わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
それぞれの趣味の話などを掲載しております。


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2017/3/14
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2021/3/1
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2023/1/3
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2023/1/3
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国家議員が育休を取るということ1:出産直後のママさんの状態を知っていますか?

先日知り合いの皮膚科の先生が無事出産しました。

その後、様子を聞いてみたところ、

「思ったよりも大変」とのこと。

そうでしょう。はじめての子育ての乾燥で、

「思ったよりも簡単」

なんていう話、聞いたことは有りませんよ?

(2人目の子育ての場合は話は変わりますが。)

始めての挑戦はみんな大変なんです。

 

最近、男性の国会議員さんが育休を取りたいということで、

話題になったことがありました。

この件について考えてみましょう。

 

まず、生まれたばかりの赤ちゃんが居る時には家の中がどのようになっているのかを考えましょう。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは原始的な欲求のままに、

おっぱいを飲み、うんちをし、機嫌が悪くなれば泣き、眠くなれば寝ます。

そして、そのリズムは大人の24時間で動くリズムとは全く噛み合いません。

おおよそ3時間で1周するくらいでしょうか?

お母さんはまずこのリズムに無理矢理付き合わされます。

3時間毎に起こされ、おっぱいまたはミルクを与えなければいけません。

そして泣けばその原因を追求し、それを取り除く作業に追われます。

まあ、多くは眠いか、お腹すいたか、暑いか寒いかなんですが、

それ以外にもなんとなく泣いたりもします。

なので、3時間にいちど起こされるわけではなく、その合間に不規則に起きる必要があるわけです。

そして、その生活が数ヶ月持続します。

(赤ちゃんの生活リズムは徐々に安定してくるんですけどね。)

 

実はこれ、とても大変。

皮膚科でも重症の患者さんが気た場合にはこのような仕事パターンになりますが、

大のオトナでもフラフラになり、精神的にも不安定になってきます。

お部屋の中がギスギスしてくるんですよね。

でも、ママの方がもっと大変です。

だって、かわりの人はいないんですもの。

仕事と違って、家で一休みなんかできませんもの。

 

そして、ママさんのお仕事は他にもあります。

家の事を全くしないわけには行きません。

ご飯を作り、部屋の掃除をし、洗濯をする。

必要があれば買い物に行き、部屋の片付けをし、洗濯物は取り込まなければいけません。

この家事仕事はある程度省略可能ですが、まったくゼロにはできません。

出産前であれば何でもない仕事ですが、子育てと合わさると非常に面倒なものになります。

赤ちゃんがすやすや寝ていても、いつ起きるかわかりません。

また、起きれば世話をしなければいけませんので、

家事と育児が合わさると、それぞれの仕事を単純に合わせただけの時間では絶対に終わりません。

 

となると、削られるのはどこかというと、

ママさんの睡眠時間

ということになるのです。

 

 

これが、子どもが生まれたばかりの、ママさんの状況になります。

当然、出産前から想定して対処できるものでは無いですよ。

特に初産のママさんは。

 

話が長くなりそうなので、続きます。

 

グルーによるヤケドは治るのに時間がかかります

新年1回めの記事はヤケドについてです。

 

年末年始の飾り付け、最近のDIYブームに乗って、グルーガンという機器の名前を頻繁に耳にするようになりました。

・・・正式にはホットメルト接着剤なの?よくわかりませんが(Wiki

要するに接着剤や樹脂を温めて液状にして、加工しやすくしましょうね。

というお話のようですが、先日このグルーガンの使用に伴うヤケドの治療を経験しました。

まあ、いろいろあって治癒したのですが・・・

 

結論。

グルーガンの使用によるヤケドはなめたらアカン。

ワカメ並に気をつけろ。

ということですね。

 

え?え?ワカメ?と思ったかたも多いかと思いますが、

これは、ヤケドのメカニズムによるものです。

 

ヤケドとは、熱を原因とする皮膚の損傷です。

つまり、どのくらいの温度の物が、どれだけの時間、どこに付いたかで傷の深さ(=傷跡の出来やすさおよび治療にかかる時間でもあります)

が決まります。

 

ということは、

温度が高いものが

長時間

皮膚の薄いところに

付けば、それだけ治り難いヤケドになるのです。

 

そして、このグルーガンで使用しているグルーですが、一つの特徴があります。

それは粘性が高いということ。

これがまた厄介なものでして、液体の様に流れ落ちない。

そして、個体の様に振り払うことができない。

ということです。

結果的に皮膚に長時間付着することになり、

より、傷を深くしてしまうのです。

 

良く似たケースとして

味噌汁によるヤケドがあります。

このヤケドは具材によって、症状がちがうのです。

ちょうど具材が付いた部分だけ治りにくくなってしまうんですね。

お汁はすぐに流れ落ちてしまうのですが、具材がくっついている。

特に一番面倒なのはワカメ。

皮膚に張り付いてしまい、長時間皮膚に接触してしまいます。

結果としてヤケドは重症になってしまう。

というわけなんですね。

 

 

結論

グルーガンのヤケドは気を付けろ。

です。

2016年もよろしくお願い致します

2016年です。

新年になりました。

 

本年も当ブログをよろしくお願い致します。

昨年は12月の予約システム変更以降、バタバタしまして、なかなかブログの更新ができませんでした。

風邪を引いて体調を崩してしまったこともありますが・・・

 

本年も皮膚科及び小児ネタを中心に頻繁に記事を上げて行きたいと思います。

本年もよろしくお願い致します。

 

2016年1月14日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

2016年1月14日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-024
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします

2016年1月21日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-027
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください
時間
開場 10:45
講義 11:00-11:45
質問の時間 11:45-12:00

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は2台分あります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
問い合わせは下のサイドメニュー内からの問い合わせフォームをご利用ください。
予約完了時の返送は行っておりません。ご注意ください。

予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、問い合わせフォームよりお願い致します。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

お申し込みは下のカレンダーの該当する日時をクリックして行ってください。
問い合わせフォームからはお申込み出来ませんのでご注意ください。

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しもやけは遺伝します

以外に知られていませんが、実際の診察をしていると、非常に高率であてはまる法則です。

 

しもやけとは何か?

あまり良くわかってはいませんが、一つ言えるのは、

寒いのにもかかわらず、毛細血管が広くなっており、そのために炎症が起きるということです・

この通常とは異なる反応ですが、遺伝すると言われています。

遺伝形式は優性遺伝。

両親のどちらかにその性質がある場合、子に受け継がれる確率は1/2です。

なので、保因者は多いと考えられます。

 

12月に入ってしもやけの子がぽつりぽつりと受診するようになりました。

しもやけの診断を聞いたお母さんは、概ね納得しています。

意外だという反応はあまり多くはありません。

そしてより詳しく話を聞いてみると、お母さんも子供の時にしもやけになっていたと。

 

と、このようにしもやけは遺伝をします。

お父さん、お母さんにしもやけがあった人はこれからの季節要注意ですね。

 

ちなみに、私もしもやけ持ちでしたので、子供にも50%の確率で遺伝しているというわけです。