わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
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2017/3/14
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2021/3/1
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2023/1/3
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2023/1/3
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アザの子は検診まで待ってよいのか?

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(アザにも色々ありまして・・・)

 

この質問、時々聞かれることがあります。

検診の時に相談すれば良いのか。ということですね。

 

結論から言いましょう。

極力早く連れてきてくださいね。

可能であればウチに来て欲しいところです。

 

周囲の先生との摩擦も有るのであまり強く主張することができませんが、

アザについては検診だけでは不十分な事が多いのです。

 

というのもいくつかの理由があります。

 

まずひとつは検診の先生のスキルの問題。

アザの診断自体は難しくないのですが、

治療法に着いての知識には先生毎に大きな差があります。

皮膚科で専門の先生と遜色ないレベルの先生もいれば、

数十年前のお話をまだしているのね。という先生もいます。

こればっかりはなんとも言えないのです。

あざの治療はレーザーの導入により大きく変わりましたが、

導入当初と近年ではその状況や副作用の出方も大きく変わっています。

そのために適応状況も変化しているのです。

検診の先生の知識のレベルがどの年代のものなのか?

それによりお話の内容が変わってしまう可能性があるのです。

 

もう一つは時間の問題。

検診ですから短い時間に多くの赤ちゃんを診察しなければいけません。

どうしてもアザを見つけてもそのお話は短時間で切り上げることになってしまいます。

したがって、十分な説明を受けられない可能性もあります。

疑問を持ってもそれを質問することができず、

もやもやしたまま帰ってしまう。

そして、治療のタイミングを逃してしまう。

というのも問題なんですね。

 

アザの症状が気になる場合は検診まで待たずに、

早めに皮膚科を受診し、どうすれば良いのか相談をしたほうが良いでしょう。

 

いちご状血管腫の内服治療が開始されました。

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少し前の話になりますが、いちご状血管腫に対する内服治療を行うことが出来るようになりました。

 

今まで何度かこのブログでも取り上げていますが、

プロプラノロールという本来は高血圧に使うべき薬がいちご状血管腫に効果があることが

数年前にたまたま発見されました。

まだ56年しか経過していませんが、とうとう正式に薬として処方できるようになったのです。

 

この使用可能になるまでの速さは画期的ですが、どうしても本来の薬の性質上

避けて通ることのできない問題がありました。

 

そうです、血圧の変化です。

血圧を下げる薬である以上仕方のない話では有るのですが、

これが問題になってしまい、一般のクリニックでは処方できない薬と

なってしまいました。

 

つまり大きな病院でスタッフが細かく監視が行える環境が必要になるので、

デイケアの様な一日滞在できる施設か、もう一つは入院と言う形になります。

 

そして、もう一つの問題は診療科の問題です。

いちご状血管腫の治療を行っていたのは皮膚科及び形成外科でした。

そこに小児科が関与してくる。

というわけで、病院の内部の体制を色々と替えていかなければなりません。

システムづくりにも時間かかりますからね。

 

というわけで、薬が採用になりましたが、その使用についてはまだまだ制約があるようです。

 

最後の問題はそのバタバタが外から見えないことですね。

紹介しようにもどこに紹介すれば良いのかわからないということになってしまいます。

誰にどのようなルートで紹介すれば良いのか?

外から見るとさっぱりわかりません。

どうしたもんでしょうかねえ。

となってしまいます。

 

なお、近隣の多摩地区から都区西半分についてはある程度の情報が手元にありますので、

もしも相談したい。内服してみたいと言う方は一度相談に来てくださいね。

内服という武器が増えた反面、使い分けも大きく変わる時期になっていますので、

なかなかややこしい事態になっていますが、極力ご希望に添えるように致します。

2016年11月10日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
    
2016年11月10日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-034
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2016年11月17日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-036
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は2台分あります。予約は受け付けておりません。
  駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
 キャンセルは直前まで承ります。問い合わせフォームよりご連絡ください。
防犯上の観点から電話ではお受けできませんのでご注意ください。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。


予約希望の方は最下段の問い合わせフォームよりご連絡ください。
折り返し、電話にて当院より予約状況の連絡をさせていただきます。
よろしくお願い致します。

シラミの患者さんが増えてきました(2016年10月21日現在)

シラミの卵

今年もシラミの患者さんが徐々に増えてきました。

季節要因とシラミの生態を考えると、

夏休みの間にもらった子に痒みが出てきて受診を始めたようです。

シラミ

現在の発生状況です。(2016/10/19)

参考にしてください。

武蔵野市

第一小学校

大野田小学校

練馬区

立野小学校

関町小学校(10/21)

(患者さんの受診状況を元にした資料です。

治癒後の患者さんもおりますので、ご注意ください。)

手足に無いのに手足口病 流行っています(2016年10月)

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ここ数日ですが、手足口病で受診される患者さんが一気に増えてきた印象があります。

 

特徴的なのは、手のひら・足の裏に症状は無い人がいること。

口の中にも無いという、手足口病の概念に挑戦するような発疹で出る子もいます。

 

なんでそれで診断できるのかって?

実は手足口病にはそれ以外の部分にも発疹ができることが有るのです。

 

で、今回の病気は、手足口以外の発疹が非常によく似ているんです。

 

だから手足口になくても手足口病。

と診断することができるのです。

 

 

そう言えば、数年前にもそんな手足口病が流行しましたね。

そのときには数週間してから爪が取れる人が何人も出来ました。

今回も同様の事が起きるかもしれません。

 

もしも不思議な発疹が出てきたら

一度見てもらったほうが良いですね。