わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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クリスマスのイルミネーション

christmas-ligutup

 

先日、成育での診察を終えて、夕方(というよりももう夜ですね)に帰ろうとしたら、

入り口のところにイルミネーションが飾られていました。

 

入り口の木と、いくつかの動物の形にLEDが光っています。

また、遠くの建物は研究所なのですが、

その壁面とテラス部分にも同様にLEDが飾られています。

 

特に研究所のイルミネーションは成育の病室からも良く見えます。

普段は研究所が対面に建っているために見晴らしの悪い、東側のお部屋ですが、

この時期だけはイルミネーションが綺麗に見えるお部屋に様変わりします。

 

ね、きれいでしょ。

カレンダーうさぎ

calender-usagi

 

カレンダーうさぎと言われて、あのことか。

とわかった方はかなりの常連さんです。

 

クリニックの診察室にはカレンダーが飾ってあります。

その中に小さなウサギが住んでいます。

 

住み家は本日の日付です。

同様に3日後にはゾウ、4日後にはネズミ

1周間後にはクマ、2週間後にはカエル、4週間後にはチョウが住んでいます。

 

気が付きました?

 

受験とアトピー性皮膚炎 

test_kekka

診療が終わり、吉祥寺の駅前に向かって歩いている途中に、予備校がありました。

ふと中を見ると、壁に張り紙がありました。

「センター試験まであと50日」

ああ、もうそんな時期ですね。

今回はアトピー性皮膚炎と受験についてのお話をしたいと思います。

 

人生には「たった1日のパフォーマンス」でその後すべてが変わってしまう日というものがあります。

そんな日はあまり多くありません。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院の入学試験、

就職試験、転職試験、デートやお見合いの日、

資格試験の日

といったところでしょうか。

 

これは、私の個人的な考え方なのですが、アトピー性皮膚炎を持っている人に取って、

「ガッチリと抑えこんでおきたいとき」と「通常通りしっかりと治療していれば良いとき」の

2つに分けることができると考えています。

「ガッチリ抑えこんでおきたいとき」は、普段であれば副作用を考えてあまり使わないような治療を短期間だけ、しっかりおこなうこと
(例えば、ステロイドやシクロスポリンの内服、強いステロイドの外用)

言ってしまえば、「後先考えず、その時だけ抑えこめればいいや」という方法です。

「通常通りしっかりと治療」は、普段から行っている、効果と副作用のバランスを取った治療法ですね。

 

大きく分けると、

ガッチリ治療・・・各種入学試験、資格試験

通常治療、時にがっちり治療・・・就職試験、転職試験

通常治療・・・デート、お見合い

となるのでは無いでしょうか。簡単に説明したいと思います。

 

各種試験は基本的に一発勝負になります。
(資格試験はものによるでしょう。数回にわけることが可能であったとしても、
その1回に失敗するだけで数ヶ月人生が変わることも往々にしてあると思います)

特に面接のある試験では見た目も重要である可能性があります。

なので、その後のことを考えるよりも、その瞬間に症状を抑えることが必要になるでしょう。

したがって、それらの試験の時にはガッチリ治療。

 

逆に就職や転職、お見合いやデートについては長期戦です。

その瞬間をしのいだとしても、その後の事があります。

もちろん就職、転職については本命の面接など、ガッチリとした治療が必要になる瞬間はあるかもしれません。

しかし、長期戦をずっと、後先考えない治療法を続けていくことは問題です。

また、デートやお見合いについては、うまく言ったあとは長い人生を一緒に過ごす相手となるわけですから、

後先を考えず、その瞬間のみに注力する治療法はおすすめできません。

 

 

言うまでもないことですが、通常からしっかりと治療を行うことによって、

アトピー性皮膚炎の症状をきちんと抑えておくことがベストでしょう。

しかし、そうも言っていられない時もあるかと思います。

もしも、そのような状況になったらどうすればよいのか?

 

まず、そんな時には皮膚科の先生に相談してください。

本当に大切な瞬間がいつなのかをきちんと話をしてみてください。

皮膚科医は現在の治療法の他にも、「副作用その他リスクは高くなるけど、治療効果も高い方法」を知っています。

普段はリスクの事を考えてその方法は治療法の俎上に載せないわけです。

ただし人生で大事な瞬間、出し惜しみしていられない瞬間であれば、場合によっては

普段考えない方法も検討の余地が出てきます。

ですので、まずは恥ずかしがらずに相談してみることが大事なのです。

 

次は実際に受験そのものと湿疹の関係についてお話をしていきましょうか。

受験雑誌の取材を受けました。

中学受験サクセス12 11 ・12月号(2013)

ご報告です。

 

先日受験雑誌の取材を受けました。

雑誌名は「サクセス12」。

早稲田アカデミー提携の雑誌です。

 

今回のテーマーは冬の乾燥肌です。

小学生の冬の乾燥肌についてお話しました。

乾燥を放おっておくと湿疹になります。

湿疹になると痒みが出て、それが勉強にも影響してくる可能性があります。

早めに対処しましょう。

 

というお話をしました。

書店で見かけたらぜひ手にとって見て下さいね。

刺青をレーザーで消すのは大変ですよ

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本日朝のテレビでやっていたみたいですね。

今回はそのお話を少ししてみようかと思います。

 

刺青のレーザー希望の患者さんが増えているということですが、

それもさもありなんと思います

だって、刺青を入れる人が以前より増えましたからね。

そもそも刺青がなぜ入れられたかの話をすると長くなるのでしませんが、(リンクはこちら

定義からして、簡単に消えないものです。

これが、アートメイク、タトゥも同じ。

なので、一生のお付き合いをする覚悟で行う必要があります。

「すぐに消える」と思わない方がいいのです。

 

さて刺青を消す方法は簡単に2種類に分けることができます。

手術で取る方法とレーザーで色素を飛ばす方法です。

手術では、周りの組織ごとすべて取り去ります。

レーザーでは一般に周りの正常な組織に影響が及ぶことは少ないです。
(まったくない訳ではないことは要注意)

したがって、レーザーを選択するか方が多いだろうということが容易に想像することができます。

 

でも、レーザーも万能ではありません。

レーザーとは特定の波長の光を照射し、その光を色素が吸収して発熱し、細かな断片に粉砕されます。

その細かな色素の断片を体内のお掃除細胞が取り込み、おしっこの中に捨てるのです。

このような複雑な経過をたどって、色素は薄くなります。

 

問題点その1

直後に薄くなるわけではありません。

お掃除細胞が取り込む必要があるので時間がかかります。直後に消えるわけではないのです。

 

問題点その2

色素によって色の消え方が、変わります。

レーザーの種類や色素の種類によって、改善度合いが変わります。

レーザー光の波長をうまく吸ってくれる色素は消えるでしょう。

しかし、吸わない色素ではあまり効果ありません。

逆に吸いすぎても熱が予想よりも多く出ればトラブルになりますし、

色素が熱で変性したり、周囲の化学物質と反応して妙な色が逆についてしまう可能性もあります。

 

問題点その3

深いところにはレーザーは届きません。

光を組織の中に入れるわけですから、当然深い部分には光は届きません。

せいぜいコンマ数ミリから1ミリ、2ミリの単位です。

なので、深すぎる部分に存在する色素には光は届かず、当然効果もありません。

まあ、色素が深すぎても、皮膚からは見えないので逆に問題は無いのかもしれませんが。

同様の理由で、色素の存在する深さにムラがあった場合は、治療効果にもムラが出てしまいます。

プロの方が彫った刺青は、深さにムラがないので、消えやすいけど、

素人さんだと、色素の深さにムラが出てしまい、消えにくい。

なんていうお話もあります。

 

というわけで、レーザー治療も万能では無いということをわかっていただけたかと思います。

実際に、鉛筆の芯をさした時の色を消すのも大変な事があるくらいですから、

刺青を消すのはもっと大変なのです。

 

刺青をするときには、取る可能性があることも考えて欲しいのです。

取るのは、大変だよ・・・

 

追記。

刺青のレーザー治療については医療保険は原則として適応にはなりません。

ただし、外傷性刺青の場合は、
(何らかの事故などにより、皮下に色素が入ってしまうこと。さっきの鉛筆の芯が刺さることも含めます)

保険が効くこともありますので、その時には相談してみてくださいね。