わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

薬の話

慢性蕁麻疹にも注射ができるんです

今回は蕁麻疹のお話をしましょう。

 

実は慢性蕁麻疹にも注射の薬が使えるようになりました。

その名もゾレア。

IgEという蕁麻疹に関与する抗体に作用します。

非常に効果が高いのも特徴ですが、

高価であることも特徴だったりします。

 

3割負担のかたで1回あたり3万円がかかります。

ただ注射の間隔は4週間とアトピーに対するデュピクセントに

くらべて1ヶ月あたりの金額はやや少なく済むといえばいえるのですが。

 

ただ、これだけ高価な薬剤ですので、院内に常に常備されている

わけではありません。

投与希望されての受診後約3営業日お待ちいただくことがあります。

ご了承くださいませ。

 

どんどん皮膚科領域においても新薬が出てきています。

高価ではありますが、効果も非常に高いですので、

なかなか落ち着かない蕁麻疹の患者さんは

一度ご相談くださいませ。

 

デュピクセントの治療を始めるには1日2日からがおすすめです

アトピー性皮膚炎の治療薬のデュピクセントですが

当院でも徐々に使用患者さんが増えてきました。

使用開始前に常に話題になるのが金銭の負担についてですが、

上手に治療を開始するとある程度金額を抑えられること、ご存知でした?

 

デュピクセントの治療は2週に1回です。

そして治療は初回に2本、2回目以降は毎回1本ずつです。

金額は自己負担額によって決まりますが、1本あたり2万5千円程度です。

 

つまり、

1本:2万5千円

2本:5万円(初回投与時)

3本:7万5千円

4本:10万円となります。

隔週投与なので、月末までの1ヶ月あたりの投与量は

初月で4本まで、それ以降は3本までとなります。

計算上はそうなります。

 

そこに医療保険システムのマジックが加わります。

具体的には高額療養費ですね。

こちらの金額は所得額により変動しますが、

多くの方が該当するのが8万円台です。

 

つまり、一月に4本以上になれば、その高額療養費が使えるので、

自己負担額をより少なくできる。

というわけです。

デュピクセント投与初月のみのマジックですが。

 

あとはカレンダーとにらめっこして予定を組んでいくのですが、

4本注射するためには隔週で3回の治療が必要です。

つまり、月初からのみ治療開始する必要があるのですが、

スケジュールの都合によってはときにマジックが適応できるときがあります。

もちろん医療施設のお休みなどもありますので、完全にカレンダー通りには行きませんが、

最近ですと

11月1日木曜日、2日金曜日

12月1日土曜日

2019年3月1日金曜日、2日土曜日

などとなっています。

 

治療をよりリーズナブルに受けたい方は、ぜひその日程に合わせてみても

良いかもしれませんね。

2019年春は花粉症に注意すべし

何ということでしょう。

この夏前半の熱波の影響がこんなところにも出てきたなんて。

 

来年、2019年春の花粉飛散量のデータがいろいろなところから出てきました。

いろいろな会社から出ていて、その結果も結構ばらついていますが、

その中でも最も激しいデータを出してきたのがウエザーニュースさんです。

ソースはこちら。

 

平年比235%

昨年比426%・・・

うひゃあ。

 

アレルギーの反応の強さはアレルゲン、つまりその原因となる物質の量に

関係しますので、それが昨年の春よりも遥かに多いということになると・・・

つまり、花粉症の症状は昨年より強くなるだろうということですよね。きっと。

 

ああ、憂鬱です・・・

となるのが今まででしたが、ここ数年はその状況が変わってきました。

舌下免疫療法

が使えるようになりましたからね。

 

舌下免疫療法はベロの下からアレルゲンを微量に毎日投与することで

体がそのアレルゲンに慣れて、アレルギー反応を抑えることができる治療法です。

最低でも数ヶ月かかりますが、結構効果があるようです。

 

その舌下免疫療法ですが、アレルゲンが飛んでいるときには治療開始はできません。

空気中に大量にアレルゲンがありますからね。

ただ、今ならまだできる!

ということで、舌下免疫療法を当院ではおすすめしています。

いくつか注意事項ありますが、副作用もひどいものはそんなにはありませんし、

来年の花粉が心配な方は治療を開始してみても良いかもしれません。

こちらに詳細な情報がありますので、確認してみてください。

ただし、初回の診察治療には1時間程度を必要とするので、

治療を開始する際には時間に余裕を持ってご来院くださいね。

 

ということで花粉のお話でした。ああ、憂鬱だなあ。

デュピクセントを処方してみての皮膚科医からの評価

今年発売されたアトピー性皮膚炎への新薬、デュピクセントですが、

当院でも処方を開始して1ヶ月以上が経過しました。

すでに数名の患者さんに対しての治療が始まっていますし、

一部の方はすでに1ヶ月以上経過しております。

ここで医療者側から見たデュピクセントの評価をお話したいと思います。

 

一言で言えば

・ものすごく効いている

でしょうね。

 

もう少し細かく見ていくと、症状ごとに微妙に異なるのですが、

すぐに良くなるものが

・皮膚の赤み

・かゆみと睡眠障害

この2点に関しては、初回に注射しただけで劇的に改善します。

 

これよりももう少し時間がかかるのは

・皮膚の乾燥

・皮膚のざらつき

いわゆるテクスチャですね。

こちらは上記に比べてもう少し時間がかかりそうです。

なお、これは理論的にも十分に予想されていまして

湿疹部分に新たに形成させる皮膚は弱い。

ということがすでにわかっているんですね。

なので、炎症が引いてしばらくしないとしっかりとした皮膚ができてこない。

したがって現在のざらついた皮膚つまり湿疹がある時に形成された皮膚はしばらく残ってしまう。

というわけなんです。

 

また、それよりも更に時間がかかるのは

・皮膚のごわつき

・色素沈着

・アミロイド苔癬

ですね。こちらは数カ月はかかるでしょう。

これも同様に皮膚の炎症が収まって正常な皮膚ができて初めて収まっていくものなので

どうしてもより時間が必要となります。

また色素沈着も真皮に存在する色素の消失には下手をすると年単位の時間がかかりますので、

こちらもデュピクセントの開始後であったとしても早急な改善は難しいでしょう。

アミロイド苔癬も沈着物であり、時間はかかるでしょうね。

 

デュピクセントの治療開始により、アトピー性皮膚炎の治療手段は一気に広がることになりました。

特にかゆみ、睡眠障害が落ち着くのは生活の質を一気に押し上げることになるでしょう。

診察をしていても、金額のことはいろいろ言われるにせよ、薬の効果が弱いと言われることはありませんでした。

患者さんがごきげんな状態で受診してくれるのはこちらも非常に嬉しいものがありますね。

 

以上、デュピクセントの使用報告でした。

高血圧に対するヒドロクロロチアジドによる皮膚の薬剤アレルギーが増えています。

今年明らかに増えました。

ヒドロクロロチアジドは高血圧に対する薬の成分です。

また、古い薬が出てきましたね。

 

というのもこちらの薬は昭和の時代によく処方された懐かしの薬剤なのです。

サイアザイド系もしくはチアジド系利尿薬として有名ですね。

学生時代には薬理学の勉強のときによく出てきました。

でも、医師になってからはほとんど見かけることがなくなった薬剤です。

 

というのも、降圧剤単独として見たばあい、その後に発売された薬剤に比べて使いにくい(らしい)のです。

で、廃れてきました。

しかし最近は治療方法の変化により、再度目にすることが増えてきた印象があります。

でも、単剤ではなく、合剤としての処方なので、以前とは薬の名前が変わりましたので、

パット見た感じではわからないのが悩みの種です。

 

このヒドロクロロチアジドですが、問題がありました。

光線過敏の傾向があるのです。

紫外線が当たることで皮膚にトラブルを起こすことがあるんですね。

 

実は昭和の時代にはヒドロクロロチアジドの有名な副作用として

白斑黒皮症というものがありました。

こちらは光線過敏症の結果として顔面を中心に白斑(色の抜け)と黒皮症(色の沈着)が

同時に起きるというものです。

つまり、白い色と黒い色がまだらに生じる症状です。

対処法は内服をやめること。まあ、薬のアレルギーですからそうですよね。

 

この副作用が平成も終わらんとするときに再度出てきました。

ここ1ヶ月で数名診察していますよ・・・

 

 

でも、今回は症状のメインが異なります。

昭和の時代の症状のメインが顔面特に頬部でした。

平成の時代は実は顔には出ないんですね。首特にうなじから肩甲骨にかけて

それと、最も多いのは前腕です。

最も大きな違いです。

 

なぜそうなるのか?多分今の人はしっかりと日焼け止めを塗っているからでしょうね。きっと。

 

なので、症状の出方は異なります。

治療は簡単。内服を別のに切替ること。

それだけで治ります。

逆に内服を変えない限り、何を塗ろうが飲もうが症状は落ち着いてくれません。

まあ、薬剤アレルギーなのでやむを得ない面もありますが。

 

いまは梅雨の時期なので患者さんの新規発生はありませんが、

梅雨明けからどうなるのか。実は密かに心配だったりします・・・

 

デュピクセントの治療を開始する前に確認すべきこと

さて、今回もデュピクセントのお話です。

今回は投与前のお話です。

 

デュピクセントですが、アトピー性皮膚炎に対して高い効果を持ちますが、

それ故に使用できる方に細かな条件が設定されています。

その条件をクリアした方のみ治療を行えるということになっています。

 

ます施設側の条件です。

こちらはアトピー性皮膚炎の治療に精通している医師が条件となります。

・5年以上の皮膚科の研修

・6年以上の臨床経験。ただし3年以上はアトピー性皮膚炎を含むアレルギー診療の臨床経験

治療開始を検討できるのは十分な経験を積んだ皮膚科医もしくはアレルギー科医である必要があるわけです

 

次に患者さんの側の条件

・アトピー性皮膚炎と確定診断されていること

がまず最初に必要となります。

 

ついで

・アトピー性皮膚炎に対して適切な治療を6ヶ月以上行っていること

・塗り薬の副作用などにより、塗り薬の治療が行えないこと

が必要です。

つまり、まずしっかりと治療を行って下さいというメッセージです。

 

最後に症状が一定以上の程度であることの確認が必要です。

・全体的に湿疹の強さが強いこと。(IGAスコア3以上)

・それぞれの部分の湿疹の強さがある一定以上であること。(EASIスコア16もしくは頭頸部で2.4以上)

・広い範囲に湿疹病変があること。(BSA10%以上)

というように、いくつかの条件が課されています。

 

以上、いくつかの条件があり、そのすべてを満たす必要があります。

診察をして、症状を確認しないとわからない部分もありますが、

もしも治療を希望される方は一度ご相談下さい。

デュピクセント注射時の費用について

当院でもデュピクセントの治療が開始されました。

すでに数名の方が治療を開始、または治療予約を行っております。

プリントをお渡しした方も10名を超えました。

 

その際に問題になるのが費用負担について。

特に注射時にどのくらいの費用が必要となるのかという点についてです。

 

というわけで試算してみました。

なお、当院でのケースですので、他の医療機関ではまた少し異なるかもしれません。

当院は院外処方。0床の診療所での計算となっております。

 

初回投与:約5万円

2回目以降:約2万5千円。

 

概ね注射1本につき、2万5千円が必要と考えられます。

検査や診察・治療内容によってはもう少しかかるかもしれませんが、

注射+診察のみであれば概ね上記のようになります。

 

治療を希望。でも金額がはっきりしなくて治療開始を躊躇されている方は

是非参考にしてみてください。

 

最後に注意ですが

もしもより精確な金額の確認が必要な場合は、実際に治療を希望される医療機関に

ご相談してみてください。

成人アトピー性皮膚炎の新薬、デュピクセントの治療を開始いたします。

今年4月より販売が開始されましたアトピー性皮膚炎の新薬、デュピクセントの治療を開始いたしました。

いくつか注意事項などありますので、全ての患者さんに使用できる薬剤ではありませんが、

施設条件は当院では満たしております。

 

治療を希望の患者さんは、一度受診してみてくださいね。

 

今後、当ブログでもデュピクセントについてはお話をしていきたいと思いますが、

まずは一報、ご報告でした。

小児の舌下免疫療法は7月開始となりました

春ももうおわりなのかな・・・梅雨なのかな・・・

という不安定な天気ですが、嬉しいニュースが飛び込んできました。

 

小児に対する適応を持つシダキュアですが、6月下旬発売開始が決定しました。

それに伴い、当院でも小児に対するシダキュアの舌下免疫療法を7月より開始したいと思います。

 

成人の治療に遅れること数年、いよいよ小児でも治療が開始できるようになりました。

嬉しいですねえ。

 

しかし注意事項もあります。

初回は

1、診察

2、処方箋受け取り

3、薬局にて薬を受け取り

4、クリニックに戻り初回投与

5、初回副作用の確認30分

という流れになりますので、結構な時間を必要とします。最低でも2時間は見ておいたほうが良いかと思います。

なので、早めの時間に起こしください。

また、時間の余裕のある時にお越しください。

 

以上、当院からのお知らせでした。

足の「いぼ」「たこ」「うおのめ」を治療してほしいときにはスピール膏は使わないで下さい

なぜか?

見えなくなるからです。

 

スピール膏とは高濃度のサリチル酸が含まれている薬品です。

サリチル酸は皮膚と溶かす作用があるので、貼ってしまうと皮膚が全体的に白っぽく、ふやけて来てしまいます。

 

これが結構難物です。

というのも、皮膚の状態が見えなくなってしまうんですね。

 

イボ、タコ、ウオノメはそれぞれ別の病気です。

見分けるには皮膚の盛り上がりや出っ張り具合も一つの判断材料となるのです。

中には本当に難しいものも有るのです。

 

それがスピール膏でふやけた状態になると、区別が全く付けられない状況になってしまいます。

治療を行いたくても、次回再度受診してくだいと言わざるを得ないのです。

 

必要があれば治療を早く始めたいので、スピール膏をつけたまま初回の受診を行うことはあまりおすすめできませんよ。