わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ヘルペス

ヘルペスが流行しているのかな?

最近気になること。

ヘルペスの患者さんが結構増えています。

昨年はこのようなことはなかったのですが・・・

 

理由を(後付で)考えてみると、こんな事もあるのでしょうか?

1)運動会

ヘルペスは紫外線が原因で出現することがあります。

従って運動会シーズンの今頃、外で練習をしていると、出やすくなります。

また、運動会の練習で疲れても出やすく成るのです。

保護者も一日外で応援していれば当然出やすくなりますよね。

2)天気がよかった

10月に入ってから好天が続いています。結果日照時間もかなり長い状態です。

外にいればそれだけ紫外線を浴びやすくヘルペスはでやすくなるのです。

また、単位時間の紫外線量もそれなりに多いものがあります。(高度に関係しますからね)

気温で季節を考えていると、相対的に紫外線のケアが弱いまま多くの紫外線を浴びることになります。

3)天気がわるかった

逆に8月末から9月にかけてのいわゆる夏バテの時期に悪い天気が持続しました。

一般的に疲れやすくなるこの時期に悪天候のために家のなかに居ることが

結果的に体力を温存し、ヘルペスができにくくなった可能性はあるでしょう。

同様に外出による紫外線の影響も少なくした可能性は十分に考えられます。

 

・・・こうしてみると、夏の終わりから秋にかけての例年とはだいぶ異なる気象パターンの影響が

今のヘルペスの増加という形で見られるのかもしれません。

 

天気と病気。結構関係あったりもするのです。

母乳石鹸のリスク 続編

母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。

 

この石鹸、他人に使うのはNGですよ?

 

 

母乳とは何か?

いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。

原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)

お母さんの血液に含まれている成分から、

母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。

それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。

 

ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、

血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。

また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。

 

幾つか例を上げましょう。

お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。

その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。

さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に

出現することが有ります。

もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?

また、HTLV-1というウイルスがあります。

このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。

もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、

母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが

「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?

理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。

 

 

母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、

さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。