わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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幼稚園/保育園に水いぼポリシーの確認はしていますか?

春です。入学の季節です。

保育園や幼稚園に新しく入る子も多いかと思います。

そんな子を持つお母さんのために、園に確認して欲しいことが皮膚科からあります。

 

それは水いぼポリシーです。

 

なにそれ?

と思われる方も多いでしょう。これは水いぼの子に対する園の考え方についてです。

 

水いぼはちょうどこのくらいの年齢の子の病気です。

実害はないのですが、感染することも有るのが悩みのたね。

社会的に問題になるんですね。

 

で、この水いぼの子を特にプールの時にどう扱うかは園によってものすごく異なります。

他の子と一切区別しない園から一切裸にさせない園まで非常に広い幅での対応となります。

ぜーんぜん違います。

 

これ、確認したほうがいいですよ。

というのも、治療すべきか否かが変わるからです。

そして、治療をするなら、もう始めないとプールに間に合わないからです。

水いぼの治療は数週間かかります。そして治療終了後数週間確認して、再発しないことを見て、

初めて治癒と証明されます。

なので、時間、かかりますよ。

だから、必要ならば今から水いぼの治療したほうが良いですよ。

 

だから、今から水いぼポリシーを、確認、しませんか?

 

花粉症のアレルギーの波は半日後にもやってくる

なので、しっかりと薬を飲みましょうねというお話です。

 

花粉症に限らず、アレルギーの波はいくつかあります。

最初の波は即時型の波。

直後に出てくる反応です。

外にでていきなりムズムズする反応です。

即時型とか、急性期とか呼ばれます。

 

実は第二波も有るんです。

それが遅延型あるいは慢性期と呼ばれるものです。

そのピークは概ね半日後から一日後。

波の高さは第一波よりも低いのですが、ゼロでは有りません。

今日は花粉が少ないから対処しなくてもいいや。

薬を飲まなくてもいいや。

としてみたその夜や翌日に辛くなる、その反応です。

 

本当は第三波も有るようですが、あまりにも遅く、波も小さいために

次の第一波に隠れてしまうので、まあ、あまり問題にはならないでしょう。

 

とまあ、こんな感じの第二波があり、時にその波に救われてしまうこともありますので、

薬は定期的に飲むこと。マスクなどのケアも外出時には必ずすること。

という当たり前のケアが大事になってきます。

 

だから、ちゃんと治療はしてくださいね。

花粉症の薬をもらいに皮膚科に行くのは合理的かも知れない。

と思ってみたりして。

 

花粉症の薬を貰いに行くならどこ?

多くの人はまず耳鼻科、そして眼科と答えるかも知れません。

あとは内科/小児科でしょうか。

でも、実は皮膚科もちょっとした穴場になっていることを知っていますか?

 

耳鼻科、眼科で薬をもらうのは症状が出ているから。

内科小児科でもらうのはいつも通っているから。

でしょうか。

 

でも、今はこれらの科はかなり混んでいますよね。

特に耳鼻科・内科・小児科では普通の風邪の患者さんもいつから大混雑です。

 

でも、皮膚科は結構今の時期は空いています。

皮膚科にとって最も忙しくなるのはこれからの時期で、今はそこまで混雑はしていません。

実は皮膚科に行くことで待ち時間を一気に減らすことができるのです。

 

そして、もう一つ。

感染のリスクです。病院にいって風邪をもらって帰ってきたら、何のために病院に行ったのかわからないですよね。

さっきの3科ですが、今は風邪の患者さんも結構居ます。もしかしたら隣にインフルエンザの患者さんが居るかも知れません。

というリスクがあります。

逆に皮膚科はあまりそのようなリスクはないわけです。水疱瘡?くらいですかね。まあ、水疱瘡も今は流行の時期ではありませんしね。

つまり、感染のリスクも少ないのです。

 

というふうに考えてみると、皮膚科に受診して花粉症の薬を持って帰るというのは合理的に見えるのですよ。

 

でも、問題点。

点眼薬、点鼻薬についてですが、ステロイド入りのものを定期的に処方するのは流石に皮膚科では状況を確認できないので難しいこともあります。

もっとも、どのレベルの薬まで処方できるかはその先生の考え方になりますので、心配な方は予め電話して聞いてみても良いかも知れません。

ちなみに当院ではステロイドの点眼点鼻薬のみNGです。また、ステロイドの内服は切り替えるかも知れません。

 

皮膚科での花粉症の治療。一度考えてみて下さい。

足の「いぼ」「たこ」「うおのめ」を治療してほしいときにはスピール膏は使わないで下さい

なぜか?

見えなくなるからです。

 

スピール膏とは高濃度のサリチル酸が含まれている薬品です。

サリチル酸は皮膚と溶かす作用があるので、貼ってしまうと皮膚が全体的に白っぽく、ふやけて来てしまいます。

 

これが結構難物です。

というのも、皮膚の状態が見えなくなってしまうんですね。

 

イボ、タコ、ウオノメはそれぞれ別の病気です。

見分けるには皮膚の盛り上がりや出っ張り具合も一つの判断材料となるのです。

中には本当に難しいものも有るのです。

 

それがスピール膏でふやけた状態になると、区別が全く付けられない状況になってしまいます。

治療を行いたくても、次回再度受診してくだいと言わざるを得ないのです。

 

必要があれば治療を早く始めたいので、スピール膏をつけたまま初回の受診を行うことはあまりおすすめできませんよ。

期待の新薬「ルパフィン」は、花粉症・かゆみ治療の切り札になるか?(2018年3月)

今年の前半戦、個人的に最も期待をしているのがこのルパフィンという名前の薬です。

自分で実際に飲んでみて、効果を実感しているので、イチオシになるかもしれません。

 

ルパフィンというお薬ですが、耳慣れない名前かと思います。

それもそのはず、発売されたのは昨年末なので、まだ発売後数ヶ月しか経過していません。

薬剤のジャンルはいわゆる抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬に当たるものです。

このジャンルの薬は覚えるのも嫌になるくらいの種類があるのですが、この薬だけに見られる特徴があります。

それが特色なんですね。

 

抗ヒスタミン薬は何かというと、ヒスタミンという化学物質が作用するのを抑える作用があるのですが、

このルパフィンはそれだけではなくPAFと呼ばれる成分も抑えてくれるんですね。

 

このPAFと呼ばれる成分ですが、いわゆる花粉症では鼻のむくみを引き起こすことがあるようです。

詳しくは専門の方に聞いてみて下さい。

で、それを抑えることで翼に夜の鼻づまりに効果を発揮することが有るんですね。

 

というわけで飲んでみました。

・・・うん。結構良いです。

夜間の鼻づまりはやや改善した印象があります。

それよりも朝は少し良く眠れた気がしますね。

また、ステロイドの内服量も少し減らすことができました。

ステロイドをずっと飲むことを考えると、抗アレルギー薬を切り替えるだけで

ステロイドが減らせると言うのは、それだけでもすごいことなんですね。

(あくまでも個人的な印象です)

 

というところから、このルパフィンというお薬に可能性を見てしまいます。

 

なかなか治らないかゆみに対して、症状に対しての治療の一つの大きな方法になっていくのではないか。

そんな気がする今日このころだったりします。

 

 

でも、気をつけることが3点あります。

まず眠気。これはアレグラなどよりも多くあります。

車の運転、高いところや細かな作業をする方は要注意です。

もう1点は新薬であるためにどうしても避けられないものですが、

処方制限がかけられています。

処方は最大で14日までになりますので、頻繁に受診する必要がありますので、ご注意下さい。

最後の1点は年齢制限です。

処方できるのは中学生以上となります。小学生以下には使用できませんのでご注意下さい。

 

でもでも、良いぞ。この薬と思わせる抗アレルギー薬でした。

今後ももう少し使い方や、適応となる病気について考えてみたいところです。