わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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唇が切れたら加湿器を

ここ数日、唇がきれた子を診察する機会が増えました。

ふと気がついて、湿度計を見るともう30%台です。

これは切れるよ・・・

 

唇が切れるのは湿度のせいです。

空気が乾燥し、唇も乾燥する。

そのために割れてしまい、切れてしまう。

という理由です。

 

したがって対処法は簡単です。

とにかく保湿すること。そして加湿することです。

きちんと保湿をしていても空気が乾燥していてはどうしようもありません。

また、保湿剤も徐々に切れてしまうのです。

 

保湿と加湿をしっかりと行う。

 

大事ですね。

唇が荒れる子の治し方

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今回は唇のお話です。

 

冬になると唇がかさかさする方も多いかと思いますが、

夏でも唇が荒れる子もたまに受診することがあります。

 

なぜ唇が荒れるのか?これはいくつかの要因が関係しています。

まず、皮膚自体がもともと荒れやすい子。全身の乾燥があれば、当然唇の皮膚も乾いています。

そのために湿疹ができやすいのです。

次に醤油かぶれ。食材に入っている塩分や香辛料その他の成分により、物理的に湿疹が起きることもあります。

また、よだれそのものが湿疹を誘発することもあります。これはよだれの中に含まれている酵素が皮膚を溶かす?

ことや、濡れた皮膚が弱くなること、濡れた皮膚が乾燥した時に割れることなどがあります。

また、こすり過ぎもあります。洋服の袖やティッシュ、タオル等でごしごしこすってしまい荒れてしまう。

最後に精神的・心理的な癖で唇をいじってしまうために湿疹が起きることがあります。

 

ただし、唇が荒れる原因はこれらが関係しあっていることが多いのです。

単一の原因があることはむしろ少なく、湿疹が起きたことをきっかけに他の要因が起き、

そのために更に悪化してしまうこともありますので、何が原因か判断することはとてもむずかしいものです。

 

治療はどうするか?

まず、湿疹を抑えること。

でも、湿疹のみを抑えてもその前に存在する乾燥を抑えない限りすぐにぶり返してしまいます。

なので、同時に乾燥も抑える必要があります。

乾燥と湿疹を同時に抑え、悪化する要素を取り除くこと。

これが治療のスタンダードです。

したがって、ステロイドを塗るだけではダメ。保湿剤だけでも落ち着かないことが結構あります。

うまく使い分けて塗っていくことが必要です。

また、場合によっては心理的な要因も関係していることがありますので、

カウンセリングなどの心理学的なアプローチも必要になることがあります。

状況によっては心療内科受診をおすすめすることもあります。(滅多にはありませんが)

 

もしも、唇の荒れが心配な方は一度相談にいらして下さい。