わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

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「あのときすきになったよ」

「あのときすきになったよ」

あのときすきになったよ (教育画劇みんなのえほん)

しばらくぶりの絵本紹介です。

 

『あのときすきになったよ』

 

娘の学校で、夏休みに読みたい本として紹介されていた中の1冊です。

 

正直、この絵のタッチは好きではありませんでした。

好みの問題なので仕方ないのですが、我が家は女ばかりということもあり、柔らかい色彩、可愛らしい絵の絵本に偏りがちでした。

 

学校からの、なかば強制に近い形でなければ、まず手に取らなかったと思います。

本の紹介文にも、『おしっこを漏らしてばかりいるので、ついたあだ名がしっこさん。最初は、私もしっこさんが好きではなかったけれど・・』と。

 

しっこさん、って・・・。オイオイ、イジメじゃないんかい。

ぜーんぜん興味をそそりませんでした。

 

でも、まあ仕方ありません。とりあえず、課題となっている8冊を全部目を通してみようと思い、大型書店に行きました。

数冊は、その場ではとても読み終えられない長さでしたので、パラパラ見で、短い本だけ全部読みました。

この本は、その中で一番短いものだったので、本を読むことがあまり好きではない子向けだったのでしょう。

 

このしっこさん。まあ、このあだ名は完全にイジメですよね。発行が1998年ですので、時代背景も違ったのでしょう。

まあまあ、期待どおりな子供です。しっこさんと呼ばれているのを知ってか知らずか分かりませんが、

登校拒否になることもなく、堂々としております。お勉強も、あまり出来そうではありません。

 

でも、この子は人の気持ちの分かるこでした。

一生懸命書いたであろう手紙、『わたし』をかばって、言い訳もせず、廊下にだまって立つしっこさん。

 

小学生の描く人物画のような絵。出てくるのは可愛げのない子供。

 

私のストライクゾーンからは、ほど遠い絵本でしたが、ラストまで読むと、たまらなくこの子が愛おしく思えました。

 

ぜひ、一度読んでみていただきたい絵本です。

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