わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

イボの治療はどのように判定するのか?

先の記事でもあったとおり、イボの治療で重要なのは

処置をした後にイボが皮膚から消えているのかを確認することです。

 

イボというものはヒト乳頭腫ウイルスが皮膚の中で増殖した結果生じるものです。

ウイルスそのものは目で見ることはできないので、皮膚の変化を確認するしかありません。

当然、治癒したと思っても目に見えないサイズで残っていれば、再度大きくなることもありうるのです。

治癒の確認をするのは肉眼しかないと言うのはある意味もどかしい物がありますが・・・

 

まず、触ってみて、イボの部分がザラザラしている時。この時はイボは確実に残っています。

「乳頭腫」ウイルスというくらいですがら、感染した皮膚はボコボコになります。

当然、普通の皮膚はつるりとしているので、触ってみてボコボコしているときはまずイボが残っていると考えて

良いでしょう。

 

ついで肉眼で見ます。

黒い点が残っていれば、イボは残っています。

これは、イボの感染に伴い、皮膚の中の毛細血管は壊され、出血してしまうからです。

つまり、黒いものは内出血の証であり、イボが残っていることを示すのです。

 

これでもはっきりしない時にはダーモスコープでイボを確認します。

ダーモスコープでは約10倍程度まで拡大することができるので、

肉眼でははっきりしない内出血なども確認することができます。

また、もう一つ確認すべきことは、皮膚のシワの流れです。

イボが出きた部分はシワの流れが乱されます。

ちょうど河の流れが乱れ、乱流が起きているように、イボの部分の皮膚にも

シワの流れが乱れます。

その状態をみて、間接的にイボが残っていることを判断しているのです。

 

このようにして、診察室ではイボが残っているか、なくなっているかを判断するのです、

「あー、イボ、いるねえ」という言葉を掛ける前にはそのような細かな判断がなされているのです。

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置22日後

さて、前回イボがとれたというお話をしましたが、

やっと娘のイボの状態を確認することが出来ました。

 

目で見て確認するまえ、手で触ることが何度かあったのですが、

その時から嫌な予感はしていたんですが、

やっぱり目で見たらイボが残っていました。

 

ということで再度液体窒素をしなければいけません。

とほほ・・・

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置20日後

しばらくぶりの記事になります。

イボですが、やっと、やーっと、取れました。

 

大体3週間位かかりましたね。

ということでとれた後の写真と、とれたイボの拡大画像です。

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なんでも、学校でとれたイボを大事に抱えて持ってきたとか。

あとは実際に手を確認し、とれた後の皮膚の中にイボが残っていないかを確認するだけですね。

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置7日後

とうとう一週間がたちました。

 

さすがに大きな変化はありませんね。

現在まで治療前からの痛みは一切ありません。

このまま消えてくれるといいのですが・・・

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娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置6日後

昨日とほとんど変わりませんね。

でも、記録のために残しておくことにしましょう。

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というのも、時々診察時に相談を受けるからなのです。

 

他の皮膚科でイボに対する液体窒素の治療をした後に心配になってくる患者さんがたまにいるんですね。

最初の説明の時に何日くらいかかるのかお話をしていなかったのでしょうね。

その時には概ねのお話をしています。

かさぶたや水ぶくれの状態により、今後の経過は変わってきますので、あくまでの目安となるのですが、

毎回お話はしております。

 

また、イボの治り方はどのようなものなのか、また、どのくらいの変化が毎日起きるのかを

検索されて当ブロクを訪れる方も居りますので、

その参考にしていただければと思います

 

もう少しイボの治療の様子は続けて見て行きたいと思います。

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置5日後

処置後5日経過すると、さすがに変化はすくなくなってきました

唯一の変化は、柔らかさがとれて、いわゆる「かさぶた」になってきたようですね。

 

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でも、まだまだかさぶたは剥がれそうにありません。

 

 

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置4日後

さてされ、更にそのまた翌日の写真です。

 

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昨日に比べて少しずつ硬くなってきました。

昨日は少し柔らかかったのですが、徐々にしっかりとしたかさぶたになってきたようです。

 

これからしばらくはこのままでしょうね。

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置3日後

さてさて、更にそのまた翌日の写真です。

 

 

写真ではわかりにくいかもしれませんが、かさぶたになってきました。

この状態になると、もう痛みもありませんね

むしろ、かさぶたによるむず痒さの・ようなものができたようです。

 

昨日書いた2パターンのなかで、良い方に進んできました。

もう一つのパターンは水ぶくれが擦れて破けてしまうパターンです。

この場合は必要に応じて塗り薬や被覆材が必要になります。

まあ、今回は力のあまりかからない手の側面であったことも落ち着いている理由なのでしょう。

 

さて、あしたはどのようになっているでしょうか。

 

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置2日後

さて、その翌日です。

 

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昨日とはあまり変わりませんね。通常に生活している分には痛みはありません。

でも、まだ当たると痛いようです。自転車で転んで手をついた時には痛がっていましたね。

 

このまま数日が経過するかと思います。

この期、2パターンに分かれるのですが、さて、どうなることやら・・・

娘の手にイボ(尋常性疣贅)ができたので、液体窒素で灼いてみた 処置翌日

さて、今回は処置翌日のお話です。

 

痛みはその日の夜に少し有りました。

どうも触ると痛いようですが、何もしていない時は痛くも痒くもないようです。

 

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肉眼でははっきりませんでしたが、写真にするとよくわかります。

イボの処置をした所の周りが水ぶくれになってきました。

少し盛り上がってきているようです。

また、その周辺部は赤みが出てきました。

 

液体窒素による直接的な影響である、低温熱傷からの水疱形成と、

液体窒素により、皮膚に炎症が誘発されて出てきている症状です。

 

この症状を見て、疣贅の治療は効果があると考えるのです。

 

但し、気を付けて欲しいのですが、今回は手の側面という比較的皮膚の薄い部分に処置を行ったために

比較的早い時期から反応は起きています。

一般的な足の裏のイボの場合はもう少し余計に時間がかかることも多いですし、

症状はあまり強く出ないこともあります。

時には全く水疱にならないこともあるので、あくまでも今回はひとつのパターンとなります。

 

さて明日はどのようになっているのでしょうか。