わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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シラミ生け捕ったり!そして、シラミの写真を撮ってみた

今年のシラミ。

患者さんの診察をしたところ、

「頭の中にいるー!」

と悲鳴が。

 

どれどれと思ってみたら、もぞもぞしていたので、

生け捕りにしてみました。

別に噛まれたりはしないので、捕まえるのは難しくないですよ。

とり方ですが、シラミの虫を見つけたらその髪を一房より分けます。

その後、少しずつシラミのいない髪の毛を取り分けていき、

最終的にシラミのいる髪の毛1本だけを根本の方からつまみます。

その髪の毛をゆっくりと先に向かって絞っていき、

そっとシラミを指先に載せます。

シラミは髪の毛の中でのみしか早く動くことができませんので、

指先のような平坦な部分では逆に上手に動けないのです。

虫をつかめまえた後は潰してしまえは一丁上がり。

 

と言うかたちで取ることが出来るのですが、

今回はあえて生け捕りにして写真を取ってみました。

 

サイズはこんな感じです。

計測すると、概ね2-2.5mm位。

でも、これは大物なので、もう少し小さいこともあるかな?

肉眼レベルで拡大するとこんな感じ。

このサイズまでならかろうじて肉眼で見えるかな?

しかし、最近の携帯電話のカメラ性能はすごいものがありますね。

10倍ズームです。

 

更に大きくするとこのように見えます。

顕微鏡40倍。

 

・・・上手に取れました。

シラミの治療に協力してくれない子にはこの写真を見せてくださいね。

きっと一懸命治療をしてくれることでしょう。

 

今年のシラミの季節がやってきました(2017年10月)

そろそろ、シラミの季節がやってきました。

もう秋ですねえ・・・

 

既にいくつかの学校や幼稚園では流行してきているようです。

夏の林間学校やプールなどで、人から人へ乗り移ったシラミ。

夏の感染からしばらくしてかゆみを訴えるようになるのですが、

それが丁度今の季節です。

 

市販のシャンプーなどはありますが、

それだけで退治するのは難しい所。

ケアの勘所などありますので、

まず、シラミかどうか心配な方

多分そうだろうけど対処法がわからない方

は受診下さい。

 

しっかりと治療をすればシラミは2週間で居なくすることが出来る病気です。

しっかりとケアして、きちんと直しましょうね。

 

2017年10月23日 診療時間変更のおしらせ

2017年10月23日月曜日の診療ですが、

台風21号のため、診療時間が変更となります。

 

10:00-12:00 休診

13:00-14:00 休診

14:00-17:30 一般診療

18:00-19:00 夜間診療

 

となりますので、ご注意下さい。

なお、台風の進路状況によっては休診の時間がより長くなる可能性もありますので、

当ブログ及び当院Webのトップページをご確認下さい。

なお、iCallへの掲載はありませんのでご注意下さい。

 

乾燥が強くなってきましたね(2017年10月)

秋も徐々に深くなってきました、

もう、汗疹もいつの間にか見なくなってきましたね。

 

汗疹の減少に対して増加してきたのは乾燥肌です。

夏には調子良かった子どもたちも続々受診をするようになっています。

高齢の方の四肢の乾燥肌も強くなってきました。

 

あとは、手荒れ。

洗い物の時の水がお湯に変わると一気に症状が悪化するパターンが多く見られます。

 

もうそろそろ冬。空気も徐々に冬の空気になってきました。

冬の病気の治療も少しずつ始めていきましょうね。

 

 

なぜヒルドイドを顔に使用するのが良い方法なのか? 理論的に皮膚科医が考えてみた

今回もヒルドイドのお話です。

もう少しおつきあい下さい。

 

今回の問題のそもそも論として

「どうしてヒルドイドを顔に塗るのが良いのか?」

というお話を、広告する側にたってお話しましょう。

 

なぜか、一つはお金の問題もあります。

ブログなり、まとめサイトなりで記事を書き、それを公開すれば

閲覧する人も出てくるでしょう。

そして、そこに広告なりアフィリエイトなりを出せば、それをクリックしてくれる。

だから、そこから収入が得られる。

というわけで皆さん記事にするのですね。

・・・WELQと一緒だネ!

でも、ブログに広告を出す人が居なくならない限り、この図式がなくなることは無いでしょう。

WELQでも世間に知られたように、お金のために平気でいろいろなことを書く人がいるでしょうからね。

 

という話をしても、じゃあ、別の製品ではなくヒルドイドを薦めるのはなぜかということになるわけです。

これは今回の話のポイント、保険診療に絡んでくるんですね。

まず大事な点は、保湿剤のコストと効果は概ね比例する

(もしくはそうであると信じられている)

ということです。

実際はどうか知りませんが、一般的にはそのように受け取られる方も多いですし、

他の製品を見ていてもその傾向は当てはまりますね。

(私はパソコンを自分で組み立てる人ですが、コストと性能は明らかに比例する製品があります。CPUとかね)

つまり、図で表すとこうなります。

有るところから効果の増加率は落ちている理由についてはお察しください

(ほんとうはこんな折れ線ではなく、なだらかなカーブになります)

 

もう一つのポイントは保険診療において、自己負担は3割であるということ。

ヒルドイドも本来であれば上図の直線状に位置する(はず)なんですが、

3割負担なので、見かけ上のコストは下図の赤点部分に移動します。

つまり、この図から読み取れることは

「効果の割に安く入手出来る」

ということですね。

特に自分の子どもに処方してもらったものを勝手に使えば(これは違法です。)

コストゼロで保湿剤が入手できる!(上図オレンジ点部分)

となるわけです。

 

ああ、これはイイネとなるのですが、

本当に良いの?これは。

と考えてみて下さい。

 

製品のコストは当然ゼロでは有りません。

誰かがタダでご飯を食べた部分のコストは誰かが負担しているわけです。

 

今回の残りの7割は誰が負担しているかと言えば、それは保険組合。

皆さんの払った社会保険料から最終的には出ているわけです。

つまり、他の人の払ったお金です。

0割負担であれば残りの金額は地方自治体が負担していたりするわけですね。

つまり、全然知らない赤の他人です。

 

さて、少し考えてみましょう。

アナタが、見も知りもしない、赤の他人の美容液のお金を払わねばならないということになれば

どう思いますか?

 

そりゃあ腹もたつでしょうよ。

ということで、7割の負担を「させられた」保険組合が怒ったわけです。

 

 

安い割に効果の有ると言われるヒルドイドソフトなわけですが、

その裏にはお金を誰かが払っているという現実が有るのです。

 

この問題で将来的に保湿剤が保険で使えなくなった時に負担が増えるのは

アトピーなどの病気で一日中辛い思いをしている患者さんなんですよ。

これ、どうすんの?