わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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季節

季節や年齢その他の要因で保湿剤の種類は変えていくんですよ。というお話

今回は保湿剤のお話です。

 

保湿剤は一つでいいと思っている方はおりませんか?
成分についてはそれでもかまわないと思うのですが、 基剤については状況によって変えたほうがいいよというお話です。

 

基剤とは何か?
お薬の成分を何に溶かしてるかというものです。
軟膏/クリーム/ローションの違いといえばいいでしょうかね?
保湿剤に関してはこの基剤の違いが効果の違いに直結するのが興味深い点でもあります。

 

ではこの基剤はどう選べばいいのか?
実は単純に決めているわけではありません(すくなくともうちでは)
大まかに季節=環境要因、年齢によって細かく変えています。
それにも理由がありまして。

 

というお話を進めていきます。
最後に2025年5月からの夏期基剤変更が実際にどのような形で行われたのかというデータも提示させていただきます。
参考にしていただければと思います。

 

季節ボーナスがなくなる日(2019年9月)

季節ボーナス?何じゃそりゃという方もいるかと思います。

当院におけるそれは「湿度による湿疹の改善」のこととなります。

 

最近の外来で赤ちゃんや子どもたちを見ていて思うこと。

それは口の周りの乾燥が悪化してきたということです。

その理由として最も簡単なのが湿度が下がってきたことです。

これは季節的な理由なので仕方ないのですが、

秋になってきて、湿度が下がってきて、乾燥が悪化したことを

「季節ボーナスがなくなってきた」

と称しているんですね。

 

つまり、夏は湿度が高かったので、そのために湿疹の悪化は防げていました。

しかし、秋になり、湿度が徐々に下がってきたので、湿疹の悪化作用は徐々に薄れ、

乾燥するようになってきたのです。

 

ボーナスがなくなった。

皆さんドキッとしませんか?

でもまだ少しだけボーナスは残っているようです。

今のうちにしっかりと保湿の習慣を思い出していきましょう。