わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

2013年

デザインあ展

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以前ご紹介した、『デザインあ』が、ミッドタウンにて展覧会を開催しております。

3月頃やっていることを知り、行こう行こうと思っていはいたものの、
何となく忙しくて、ふと気がつけば会期が終了直前!!

というわけで、大混雑が予想される土日を避け、平日夜に強行で行ってきました。

なんと、平日にも関わらず、入場で1時間半待ち。
しかも、お子さん連れがたくさんいました。

ちょうど夕方にかかってしまったため、腹ペコキッズが続出。
そこは皆さん慣れた様子で、コンビニで買い込んだらしきお弁当やらオニギリやらを、並びながら食べさせていました。

我が家は初心者のため、鯛焼きを食べさせた程度で行列に並んでしまい、甘さを後悔・・。

それでも天気がよく、暑くも寒くもなかったので、まだ待ちやすかったと思います。

ようやく中に入ると、そこは『デザインあ』の世界!
体験型のコーナーも多く、子どもたちは夢中で遊んでいました。

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こちらは、モノ・オトと映像の部屋。
デザイン数え歌、カラー、まるとしかく、などのおなじみの曲に合わせ、四方の壁一面に映像の世界が広がります。
中央のテーブルには、たくさんの物があり、その曲に合わせて該当する物にスポットが当たっていきます。(写真は、カラーの緑で、緑の物にスポットが当たっています。)

こうして見ると、ひとつの物も、様々な分類をすることができることがよくわかります。

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こちらは、私の大好きな『解散!』。
いくらの軍艦です!!
他にも、たくさんのお寿司が分解されてました・・・。

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『デッサンあ』のコーナーもありました。
写真は、我が家の画伯が描いたデッサンです。どうやら、心の眼で見えたようです・・。

他にも、おりがみのコーナーや、風呂敷でつつむコーナーなど、大人も夢中でやっていました。

ごちゃまぜ文庫というコーナーでは、本の題名が上下で分かれるようになっており、組み替えて遊べるようになっていました。
『ヘンゼルと』『じいさん』など、笑っちゃうタイトルの本がたくさんありました。

その他、世界中のコインがあって、こすって紙のお財布に写したり、『あ』のタテ線が欠けていて、そこにはいって、自分だけの『あ』をつくるコーナーがあったりと、体験型の物がたくさんあり、閉館まで2時間ありましたが、時間がとても足りませんでした。

会期はあと2日ですが、開館時間を9時に前倒ししてくださるようなので、お時間のある方は是非行ってみてくださいね。オススメです!!

皮膚科医が食物アレルギーの最初の症状について考えてみた

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よく、「食物アレルギーの最初の症状は皮膚に現れる」とされますが、

一部は本当で、一部は誤解もあるようです。

 

食物アレルギーの皮膚症状は多くは蕁麻疹という形で現れます。

湿疹の出現、悪化という形で出ることもありますが、

頻度としては、蕁麻疹よりも明らかに少ない印象があります。

また、顔の湿疹と食物アレルギーの関連についてはあてにならない印象です。

 

食物アレルギーと皮膚の関係性については、大雑把に言うと、

1)アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)に接触すると悪くなる。

2)除去すると良くなる。

の2つを確認しない限り、関係性があるとは言えないのです。

 

まず、最初の症状の蕁麻疹ですが、これはアレルゲン摂取したらすぐに始まります。

場所はまず唇、ほほ、あごからはじまり、顔面全体、頸部に広がっていきます。

更に時間がたつと全身に蕁麻疹が出ることがあります。

これはアレルゲンが最初に口の粘膜に接触し、アレルギーの症状を引き起こすからです。

 

これに対して、湿疹の反応は数時間を経過してからのことが多いです。

原因はアレルゲン自体の場合もありますし、

全身の免疫・アレルギー反応が強くなり、結果としてもとから存在している湿疹が悪化した

と考えられることがあります。

このことから分かる通り、時間が経過しているので、直接的な因果関係がわかりにくいこと。

また、再現性が少ないこと。

から、湿疹と食物アレルギーを明確に区別するのが大変になってしまいます。

診察をしていても、塗り薬やスキンケアをきちんとしているのに症状が落ち着かないことから

食物アレルギーを疑うという流れになります。

そのため、食物アレルギーを診断するまで数週間はかかってしまいます。

 

しかし、顔の湿疹と食物アレルギーはあまり関係なさそうです。

その理由は顔の湿疹の子があまりにも多いからです。

心配される方は、顔の湿疹が治らない⇒食物アレルギー

と考えるようですが、顔の湿疹が治らない理由は他にもたくさんあります。

まず、その他の原因をすべてなくして、湿疹そのものを落ち着けないと、

食物アレルギーの有無を見極めることはできません。

まず、しっかりとしたスキンケアをし、塗り薬で湿疹を落ち着ける。

その後、症状の変化と食事の関係を考える

という手順を取らねば、食物アレルギーか否かの判断はできないのです。

子連れでイベント2013 東京ディズニーシー編

先日、東京ディズニーシーに行って来ました。

でも、大雨でした。

このとおり、シンデレラ城も雨に煙っています。

駐車場もがらがらでした、

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しかも、つくまでに大雨に降られ、入場口の時点で靴が水浸し。

のっけから気力が尽きかけてしまいました。

 

中に入ればそれなりに楽しいのですが、いかんせん雨が強くずっとブルーな気分です。

東京ディズニーシーの売りは広い面積の中にアトラクションが点在し、散歩気分で

色々と回れることです。

山の中の道のようになっている部分あり、橋になっている部分あり、普段は色々と楽しめるのですが、

雨が降っていると、そこが川のようになり、水が流れていきます。

雨が降っている時には東京ディズニーランドん方がいいかもしれない………

 

ということで室内施設に退避していました。

アリエルのプレイグラウンドは地下に設置されている施設です。

上下に運動するジェリーフィッシュ、カップやぐるぐる廻るレースなど、

遊園地のおなじみの遊具があります。

その後マーメイドラグーンシアターでミュージカル鑑賞しました。

ミュージカルのギミックに関しては大人でも一度見てみる価値はあると思います。

臨場感もたっぷりです。

そうこうしているうちに夜になったので、トイストーリーマニアに行き、遊んできました。

 

ディズニーリゾートのアトラクションは基本的に待たされることを前提に行動しなければなりません。

(ファストパスもありますが、アトラクションの種類によっては1時間以内になくなってしまいますからね。)

その点、ディズニーリゾートのアトラクションはよくできています。

トイストーリーマニアの建物の中に入ると、イメージは子供部屋でしょうか。

いたるところにおもちゃ(をデフォルメした装飾)があり、飽きさせない作りです。

よーくみてみると、アトラクションの内容についての説明もかいてあります。

細かいところまで整合性がとれているので、見ているだけでも時間を潰すことができます。

子供もあれやこれやと指さして楽しむことができます。まあ、たまにかじりついて列の邪魔になっていますが。

他の遊園地に比べて待ち時間から楽しませてくれるのはさすが、ディズニーリゾートといったところです。

 

東京ディズニーシーはランドに比べて遊んだ回数が、少ないのですが、

小さい子が楽しむのは難しい印象があります。

特にベビーカーの時期の子は難しいでしょう。

最低でも自分で歩ける2歳以降という印象です。

あとは、ショーについてもシーはランドに比べ、低年齢の子が楽しむのは難しい印象ですね。

この話は次のエントリーでしましょうか。

水いぼの治療はどうすればよいか

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水いぼの診察をしていると、タイトルの通りの質問を受けることがあります。

 

実は決まった回答はありません。

生命に危険がないこと、自然に治癒する病気であることから、逆に方針を決めにくいのです。

そのために、それぞれの子に合わせて方針を決める必要があります。

 

では、家で水いぼを見つけた時に、どうすればよいか。

皮膚科医の目からみた、方針の決め方について説明したいと思います。

 

1)悪化しやすいか、悪化することで困ることがあるかを考える。

・アトピー性皮膚炎がある。または乾燥肌がある。もしくは免疫異常を伴う病気を持っている。(悪性腫瘍含む)

・ステロイドの塗り薬・飲み薬その他免疫抑制剤で治療をしている。

・兄弟や家族に病気があるため、もしくは薬を飲んでいるためにうつってほしくない。

という場合には積極的に取らないと、一気に増えてしまい、大変になってしまいます。

・学校や習い事、課外授業などに参加する際、水いぼがあると参加できない。それが困る。

という場合も取らなければいけませんよね。

・友達などに移った時に、人間関係で問題になることが心配

という場合も、取る方向で考えてみてもいいかと思います。

 

2)次に情報収集です。

・習い事、学校に、水いぼがある場合に何か不都合になることがないか確認する。

・小児科あるいは皮膚科を調べ、水いぼに対する治療方針を確認する。

この2つを確認する必要があります。

上の項目は1)のとおり、ダメな事があり、それで困るなら取るしか無いでしょう。

下の項目は以外に忘れてしまいます。

取らなければいけない事情があるのに、医師が取らない方針だった・・・では困ってしまいます。

一般に小児科は取らず、皮膚科は取ることが多いですが、その原則に合わない先生もいますので、確認したほうが良いでしょう。

 

3)水いぼを取る

取ることに方針を決めたら、あとは取るだけです。(放置するなた病院に行く理由はあまりないですしね。)

取るときには短期間のうちに一気にとってしまいましょう。特に最初が肝心です。

水いぼはウイルス感染症です。増えるときには加速度的に増えますので、

取るときも一気に取る必要があります。

数が減ってきたら一安心ですが、目に見えない小さな水いぼが残っていますので、

その後も要注意です。

最後の方になると、1個出てきたらすぐに取りに行く位がちょうど良いです。

治療終了の基準はありませんが、1ヶ月、1個も出て来なかったら終わりでしょうと考えています。

 

今までの経験では、初回水いぼの話をして、

取る人は7割、

取らない人は3割(2割は取りたくない人、1割は治りかけで、取る必要は無いと判断したひと)

と行ったところでしょうか。

また、取リたくないと言った2割の半数程度は最終的には取ることになりました。

参考まで。

 

「食物アレルギー ホントのところ」

ひよこクラブ 2013年 06月号

恒例?最新号ひよこクラブの記事から気になるところをピックアップして見てみます。

 

今回のテーマは食物アレルギーです。

赤ちゃんを持っているお母さんはみんな心配なこの病気。

気持ちはよくわかります。

実は私(院長)も食物アレルギー持ちなのです。

メロンを食べると死んでしまう(のは言い過ぎ。でも、呼吸できなくなる可能性があります)ので、

結構切実な問題だったりします。

 

自らの経験でも、アレルギーが有ることが判明するまで時間がかかりました。

血液検査にもひっかからないものでしたし。

 

 

検査ですが、血液検査は嘘をつくことがあるのはご存知でしょうか?

 

まず、症状があっても血液検査で引っかからない場合。

血液検査でチェックするのは、その食材の中でもメジャーなものです。

数が少ない、マイナーなタンパク質が原因の時には引っかからない場合があります。

逆に検査が陽性でも症状がない場合。

この場合は抗体のゴミが引っかかっている場合があります。

特にアトピー性皮膚炎が重症の場合、血液検査をすると、全てに反応していることがあります。

この場合は逆に困ってしまいます。

 

本当は、血液検査である程度、見当をを付けたのちは、皮膚検査や負荷試験を行うべきなのです。

でも、問題はやってくれる医療機関が少ないんですよね。

医療者の立場で考えると、これらの検査は最悪ショックになる可能性があるので、

何があっても大丈夫という体制でないと試験を行うのは難しいのです。

紹介する方も気軽に紹介できないのが難しいところです。

結局は症状と治療への反応性をみて、という形になるのですが、

次はそのお話をしましょう。

パイナップルのカモミールあえコンブ包み皮膚科医風

この原稿は第一出版株式会社より発行されている「栄養と職事ニュース」の中の「星霜」というコラムに執筆した原稿です。

第一出版株式会社より許可を得て、全文を掲載致します。

このような随筆形式の原稿を依頼される方はfc@wakaba-hifuka.comまでご連絡ください。

 

 

「パイナップルのカモミールあえコンブ包み皮膚科医風」

注:これは実在の料理ではありません。

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今回は皮膚科医が使う食材のお話です。と言っても外来で料理する訳ではありませんよ。

皮膚科で普段使っているクリームや絆創膏の中には
もともと食品に入っている成分を利用し、その化学的効果を期待している物がいくつかあります。
今回はそんなお話をしたいと思います。
酢豚にパイナップルを入れますか?

私はどちらでも構わない派です。パイナップルは取っておいて、最後にデザート代わりに
食べることが多いのですが、なかなか議論がつきない話題ではないでしょうか。

そもそも、なぜ酢豚にパイナップルを入れるのでしょうか。
これには諸説あるようですが、その理由の一つに
パイナップルに入っているタンパク質の分解酵素が肉を柔らかくするとの話があります。
中に含まれるブロメリンという酵素は、ある特定のアミノ酸を切断することが
知られており、そのために肉が柔らかくなるとの理屈のようです。
実際に、パイナップルを食べると、舌の表面や口の中がざらざらしたり、
時にひりひりするのはまさにその酵素により、粘膜の表面が溶けているからなのです。

同様に皮膚の表面も溶かしてしまえとばかりに製品化された軟膏があります。
「ブロメライン」という軟膏はそのブロメリンが含有されており、
やけどや褥瘡の表面にできた硬いかさぶたや
壊死した部分を溶かす作用があります。
ベッドサイドで褥瘡の傷に毎日塗っていると、
少しずつ壊死がした部分が柔らかくなっていきます。

余談ですが、口の中にカビや雑菌が繁殖してしまうカンジダ症や黒毛舌という病気にも
パイナップルは有効のようです。
だれか寝たきり患者さんの口腔ケアに応用してみてもらえないでしょうか…。
青い湿布の作り方

中世ヨーロッパや時代劇、ファンタジーを題材とした映画やテレビドラマの中で
けがをした時に「ぺたり」と貼られる湿布薬。
その表面の膏薬はきれいな青い色をしていることが多いですが、
実は現在でもこの青い薬が使われていること、知っていましたか?

青い色の元となるのは「アズレン」と呼ばれる色素。
名前もスペイン語で「青」を意味する「azul」から来ています。
コートダジュールという地名を耳にしたこともあるでしょう。
(スペルはCote d’Azurです)

人類との付き合いは古く、1万年以上も前から使われていたようです。
最初にアズレンは最初カモミールから抽出され、
その後、他の多くの植物にも含まれていることが判明しました。
面白いものでは、真っ青なキノコであるルリハツタケにも含まれているそうです。

この色素は、弱い消炎作用や浮腫の抑制、抗アレルギー作用など、
多彩な薬効を持つことから塗り薬や飲み薬としても使われています。
塗り薬は「アズノール」と呼ばれ、湿疹や外傷、やけどによる傷に
使われます。作用がマイルドなため、赤ちゃんの湿疹に使う皮膚科医が
多いようです。
また、このアズレンとグルタミンを混合したものは、飲み薬として使用されます。
「マーズレン」や「ハチアズレ」などの名前で処方され、胃炎やのどの炎症などの
比較的軽い症状に対して使われます。子どもの頃に、うがい薬で青い粉薬を使ったことが
ある人も多いと思いますが、その材料はじつはこのアズレンなのです。
昆布で血を止める?

例えば、顔面や指先を切ったときや激しい鼻血など。
出血が続き、いつまでたっても血が止まらない患者さんに出会うことがあります。
困り果てて、専門のWOCナース(皮膚・排泄ケア認定看護師)に相談すると、
アルギン酸塩がシートになった被覆材を持ってきてくれます。
その被覆材を貼ってしばらくするとあっという間に止血され、
私たちはほっと一息つけるのです。

このアルギン酸塩。実は元は昆布などの海藻から抽出されたものなのです。
アルギン酸は多糖類の一つです。多くの水分を保持できるという特徴があります。
また、カルシウムが加わるとゲル化する事が知られています。
この性質を利用して作られたのが人工イクラ。
作り方は簡単。アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液の中に
一滴ずつ垂らすだけです。もちろん、普通に食べることもできます。

さて、傷口にこのアルギン酸塩が触れたらどうなるでしょうか。
まず、傷口の余計な水分が吸収され、ドロドロになります。
また、アルギン酸どうしをつないでいたカルシウムが放出されて、
血小板に作用し、血を止める役割を果たします。
傷を治す側から見れば、余計な水を吸収してくれて更に止血までしてくれるのですから
万々歳です。
唯一の難点はアルギン酸のシートは最終的にドロドロのデロデロになってしまうこと
でしょうか。

なお、アルギン酸塩のシートの開発には裏話があります。
開発は第二次世界大戦中のイギリスです。当時ドイツと戦争中のイギリスでは、
輸入される物資が片っ端から潜水艦に沈められていました。
当然包帯の原材料の木綿も輸入できなくなり、慌てて代用品として
海藻から包帯を作ろうとしたのです。
その包帯にこのような作用があることが判明し、その後世界中で使用される
ようになったのです。
まさに、必要は発明の母ですね。

100-1=0

帝国ホテルで学んだ無限リピート接客術 一瞬の出会いを永遠に変える魔法の7カ条

先日、お友達と子連れ同士で、プチ贅沢ディナーに出かけました。

誰もが知る有名レストランのカジュアルダイニングで、子どもが遊ぶスペースもあり、
その界隈でゆっくりしたいママたちには、人気のお店です。

ちゃんとお子様メニューもあり、1200円〜1800円の間で3種類から選べ、
それぞれ、ハンバーグ、お魚料理、フィレステーキと、どう考えても破格値で、
大人が頼みたいくらい。
もちろん、お味も子どもにはもったいないくらい美味しい〜。

丁度お祝い事があったこともあり、サプライズでお祝いをしてくださったり、
平日ですいていたこともあって、子どもの相手をしてくださったりと、
ゆったりと気持ちのよい時間を過ごしていました。

たまたま頼んだエスカルゴに、つけあわせの薄切りフランスパンがついていました。

そのパンがおいしかった様で、子どもたちが食べてしまい、
カタツムリだけが残ってしまったので、追加のパンを頼むことに。

給仕の方に、
『エスカルゴが残ってしまったので、追加でパンをいただけますか?』
とお願いしました。

厨房に確認に行かれた後、同じ物はご用意できないのですが、別のパンでよければご用意しますと。

もちろん、別の物でかまいませんとお答えしたら、
大きなバゲットを持ってこられました。

薄く切ってあるものではなく、厚さ5〜6センチくらいのものが2つでした。

給仕の方が厨房に何を伝えたのかはわかりません。
でも、少なくとも給仕の方は、私たちがおなかがすいている訳ではなく、
エスカルゴを食べるためにパンを注文したことはご存知のはずです。

結局、エスカルゴも食べず、パンにも手を付けずにお店を出ました。

そこまでのサービスは完璧でした。

でも、その最後の出来事で、とても残念な印象が残りました。
そこまでの評価が高かった分、落差が激しくなってしまい、よけいにマイナス面が印象づけられてしまったのでしょう。

この出来事で、ある本を思い出しました。

『帝国ホテルで学んだ無限リピート接客術』

この中に、タイトルの 100-1=0 が出てきます。

『100点でなければ、0点。たったひとつのミスもあってはならないのです。』

『たったひとつのマイナスの恐ろしさ。いったん気分を害されると、それまでの評価も修正されます。見る目が変わってしまうのです。
こうして、お客様の中でそのお店の評価は、たったひとつのマイナスのために、100から0へと、激変してしまうのです』

その通りだと思いました。

私共も、医療技術の提供とともに、気持ちよく診察を受けて頂けるよう、可能な限り様々な努力をしているつもりです。
なるべくお待たせしないこと、患者さんとの接し方、待合室の居心地の良さ、バリアフリー化やおむつ変えベッド、様々な情報提供。

それでも、きっとご不満をお持ちになる患者さんもいらっしゃることでしょう。

この本では、『たったひとつのマイナスもあってはならない』という言葉の意味を、『クレームがあってはならない』という意味ではないことを説明しています。

お客様が不満を持ったままお店の外に出てしまうことこそが、本当に恐ろしいことだと書いています。
今回、私が経験したことは、まさにこの不満を持ったままお店の外に出たことでした。

もし、こうしたことが起きた場合、お店を出るまでの間にスタッフがお声がけをしてフォローすること、
そしてお店の中で不満を吐き出して頂き、忌憚の無いご意見をぶつけて頂くこと、
それがお店にとってもお客様にとってもプラスになることだと結んでいます。

今回のこの経験は、自分自身を振り返る貴重なものとなりました。

スタッフ一同、目配り、気配り、心配りを忘れずにいるつもりではございますが、
どうぞ、お気づきの点やお困りになられたことがございましたら、遠慮なく申し出て頂ければと思います。

タンパク質のエンドレス合成

タンパク質のエンドレス合成が可能になったとのニュースが有りました。

(文章はわかりにくいので、ページの最後の図1や図2がわかりやすいです。)

 

これはすごいことなのです。

何がすごいのか?

コラーゲンが安く、たくさん作れるようになるかもしれません。

 

タンパク質の合成とは何か?

高校で生物を習ったからは覚えているかもしれませんが、

人間の体内でタンパク質を作るためには、

DNA⇒mRNA(+リボソーム)⇒タンパク質

という工程が必要になります。

試験管の中では最初のDNA⇒RNAという工程が抜け、1段階になります。

 

さて、この発表のどこがすごいのか?

RNAは普通はまっすぐです。

ちょうど直線の線路をイメージして下さい。

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その上をリボソームという酵素が移動して、タンパク質が一つ一つ追加されます。(わかりやすいページがあります

電車が上を走っているイメージでしょうか。

 

エンドレス合成をするにはどうするか。

この線路をつなげてしまえばいいという考え方ですね。こんな感じでしょうか。

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この上を走る電車はいつまでもグルグルできますよね。

つまり、RNAを環状にしてしまい、その上をリボソームがずっと動き続け、

タンパク質がずっとでき続けるという事のようです。

 

話だけ聞くと簡単そうですが、

リボソームをどこから走らせるのか?

(RNAにはリボソームに「始発」を知らせる部位があるのです)

いつまで走らせるのか?

(同様に「終点」を知らせる部位があります)

劣化はしないのか?

エネルギーはどうするのか?

など、疑問はたくさんあります。

逆に、同時に山手線を走る電車が何本もあるように、

同時にいくつもリボソームを走らせて、同時に多数のタンパク質を作ることができるのか?

など、夢は膨らみます。

まあ、そうしてできたタンパク質は絡まってしまいそうですが………

 

今後、この研究がどのように発展するのか、楽しみです。

 

ルールは何故あるのか?

ルールは何のためにあるのか?

 

子供に聞かれることもあるかと思います。

みなさんはどのように答えますか?

 

私は、

「物事をあえて制限することでわかりやすくするためにある。

結果として安全に、効率的になる」

と考えます。

やっていいことと行けないことの境目はあやふやなものです。

法律を始めとするルールであるところで線を引くことで、

境界を作り、物事を簡単にすることができると考えます。

 

と言うのも・・・・・・

当クリニックの看板娘さんへ。

なんて書いてあるのか読めませんよ。(苦笑)

写真

シャッター通り?

前のエントリーの話の続きです。

 

なぜ、この本を読んだのかという理由ですが、

一つは、

地元の商店街が気になっていたから

ですが、もう一つは、

今のクリニックの周りが気になるから

なのです。

 

受診された方はご存知かと思いますが、

当クリニックの二大問題の一つが、近くに薬局が無いことです。

薬局側としても、この近くに薬局を作ろことにはメリットが有ると思うのですが、

いかんせん物件がないのです。

でも、近くにはいくつかシャッターを閉めているお店があるので、

そこには?と思うのですが、全然その気配がない。

さらに、他の業態のお店であってもオープンする気配もない。

なぜだろう?と思ったのです。

 

この本を読んで、

ああ、そういえばそのお店、2階から上が住宅になっていますね。

と、腑に落ちました。そういう訳だったんだ………