わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

2013年

往診の途も、また楽しからずや

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タイトルは反語表現になっていますので、お間違いのないようにお願い致します。

(往診は嫌いじゃないですよ。)

 

往診の患者さんも少しずつ増えてきました。

今は近い患者さん、少し遠い患者さん、遠い患者さんと様々です。

自転車を使ったり、バスを使ったり、電車を使ったり移動手段も様々です。

 

駅の待ち時間、バスの待ち時間、移動時間など、少しのんびりとした時間を過ごすこともあります。

自転車での初めての道のり、遠足に行く小学生でしょうか。

初めて乗り降りした駅前の商店街でお弁当を買ってみたり。

(なんで、お店の中にリトルグレイ。しかも、リボンとワンピースを着ている人形がおいてあるんだろう。)

しばらくぶりに乗った線路を地図とにらめっこしながら乗って、名前しか知らなかった病院の位置を初めて知ったり。

結構楽しい時間を過ごしています。

 

もう少し余裕が出てくれば、今まで通ったことのないルートを通って見ようかな。

自転車でもう少し遠出してもいいかな。

 

なんて考えています。

往診の行き帰りも結構楽しいです。

 

追記。

以前からの懸案であった処方箋の現地お渡し及び費用の現地精算にも対応するシステムが出来上がりました。

今まで、当クリニックに介助者が通うことが出来ずに躊躇されている方が居りましたら再度ご相談ください。

(最初の1回だけは保険証確認及び問診のために誰か受診していただく必要があること、ご了承ください)

現在おむつかぶれの調査中です。

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現在、当クリニックではおむつかぶれの調査を行っております。

 

以前から時に目にすることがあるのですが、

元気でトラブルや病気のない子が、おむつを変えただけで、おむつかぶれを発症することがありました。

 

そもそも、おむつかぶれにはいくつかの原因があります。

まず、カビの一種のカンジダの感染によるもの。

ついで、うんちやオシッコによるかぶれ。

最後の一つがおむつによる擦れ刺激です。

 

以前の布おむつでは擦れによるおむつかぶれが多かったのですが、

最近の紙おむつではだいぶ減少しました。

 

でも、紙おむつのメーカーを変えることで擦れによるおむつかぶれができることを

たまーに目にします。

 

外来で気がついた時にはメモをとっているのですが、インターネットでも聞いてみたいと思います。

もし、「おむつのメーカーを変えただけなのに、元気な赤ちゃんがおむつかぶれになった」

ことがあるようでしたら、コメント欄から「変更前メーカー→変更後メーカー」と記入していただけますでしょうか。

 

のんびり調査したいと思いますので、興味のある方はコメントください。

お待ちしております。

(ある程度の結果がまとまるまで、コメント欄は非公開とさせていただきます。)

なぜ、「生後1ヶ月から3ヶ月のスキンケア」なのか。

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今回は勉強会についてのお話をしましょうね。

 

勉強会ですが、現在いくつかの種類が動いています。

その中の一つに、「生後1ヶ月から3ヶ月までのスキンケア」があるのですが、

先日、なんで1ヶ月から3ヶ月限定なのかと質問を受けました。

今日はそのお話をしたいと思います。

 

まず、最初になぜ上限が3ヶ月かというと、これには赤ちゃんの皮膚状態の変化が強く関係しています。

簡単に言うと、生後3ヶ月までは脂性肌、その後は乾燥肌になるのです。

 

脂性肌の原因は皮脂の過剰な分泌です。

皮脂が過剰に分泌するのは性ホルモンの影響を強く受けます。

ちょうど生後3ヶ月目までは性ホルモンが過剰に分泌され、

そのために皮脂も非常に多くなるのです。

これは第一次性徴を反映したもので、どの赤ちゃんも計ったかの用にこの時期特有のものです。

 

しかし、生後3ヶ月を過ぎると、性ホルモンの分泌が減り、皮脂が減少していきます。

逆に皮膚の乾燥が目立ってくるようになるのです。

 

ですので、生後3ヶ月目を境に必要なスキンケアの内容が変わってくるんですね。

 

では、なんで、生後1ヶ月目からかというと、

お母さんの負担を考えてのお話なんです。

赤ちゃんが生まれて1ヶ月と言うのはお母さんもその生活をおくるだけで精一杯になってしまいますから

とてものんびりと勉強会には行けないですよね。

 

そんなわけで、生後1ヶ月から3ヶ月というピンポイントな期間になってしまうのです。

同様にアトピー性皮膚炎の勉強会の対象年齢は生後3ヶ月からとなります。

参加の際の判断の一助にしてくださいね。

 

手荒れを治すにはまず乾燥のコントロールからです。

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だいぶ水も冷たくなりました。

洗い物をする時に水からお湯に変えた方も多いかと思います。

そして、手荒れが悪くなった方も多いのではないでしょうか。

 

最近、手荒れの患者さんが来院することが多くなりました。

当然、時期ですから当たり前です。

中には以前に他の病院を受診された方もいらっしゃいます。

その時に気になることが一つあります。

意外に皆さん、保湿剤を処方されていないんですね。

また、意外に皆さん保湿剤を使っていないんです。

 

手荒れの対策はまずは保湿です。

ついで、湿疹に対する治療を行います。

この優先順位を間違えては行けないのです。

 

手荒れから湿疹になる理由ですが、

まず、乾燥により、皮膚に小さなキズが出来ます。

そのキズから様々な成分が体内に入り、アレルギーとしての反応を起こし、

湿疹を作るのです。

大雑把に考えると、かぶれの一種なのです。

それに、乾燥による皮膚の割れが加わった状態です。

 

ですので、対処はまず、皮膚をしっかりと作ることです。

ステロイドを処方されることが非常に多いのですが、

この薬はあくまでも炎症を抑えるだけ。

皮膚をしっかりと作るには自然にできるのを待つしかないのです。

ステロイドはその部分には効果ありません。

ですので、皮膚がしっかりと作られるまで保湿剤を使い、皮膚を守る必要があります。

 

なので、まず、保湿。

これをいかにしっかりと行うかがとにかく大切になるのです。

大事、大事。

2013年11月13日 勉強会のお知らせ

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様の御参加をお待ちしております。

2013年11月13日
生後1ヶ月から3ヶ月までのスキンケア CS-A-001
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚科にやさしいスキンケアをお教えします

2013年11月27日
わかば式アトピー性皮膚炎治療マニュアル AD-A-003
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

2013年12月11日
あざのはなし NV-A-001
生まれつきのそのあざの見分け方。
その子のそのあざ、治療は待てますか?

2013年12月25日
わかば式アトピー性皮膚炎治療マニュアル AD-A-004
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
開場 10:15
講義 10:30-11:15
質問の時間 11:15-11:30

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。
当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

 

勉強会をご希望の方は
上のメニューページよりお申込みください。
カレンダーが出ますので、ご希望の日を選択することが出来ます。

赤ちゃんの爪は動きます

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といっても、爪だけがアチラコチラに動くわけではありません。

それはそれで怖いですが・・・

 

今回のお話は赤ちゃんの爪の形についてです。

診察中に意外に聞かれることの多いお話でもあります。

 

赤ちゃんの爪ですが、生まれたての時はほとんど平らか、側面が少し下がった形に湾曲しています。

その後、生後3歳くらいまで、逆に側面が上になる形に反り返ることがあります。 その後、またもとの形に戻ります。

 

 

じつは、この側面が上になる形に反り返る時が大変です。 時期はだいたい生後半年から生後3歳まで。

丁度ハイハイからつかまり立ち、伝い歩きの時に気が付かれます。

また、少し深爪をするとそれだけで、爪の周りにバイキンが入って腫れてしまうことになります。

結構多いです。そして、それをみてびっくりするお母さんも。

よく見るのは、爪の周りが腫れて、詳しく確認したところ、爪が反り返って入ることに気が付き、更にびっくりするパターンでしょうか。

 

治療については特に慌てる必要はありません。

爪のそりかえりは幼稚園に入るくらいには自然となくなってしまいます。

それまでの間に腫れることがあれば,それについては一般の爪囲炎の治療に準じて治療を行っていきます。

具体的には必要があれば中の膿を取り、抗生剤を塗り、必要があれば抗生剤を飲んでもらいます。

 

そうして、時間が立って、爪がしっかりとしてくれば問題はありません。

小さい時にはよく見られる爪囲炎も小学校の高学年くらいまではほとんど出ることはありませんので、ご心配なさらず。

 

食材の偽装問題を考えてみる 逆転の発想は?

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ホテルでの食材の偽装問題のお話が世間を賑わせています。

・・・ていうか、吉祥寺第一ホテルも入っているじゃないですか。

勉強会や講演会などで頻繁に利用していたんですけどねぇ。

 

問題の中心はメニューに書いてある者よりもグレードの低い食材が提供されていたということでしょうか。

金額もそれに応じてさげるなりすればよかったのでしょうに。メニュー表も金額もそのままとなれば、みんな怒りますよね。

 

でも、必要な食材が必要な時に手に入らなくなるのは自然が相手なので、これはある意味仕方ないんじゃあないでしょうか。

魚は漁をしても獲れないこともあるでしょう。野菜も天候不順で穫れないこともあります。家畜も伝染病で・・・

と考えると、流通量の少ない食材になればなるほど安定して供給出来ないのも理解できます。

 

逆に考えてみましょう。食材の納入は不安定であることを受け入れてしまうのです。

そう考えると、「メニュー」というか、「メニュー表」というのが、ひとつの対策のキーポイントになるのではないでしょうか。

つまり、予め用意したメニューのとおりに作るから無理が生じるのです。

逆にいえば、毎日メニューを書いているレストランでは、原理的にはこの問題はおこらないのです。

だって、食材が入らなければそれを書かなければいいんですもの。

 

毎日メニューを作り変えるのはソレに対応したシステムを作ればそんなに難しいとは思えません。

あるメニューに必要な食材が入ってこなければメニューを入れ替える。

そんなに難しいことではないと思います。

メニューの印刷が大変?ならタブレットでメニューを見せればいいのでは?

また、小部数短時間印刷に対応してくれる印刷屋さんもありますよね。

予約してくれた人には?予約時に一言いえばいいですよね。

ホテルに入っているくらいのお店ですから、そのくらいのコストを掛けることもあまり問題にはならないでしょう。

 

と、ここまで書いていて気が付きました。この問題に憤りを感じていた理由がです。

結局、『みんな思考停止していたことを許容できない』んですね。

料理を作る人、お店を経営する人のそれぞれが、まあそんなものかな。と思って、

食材供給の不安定な状況を根本から改善するわけでもなく、

メニューを変えるわけでもなく放っておいたことに対して不満を感じているのです。

商習慣?おかしな習慣なら替えましょうよ。

前任者がやっていた?関係ないですよね。

 

まず、考えよう。そして動いてみよう。

多分、それが一番大事なんですよね。

ホクロが気になる場合に最初に確認すべきこと

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ホクロが気になり、皮膚科に受診する場合、受診前に確認しておいたほうがいいことをまとめてみます。

皮膚科の立場で考えてみました。

 

1)いつから出てきたか?あるいはいつ気がついたか?

これは非常に大切な事です。

一般的にホクロは小さな時に出てきます。

逆にいえば、成人してから出てきたホクロは注意が必要です。

といっても多くは良性のものですが、悪性のホクロが出てくる可能性は年齢とともに少しずつ上がりますから

いつ気がついたのかは大事な事です。

 

2)大きくなった?なっていない?

一般に良性のホクロはどこかで止まります。

しかし、悪性のほくろの場合はずっと大きくなり続けます。

そのため、大きくなったか成っていないか?なっていたのはいつ頃までか?は大事な基準になります。

 

3)ホクロになる前にトラブルは有りましたか?

ホクロが出る前にその部分の皮膚に何かトラブルが合ったかどうかを確認することも大切です。

一般に癌は細胞が分裂する時に出来ます。

そのため、ケガをした、ヤケドをした場所からはわずかですが、悪性のホクロが出る可能性が高くなります。

はるか昔のこともありますので、必要があれば親に確認してもよいでしょう。

 

4)大きな病気はしましたか?

全身に抗癌剤を投与したり免疫抑制剤を投与した場合、

また、放射線治療や移植を受けた場合は二次性に悪性腫瘍が出来うることが知られています。

過去に大病をしなかったか?特殊な治療をしなかったか?特殊な薬を飲んでいないかは確認してみましょう。

 

5)ホクロをいじりませんでした?

先にも書きましたが、悪性のホクロは「いじめられた」部分から出てきます。

そのため、ホクロをむしったり、ほじったり、焼いたりすることもリスクになります。

レーザー治療を過去に行なったこともリスクです。

 

以上のことがある人はそうでない人よりもしっかりとホクロの確認をする必要があります。

上の写真のダーモスコープと呼ばれる機械で色素の分布をしっかりと確認し、

必要があれば切除しなければいけません。

 

さて、みなさんのホクロ、何か気になるところはありませんでしたか?

気になるところがあった?そしたら早めに皮膚科に行きましょう。

2013年10月30日 院内勉強会のお知らせ

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様の御参加をお待ちしております。

2013年10月30日
あざのはなし NV-A-001
生まれつきのそのあざの見分け方。
その子のそのあざ、治療は待てますか?

2013年11月13日
生後1ヶ月から3ヶ月までのスキンケア CS-A-001
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚科にやさしいスキンケアをお教えします

時間
開場 10:15
講義 10:30-11:15
質問の時間 11:15-11:30

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。
当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

室内の暖房について考える

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お待たせしました。外の掲示板もそろそろ打ち合わせができそうでホッとしています。

 

さて、今回は室内の暖房についてのお話です。

こんなニュースが有りました。

首都圏の暖房はエアコンが中心というお話ですね。

後半の設定温度のお話は今回は外して、今回は暖房器具のお話をしたいと思います。

 

エアコン自体は東京の環境を考えると当然と思います。

特に赤ちゃんのいる家庭では石油ストーブやガスストーブはヤケドの心配もあり、使いにくいですもんね。

でも、エアコンの持っている重大な欠点。それは湿度が下がることなんです。

 

石油やガス、もちろん練炭も当てはまりますが、その場でモノを燃やす時には必ず二酸化炭素と水ができます。

でも、エアコンやオイルヒーターなどの電動機器ではその二つは出来ません。

(厳密には発電所で出ているんですけどね。)

室内に水が増えることが無いんです。

ストーブをたくと窓に結露が生じることも有りますが、それは水が室内で多く作られているからなんですよね。

 

そして、温度が上がるとどうなるのか?相対湿度が下がります。

その状況に長くいると皮膚も乾燥してきます。

なので、エアコンを使っていると皮膚も乾燥してくるんですね。

同様に電気毛布やこたつでも同様の状況になります。

 

部屋の湿度に注意することも必要です。

特に暖房器具は何を使っているかも大事なことですね。