わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

人口問題

大型マンションを建てるときには保育園と老人ホームの併設を義務化するのはどうだろう?

保育園の問題が大きく取り上げられるようになりました。

以前よりあった問題ですが、陽の目を見るようになったのは有り難いことです。

 

ご多分にもれず、ウチもダメでした。

待機番号をみると、もう笑うしかない状態。

日本氏ネとは言いませんが、もうどうにもなりません。

日本でも有数の待機児童率になっているようです。

 

でも、うちの自治体がどうしてこうなったのか?

理由は簡単すぎるほふどはっきりしています。

大型マンションが建設されたから。

子育て世代が大量に流入すれば、そりゃあ待機児童は増えますよね。

 

というわけで我が家も保育園難民化です。

 

 

じゃあ、どうすればよいのさ?

だったらそのマンションに保育園を最初から作ればいいじゃない。

と言うのは乱暴でしょうか?

 

大きなマンション(例えば100戸以上)を建てるときには

保育園、学童、老人ホームを必ず作ること。

とでも決めれば良いんじゃないの?と思います。

現状では、マンションのデベロッパーはそこで増えた待機児童まで全く責任を持つことは有りません。

増えた負担は全部自治体に押し付けていますからね。

一戸建てが増えるのとは人口密度が違いますから、インパクトもとても大きいわけです。

で、それを少し負担してもらいましょうよ。と思うのです。

(運営までデベロッパーが行う必要はないでしょうけど)

 

こんなアイデアはいかがでしょうか?

自治体は大きなマンションを建てる際には容積率を100%位余計に認めてあげる。

開発業者はその100%を使い、保育園・学童・老人ホームを設置する。

(まあ、業者にしてみれば、容積率を他の用途に使用すれば設置住戸は減り、

利益が減ってしまいますから、このくらいのメリットはあっても良いのではと思います。)

保育園・学童・老人ホームは基本的にマンションの入居者に優先的に割り当て、

余裕があれば周辺住民にも開放する。もしくはある程度の枠を周辺住民用に

用意しても良いかもしれません。

 

保育園・学童・老人ホームの運営は開発業者が行う必要はありません。

賃貸にし、運営業者に運営を委託する。

そして、賃料はマンションの管理組合に入るようにする。

使用料も運営業者と管理組合の交渉でもよいでしょう。

ただし、一つだけの条件。それは、規模を自由に変更できるようにすることです。

どうしても時間が経過するとマンションの住人の構成は変化します。

多くの場合は住人の平均年齢は徐々に上がっていくことになるでしょう。

それに伴い、子供の数もすこしずつ減少していくことが高い確率で予想されます。

なので、自由に保育園・学童・老人ホームの受け入れを変更できるようにしないと行けないのです。

もしかすると最初は保育園:学童:老人ホームの比は2:2:1位でも良いかもしれません。

でも、時間が経過するに従い、1:2:3になり、1:1:4になるかもしれません。

大事なのは需要に合わせてある程度は自由に変更できるようにすることでしょう。

 

深く考えてみると、マンションの開発業者はその土地には縁もゆかりもありません。

売ってしまえばそのままおしまい。

で別の土地のマンションを販売していく。

よいう手法で利益をあげています。

別にその方法が悪いというわけではありません。

ただ、その土地に以前から住んでいる人間はそのマンション建設で大なり小なり影響を受けます。

その影響は人口問題だけに長期に渡り尾を引くことになるのです。

 

その影響はある程度、マンションを建設する段階で配慮すべきかと考えるのですが、

いかがでしょうか。

 

あ、最後に医療機関を運営する側としては、

一緒に内科及び在宅のクリニックも一緒に作っておいたほうがいいと思いますけどね。

「人口負荷社会」

人口負荷社会(日経プレミアシリーズ)

 

「人口負荷社会」

小峰隆夫:著

 

少子化および高齢化は待ったなしの状態です。

医師会界隈では2025年問題がしきりに言われています。

なんでも年間の死亡者が現在の1,5倍になってしまうそうな。

いや、でも、子どもが生まれないほうが問題でしょ。

と思って読み始めた本です。

 

人口負荷とは、最近巷で言われる「人口オーナス」と同じものです。

でも、人口オーナスと言われてもピンときません。

子どもが減り、社会が全体的に老齢化していく中で

どのように社会を組み立てるのかというのが今回の問題のキモになります。

 

経済は縮小する。当たり前でしょう。働く人がいなくなるんだもの。

そこをどうするのか?

うまく社会を回すにはいろいろな人に働いてもらうしかありません。

主婦の人、定年後の高齢者の方にももっと働いてもらわなければいけないでしょう。

 

でも、そのための社会ができているのか、非常に疑問です。

パパは外で働いて、ママは家にいるという考え方はもう古いと言いますが、

果たして子どもを保育園に預けるシステムができていますか?

子どもが熱を出した時にパパがお迎えに行けるシステムができていますか?

疑問に思えます。

 

結局、社会は子育てしやすいように、パパママが社会にしっかり出来ていけるようにはなっていません。

なぜか?政治はパパママを向いていないからなのです。

そのためには政治を変えるしか無いでしょう。

政治を変えるには選挙を変えるしかありません。

だって、政治家は高齢者しか見ていませんからね。人数も多いし、投票率も高いし。

 

そこに面白いアイデアが有りました。

「デーメニ投票」あるいは「ドメイン投票」と呼ばれるものです。

この投票方式は親権者に子どもの分の投票権を与えるものです。

本来投票できない参政権授与前の子どもに選挙権をあげるわけですね。

すると、どうなるか。

両親は子どものことも考えて投票します。

子どものための政策をしっかりと行っている政治家が当選しやすくなります。

結果的に子どものためになる政治がなされるわけですね。

 

最終的には今のような「政策先送り」をすることは、子どものためにならないので、

なかなか行えなくなるというわけです。

 

このシステムはしっかりと考えてみてもいいと思うんですよね。

一人のパパとして感じています。

 

 

現在のマスコミの論調はあくまでも表面的にしか人口問題を捉えていないことがわかりました。

経済学の原則から、これからの人口問題に対して何をすれば良いかを考えた本です。

将来、自分たちの子どもが大きくなった時に有るべき社会の形を考えてみてもいいのでしょうね。