わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

保育園に入園するとアトピー性皮膚炎は悪くなるのか

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4月になりました。

4月1日から保育園は始まっていますね。

なんと学童保育も始まっていました。これは知らなかった・・・

 

4月に入って、保育園に新しく入園した赤ちゃんも沢山受診します。

そして、良く聞かれるのは上記の質問。

さて、保育園に入ったら赤ちゃんの皮膚の調子は悪くなるのでしょうか?

 

答えは、「Yes」です。残念ながら。

少なくとも最初の数週間は、湿疹は悪くなります。

 

理由はいくつかあります。

まずひとつはストレスが掛かること。

保育園に最初に行くことは親にとってもストレスですが、赤ちゃんにとってもストレスに感じているようです。

母親に引き離され、見知らぬ人間のお世話を受けるわけですから、ストレスを感じないわけはありません。

ストレスを大きく感じた場合、動物はそれを肉体行動で発散しようとします。

特に湿疹が有る子は湿疹を引っ掻いてしまうのです。

良く怒られた子が頭をボリボリかきむしっていますよね。

それと同じことが保育園入園直後にも言えるわけです。

 

ついで、スキンケアの量が低下すること。

純粋にお昼のケアが出来なければ湿疹は悪くなるのも道理です。

同様に質も低下します。

それまでのお母さんのスキンケアでは、赤ちゃんの状態に合わせてケアがなされていました。

毎日ケアをすることで、その子の「悪くなりやすい場所」や「湿疹ができやすい場所」を把握できたわけです、

しかし、ほぼ初対面といえる保育士さんには同じことはまだできません。

したがって、スキンケアを行ったとしても、どうしても手間に対する効果は少なくなってしまいます。

文字通り、「痒いところに」手が届くケアはできません。

 

 

このように、環境の大きな変化があり、それに伴うケアの変化はあります。

なので、保育園に入園した最初の最初の時には多くの場合、湿疹は悪くなってしまうのです。

 

しかし、あくまでもこれは一時的なものです。

その悪化した状態はずっと継続するわけではありません。

保育士さんも、その子のケアには熟達していきますし、

赤ちゃん自身も環境を受け入れ、徐々に精神的なストレスは減少していきます。

従って、多くの場合では最初の時に比べたら良くなっていくことが多いですね。

そろそろ、朝のシャワーを始めましょうか

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桜の花もそろそろ満開になりそうですね。

 

今回はシャワーのお話をしましょう。」

最高気温が20度を超える日も珍しくなくなりました。

ふと気がついたら、夜に寝汗を結構かいているようになりました。

これは子どもも同じですね。

 

診察をしていると、汗の影響が徐々に現れ始めました。

如実に現れているのが、側腹部、頸部といった擦れる部分です。

その部分の湿疹が目立ってきました。

また、おむつの特にギャザーの中にも汗疹のような湿疹が出てきています。

 

いずれも汗による影響ですね。

また、大人でも頭の脂漏性湿疹やフケ症が増えた印象があります。

 

そろそろ、朝にシャワーをするようにしましょうかねえ。

春の季節の変わり目にはなにが起きているのか?

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今回も春のお話です。

特にアトピーのお話をしていきましょうか。

 

毎年、この時期になるとアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子が「悪くなった」と言って受診してきます。

さて、これは何故でしょうか。

はっきりしたことはわかっていないのですが、いくつかの要因が存在しているようです。

 

・温度の変化

まず考えられるのが温度の変化です。

急に温度の上昇があった時にどうなるのか?

洋服は今までの冬仕様のままですので、逆に大汗をかくことになります。

この汗により、湿疹が悪くなることが考えられます。

 

・湿度の変化

これも不思議な話かもしれませんが、温度と湿度の関係を考えれば十分に起こりうる話です。

というのも、温度が上がれば湿度は下がるからです。

では逆に温度が下がった時にはというと、あまり湿度は上がりません。

それは結露の影響です。

気温が上がると、逆に空気は乾燥し、皮膚も乾燥してしまうのです。

 

・運動量の変化

当然この変化も起こりえます。

冬に家でこもっていた子どもたちが暖かくなり、外に出て遊びに行くようになる。

そうすると皮膚が洋服の中で洋服の繊維に擦れます。

そのために湿疹が悪化するということが起こりうるのです。

 

最後に

・皮膚の慣れ

というのもあるかもしれません。

冬には冬の皮膚。夏には夏の皮膚があり、春と秋はそれに向けて変わっていく時期

という考え方ですね。

でも、まだ証明されたものではなさそうですが・・・

 

 

いずれにしても、今は皮膚の状態は落ち着かない時期です。

しっかりと薬を塗って、乾燥や湿疹をきちんと予防してあげましょう。

手のひらと足の裏だけの赤い発疹(2014年3月)(2017年追記あり)

(2018年3月追記)

2017年-2018年にも同様の発疹が流行しています。

こちらのページも参考にしてください。

 

 

 

今年に入ってからでしょうか。

 

手のひらと足の裏だけの発疹が流行っている印象を受けます。

年齢はだいたい2歳から4歳まで。保育園の子が多いかな?

手のひら、足のうらが全体的に真っ赤になり、ぱんぱんにむくんだような感じになっています。

時には手指、足趾の甲まで赤みは出ることがあります。また、点々とした赤みができることもあります。

しかし、不思議なことに足首、手首を超え、体の方に広がってくることはないようです。

 

詳しく話を聞いて見ると、風邪を同時に症状が出ているようです。

風邪の症状はあまり強いものではなりません。発熱、咳、腹痛といった一般的なものです。

でも、全身の症状が引くのと同時に皮膚に症状が出てくることが特徴です。

 

痒みはあまりなさそうです。でも、ときどきこすりつけるくらいの痒さはあるようです。

痛みはありません。

 

症状ですが、1ヶ月位で赤みは徐々に引いてきます。

引いた後には少ししわしわした皮膚になり、皮がめくれたように見えることもあります。

でも、心配は要らなさそう。その皮がめくれたら後は何も残りません。

 

詳細な検査は行えませんが、(なにせ採血させてくれませんからね)

多分ウイルス感染に伴う発疹の一種かと考えています。

皆さん元気ですので、痒み止めの塗り薬(必要があれば飲み薬も)出して経過をみてばみんな落ち着きます。

 

まだぽつりぽつりと出ているようですので、要注意ですかねえ。

もしも心配でしたら皮膚科を受診してください。

近くに住んでいる方でしたら当院でも診察可能です。

 

でも、この症状は武蔵野市だけかなあ。うーん。

 

 

赤ちゃんの顔の湿疹をそのままにしてはいけないという話

最近、食物アレルギーの原因についての話が変わってきています。

 

今までは食物アレルギーはアレルゲンがお腹の中に入って症状は起きるというものでした。

発生するのも口を通してアレルゲンは入るからとされています。

 

しかし、最近では食物アレルギー発生の原因はむしろ皮膚にあるのでは無いかというお話が出てきました。

具体的にはほっぺたの湿疹から食品のアレルゲンが入り、アレルギー反応をきたしてしまうということなのです。

最初にくっつくのは食材でもいいですし、お母さんのミルクに含まれている成分かもしれません。

また湿疹があるのはほっぺたかも知れませんし、指かもしれません。

しかし、大事なのは皮膚からアレルゲンがが入り食物アレルギーを誘発する可能性があるということです。

 

実際のところ診察室でははっきりしたことはわかりません

でも、これだけは言えるでしょう。

赤ちゃんのほっぺたの湿疹やガサガサ、乾燥は放置してはいけない。

ということなのでしょう。

 

赤ちゃんのほっぺたの湿疹やガサガサが心配であれば、一度皮膚科に相談してみてください。

もちろん、当クリニックでも診察していますよ。

また、もしも興味がありましたら勉強会にも参加してみてくださいね。

茶のしずく石鹸による小麦アレルギー発生事故の経過のお話2014 その2

さて、今回のお話は前回に引き続き、茶のしずく石鹸による小麦アレルギーについてのお話です。

今回は診断と治療についてのお話です。

・・・治療と経過については今までデータを入手していなかったので非常にためになりました。

 

なお、本項目は筆者のメモを中心にまとめたものであり、公式見解ではありません。

誤記や勘違いによるデータの間違いが含まれる可能性があります。

正確な情報を知りたい方は正式な文献や研究者に確認を取るようにしてください。

なお、この問題については近い将来にまとめたものについて一般のかたを対象にした発表の機会があるかもしれない

とのことでした。

 

診断のお話ですが、診断するのは比較的難しいものではありません。

というのもしっかりとした診断基準があるからです。

茶のしずく石鹸を使用したことがある。

アレルギー反応が起きたことがある

グルパール19Sによりアレルギー反応が誘発される

この3点です。

茶のしずく石鹸によるアレルギーでは、他の小麦アレルギーにはみられない、

グルパール19Sというはっきりした原因があるために診断は比較的容易なのです。

 

治療ですがこれは時間が解決してくれます。

というのも、グルパール19Sに対する抗体は時間とともに減少するからです。

半年くらいで半分になるとのことでした。

抗体の強さは症状の強さに影響を与えますから

このことは症状も徐々に良くなっていくということを示しています。

多くの人が少しずつですが小麦を食べることができるようになるとのことであり、

一安心できます。

しかし、飲み薬で劇的に症状が出ないように抑えるよいうこともできないようですね。

(症状が出た時には治療で抑えることはもちろん可能です)

 

 

しかし、まだ今後の課題も残されています。

・なぜアレルギー反応が出る人と出ない人がいたのか

・時間が経ってもアレルギー反応が収まらない人にはどうしたらよいのか

などは現在も研究が続いている分野です。

 

そして、化粧品に対する問題もあります

・食品由来の成分を化粧品に入れることについての是非

については今後の検討課題でしょう。

また、同様のケースが起きた場合にはどうすべきか

なども考えておかねばなりません。

 

茶のしずく石鹸の症状については現在少しずつ落ち着きつつあります。

しかし、考えるべきことがたくさんあることを知らされた事故でした。

 

最後に参考サイトを掲載しておきます。

詳しい情報を確認したい方は参照してください。

茶のしずく石鹸等による小麦アレルギー情報サイト

化粧品中のタンパク加水分解物の安全性に関する特別委員会 中間報告

茶のしずく石鹸による小麦アレルギー発生事故の経過のお話2014

今回のお話もその勉強会でのものです。

茶のしずく石鹸により、小麦アレルギーが誘発されてしまうという事故

2010年頃から発生し、翌2011年には茶のしずく石鹸の全面回収という結果に至りました。

 

現在マスコミなどの報道はもっぱら集団訴訟とその展開が中心となっていますが、

アレルギーの診察をする人間としてはその患者さん達についてのまとまった情報を知りたいと思っていました。

今回、医療者側で中心となって調査を行っていた、藤田保健衛生大学皮膚科の松永教授の講演がありましたので、

簡単にまとめてみたいと思います。

 

なお、本項目は筆者のメモを中心にまとめたものであり、公式見解ではありません。

誤記や勘違いによるデータの間違いが含まれる可能性があります。

正確な情報を知りたい方は正式な文献や研究者に確認を取るようにしてください。

なお、この問題については近い将来にまとめたものについて一般のかたを対象にした発表の機会があるかもしれない

とのことでした。

 

最初の患者さんの人数についてです。

今年の冬の時点で患者さんの数は約2000人強。全国に存在します。

多くは成人の女性が中心です。女性の発生が95%以上を占めるとのことです。

しかし、子どもの患者さんも数十名おり、子どもでは男女差が無いとのことでした。

まあ、普通男性は石鹸をわざわざ取り寄せることなどありませんからね。自らを省みてもそう思います。

子どもに関してはお母さんがきっと使ってあげたのでしょう。

まあ、普通子どもは石鹸をわざわざ(以下略)

 

なお、石鹸の販売数は4000万個以上、使用者はメーカーが把握しているだけで400万人以上いるとのことです。

成人女性の10人に1名が使用していると考えてもいいでしょう。

しかし、アレルギー症状が発生したのは使用者2800名に1名程度とのことでした。

大体1万分の4くらいの確率でしょうか。

・・・わかりにくいですね。サイコロを5回振った時に全部1の目が出来る確率よりも少し低いくらいです。

 

ただし、アトピー性皮膚炎では明らかにアレルギー症状が出やすいことがわかっているようです。

 

これはなぜか?

アレルギーの反応が最初に皮膚で起きたと考えられるからです。

石鹸ですから、毎日毎日顔の皮膚に接触します。

もともと顔面あ皮膚が薄いためにアレルゲンの吸収は体に比べて起こりやすいのです。

また、石鹸の界面活性剤で皮脂の減少が起き、皮膚のバリアが傷害される。

アトピー性皮膚炎のように湿疹になっている皮膚からはよりアレルゲンが入りやすくなる。

また、瞼の粘膜は皮膚よりもアレルゲンの吸収が良い。

ということで最初の症状は目のむくみで始まり、ついで顔の皮膚のトラブルとなっていったと考えられます。

 

次になぜ全身に症状が進展するようになったのかのお話です。

今回の茶のしずく石鹸のアレルゲンはグルパール19Sと呼ばれる蛋白質でした。

これは小麦を加水分解する事により出現する蛋白質ですが、

逆に言えば、小麦の中にも必ず含まれていることになります。

このグルパール19Sを顔から吸収し、アレルゲンと認識してしまうと、

お腹から入ってきた小麦に対してアレルギー反応を起こしてしまい、

腹痛や下痢などの腹部症状、ひいてはアナフィラキシーショックを起こしてしまうのです。

 

少し話が長くなったので診断、治療の話は次にしましょうか。

市販品や医薬部外品に対するステロイドの配合について

今回もステロイドの塗り薬の話を続けていきましょう。

 

今回のリコール騒ぎ(リンク)では、医院より処方された塗り薬ですが、

それ以外にも一般の化粧品や医薬部外品にステロイドが入っていて問題になったケースが昔から存在しました。

過去にはNOATOクリームというものも有りましたし、その前にもいくつかの「化粧品」に含まれていました。

 

それらの製品群には共通する特徴が存在します。

まず、「よく効く」とネットで評判になっていること。

今はインターネットで情報を容易に入手することが出来るようになりました。

公開されている掲示板やQ&Aサイト、ブログなどで「良い評判」を簡単に入手できます。

逆に悪評はほとんど無いのが特徴です。

ついで入っているものがすべて「プロピオン酸クロベタゾール」であるということ。

前項でも記載しましたが、この成分は「デルモベート」という、最も効果の強い薬剤であるわけです。

他にも沢山の種類のステロイド外用薬の成分があるのに、すべて計ったかのように同じ成分が入っています。

 

今回の事故?についてもこの2つの特徴が見られます。

病院側は製造過程の混入と説明していますが、逆にさらなる問題点も出てくるわけです。

まず、管理がしっかりとなされていないこと。よりにもよって、最強のステロイドを使用した後になぜこの薬を製造する必要があったのか?

また、あるロット(製造日)のみに起きたものではなく、ある時期以降ずっと存在しているのではないかということ。

このことは、混入が起きた前と後では如実に効果に違いが出てこなければおかしいのです。

極端な話、保湿剤と最強クラスのステロイドですから、効果に違いが無いわけが無いのです。

 

その問題については今後明らかになってくると思いますが、もう一つ心配になることがあります。

ある日を境に急に効果の強くなった薬剤があったとしたら処方した人間は気が付きませんかねぇ。

普通は同じものでも急に効果や副作用が異なる薬剤があった場合は、

処方した人間としては何らかのリアクションを行います。

私達の例で言えば、メーカーに問い合わせたり、ロット番号を確認したり、他のお友達に状況を確認したりします。

今回はそのようなアクションは一切行うことなく、生活センターの調査が入って、あたかも弁明をするかのようなコメントが記載されています。

この対応状況も非常に疑問が残るものとなるのです。

 

したがって、今回の件については注意深く状況を見守る必要があるのです。

 

顔にベリーストロングのステロイド外用薬

いやあ、絶対に塗ってはいけないでしょう。

少なくとも、自分は副作用を考えるとなかなか塗ってとは言いがたいものがあります。

もしも、塗って貰う場合には必ず頻繁に受診するように強く説明を行います。

子供には絶対に使いませんよ。使う必要もありませんし。

 

2014年3月11日付けで国民生活センターからのプレスリリースが出ていました。(リンク

横浜市の開業医が「漢方薬」の塗り薬を称して処方されている商品の中に

ストロンゲストという、最も薬の効果の強いステロイドの塗り薬が、配合されていたというお話です。

デルモベートという塗り薬ですが、この薬はあまり処方することはありません。

開業してそろそろ1年になりますが、処方したのはほんの数回といったところでしょうか。

特にアトピー性皮膚炎には処方したことは当院では無いと思います。

 

そもそも、治療の強さと治療期間には関係があります。

強い薬であれば、それだけ短い期間にする必要があります。

逆に弱い薬であれば比較的長期間塗っても問題はありません。

アトピー性皮膚炎のような長期間の外用では、強い薬は副作用の観点からはお勧め出来るものではないのです。

デルモベートのような強い薬剤はひどい湿疹や虫さされといった短期的に使用すべき病変に対して使用するものです。

 

また、薬を塗る場所も問題です。

特に顔面の皮膚は体に比べて非常に薄いものです。

塗り薬はよく効くのですが、逆に副作用が出やすいものでもあります。

その分取り扱いに注意すべきものです。

 

では、湿疹を抑えたいときにはどうすればよいのか?

まず、ステロイド以外の塗り薬があります。

プロトピックという薬がそうです。しみるなど、クセの有る塗り薬ですが、

特に顔では痒みや赤みをしっかりと取ってくれます。

また、内服であればシクロスポリンという飲み薬もあります。

頻繁に採血が必要であること、併用薬に注意すること、薬代が比較的高いことなどが

問題になりますが、(グレープフルーツジュースがダメなんですよね)

効果は非常に高いものがあります。

また、保湿剤をしっかりと使うことも大事ですし、

場合によっては紫外線を当てることで症状を押さえ込むことも可能です。

 

必要があれば短期の入院で一気に症状を改善させることも可能です。

また。大事なのはスキンケア。

毎日の生活の中でいかに湿疹を抑えるべきかを考える必要があります。

 

つまり、湿疹の治療は「ただ単に薬を塗っていれば良い」というものではありません。

飲み薬についてもただ飲んでいればよいというものではないのです。

毎日の生活の中でケアをしっかりと丁寧に行っていくことが

治療の一番の近道です。

 

塗り薬をポンと処方してそれで診察終了。

質問すると露骨に嫌な顔をする

という医師も未だにいますが、私はそれが良くないものと考えます。

 

しっかりと説明をしてくれる、薬を飲む/塗る意外についても説明をしてくれる。

そういった先生と長くお付き合いをしていきたいものです。

とびひ発生の報告

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いやあ、思ったよりも早くの発生となりました。

 

今週前半からトビヒの患者さんの診察を行うことがありました。

話を聞く限り、発生は先週の後半からのようです。

 

最高気温は15度を超えるようになるととびひが出るような印象を受けます。

ひょっとするとまだ冬の厚着のまま外に出て、汗をかいてしまうのもひとつの原因かもしれません。

もう少し暑くなってくると逆に薄着になるのでとびひの患者さんは減るのかもしれませんが・・・

 

トビヒの特徴は数時間で一気にじくじくする湿疹が広がってくることです。

特に鼻の周囲にじくじくする湿疹が出ている時には要注意です。体に広がってくるかもしれません。

かゆみはあってもなくても構いません。

放ったらかしにしておくと湿疹が全身に広がったり、血液の中に細菌が入ってしまうこともあります。

心配なときには一度受診してくださいね。