わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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帯状疱疹

帯状疱疹ワクチンのご案内をおこなっています(2022年12月)

12月になりました。師走です。

バタバタしている時期になってきましたね。

お正月に向けての準備もそろそろ始めていかないとですね。

 

今月から当院では50歳以上の受診者に対して帯状疱疹ワクチンのプリントを配布しています。

テレビのCMなどで何かと話題になっているかと思いますが、お話をするだけでも

皆さんの発症したときの様子とか色々なお話が聞けるのが興味深いですね。

 

50歳以上のかたのみとはなりますが、ご興味のある方はぜひお声をかけてくださいね。

 

帯状疱疹ワクチンの取り扱いを開始します(2022年11月)

最近テレビの広告でも目にすることが増えてきましたね。

帯状疱疹のワクチンですが、当院でも取り扱いを開始することにいたしました。

 

対象は50歳以上の方です。

使用可能なワクチンは2種類あります。

水痘ワクチンと専用の帯状疱疹ワクチンです。

 

水痘ワクチンはその名の通り子どもたちが水ぼうそう予防に使用するワクチンです。

昔っからあるものですね。

副作用は一般的なインフルエンザワクチンと同レベルとお考えください。

ただ効果は比較すると少し落ちます。

 

専用の帯状疱疹ワクチンですが、こちらは全く逆とお考えください。

効果は十分。しかし副反応は結構強く出ます。

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの間くらいと考えてもらうといいかもしれません。

あとは金額が高いです。そしてそれを2回接種する必要があります。

 

どちらのワクチンが良いか。これは非常に難しい問題と言えるでしょう。

安全性を重視するのであれな水痘ワクチン。効果を重視するのであれば帯状疱疹ワクチン。

あとは経済性を考えて選択していくという形になります。

 

お値段ですが、

水痘ワクチンは8000円、1回投与。

帯状疱疹ワクチンは1回あたり21000円、こちらを2回、2ヶ月の間隔を開けて接種する形になります。

 

 

新型コロナ感染症及びそのワクチンによって一般的に頻度が増えたと考えられがちな帯状疱疹ですが、実はその前からジワジワと発生頻度は上がっています。

子供たちの水痘ワクチンが義務化し、接種率が上がってきたのがその一つの理由となります。そのために、社会生活を行う中での水痘・帯状疱疹ウイルスとの接触回数が減り、体内で対抗するための免疫が刺激されず結果として帯状疱疹が発生すると考えられています。

今回のワクチンは今まで社会生活を営む中でなんとなく接触していた水痘・帯状疱疹ワクチンに対しての人為的な接触を増やし、免疫を能動的に獲得しようという考えのもとに使用されています。

繰り返しになりますが、適応は50歳以上の成人の方です。個人的にはすべての人にしっかりとワクチンを打って頂いて予防を進めていくべきと考えています。

帯状疱疹が流行しています?(2020年1月)

年末年始から最近にかけてですが、帯状疱疹の患者さんが増加した印象があります。

 

そもそも、帯状疱疹は水痘と同じウイルスですが、出現する機序が異なるために

流行することは考えにくいのです。

水痘は初回の感染症なので、感染が流行するという現象は十分に考えられます。

しかし体内に侵入した水痘・帯状疱疹ウイルスの活性化というメカニズムで

症状の出てくる帯状疱疹では理論的には発症が同時期に多発するのは

水痘の感染とは話は異なるわけです。

 

ではなぜ患者さんが多発する時期があるのか?

帯状疱疹の出現には体内の免疫バランスの変化が関係していると考えられます。

この免疫バランスですが、言ってしまえばストレスが関係します。

ストレスが強くなると免疫バランスが低下する。

ストレスが弱くなると免疫バランスが増加する。

免疫バランスが一時的に低下し、その後増加すると言う局面で

帯状疱疹が発生することがわかってきました。

 

そのために、仕事や家事が忙しくなって、その後余裕ができて暇になる、

その後に帯状疱疹は発症するという現象が見られます。

特に年末年始は多くの人が多忙になりますので、その後しばらくした

年初には帯状疱疹が多くなる。

という理屈が考えられます。

 

年末に忙しかったかた、要注意ですね。

 

帯状疱疹にも流行があるのか?

流行といったものがあるのかどうかは知りません。

でも一つ言えるのはどうも最近患者さんが増えてきた印象がありますね。

 

原因としてまず思い当たるのはGWです。

みんな疲れたのかな?寝不足になったかな?

あとはGW明けに溜まった仕事を一生懸命に片付けたからかな?

などと考えてしまいます。

 

ちょうど今は気温も上がりつつあり、疲れも溜まりやすくなってきています。

くれぐれも疲れを残さないように夏を迎えましょう。

 

さくらんぼ帯状疱疹?

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あれは、医者になってから2年目の事だったと思います。

ゴールデンウイークが終わった後、医局人事の都合で何回か地方の病院に行くことになりました。

 

その病院は地域の中心の病院で沢山の患者さんが来ると脅かされ、ビクビクしながら行ったのですが、

外来はガラガラ。のんびりと診察が出来ました。

診察終了後、その土地名物の肉そばを食べながら、看護師さんにその話をすると、

笑われ、理由を教えてくれました。

その時期はさくらんぼの収穫時期だったのです。

聞くと、さくらんぼの収穫時期はてんやわんやです。

普段はのんびりしているおじいちゃんやおばあちゃん、小さな子どもまで狩りだされ、

収穫、梱包、出荷と夜が明ける前から深夜まで、大忙しなのです。

当然、大きな病院にのんびりと受信している余裕はなく、病院側は閑古鳥が鳴く事になるのです。

なんでも、癌の手術ですら延期されることもあるとか。

 

逆に、その季節が終わると帯状疱疹の患者さんが増えるのです。

先のエントリーの通り、気が抜けてしまうのでしょう。

それを病院のスタッフは「さくらんぼ帯状疱疹」

と呼んでいました。

 

病は気からとはよく言ったものです。

帯状疱疹に流行はあるのか?

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帯状疱疹。

名前は良く知っているかと思います。

一説によるとお岩さんも帯状疱疹にかかっていたのだとか………

 

帯状疱疹の原因はみずぼうそうのウイルスです。

このウイルスは、水痘を引き起こした後、その人の神経の中に潜んでおり、

その人の体調が悪くなった時に再度、帯状疱疹という形で現れます。

したがって、季節との関係は無いはずですが、なぜか今の時期によく見かけるような気がします。

 

先に説明のとおり、帯状疱疹はその人の体調が悪いと出てきます。

今は、5月のしかもゴールデンウイークが終わった後です。

きっと、4月に環境が変わった方も多く、気が抜けてくるのでしょう。

5月病という言葉もありますしね。

あるいは、ゴールデンウイークにおもいっきり遊んだ後に

気が抜けるのでしょうか?

 

以前の病院に務めていた時にも、

新しく入った研修医や看護師さんがこの時期に帯状疱疹になっていました。

皆様、お気をつけ下さいませ。

なんとなく、ぴりりとした翌日以降に赤いぶつぶつが出てきたら、

それは帯状疱疹かもしれませんね。

早めに受診ください。