わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2021/3/1
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2023/1/3
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2023/1/3
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アトピーの全身療法では転院時に必要な情報が有るのです

今回はアトピー性皮膚炎のお話です。

 

アトピー性皮膚炎の全身療法が始まって6年が経過しました。

現在では多くの方が治療を行っていると考えられます。

適応も生後6ヶ月まで広がっているので子どもたちでも治療中の子は多いです。

 

そこで問題になってくるのが引っ越しです。

引っ越しにより、医療機関を変える必要があるというのは仕方が内面では有るのですが、

そのときに、前の医療機関から情報を引き継ぐ必要があるんですね。

 

アトピー性皮膚炎の全身療法を行うにはいくつかの条件が実はついています。

湿疹の面積の広さ、症状の強さを数字にするのですが、それがいくつ以上という形で

条件設定がされています。

ただ、その数字って、調子が良くなると下回ってしまうことがほとんどの例で有るのです。

そうすると引越し先の医療機関で最初に皮膚を見ると該当しない。

という残念な結果になってしまうのです。

そこで大事になるのは前医のデータ。初診時つまり一番悪いときの

数値データが必要になるのです。

そのデータを使用して全身療法を継続することができるのです。

これ、大事なお話です。

 

なお、その数字がなにかに付いては処方している医師は把握していますので、

引っ越しのお話と同時にデータをほしいといえば、

紹介状にして記載してくれると思います。

できれば数日の余裕を持って、一度皮膚科に相談していただくとよいかと思います。

 

 

引っ越しのときの作業は膨大なものでは有るのですが、

アトピー性皮膚炎の紹介状に関しては、全身療法を行っている方は

必ず用意してもらってください。

スムーズな治療を継続するために最初に一手間かけるのが大事です。

0才児でも耳の中まで洗って良いんですよ

というお話です。

 

 

耳の湿疹は結構な頻度でめにします。

特に0才児に多いんですよね。

 

なぜ耳の湿疹ができるのか?

以前にもお話はしていますが、

生後3ヶ月までは皮脂の分泌が多いため、

それ以降はよだれや食べこぼし、ホコリなどの汚れのため。

に湿疹が発生します。

 

そして、もう一つの問題は耳を洗わないこと。

耳に石鹸をつけてはいけないと思われているようです。

 

実は耳に石鹸をつけるのはダメでも禁忌でも無いんですよねえ。

というのも、すでに耳の穴の中には赤ちゃんの段階で鼓膜ができています。

そのため、構造としては大人と同じです。

ただ、その情報をお母さん方は知らないので、

耳に水をかけてはいけないと思ってしまっているのです。

なので、外来でそのようなお話をするとびっくりされるのですよ…

 

耳のスキンケアの鉄則はしっかりと洗い、しっかりと流すことです。

回数のお話は別の機会にしますが、

耳たぶの中から、耳の穴の中に水が入っても構わないので、

しっかりと石鹸をつけること。

そして大量の水で洗い流すこと。

というスキンケアを徹底しましょう。

耳の穴の中には水は入っても頭の中には水は入りませんので、

それはご心配なく。

耳の穴の中の水については最後に綿棒でお掃除すれば大丈夫。

まああまり水が入ることはありませんけどね。

 

耳たぶとその中は意外に湿疹ができやすい場所でもあります。

毎日しっかりと洗って予防してあげてくださいね。

おうち花火のときは足元にも注意しましょう

今回は花火のお話です。

 

 

夏になると花火でやけどをした方が受診されます。

特徴的なのは部位が大きく2つに分かれること。

一つは手から指にかけて、もう一つは足です。

少なくとも後者はちょっとしたことで防げますよというお話です。

 

まず簡単に2つのでき方を考えましょう。

手や指のやけどは花火の火花が飛び散ったとか、ろうそくに触れたとか、

熱いものを掴んでしまったとかそういうものですね。

足のやけどは花火の火が足に飛び散ってしまったというのはほとんどです。

自分から触りに行くことが無いというのは足の特徴になります。

つまり受け身なんですよ。

 

自分で触りに行く指のやけどとは異なり、足のやけどについてはシンプルで有効な対処法があります。

それは布で覆うこと。

つまり、露出させないということですね。

花火の火というのは点で飛んで来ることがほとんどです。持っている熱量はそこまで大きくないのですが、

それが一点に集中するので、皮膚が熱に耐えられないのですね。

なので、まず皮膚の上に布で膜を貼ってあげればいいのです。

火がついてもまずその繊維を熱するのにエネルギーが使用されます。

また繊維が拡散しますので、逆に通過して皮膚に到達するリスクを下げることができます。

当然繊維は焼け焦げますが、皮膚が焼け焦げるよりは良いかと思うのです。

 

守り方もシンプルに、長ズボンを履くこと、靴下を履くこと、サンダルではなくスニーカーを履くこと。

です。これなら簡単にできてしっかりとやけどを予防できますよね。

 

楽しい花火の時間をやけどでつまらない思い出に変えたくはないですよね。

ちょっとしたコツでしっかりと予防できますので、対応してあげてくださいね。

シェーバーの消毒、していますか?

今回は髭剃りのお話です。

 

 

男性は特に毎日のルーチンとなっているかと思いますが、

ひげそり、ひげ関係の疾患というのはいくつか見られます。

 

切り傷、毛穴のちぎれ、毛包炎

あたりでしょうか?

 

切り傷というのは毛穴以外の皮膚に傷をつけてしまい発生します

毛穴のチギレは、毛を剃るときに負荷がかかり、毛穴そのものにダメージが入ること

毛包炎とは、毛穴にバイキンが入って腫れることですね。

これらの疾患はときに外来で目にするのですが、シェーバーのメンテナンスをしっかりと行えば

ある程度予防することができます。

そのメンテナンスをしっかりとやっていますか?

というお話ですね。

 

これらの疾患の要因として、刃先に問題があることが見られます。

刃がかけている、刃切れ味が鈍っている、刃先に皮脂などの汚れが付着しているなどですね。

刃そのものの劣化に伴う問題は刃先を変えましょうというお話に帰着するのですが、

刃先が汚れていて、それが刺激となりもしくは感染の原因となるのは避けたいところです。

そのためには刃先そのものをきちんと消毒することが対処法になるのですが、

それを毎日手作業で行うのは面倒くさいものです。

現在の電動シェーバーの中には、自動で消毒液を使用して洗浄消毒をしてくれるものもありますので、

そういう製品を選んでも良いのではないかと思います。

少なくともそのような製品を使用していれば、毛穴の汚染からの二次感染というリスクは減らせるのではないかと思うのです。

お値段は少しかかりますが、使用期間を考えるとそこまで割高にはなりません。

ちょっとしたことですがトラブルを起こすリスクは確実に下げることができますので、

ぜひ検討していただきたいところです。

<診療枠は通常通りです>診察時間変更のお知らせ(2024年8月28日)

台風10号接近のため、8月28日水曜日の診察時間は

17時までとなります。

(8月26日9時追記)

28日水曜日は通常通りの診察を行います。

 

また今後の台風情報によっては更に診察時間を変更する可能性もありますので、

WebもしくはTwitterをご確認ください。