に考えられるのです。

花粉の検出の前に、症状が出てくる可能性もありうるのです。

 

 

もう一つ、花粉の検出はあくまでその土地で行われます。

自分のいる土地ではありません。

また、その時の風や雨の動き、杉の木の分布やその状態により、

かなり花粉のでき方、飛び方にはばらつきが見られると考えられます。

したがって、花粉検出情報はあくまでも参考に留めるくらいで良いのではないでしょうか。

また、花粉の飛びかたと症状の出方は微妙に異なることもありますので、

留意しておいたほうが良いでしょう。

 

ああ、今年も憂鬱な季節が始まるんですね・・・

2016年1月 シラミが流行っています!

年末からでしょうか。

頭のシラミの患者さんが多発しています。

 

多分昨年の夏から秋にかけて感染をしているものと考えられます。

 

流行地域ははっきりしませんが、

吉祥寺の北から練馬関町にかけて多発しているようです。

でも、都心部の小学校でも流行のお知らせが出ているので、

かなり広い範囲かもしれません。

情報不足で何とも言えないのがもどかしいのですが。

 

頭がかゆい子は要注意。

心配な人は皮膚科を受診し、確認してもらったほうがいいでしょう。

同じ学校、同じ習い事をしている友達に出た場合も、

念の為に頭の中を確認し、虫と卵が無いか確認しましょう。

また、診断された子の兄弟姉妹、両親も皮膚科に受診して、

確認してもらった方が良いかと思います。

 

シラミの診断をする上で一番大事なことはただ一つ。

疑うことです。

そして確認することです。

 

飲み薬を飲む人は全員必ず血液検査をしましょうね。

皮膚科なので、塗り薬がほとんどです。

飲み薬を出すことはあまり有りません。

他の皮膚科医よりも少ないかな?

 

また今年も薬の副作用のニュースが出てきました。

高血圧の薬を飲んでいる人に副作用が出現し、

なくなった人も出たとのこと。

 

まず最初に大切な事を一点

飲み薬で副作用が出るリスクは、どんな薬でも、誰にでもあります。

次に大事なこと一点。

副作用によっては頻度は少ないですが、命に関わります。

最後にもう一点だけ。

副作用はいつどのような形で出るかは誰にもわかりません。

 

 

この3点。処方する側としては忘れたことは有りません。

できれば、飲む人も必ず知っていてほしいことなのです。

 

どんな薬でも自分の体に存在しない化学物質が入っている以上、

その成分に対して異常な生体反応を起こす可能性はあります。

 

そしてその反応は時に激烈になることがあるのです。

今回の記事にある、横紋筋融解症や腎不全などということもありますし、

スティーブンス・ジョンソン症候群など、皮膚にも重症の副作用が起こりえます。

時には皮膚症状から生命が脅かされることも有るのです。

 

なので、薬を飲まなくても済む環境であれば、

薬は飲まないに越したことは有りません。

 

薬は飲むものでは有りません。

リスクとメリットを天秤にかけて、飲むかどうか考えるものなのです。

 

後一点だけ、マスコミにお願いです。

メッセージ性が高く、話題になるからでしょうが、

死亡者が出たことをセンセーショナルに記事にするのではなく、

なぜそのようなことになるののメカニズムについてきちんと検証して

記事にしてもらいたいですね。

そのうえで、薬をのむという行為に対するスタンスを考えて欲しいのです。

一医療従事者からのお願いです。

 

 

 

グルーによるヤケドは治るのに時間がかかります

新年1回めの記事はヤケドについてです。

 

年末年始の飾り付け、最近のDIYブームに乗って、グルーガンという機器の名前を頻繁に耳にするようになりました。

・・・正式にはホットメルト接着剤なの?よくわかりませんが(Wiki

要するに接着剤や樹脂を温めて液状にして、加工しやすくしましょうね。

というお話のようですが、先日このグルーガンの使用に伴うヤケドの治療を経験しました。

まあ、いろいろあって治癒したのですが・・・

 

結論。

グルーガンの使用によるヤケドはなめたらアカン。

ワカメ並に気をつけろ。

ということですね。

 

え?え?ワカメ?と思ったかたも多いかと思いますが、

これは、ヤケドのメカニズムによるものです。

 

ヤケドとは、熱を原因とする皮膚の損傷です。

つまり、どのくらいの温度の物が、どれだけの時間、どこに付いたかで傷の深さ(=傷跡の出来やすさおよび治療にかかる時間でもあります)

が決まります。

 

ということは、

温度が高いものが

長時間

皮膚の薄いところに

付けば、それだけ治り難いヤケドになるのです。

 

そして、このグルーガンで使用しているグルーですが、一つの特徴があります。

それは粘性が高いということ。

これがまた厄介なものでして、液体の様に流れ落ちない。

そして、個体の様に振り払うことができない。

ということです。

結果的に皮膚に長時間付着することになり、

より、傷を深くしてしまうのです。

 

良く似たケースとして

味噌汁によるヤケドがあります。

このヤケドは具材によって、症状がちがうのです。

ちょうど具材が付いた部分だけ治りにくくなってしまうんですね。

お汁はすぐに流れ落ちてしまうのですが、具材がくっついている。

特に一番面倒なのはワカメ。

皮膚に張り付いてしまい、長時間皮膚に接触してしまいます。

結果としてヤケドは重症になってしまう。

というわけなんですね。

 

 

結論

グルーガンのヤケドは気を付けろ。

です。

しもやけは遺伝します

以外に知られていませんが、実際の診察をしていると、非常に高率であてはまる法則です。

 

しもやけとは何か?

あまり良くわかってはいませんが、一つ言えるのは、

寒いのにもかかわらず、毛細血管が広くなっており、そのために炎症が起きるということです・

この通常とは異なる反応ですが、遺伝すると言われています。

遺伝形式は優性遺伝。

両親のどちらかにその性質がある場合、子に受け継がれる確率は1/2です。

なので、保因者は多いと考えられます。

 

12月に入ってしもやけの子がぽつりぽつりと受診するようになりました。

しもやけの診断を聞いたお母さんは、概ね納得しています。

意外だという反応はあまり多くはありません。

そしてより詳しく話を聞いてみると、お母さんも子供の時にしもやけになっていたと。

 

と、このようにしもやけは遺伝をします。

お父さん、お母さんにしもやけがあった人はこれからの季節要注意ですね。

 

ちなみに、私もしもやけ持ちでしたので、子供にも50%の確率で遺伝しているというわけです。

 

年末には「おでき」に注意を

払いましょうというお話です。

 

年末年始にかけて、よく目にする病気と言うものがあります。

一般には疲れると出てくる病気ですね。

 

一つは帯状疱疹。

まあでもこちらはどちらかと言えば年始によく目にします。

どうも、年末のストレスがたまった後に、お正月で気が抜けて発症するみたいですね。

 

そして、もう一つは「おでき」です。

おできは何かを考えると結構難しいのですが、

皮膚の出来物、あるいはそれに感染が追加された状態と考えるのが良さそうです。

こちらは純粋にストレスが発生の誘因となります。

ある日突然腫れて痛くなるのですが、多くの場合は忙しい時に腫れます。

そうですよね。ストレスが原因ですからね。

で、我慢して悪化すると。

もう一つ、我慢すると時間の余裕が無くなります。そうです、医療機関が正月休みに入ってしまうのです。

 

そして、ぎりぎりまで我慢したおできがどうなるか?というと、

だんだん大きくなってきて、中途半端に破裂します。

そうすると、膿が出てきて大変なことになります。

そして、病院に毎日のように受診して治療を受けなければいけないのです。

でも、年末年始ですよ?

というのが問題です。

 

医療機関としてもなんとかしてあげたいのはやまやまなんですが、

休みに入ってしまうとどうにもならないのです。

大きな病院であれば、お休みの日も受診して処置ができるのですが、

開業医ではそうも行きません。

結果として大きな病院に行ってもらうか、家で我慢してもらうかとなってしまうのです。

 

このおできですが、早めに受診して貰えればある程度の選択肢がでます。

薬を使って散らすこともできますし、

逆に小さなウチにおできを取ることもできます。

そうすれば痛みも辛さも破裂するよりは少なく済みます。

 

ということで、年末には気になるおできは早めに受診して治療を開始すること。

これ、大事です。

 

11月でも”とびひ”は起きる

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だいぶ寒くなりました。

薄着ではもう外には出られませんね。

でも、こんな時期にも意外にとびひは有るんです。

 

とびひの原因は黄色ブドウ球菌や溶連菌といった細菌です。

それが皮膚の表面で増殖し、とびひという形を取るのです。

当然、気温が上がれば細菌の増殖は増える。

逆に言えば気温が下がれは落ち着くはずなのですが、

11月になって、とびひで受診する子が意外に多くいます。

その理由は乾燥と汗です。

 

冬に入ると空気の乾燥が一層進みます。特に今年は乾燥がより強い印象を受けます。

そのために皮膚も乾燥し、ヒビ割れます。

そのひび割れた乾燥した皮膚には細菌が住み着きやすく成るのです。

そのためにとびひがよく発生するようになります。

まず、これが第一の理由。

 

もう一つの理由は汗です。

汗をかいた部分にはとびひは広がりやすい状態になっています。

一般に上から下にとびひの症状が広がっていくのはこのためでもあります。

冬になって、気温が下がると、洋服の枚数が増えます。

そして、この寒い状況に慣れていないために逆に厚着をさせすぎてしまいます。

また、室内でも着たままだったりします。

そのため、汗を沢山かいてしまい、結果的にとびひを増やしてしまうのです。

 

11月に意外に多く出てくるとびひ。

環境の変化とそれに合わせようとしてうまく合わせきれない着衣習慣の2つが

隠れた原因となるのです。

 

ステロイドの塗り始めは「かゆくなって」から

寒くなって、乾燥も強くなってきました。

みんな乾燥から湿疹が出てきて受診しています。

薬を使えば良くなるのですが、では、いつを以って保湿剤からステロイドに切り替えれば良いのか?

 

それは痒みが出るかです。

 

痒くなったら保湿剤では効きません。

というのも、引っ掻くことにより、湿疹が悪化するためです。

そして、保湿剤には痒みを止める力が非常に弱いからなのです。

 

湿疹は引っ掻く行動により、加速度的に悪化します。

そのために引っ掻きを止めるイコール痒みを停めなければいけません。

それがうまくいき、かゆくなくなってきたらまた保湿剤に戻してあげれば良いのです。

 

ステロイドの塗り薬には保湿効果は有りません。

保湿剤には痒みを止める効果は有りません。

この2種類の薬を上手に使用することによって、

皮膚の乾燥と痒みを上手に抑えてあげましょう。

指しゃぶりからしもやけができる!?

寒くなりました。もう既に木枯らしも吹いたようですね。

町はそろそろクリスマスモードに入りつつあるようです。

今回は赤ちゃんのしもやけのお話です。

 

赤ちゃんはもともとしもやけは出来やすいのです。

一番多いのは足の指。次いで耳。

そしてその次に出来るのは手の指です。

特に指しゃぶりをしている子では指にしもやけが出来ることが多いので

注意が必要です。

 

実はしもやけの原因はまだ良くわかっていません。

でも、悪化因子はよくわかっています。濡れることなんです。

子どもに最も多い足のしもやけは雨が降った後によく見られます。

同じように赤ちゃんの指しゃぶりの後にはしもやけができやすくなるのです。

また、ミトンをしていると、ミトン全体が涎で塗れてしまい、

指全体にしもやけはできてしまうことになるために逆効果だったりもするのです。

 

対応はよく観察し、濡れていたらこまめに拭くこと。

特に外出中には観察がうまくできなくなることがありますので、

意識して指先が濡れていないかチェックして上げるといいですよ。

赤ちゃんの服に石鹸や洗剤、柔軟剤は使っても大丈夫です。

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今日は洋服のお話です。

洗濯についても、お母さんの相談に乗ることが結構あります。

どんな洗剤を使えばいいのか?とはよく聞く質問ですが、

どうも、あまり気にする必要は無さそうです。

 

洋服を洗うときに液体洗剤を使用するか固形石鹸を使用するか。

色々な考えがあるようです。

でも、洗えば石鹸とは落ちるものであり、すすいで脱水してしまえばほとんど残ることが有りません。

したがって、刺激はそんなに多いものでは有りません。

ほとんど洗剤で負けた赤ちゃんを見たことは無いんです。

洋服用の柔軟剤も然り。負けることは無いと考えて良いでしょう。

 

ただし、「ほとんど」と書いたのには理由があります。

たった1回だけ、石鹸でかぶれた赤ちゃんを見たことがあります。

それは、海外産の石鹸です。

大きな倉庫型の店舗で購入した石鹸でかぶれたあかちゃんを1回だけ見ました。

・・・やっぱり石鹸や洗剤は日本のものを使ったほうが良さそうです。

ちなみに、柔軟剤でかぶれた赤ちゃんは見たことが有りません。

 

石鹸でかぶれたと言って受診する赤ちゃんはまず、原因は異なります。

誤ったスキンケアに依るもの、アトピーや乾燥性湿疹が原因となるもの、

汗疹などの一時的な刺激によるもの

と原因は様々ですが、いずれも石鹸とは明らかに異なるものでした。

 

では、逆に使わないとどうなるでしょうか?

石鹸に関してはあまり問題に成ることは有りません。

むしろ、問題に成ることがあるのは柔軟剤。

布が明らかに固くなります。

そのために布で擦れてしまい、逆にこすれによる湿疹を作ってしまうことがあるのです。

それで赤くなっている子もいます。

 

赤ちゃんの洋服を洗うときには石鹸や洗剤、柔軟剤に付いては世間で言われるほど気を付ける必要は有りません。

しっかりと使って、綺麗で柔らかい布にしてあげて、赤ちゃんを守ってくださいね。