わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

幼稚園

皮膚科医が考える、幼稚園・保育園に入った時に確認しておきたいこと

新年度です。新学期です。

新学期、新しい幼稚園・保育園に入る時には何を気をつければいいのか?

皮膚科の立場からお話してみましょう。

今回もそんなお話です。

 

1)塗り薬のポリシーを確認すること

お薬を保育園や幼稚園で塗ってくれるのか?

これは大きな問題になることがあります。

薬も大丈夫なのか?市販薬のみOKなのか?

保湿剤のみOKなのか?全部ダメなのか?

確認しておきましょう。

アトピーの子を始め、湿疹の子が園で薬を塗れないことは

湿疹のコントロールを図る上では良くないことです。

また、虫刺されなどから痒疹になって、長期間の塗り薬の使用が

必要になることもありますからね。

どんな子でも知っていて損はありません。

 

2)プールのポリシーを確認すること

こちらは主に、水いぼが当てはまります。

水いぼの子のプールをどうするか。

小児科皮膚科などは問題ないとお話していますが、(こちら

運営側がOKと言わなければ入ることができません。

水いぼはある日突然気がつく病気でもありますから、

予め確認しておいたほうが良い事柄になります。

早めに確認しておきましょう。

 

3)アレルギーのポリシーを確認すること

アレルギーの有る子の場合、どこまで対応できるか?

こちらも確認しておいたほうが良いでしょう。

少ない例ではありますが、幼稚園・保育園に入ってから

アレルギーが新たに現れるとがあります。

時に食物アレルギーが新たに現れると厄介です。

予めどのレベルで対応できるのかを確認しておきましょう。

もちろん、緊急時の対応もですね。エピペンとかね。

 

4)ケガの治療ポリシーを確認すること

ケガをした時の対応も園ごとにだいぶ異なります。

園での初期治療はどのレベルまで行うのか?

医療機関に連絡するのはどのレベルからなのか?

どこの医療機関に連絡が入るのか(多くは園医可と思いますが)?

その先生のケガの治療方針はどうなのか?

特に湿潤療法を希望される方は、

必ず確認する必要があります。対応医療機関はまだそんなに多くはありませんからね。

 

と皮膚科が関与する部分だけでも、これだけあります。

もともと湿疹がある子はしっかりと確認したほうが良いでしょうし、

そうでなくとも知っておいて損はありません。

確認しておきましょうね。

 

まだシラミはでています

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先日も患者さんがいらっしゃいました。

シラミそのものはしばらく痒みが出てこないこともあります。

そのため、注意喚起を受けていても、「かゆくないから」

とばかりに、頭のチェックをされないことも多く有るようです。

 

そのためにしばらく時間が経過してから、再発が出てくるんですよね。

 

一番いいのは、一斉に専門家が確認をすること。

なんですが、なかなか難しいのでしょうか。

では、幼稚園に入園するとアトピーはわるくなるのか

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さて、今回は以前にしたお話の幼稚園版です。

よく聞かれる質問ですが、実際のところはどうなのか診察の様子から考えてみたいと思います。

 

幼稚園に入園することでアトピー性皮膚炎の症状はどう変わるのか?

どうも、多くの場合は悪化するようです。

 

理由の一つは以前に保育園の時に述べたようにスキンケアの密度と量が低下するということもあるようです。

また、生活習慣の違いも大いにあるようです。

 

もうひとつ、自宅と幼稚園の生活で大きく異なるところがあります。

外遊びの時間です。

まあ、これは幼稚園の方針により決まってくるところもあるでしょう。

また、都心では地面がすべて舗装されており殆ど砂に触る経験の出来ない幼稚園もあるので、

一概に言うことはできないのですが、

砂遊びや外遊びの時間は自宅にいる時よりもはるかに長くなるようです。

 

するとどうなるか。

もちろん大汗をかくので、汗による湿疹の悪化も見られます。

もう一つ忘れていけないのは、指の湿疹です。

指の湿疹は手首にも現れるので、手首から先の湿疹と呼んでもいいかもしれません。

この湿疹はだいたい悪くなります。

また、新しく出現してくるのです。

 

この指の湿疹は多分幼稚園生活によるものでしょう。

なぜか?小学生になるとこの湿疹ができる頻度が一気に減ってくるからです。

 

余談ですが、小学1年生のうちの娘に砂遊びをしないのか聞いてみたところ、

「服が汚れるからやなら~い」

とのことでした。

まあ、こんな理由もあり、砂遊びの時間は短くなり、指の湿疹の頻度や症状も落ち着いてくるのでしょう。

 

・・・ということは、幼稚園児の指の湿疹は

生活習慣病

ということになるのでしょうか・・・