わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

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「人口負荷社会」

人口負荷社会(日経プレミアシリーズ)

 

「人口負荷社会」

小峰隆夫:著

 

少子化および高齢化は待ったなしの状態です。

医師会界隈では2025年問題がしきりに言われています。

なんでも年間の死亡者が現在の1,5倍になってしまうそうな。

いや、でも、子どもが生まれないほうが問題でしょ。

と思って読み始めた本です。

 

人口負荷とは、最近巷で言われる「人口オーナス」と同じものです。

でも、人口オーナスと言われてもピンときません。

子どもが減り、社会が全体的に老齢化していく中で

どのように社会を組み立てるのかというのが今回の問題のキモになります。

 

経済は縮小する。当たり前でしょう。働く人がいなくなるんだもの。

そこをどうするのか?

うまく社会を回すにはいろいろな人に働いてもらうしかありません。

主婦の人、定年後の高齢者の方にももっと働いてもらわなければいけないでしょう。

 

でも、そのための社会ができているのか、非常に疑問です。

パパは外で働いて、ママは家にいるという考え方はもう古いと言いますが、

果たして子どもを保育園に預けるシステムができていますか?

子どもが熱を出した時にパパがお迎えに行けるシステムができていますか?

疑問に思えます。

 

結局、社会は子育てしやすいように、パパママが社会にしっかり出来ていけるようにはなっていません。

なぜか?政治はパパママを向いていないからなのです。

そのためには政治を変えるしか無いでしょう。

政治を変えるには選挙を変えるしかありません。

だって、政治家は高齢者しか見ていませんからね。人数も多いし、投票率も高いし。

 

そこに面白いアイデアが有りました。

「デーメニ投票」あるいは「ドメイン投票」と呼ばれるものです。

この投票方式は親権者に子どもの分の投票権を与えるものです。

本来投票できない参政権授与前の子どもに選挙権をあげるわけですね。

すると、どうなるか。

両親は子どものことも考えて投票します。

子どものための政策をしっかりと行っている政治家が当選しやすくなります。

結果的に子どものためになる政治がなされるわけですね。

 

最終的には今のような「政策先送り」をすることは、子どものためにならないので、

なかなか行えなくなるというわけです。

 

このシステムはしっかりと考えてみてもいいと思うんですよね。

一人のパパとして感じています。

 

 

現在のマスコミの論調はあくまでも表面的にしか人口問題を捉えていないことがわかりました。

経済学の原則から、これからの人口問題に対して何をすれば良いかを考えた本です。

将来、自分たちの子どもが大きくなった時に有るべき社会の形を考えてみてもいいのでしょうね。