わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
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2017/3/14
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2021/3/1
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2023/1/3
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2023/1/3
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ブログよりも長くなりそうなお話、まとめたお話はこちらで記事にしております。


ブログ一覧

シダトレンの処方は来年3月をもって終了となります。

今回は薬剤のお話です。

当院で処方を行っております花粉症の舌下免疫療法の治療薬である、

シダトレン

の販売終了のアナウンスがなされました。

2021年3月末をもって終了となります。

 

終了となる理由は後継薬の存在です。

シダキュア

が現在同様の目的で処方されておりますので、シダトレンがなくなったとしても

薬剤の変更があれば影響は少ないためです。

 

なお当院では本年に入ってからシダトレンの処方履歴はありませんが、

ご無沙汰処方の可能性もありますので、アナウンスさせていただきます。

 

シダトレン使用中の方はおいおい切り替えが必要になりますね。

乾燥肌が徐々に増えてきた印象があります

直接データを取っているわけではありませんが。

 

ここ1週間から2週間ほど、乾燥肌の受診が増えています。

定期的に受診されている方でも悪化したとの訴えが増えてきました。

 

時期的にちょうど湿度の低下が徐々に進み乾燥の悪化が見られる時期です。

また気温の低下傾向もあり、シャワーなどのスキンケアの低下があること、

風邪を引いてしまい全身の体調が悪化したこと

 

などから湿疹が悪化する要因が揃ってきた印象があります。

 

ひっかきが強くなってから治療開始するよりも乾燥だけが見える段階で

治療開始したほうが必要な薬の量もコントロールの状態も

全然変わってきますので、乾燥肌の段階で受診して治療を開始したほうが

よろしいかと思います。

 

というお話でした。

 

デュピクセントとコレクチムのコラボが素晴らしい件

最近の知見です。

 

デュピクセントが使用可能になり2年以上が経過し、

多くの方に治療を行うことができるようになりました。

デュピクセントは治療効果の非常に良い薬ではありますが、問題も無いわけではありません。

まずは金額。まあこれは時間とともに下がるのを待つしか無いです。

もう一つは目の周りの湿疹が治らないこと。

顔特に眉毛のあたり、目の周りのまぶたの縁はとにかく時間がかかります。

体の湿疹が徐々に良くなっているのに比べてもどかしいくらいの治癒効果の遅さです。

 

でも、コレクチムが使えつるようになって、顔の湿疹に塗ってもらったところ、

おやおや、結構調子いいですねえ。

という結果になってきました。

 

ステロイドはあまり塗りたくない場所だし、

プロトピックは刺激になるしということで治療の手段がなかなかなかったところに

コレクチムを使用することで治療の効果が出てきた。

 

本当にありがたいことです。

デュピクセントとコレクチムを上手に利用することで治療の幅が広がっていく。

新しいアトピー性皮膚炎の治療の幅が出てきました。

コレクチム軟膏の処方を積極的に行っていきます。

10月1日より、コレクチム軟膏処方者の採血要件を撤廃いたしました。

 

いままで、二桁の方にコレクチム軟膏の処方を行っております。

その際に当院独自の施策として採血を行っておりました。

先月末までの集計の結果、異常が見られた方はおりませんでした。

また、副作用の発言もなく、非常に安定した薬剤ということがわかってきました。

 

そこで10月1日より採血は行わずに希望される方全てに処方を開始いたします。

また必要に応じてステロイド及びプロトピック軟膏からの切り替えを

すすめることにいたしました。

 

ご希望の方はその旨を受付にお伝えいただけましたら

切り替えもしくは追加という形でコレクチム軟膏を処方させていただきます。

 

風邪っぴきが増えてきました?

最近にいたり、風邪っぴきの子が増えてきた印象があります。

特に赤ちゃんで。

 

まあ、今までの経緯を考えるとやむを得ない面もあるかと思います。

特に今年の春はガチガチに対人接触が減少していましたので、

赤ちゃん同士の接触も春から初夏に比べれば増えているのでしょう。

そのために風邪のウイルスをうつしっこしていると思われます。

 

皮膚科で気をつけるべきは湿疹の悪化です。

赤ちゃんの場合、風邪を引いたあとに湿疹が悪化するのはよく聞く話です。

風邪のウイルス自体が悪くするというわけではなく、

炎症そのものが湿疹を誘発する。汗の出方が変わるので湿疹が悪化する。

入浴等のスキンケアが変化するので、荒れる。

という理由が考えられますが、いずれにしても悪化するものとして

スキンケアや保湿剤、必要であれば塗り薬も使って抑え込んでいく必要があります。

 

特にこれからの季節は乾燥の悪化から皮膚の状態の悪化が予想されますので、

先手を打って早めに抑え込むことも大事になるかと思います。

 

秋をしっかりと抑えることが冬の悪化を防ぐことに繋がります。

対応を早めに始めていきましょうね。