わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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2018年8月4日土曜日の予約枠を追加しました。

先日ご報告のとおりなのですが、

8月4日の予約枠がほぼすべて埋まる状況になりました。

 

そのため、

12:00-12:15

の予約枠を開放いたしました。

どうしても4日に診察を受けたい方はこちらの枠をご利用ください。

 

なお、上記予約枠での受診の方は必ず

12:00

までには受付下さい。

それ以降の受診には対応できない可能性がありますので、ご注意下さい。

 

2018年の夏休みのご案内

2018年の夏休みですが、

 

8月7日火曜日

から

8月14日火曜日

までとなります。

 

夏休み前の最終診察日は

8月6日月曜日

夏休み後の最初の診察は

8月15日水曜日

となります。

 

特に休み明けの日は非常に混雑しますので、

待ち時間が非常に長くなることが予想されます。

緊急性のあまりない場合、薬の残量が十分にある場合には他の日に受診することもご検討ください。

2018年7月28日土曜日の予約枠を追加しました。(7/28追記あり:新規の予約は終了とさせていただきます)

先日ご報告のとおりなのですが、

7月28日の予約枠がほぼすべて埋まる状況になりました。

 

そのため、

12:00-12:15

12:15-12:30

の予約枠を開放いたしました。

どうしても28日に診察を受けたい方はこちらの枠をご利用ください。

 

なお、上記予約枠での受診の方は必ず

12:00

12:15

までには受付下さい。

それ以降の受診には対応できない可能性がありますので、ご注意下さい。

7/28の8時現在12:15枠もほとんど埋まる状況ではありますが、

台風接近のためにこれ以上の診療枠の開放は行わないことにいたしました。

時間が遅れるにつれ交通機関の乱れが出ることが予想されるためです。

来週以降も予約満了時には診療枠の追加開放を行いますので、

そちらをご利用ください。

りんご病が流行しています(2018年7月)

先月の末から今月に入ってりんご病が流行しています。

というお話です。

 

りんご病。そんなに目にすることは無いかもしれません。

しかし典型的な症状で診断はできるのです。

 

・両頬部

・両上腕から前腕

・両大腿から下腿

にかけて、網目状もしくはもう少しベッタリとした

赤みが出てくること。

その赤みは痛くも痒くも盛り上がりも無いこと。

が典型的な皮膚の症状です。

 

そして話を聞いてみると

その1週間程度前に、体調を崩したり軽度の発熱があったこと。

 

これで診断ができます。

そんなに難しくはない病気ですね。

 

でも、その厄介な点は

見た目の症状の強さと感染力の強さには関係がないこと

なんです。

 

つまり、感染力が強いのは、最初の体調を崩したときであり、

見た目で診断されたときにはもう感染性はなくなっている。

ということが問題になります。

したがって、見た目で診断されたときにはすでに他に誰かに感染ったあとかもしれない

んですよね。

いやあ、厄介です。

 

これから夏休みも進み、人の移動も多くなる季節です。

感染が拡大しないか少し様子を見ていくことにしましょう。

デュピクセントを処方してみての皮膚科医からの評価

今年発売されたアトピー性皮膚炎への新薬、デュピクセントですが、

当院でも処方を開始して1ヶ月以上が経過しました。

すでに数名の患者さんに対しての治療が始まっていますし、

一部の方はすでに1ヶ月以上経過しております。

ここで医療者側から見たデュピクセントの評価をお話したいと思います。

 

一言で言えば

・ものすごく効いている

でしょうね。

 

もう少し細かく見ていくと、症状ごとに微妙に異なるのですが、

すぐに良くなるものが

・皮膚の赤み

・かゆみと睡眠障害

この2点に関しては、初回に注射しただけで劇的に改善します。

 

これよりももう少し時間がかかるのは

・皮膚の乾燥

・皮膚のざらつき

いわゆるテクスチャですね。

こちらは上記に比べてもう少し時間がかかりそうです。

なお、これは理論的にも十分に予想されていまして

湿疹部分に新たに形成させる皮膚は弱い。

ということがすでにわかっているんですね。

なので、炎症が引いてしばらくしないとしっかりとした皮膚ができてこない。

したがって現在のざらついた皮膚つまり湿疹がある時に形成された皮膚はしばらく残ってしまう。

というわけなんです。

 

また、それよりも更に時間がかかるのは

・皮膚のごわつき

・色素沈着

・アミロイド苔癬

ですね。こちらは数カ月はかかるでしょう。

これも同様に皮膚の炎症が収まって正常な皮膚ができて初めて収まっていくものなので

どうしてもより時間が必要となります。

また色素沈着も真皮に存在する色素の消失には下手をすると年単位の時間がかかりますので、

こちらもデュピクセントの開始後であったとしても早急な改善は難しいでしょう。

アミロイド苔癬も沈着物であり、時間はかかるでしょうね。

 

デュピクセントの治療開始により、アトピー性皮膚炎の治療手段は一気に広がることになりました。

特にかゆみ、睡眠障害が落ち着くのは生活の質を一気に押し上げることになるでしょう。

診察をしていても、金額のことはいろいろ言われるにせよ、薬の効果が弱いと言われることはありませんでした。

患者さんがごきげんな状態で受診してくれるのはこちらも非常に嬉しいものがありますね。

 

以上、デュピクセントの使用報告でした。

夏休み期間中には臨時で予約枠を追加いたします(2018年7.8月)

学校がとうとう夏休みに入りました!

というわけで診察の混雑状況も少々以前とは異なるようになったクリニックですが、

それにあわせて診察の予約枠も少し調整を行うことにいたしました。

 

7/28から9/1までの期間中の土曜日の診療枠を一時的に増やします

・12:00-12:15、12:15-12:30、12:30-12:45、12:45-13:00

のそれぞれの予約枠について

・「その日の他の時間帯の予約枠がすべて埋まっている時」

に限り、

・早い時間帯の予約枠から順番に一つずつ

開放いたします。

 

なお、こちらの予約枠ですが臨時に増設したものですので、受診が終了するとその日の診察も終了となります。

ですので、

・予約開始時間までには来院して下さい(例:12:00-12:15の時間枠の場合は12:00までに来院下さい)

・予約開始時間までに来院されない場合、キャンセル扱いになることがあります。

以上の点についてご注意下さい。

 

 

成人の水いぼ発症についてのカルテ調査を行ってみた 2018年7月

というわけで、雨も続いているので、カルテをひっくり返してみました。

大人の水いぼの方はどれくらいいるのか?です。

 

まず基本情報から。

当院を一度以上受診された方は1万3千人ほどです。

その中での子供(18再以下)は概ね半分ですので、6千5百人。

では、子供の中で水いぼの病名が付いた子は約800人程度。

成人は24人でした。

なお、成人例は全部カルテをひっくり返して水いぼと診断されたことを確認済みです。

 

少し詳しく見ていきましょう。

水いぼの子の受診率は800/6500ですので、12.3%。

結構高いですが、これにはからくりがあります。

「一度でも水いぼと診断された」子なので、現在もうなくなっている子もたくさんいます。

現在水いぼがある子に限定するともう少し頻度は下がるでしょう。

水いぼ取りの処置を行った件数からすると、全患者数の4%。小児では7-8%くらいかと思います。

もちろん発生年齢もありますので、保育園児・幼稚園児では10%を大きく超えますが。

 

では成人はといえば24/6500ですので0.37%ですね。

小児に比べると結構低い数値です。

でも、300人に一人と考えると、結構な人数です。

月あたり1名ですので、極端に少ない人数ではありません。

 

0.37%ですかー。結構居ますね。

と思われるかもしれませんが、実はこれにはからくりがあります。

つまり、子供が多いクリニックなので、お母さんも多い。

で、そのお母さんに水いぼが出ていることを受診するというパターンが結構あるので、

多分その割合になっていると思われます。

一般の社会人を母集団とするとさらにその割合は下がるのでしょう。

といっても、0.1%くらい?

極めて稀というには少し多い印象受けますが。

 

あとは年齢です。

30代、40代でおおよそ8割以上を占めます。

逆に20代や50代以上はほとんどいません。

つまり年齢による偏りは多く存在しているのも一つの特徴になります。

もう一つの特徴は子供から感染される例が多いこと。

頻度の高い年齢の方はほとんど子供からの感染を起こしています。

 

では、実際に感染を起こされた割合を見ていきましょう。

先程の子供の水いぼの発生数は概ね800人位。

成人の水いぼの発生数は24人。

ということは感染確率は24/800で3%。

・・・思ったよりもあります。

3%であれば、無いとは言い切れません。

 

もう一つの違いは性別です。

24名中、男性は5名。女性は19名と明らかに女性に多く見られました。

ちなみに男性はほとんど30代です。

パパさんが最近子育てをしっかりと頑張っている様子が目に浮かびます。

昔は全く子育て男性の水いぼは見ませんでしたから・・・

 

細かく見てきましたが、つまりはこういうことです。

・多くは子供から親への感染が見られるが、稀ではない。(確率は3%程度)

・当然感染するのは母親が多い(30代、40代の感染が多い。男性よりも女性の患者が多い)

 

では、なぜ前回の様に、

「発生は稀である」「免疫抑制を考えるひつようがある」

となるかといえば、来院する患者層が異なることがあるでしょう。

 

子供が来る=お母さんも一緒に受診することが多いクリニックでは

子供の水いぼも多く、ひいては大人の水いぼも多く見られます。

逆に高齢者の多いクリニック、働き盛りの男性が多いようなクリニックでは

成人の水いぼはきっと珍しくなってくるでしょう。

 

結局は来院する患者さんの傾向により、珍しいか否かは決まってくるのでしょうね。

 

最後に言えること。

お母さんには無視できない確率で水イボが感染することがあります。

それは確率の問題であり、感染された人の免疫が問題なのではありません。

大人の水いぼもふつうに感染することのある、心配のいらない病気なんですよ。

ということでした。

 

水いぼは一つだけなの?

さて、前回のお話の続きです。

健康な成人は水いぼに感染することはないのか?

 

いえいえ。そんなことはございません。

その理由の一つには水いぼのウイルスそのものにあります。

 

水いぼの原因ウイルスは伝染性軟属腫ウイルスと呼ばれますが、

こちらのウイルスは1種類だけではなく、いくつかのサブタイプに細かく分けることができます。

なぜ分けるのか?それぞれ免疫のでき方が異なるからです。

 

したがって、一つのサブタイプに子供の頃に感染をして、治った後に免疫を得たとしても

大人になって子供が別のサブタイプの水いぼに感染をしたばあい、親に普通に感染を起こすということも

十分に可能性があるんですよね。

 

だから、「感染は稀である!」と言い切ってしまうのもいかがなものかと思うのです。

 

・・・データ出してみようかな。

水いぼは大人には伝染らないって本当ですか?

本日、専門職向けのクイズを見ていました。

雨降っていて、時間に余裕ありましたからねっ。

それに今回話題が水いぼだったのもありましたので、試しに行ってみました。

 

・・・あれ、外れた。

そんな。まさか。

と思って詳しく確認をしてみると・・・

「水いぼは大人には感染しない」

○か×か。

 

いやあ、そりゃああるでしょう。

○!

 

そしたら×ですって。

 

あれー。

と思いまして問題と解説を読んでみました。

問題

「免疫が成立している健康成人には通常感染しない」

解説

大抵すでにウイルスに対する免疫を持っているために感染することは稀です。

ただし、免疫不全状態にある成人に対しては感染することがあります。

ですって。

 

・・・この書き方では、水いぼをが出た大人の人は大問題ある人じゃあないですか。

そんなことないんですけどね。

 

普通に大人にも水いぼは感染します。

今日はそんなお話をしていきましょうか。

雨の日のお供に少しだけお付き合い下さいませ。