わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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テレビに出演しました テレビ朝日 スーパーJチャンネルです

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突然ですが、テレビに出演しました。

チャンネルはテレビ朝日、
夕方のスーパーJチャンネルという番組です。

お話の内容は蚊アレルギーについてでした。
特に一般の蚊アレルギーと重症化する蚊刺過敏症の違いについて
お話を依頼されました。

時間の関係もあったのでしょう、残念ながら収録で話した内容の多くはカットされており、

お話をした人間としてはまさに「話し足りない」ものでした。

まあ、夕方から23区西半分から多摩、神奈川埼玉にかけて、
激しい雨が降っていたのもあるでしょうが・・・

 

本当は、収録に使った部分の数倍のお話ができるのです。
特に蚊刺の予防や対処法、蚊刺のメカニズムなど、
知っていればかなり虫さされを予防できる内容など
お伝えしたいことはたくさんありました。

ということもあり、院内の勉強会でそのお話をしたいと思います。
もしも興味を持たれた方がおりましたら、上のメニューの勉強会をクリックするか、こちらからどうぞ
お待ちしております。

 

また、医学、保育、教育関係者向けの講演会も行うことができます。
ご希望の方はfc(あっと)wakaba-hifuka.comまでご連絡下さい。

テリブル・ツーとやーやーやー

この週末は風邪を引いて寝込んでいました。

いやあ、流行に早めに乗っておくほうが良さそうです。

 

寝込んでいるときに特にイラッと来るのが、下の娘の反抗期。

長後2歳半になったので、なんでもイヤイヤが出てきました。

 

片付けなさい。

いやー。

お風呂に入りなさい。

いやー。

 

一日中こんな具合です。

 

ああ、そう言えば、そんな歌ありましたねー。

と夫婦で笑いながら探すと。

ありますね。

チャゲアスですよ。

 

久しぶりにYouTubeで見ていると、

当の本人が「聞かせて聞かせてー」とのこと。

 

まあ、聞いてもよくわからないでしょうけど。

 

なので、暫くの間、我が家では反抗期の娘が騒ぎ出したら

Yah-Yah-Yahを歌うことが流行りそうです。

しばらくは手こずらされることが分かっていますから、

せっかくなので、楽しみましょう。

ビデオにとって、第二次反抗期になった娘に見せるのも効果ありそうです。

・・・そんなことしたらパパに口をきいてくれなくなそうですが。

 

 

そして、マイブームに90年台ポップスが・・・

なんとなくですが、その人の音楽の原点は思春期に何を聞いたかなんでしょうね。

きっと。

その頃はあまりテレビを見ていないのですが、ヒットソングはなんとなく知っているのはなぜでしょう?

 

デュピクセント長期使用患者さんのその後

今年の春にアトピー性皮膚炎の画期的な新薬である

デュピクセントが使用開始となりました。

当院でもすでに数名の方が使用を開始しております。

長期の方で3ヶ月以上経過された方もおりますので、

その傾向を簡単にお話していこうかと思います。

 

効果

もう皆さん効果出ていますね。

前回も書きましたが、

かゆみや睡眠問題は当日から改善する。

赤みは2週間で改善する。

といったところまでだったかと。

その後ですが、

ざらつきはやはり3ヶ月位かかります。

また。皮膚の厚みも3ヶ月で結構良くなりますがまだ残っているかな

といったところですね。

6ヶ月経てばずいぶんと良くなるかなと思って見ています。

 

副作用

直後は逆に意外にないような印象を受けます。

まあ、注射事態は痛いのですが、

その後数ヶ月立ってから目に症状が出るようです。

もともと言われていたアレルギー性結膜炎に似た症状が出ることが

結構ありました。

飲み薬と目薬で抑えることができるひとが多いのですが、

個人差が結構大きな印象がありますね。

 

コスト

こればっかりは厚労省がどう考えているかになるのですが、

皆さん、コストについては了解されて治療を開始しているので、

トラブルに成ることはありません。

でも、高いですよね・・・

この件についてはいかんともしがたいのですが、

再来年の4月の薬価改定を待ちたいところです。

ただ、朗報が一つありまして、3ヶ月治療を継続された方で

非常に調子が良くなった方の場合、本来2週間毎のところを

3週間程度に余裕をもたせて注射できるようになったひとがいます。

残念ながら全員大丈夫とまでは言えないのですが、治療間隔を

当初よりすこし伸ばしても大丈夫なひとがいました。

これは良いお話ではないかと思います。

 

治療を開始して3ヶ月が経過した方を見ていると、

そのような感じがしています。

 

非常に効果は高いですし、皆さん満足度も高く治療をしています。

近くの先生に塗り薬は処方してもらい、当院には注射のためだけに

受診している患者さんもおりますので、アトピーが全身に出ていて

日常生活を送るのが大変という方はぜひ一度ご相談くださいね。

 

デュピクセント自己注射指導中に決めておいてほしいこと

今回は前回の話の続きになります。

デュピクセントの自己注射指導を開始された方なんですが、

一つだけ足を運んでいただきたいところがあります。

 

それは調剤薬局です。

 

このデュピクセントは非常に高額な薬です。

一般的な調剤薬局が一般的に用意するような薬ではありません。

なので、処方箋交付前に調剤薬局を決めること。

そして、そちらに予め話を通しておくことが必要になるのです。

 

つまり、

いついつまでにデュピクセントが何本必要なので、

予め準備をお願いします。

ということを調剤薬局に相談に行ってほしいのです。

また、高額な薬剤ですから支払い方法についても

確認をしておいたほうがよろしいかと思います。

 

予め調剤薬局の方とご確認をお願いいたします。

デュピクセント注射時の費用について

当院でもデュピクセントの治療が開始されました。

すでに数名の方が治療を開始、または治療予約を行っております。

プリントをお渡しした方も10名を超えました。

 

その際に問題になるのが費用負担について。

特に注射時にどのくらいの費用が必要となるのかという点についてです。

 

というわけで試算してみました。

なお、当院でのケースですので、他の医療機関ではまた少し異なるかもしれません。

当院は院外処方。0床の診療所での計算となっております。

 

初回投与:約5万円

2回目以降:約2万5千円。

 

概ね注射1本につき、2万5千円が必要と考えられます。

検査や診察・治療内容によってはもう少しかかるかもしれませんが、

注射+診察のみであれば概ね上記のようになります。

 

治療を希望。でも金額がはっきりしなくて治療開始を躊躇されている方は

是非参考にしてみてください。

 

最後に注意ですが

もしもより精確な金額の確認が必要な場合は、実際に治療を希望される医療機関に

ご相談してみてください。

デュピクセント投与後に皮膚の感染症を減らす事ができるようです

最近になってデュピクセントのデータも続々と出てきました。

色々とデータを確認して気がついたことがあります。

 

投与後の皮膚感染症の出現率が下がっている!

 

副作用は今まで感染症の悪化がないか増悪していないかを中心に確認していました。

まあ、今までの薬剤はみんな副作用としての感染症の悪化がありますからねえ。

でもデュピクセントに関してはまったく逆の結果となっているようです。

 

細菌感染症と真菌感染症はあきらかに減少。ヘルペスウイルス感染症も広範囲皮膚の感染症は減少している模様です。

まあ、口唇ヘルペスは大きな変化無いようですけどね。

 

理由はまだはっきりしていませんが皮膚表面での湿疹が改善することにより、バリア機能が回復する。その結果として感染症が減少するというのが理屈として十分考えられます。

 

アトピーの治療そのものが皮膚の感染症を抑えるという今までにない事実に結構びっくりとしています。

こんなこともあるんですねえ、、、

 

 

最後に原著論文へのリンクを記載しておきます。

https://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/fullarticle/2753673

英語力に自身のある方はぜひ読んでみてくださいね。

 

デュピクセントを処方してみての皮膚科医からの評価

今年発売されたアトピー性皮膚炎への新薬、デュピクセントですが、

当院でも処方を開始して1ヶ月以上が経過しました。

すでに数名の患者さんに対しての治療が始まっていますし、

一部の方はすでに1ヶ月以上経過しております。

ここで医療者側から見たデュピクセントの評価をお話したいと思います。

 

一言で言えば

・ものすごく効いている

でしょうね。

 

もう少し細かく見ていくと、症状ごとに微妙に異なるのですが、

すぐに良くなるものが

・皮膚の赤み

・かゆみと睡眠障害

この2点に関しては、初回に注射しただけで劇的に改善します。

 

これよりももう少し時間がかかるのは

・皮膚の乾燥

・皮膚のざらつき

いわゆるテクスチャですね。

こちらは上記に比べてもう少し時間がかかりそうです。

なお、これは理論的にも十分に予想されていまして

湿疹部分に新たに形成させる皮膚は弱い。

ということがすでにわかっているんですね。

なので、炎症が引いてしばらくしないとしっかりとした皮膚ができてこない。

したがって現在のざらついた皮膚つまり湿疹がある時に形成された皮膚はしばらく残ってしまう。

というわけなんです。

 

また、それよりも更に時間がかかるのは

・皮膚のごわつき

・色素沈着

・アミロイド苔癬

ですね。こちらは数カ月はかかるでしょう。

これも同様に皮膚の炎症が収まって正常な皮膚ができて初めて収まっていくものなので

どうしてもより時間が必要となります。

また色素沈着も真皮に存在する色素の消失には下手をすると年単位の時間がかかりますので、

こちらもデュピクセントの開始後であったとしても早急な改善は難しいでしょう。

アミロイド苔癬も沈着物であり、時間はかかるでしょうね。

 

デュピクセントの治療開始により、アトピー性皮膚炎の治療手段は一気に広がることになりました。

特にかゆみ、睡眠障害が落ち着くのは生活の質を一気に押し上げることになるでしょう。

診察をしていても、金額のことはいろいろ言われるにせよ、薬の効果が弱いと言われることはありませんでした。

患者さんがごきげんな状態で受診してくれるのはこちらも非常に嬉しいものがありますね。

 

以上、デュピクセントの使用報告でした。

デュピクセントを1年間使用してみた結果

デュピクセントが発売されてそろそろ1年が経過しようとしています。

当院でも30名以上に治療を開始し、既に250本以上が使用されています。

先日は中断ではない卒業者も出ました。

ちょうど年度末ですので、簡単にまとめてみたいと思います。

 

まず効果面について。

確かに非常によく効きます。

先日もブログに書きましたが、当日翌日からかゆみに対しての効果を発揮します。

その後乾燥と赤みが改善。最後にはざらつきとしこりが改善する印象があります。

 

なお、症状の改善の度合いには部位も影響しているような印象を受けます。

顔はなかなか良くなりません。体手足に比べても明らかに弱い印象があります。

露出していること、掻爬していることも影響あるかと思いますが、

それだけではないような印象を受けていますが。

一度、顔に注射してみて、症状の変化を見てみたいものです。

 

また、春になって顕著に出るようになったのが花粉症です。

花粉症のある方の改善が非常に悪い。

とにかく悪い。

診察室のドアを開けた瞬間の顔の赤みの状態を見るだけで

花粉症の有無がはっきりわかるくらい効果に差が出る。

という印象を受けます。

まだ実証はされていませんが花粉症のある方は注意が必要かもしれません。

 

副作用については当初想定されていた目の周りの症状はある程度の確率で出ます。

予防的に抗ヒスタミン剤の目薬を出してもいいかもしれないと思っているくらいです。

重症ではないのがありがたいのですが。

 

金額についてはやはりどうしてもネックになってしまいますね。。。

治療間隔はまず3ヶ月は隔週という形になるので、6本。

ほとんどの方の自己負担額以下になるので、合計15万円。

その後は受診間隔を開けていくこともあるので、この金額が持続するわけでは

ないのですが、それなりの金額にはなってしまいます。

やはり、簡単に治療を開始できる金額ではないのかなと思ってしまいます。

こちらは来年度の診療報酬改定に伴う薬価変更の情報待ちでしょうか・・・

 

金額の多寡は除けば、現時点ではデュピクセントの治療は

重症のアトピー性皮膚炎における一番効果の高いことが実証されている

治療法と言えるでしょう。

一度相談してみたいという方は受診をして診察をお受けすることを

おすすめします。

デュピクセントペン型の緊急のおしらせ

デュピクセントのペン型を使用している患者さんへのお知らせです。

昨年末に当院でも発生していたデュピクセントペン型の先端部の押し込み困難例ですが、
メーカーさんによると他にも同様のケースが発生していたようです。
当院のケースでは無理やり打ったとのことですが、事故の可能性があります。

もしも通常の力で押しても薬液が出ない状況のときは使用を中止し、
未使用品をそのまま処方医療機関に提出ください。
あとは医療機関経由でメーカーさんに確認の上、
代替品を無償で提供いただけるとのことです。

無理な使用はお控えください。

デュピクセントの飛行機内持ち込みには書類が必要です

デュピクセントの治療歴も長くなってきた患者さんの中には

旅行や出張などでデュピクセントを飛行機内に持ち込む必要が

出てくることもあります。

今回はそんなお話です。

 

まず、デュピクセントの飛行機内持ち込みそのものについて。

これは一定の条件をクリアすれば問題ありません。

そして、手持ちで持ち込みを行う形になります。持ち込み手荷物というものですね。

預け入れは基本的には禁止となります。

(航空会社に指示された場合はその限りではありません)

というのも、預け入れ荷物は基本的に与圧はされません。

高度数千メートルの中、与圧も暖房もされませんので低温にさらされます。

そのために薬の成分が変質してしまう可能性、

注射器が凍結してしまい正常に稼働しない可能性。

が出てきます。

したがって必ず持ち込み手荷物としての取り扱いが必要になるわけです。

 

もう一つは航空会社の許可について。

こちらは書類をしっかりと用意する必要があります。

サノフィさんのWebに、海外渡航国内旅行用にそれぞれ書類がありますので、

そちらをダウンロードし、必要事項を医療機関にて記載して貰う必要があります。

これがないと空港で飛行機に乗るか、薬を破棄するかの難しい二択を迫られる可能性が

ありますので、要注意です。

 

また、医療機関に持参しても外来の混雑状況によっては即日に書類が用意できない

可能性がありますので、ご注意ください。

 

旅行に行く前には必ず。できれば、決定したらすぐに医療機関に相談してください。

薬の心配をせずにゆったりと旅行を楽しみたいところですね。