わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2015年の手足口病では爪が取れる

最近の外来でもまだちょこちょこ手足口病を診断します。

さすがに下火にはなりましたが。

 

しかし、最近見られるようになったのは、

爪の脱落する子です。

どうも、今年の手足口病の中には爪が落ちるタイプも有るようです。

 

数年おきくらいに爪が脱落する手足口病が流行します。

これはウイルスの種類に依ることがわかっています。

落ちるウイルスが流行するか否かが分かれ目。

ただ、今年多かったタイプのウイルスと爪の脱落がはっきりしません。

話を聞く限りではマイナーなタイプのようですが、

今後検討する必要がありそうです。

 

脱落するまでの期間は感染してから1ヶ月から6週間後くらいです。

そして、手足の20本の爪の打ち、ほぼ同時に数本の爪が浮いてきて

落ちるのが特徴です。

わかりにくいのは爪囲炎やぶつけた後の爪の脱落ですが、

その場合は1本だけのことがほとんどですので、そこで区別出来るでしょう。

 

爪が脱落した後ですが、ほとんど、正常な爪がまた生えてきますので

ご心配なく。

それでも気になるという方は一度皮膚科を受診してみてください。

 

手足口病に感染してからタイムラグがあるのでびっくりすることがあるかと思いますが、

大丈夫ですよ。

 

 

9月7日追記

今日も2名受診されました。

いずれも7月下旬に手足口病になっています。

逆に、それ以前に手足口病になった方が、爪が取れる可能性は低そうですね。

電子書籍に絵本がなくて残念なお話

最近思っていることなんですけどね。

夏休みに長時間飛行機に乗ることがありました。

その時に痛切に感じたことです。

 

絵本を電子書籍に入れて欲しいんです。

というのも、荷物を重く出来ない、電車や飛行機の中で

その子が気に入った本を見せてあげれば、

少しは快適に(本人も、家族も、周囲も)過ごすことが出来るんじゃないかと思うのですが、

どうなんでしょうか?

 

私はあまり電子書籍は好きではないのです。

自分のものにならないのがまず嫌い。

ということで、だいたい裁断して、自炊するのですが、

子供向けの絵本で同様のことをするのは結構難しいのです。

まず、ハードカバーの本を裁断するのが大変です。

そして、特に大きな絵本などはドキュメントスキャナに物理的に入りません。

また、単価も高いので、気軽にもう1冊買うことが出来ません。

というわけで、絵本を自炊しようとは考えないのです。

 

でも、電子書籍であれば、そのような面倒くさい手続きは踏む必要は有りません。

また、2冊めの、一時的に気に入った本を入れておけばいいので、

「自分のものにならない」というデメリットは少なくなります。

そして、電子データでかさばらないというのは実は大きなメリットになります。

電車や飛行機のなかでさっとスマホやタブレットを出せばいいのですから。

多くの場合はすでに出ているかもしれません。

 

臨場感や迫力がない?

そんなもの、電子書籍には望んでいません。

移動中の時間におとなしくしてくれればいいのです。

そして、家に帰ってから実物の本を読ませてあげればいいのです。

まあ、飛び出す絵本や仕掛け絵本については難しいのは承知していますから。

 

などと考えながら、最大手のAmazonで探してみたのですが、

絵本の電子書籍、あまりにも少なすぎませんか?

書籍で絵本を探すと、7万1千件以上見つかります。

同じようにKindleで探してみたら、たったの600件あまりです。

1%ですか・・・

しかも、ウチの娘が好きな本は有りませんでした。

残念。

 

絵本の出版社の皆さん、

絵本を電子書籍にしてもらえませんか?

 

 

爪の水虫の人は「爪ダイエット」をしたほうがよい

爪の水虫、最近はいい塗り薬も出てきました。

でもただ塗れば良いというものでは有りません。

爪のダイエットも一緒にしていますか?

 

爪ダイエットとは、爪を削って薄く、軽くすることを言います。

なぜそのようなことが必要なのでしょう?

それは爪の生態に関わってきます。

 

爪とは、根本で発生したものが押されて伸びてくる死んだ組織です。

良く有るのがケガをした後に、根本から新しい爪が生えてきますよね。そのことです。

しかし、木をつけるべきは、爪が伸びるのは根本から押されるから。ということ。

何らかの理由で一度爪が厚くなると

爪が重くなる

→爪が伸びにくくなる

→爪が厚くなる

→爪が重くなる

→・・・

と悪循環になり、どんどん爪が厚くなっていきます。

そうすると、爪の中に水虫が出来た時に、なかなか爪が伸びず、取れない。

ということになってしまいます。

 

もう一つ、爪の表面は特に硬いという特徴があります。

逆に表面の硬い部分の下には軟かく、脆い爪が存在します。

当然水虫の薬が硬いところからは滲みませんが、柔らかいところからはしっかりと入っていきます。

効果も同様です。

 

したがって、爪を薄くし、軽くすることによって、

爪の伸びを良くし、薬の効きを良くするというような効果を期待することが出来ます。

高齢者の爪の水虫の治癒率はより若年者に比べて悪いのですが、

その理由の一つは爪の肥厚にあると考えられます。

爪を削って薄くするということは爪の治療の上で大事なことなのです。

爪ダイエット、試してみてください。

 

 

診察の時に「よくわからない」と言ってもいいんじゃないか→言ってます

昨日の記事をかきながらなんとなく考えていたのですが、

まんま自分の仕事にブーメランするのでその辺りを書いてみます。

 

医者の仕事は一言で言ってしまえば診断と治療です。

でも、診断が簡単なものと、難しい物があります。

ただし、診断は難しいというのは「見当がつかない」というものでは有りません。

幾つか候補があるが、それを絞り込むことが出来ない。

ということが多いのです。ご安心下さい。

昨日の、晴れか曇りか雨かよくわからない。

と言った状況に近いかと思います。

 

ではその時にどうするか。

しっかりと検査します。

それで区別をつけます。

それが天気予報との違いです。

治療をかねた検査もありますので、一律には言えないのですが、

「検査をしなければいけません」

という時にはより詳しく知るための検査であることがほとんどです。

 

ではなぜ追加で検査をするのか?

今後の流れがそれぞれの病気で違うからです。

悪くなるのか?ならないのか?

ということはとりもなおさず

今治療すべきか?待ってもいいのか?

という話につながってきます。

 

なので、検査を行っている段階で

「今後どうなりますか」

という質問をされるのが一番答えにくかったりもするのです。

検査をしているということはその質問に応えるための情報を集めている段階

というように受け取っていただければと思います。