わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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医師の時間外労働は無制限でいいの?

医師の時間外労働は無制限でいいの?

開業医は自営業者ですので、時間外労働はあまり関係ないですね・・・

というか、どこまでが仕事かどこからがプライベートかはっきりとわからない生活を

していますし・・・

 

さて、世間で話題の残業時間の上限制ですが、

医師に関しては除外されるようなお話が出てきているようです。

ソースはこちら

 

ああ、そうなんですね。

でもね、これ、本当にいいことなの?

医師自身の幸せにつながりますか?そして患者さんの幸せにつながりますか?

病院に入院した時に、過労でフラフラの医師に診てもらいたいですか?

 

・・・イヤです。

実際に月60時間以上残業で働いていたこともありますが、

結構キツイ生活でした。

まず、プライベートはなくなります。

本も読めないゲームもできない。デートも当然ダメですね。

次に仕事以外のことを考えることができなくなります。

そして、最後には燃え尽きるわけですね。

燃え尽きたことはありませんが、仕事したくないモードになることがあります。

まさに、忙しいと「心が亡くなる」んです。

当然ミスも増えますし、そのミスのリカバリーに時間が取られます。

結果、悪循環。

寝ていない自慢なんて、なんの役に立つこともありません。

 

その結果どうなるか?

優秀な先生、真面目な先生から先に戦場を離脱していくことになります。

周りにもいました。

カンファレンスから帰る途中に倒れてそれっきり病院に来れなくなった先生とかね。

仕事をすることで命を落としているんです。

これって、将来その先生が診察することができて、救うことができる患者さんが

どれくらいいるかを考えると、大きな損失ですし、

当然、亡くなった医師の家族や親族、友人たちもいっぱいいるわけです。

その人達はどうなるの?ということでもあるんです。

世界にとっては、過労死は減らしていった方が幸せな人が

増えるのは当たり前ですよね?

 

したがって医師の残業時間制限は当然行ったほうが良いと考えるのです。

 

現状どうなのか?

こんな感じですって。

約35%。

この数字は多いと見るか、当然と見るべきか・・・

 

でも、この割合は減らしたほうがいいでしょうね。きっと。

 

 

 

・・・というお話をしたらこんな反論が返ってきました。

「若いときは寝る間も惜しんで知識と経験を習得することが大事なんだ」

まあ、たしかに一理あります。

 

でもね、その知識をより短時間で効率よく上手に伝授するにはどうするか?

という方策を考えてみてもいいと思うんです。

医者なんて自分の専門以外の分野にはテンで疎いものなので、

その方法を真面目に考えている人はどのくらいいるのでしょうかねえ。

 

少なくとも、私は寝不足の医師には診察をされたいと思いませんし、

寝不足のまま診察をしたいとは思いません。

なので、寝ている時には起こさないでね。

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