わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

リスク

母乳石鹸のリスク 続編

母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。

 

この石鹸、他人に使うのはNGですよ?

 

 

母乳とは何か?

いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。

原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)

お母さんの血液に含まれている成分から、

母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。

それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。

 

ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、

血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。

また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。

 

幾つか例を上げましょう。

お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。

その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。

さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に

出現することが有ります。

もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?

また、HTLV-1というウイルスがあります。

このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。

もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、

母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが

「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?

理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。

 

 

母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、

さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。

 

妊娠がわかるまでのお話

新生児

最初に、妊娠がわかった時のお話をしていきましょう。

 

いや、正直発覚当日の話はよく覚えていないんですよね・・・

というのも、開業して半年くらいしか経過していない時です。

夏が終わり、冬体勢になり、患者さんの数はなかなか増えない環境。

往診など、今まで全くしたことのない業務が始まったばかりでもあり、

慣れない中無我夢中で働いていた時だったのです。

 

最初の気持ちは嬉しいというよりも戸惑う気持ちが最初でした。

というのも、多分2人目は無いだろう。

と思っていましたからね。

後は年齢の件もありました。

実際、かなりの年齢ですので、様々なリスクも高いと考えていました。

したがって、「ないな」と思っていたのですが・・・

 

妊娠が発覚してからも戸惑いが先に出ていました。

正直、「どうしよう」ばかりでしたね。

 

 

生まれてしまってからはもうそんなことはありません。

やるしか無いですからね。

 

では、どうして年齢のリスクにこれだけ敏感になっているのか?

そのお話は次回にしていきましょう。