わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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ドラえもんどら焼き

早口言葉ではありません(笑)

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先週から公開されている、映画ドラえもん 『新・のび太の日本誕生』とのタイアップ商品を、近所で見つけました!

文明堂さんから出ており、ネーミングもそのまま、ドラえもんどら焼き。

本当は、おやつカステラを買いに行ったのですが、これは買ってみなければ、と早速購入。

 

ドラえもんという事で、子供向けなのか、通常のどら焼きより、若干小ぶりな感じです。

皮は薄めですが、あんこたっぷり。このあんこも、さすが天下の文明堂、ちょうど良い甘さで、昨今流行りの甘くないタイプと比べると、少し甘めですが、小ぶりなので問題なし。

子供はむしろこの位が好きかもしれません。

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5個入りのものは、さらにどらえもんのデザインボックス入りで、ドラえもんの袋に入れてくれます。

パッケージのバーコードを5枚集めて送ると、ドラえもんクッションが当たるキャンペーンもやっているようです

ドラえもん好きにはたまらないですね。

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こちら、期間限定ですので、気になる方はお早めにどうぞ(^o^)

アトピー性皮膚炎の治療を行う上で最も大事なことは何か?

火曜日の午前中に療育センターで皮膚科の診療を行っています。

そこでも、アトピー性皮膚炎を始めとして湿疹の治療を行っていますが、

湿疹の治療の反応がものすごく別れます。

同じ治療をしているのに、一気に良くなること、全然ダメな子です。

違いはなにか?

見ているうちになんとなくわかってきました。それは

「引っ掻いているか」

たったその一点だけ。

 

湿疹というものは、自然に治ることだってあります。

ではなぜそうならないことがたくさんあるのか?

それは引っ掻いているから。

ということなのでしょう。

 

重症心身障害児にもさまざまな状態の子がいます。

重心などと省略していますが、その定義にはっきりしたものはありません。

一般に精神の発達が一般の人に比べて大きく劣ること。

体の運動能力も大きく劣ること。

の2点があるでしょう。

 

その中にも様々な状態の子がいます。

湿疹がよくなる子と良くならない子の違いはひっかくか否か。です。

良くならない子は引っ掻いている。

 

特に重心の子は自重することができません。

なので、下手をすると一日中引っ掻いていることがあります。

そのために通常の治療、つまり、一般の子ではこのくらいで大丈夫

というレベルの治療では全く良くならないことがあります。

逆に、全く動けない子の場合は何らかの理由で湿疹ができても、

通常の治療をするとあっという間に良くなってしまいます。

それこそ、一般の子よりも治りはすごく良いのです。

 

ということを考えると、湿疹が悪くなるのはどうしてもひっかくから。と考えたくなりますし、

実際にはそうだろうという印象が強くなってしまいます。

 

以上のことを考えると、湿疹の治療のコントロールはまず痒みをどのようにコントロールするか。

ということが一番大切な印象を受けてしまうのです。

もともと痒みは人生の質(QOLと言いますが)を落とすと言われていました。

そのために痒みに対する対処が必要だという考えです。

しかし、そのような消極的な対応ではなく、もっと積極的に痒みをコントロールすることが

湿疹の症状に対する治療になっていくのだろうと考えてしまうのです。

 

湿疹が落ち着かない時は多くの場合では痒みのコントロールがついていないようです。

まず痒みをどのように抑えていくのか?

その中でどのように問題を起こさずに痒みを沈めるのか?

どうもここが皮膚科医の腕の見せどころのようです。

 

すでにpain controlという概念は医療業界では一般的になってきました。

その次にはscratch controlという概念を広めていきたいものです。

アトピー性皮膚炎の本体は湿疹であるということ

以外に忘れがちなんですが。

と言うのも、現在のアトピーの研究がアレルギー的なもの主体になっているということもあるでしょう。

 

アトピー性皮膚炎についてはいろいろな研究があります。

あまりにもたくさんありすぎて、追いかけるのが難しい状態です。

というか、大まかな流れだけを見ながら追いかけているような状態です。

 

現在の研究の流れは大きく2つ。

アレルギーによるもの

皮膚のバリア異常によるのも

の2つでしょう。

そして一般的に有名なものが前者。

というのも、皮膚のバリア異常によるものということがはっきりしてきたのは

そんなに昔の話ではないから。

それに対してアレルギーの話はもっと昔からあったから。

また、マスコミ受けはアレルギーの話はいいから。

そんなところでしょうか。

 

でも、大事なことが一つあります。

あくまでもアトピー性皮膚炎で何が皮膚で起きているかというと、

湿疹の反応であるということです。

だから、湿疹を抑えないかぎりは今の症状は落ち着かないわけです。

バリアの問題やアレルギーの問題は本来はそれと同時かその後に来る話なのです。

その順番はあやふやになっているのが今のアトピーに対する問題かもしれません。

 

今の湿疹を放おっておいて、アレルギーだけに対処しても良くなりません。

皮膚のバリアの問題だけに注力しても良くありません。

 

あくまで、最初は湿疹を抑えることが大事なことになるわけです。

そのうえで、次にどうするのか?ということが大事になるわけです。

その順番。治療をすすめる上で大きな要素となります。

 

なぜ、この考えがあまり表に出ないのか?

・・・・やっぱり、湿疹の話だけでは地味だからでしょうねえ。

高齢出産のその先

医療技術が発達し、いまや45歳でママになることも珍しくなくなりました。

 

私自身、上の子はアラサーで出産しましたが、下の子はアラフォーでの出産です。

リスクはあがりますが、確かに産めます。ですが、子育ては出産のあとにスタートするのです。

そして、20年というその長い道のりの方が、出産までの9ヶ月なんて比べものにならないほど、ずっと大変・・

 

最初の数年は、体力勝負。授乳やらオムツ替えやらが大変なんて言ってられません。それは平常時のルーチン。大変なのはそれに加えて、病気をしたり、反抗期を迎えたり。毎晩夜泣きなんてされたら、寝不足でこちらが死にそう。

一晩中、下痢のオムツを替え、オムツかぶれで泣き叫ぶ子供を朝まで抱っこ。夜間救急に駆け込み、3時間待ちで、帰宅は明け方。喘息持ちの子だと、一晩中抱っこを一週間。

 

しかも、若い頃なら頼れたおばあちゃんは、自分が年を取った分同じように年を重ねているわけなので、血圧が高いやら、糖尿の薬を飲んでいたり。

おじいちゃんは腰痛で、孫なんて3日もいたらもうウンザリ。

元気なおばあちゃんは仕事を持っていたり、趣味や娯楽に忙しく、孫は時折可愛がる位で十分。もはや、娘である母親のために自分を犠牲にするようなおばあちゃんは、少なくとも私の周りにはいません。

預かっていたおばあちゃんもお一人いましたが、無認可保育園にいれてしまいました。

 

そうして、就学年齢がくると、膨大な教育費です。少しでも豊かな人生を送らせてあげたいと思うと、スポーツも芸術も、お勉強も、なんてやっていたら・・・

落とし穴が、見かけの収入が多いということ。出産が遅かった分、教育費がかかる頃、これらの費用をなんとか出せてしまう収入があるケースが多いのです。

ですが、本来は老後に回すべき資金だったもの。無理して出しても、親の思った通りにはいかないのが子供です。

私の周りの高齢ママたちは、みんな保険をかけまくったり、自分が70代になっても働けるように考えていたり、そうそう楽ではありません。

 

また、子供は一人が限界、というママも少なくありません。

かくいう我が家も、高齢出産組に入りますので、これらの覚悟をしなければなりません。

 

だからこそ、我が子には20代での出産を勧めたいと思っています

時代と逆行するのかもしれませんが、やはり生物学的に最適な時期はあります。高齢ならではのメリットを唄う人もいますが、乱暴な言い方にはなりますが、所詮は後付け理論。

ただ、20代出産での大変さ(20代出産は、決して若いわけではないのですが。)は、可能な限り手助けしてあげたいな、と思っています。

 

自分が遅く産んでしまったツケは、自分で払うしかありませんものね・・。

暖かくなるからアトピーが悪くなる?

春です。随分日も高くなり、温度も上がってきました。

そして、湿疹も悪くなった子も沢山来院されます。

春の季節の変わり目には湿疹が悪くなる。

とよく言われますが、どうしてでしょうか?

 

印象論には成るのですが、どうも温度は関係しているようです。

というのも、気温が一気に上がると、その後しばらくしてから受診する患者さんが増えるのです。

でも、夏の用に温度が上がり汗をかいて悪くしているわけではない。

となると、むしろ温度により変化する何かが悪さをしているように見えます。

 

温度により変化し、乾燥に影響するものといえば、湿度です。

考えてみると、湿度とは温度により、影響を受ける数値です。

気温により変化する飽和水蒸気量に対する、現在の水蒸気量を以って湿度の計算をするわけですから。

つまり、晴れた、水蒸気量そのものが変わらない空気の温度が上がると、

逆に湿度が下がるという状況になるのです。

そのために湿度の下がった空気の影響をうけて皮膚の乾燥も悪くなる。

という考えが成立するのです。

 

暖かくなったら乾燥に注意。

なんとなく違和感を感じますが、それもまた事実です。

まだ、加湿器をしまい込むのは早いかもしれませんよ・・・